2006年5月に2ちゃんねるに投稿されて話題になった「リンフォン」は、「洒落怖」な怖い話として話題沸騰中です。
今回はリンフォンが地獄パズルと言われる理由や元ネタ、体験談の詳細、実物は実在するかなど考察をまとめました。
この記事の目次
- リンフォンが地獄パズルと言われる理由とは
- リンフォンの元ネタとは
- リンフォンの洒落怖(怖い話)① 骨董屋でリンフォンを発見
- リンフォンの洒落怖(怖い話)② 骨董屋店主から使い方を教わる
- リンフォンの洒落怖(怖い話)③ 我を忘れてリンフォンで遊び始める
- リンフォンの洒落怖(怖い話)④ 桜子さんに奇妙な着信が入り始める
- リンフォンの洒落怖(怖い話)⑤ 大輔君が奇妙な夢を見る
- リンフォンの洒落怖(怖い話)⑥ 占い師にリンフォンが地獄だと告げられる
- リンフォンの洒落怖(怖い話)⑦ リンフォンは地獄パズルだった
- リンフォン(地獄パズル)の考察① 水を示す神秘性のある多面体
- リンフォン(地獄パズル)の考察② 魚を完成させると地獄の門が開く?
- リンフォン(地獄パズル)の考察③ 実物は実在する?
- リンフォン(地獄パズル)についてネットの反応は?
- まとめ
リンフォンが地獄パズルと言われる理由とは
「RINFONE(リンフォン)」とは、20個の正三角形を組み合わせて作られた正二十面体のとても美しい立体パズルです。
この正二十面体は古代から水を表す立体として、その完璧に美しい姿から神が創ったと崇められてきました。
そして今回、怖い話として語り継がれている「リンフォン」とは、正二十面体の立体パズルで様々な動物を型作り、全てを完成させた時に地獄の門が開くと言われています。
その地獄の門を開いてしまったら最後、その人は地獄に吸い込まれてしまうようです。
リンフォンの元ネタとは
出典:https://m.media-amazon.com/
「リンフォン」の元ネタは、2006年5月に匿名掲示板「2ちゃんねる(現5ちゃんねる)」に突如投稿された「RINFONE(リンフォン)」という男性の体験談です。
投稿者名「RINFONE Ⅰ」として投稿されたこの体験談は、最初の頃は暇つぶしに誰かが作った創作ストーリーとして、ほとんどのネットユーザーは特に気に留めていませんでした。
しかし、読んでみると非常にゾッとする話だとして、噂が広まりました。
「リンフォン」はホラー映画「ヘルゲイザー」を参考に作られたとの説もありますが、それ以外にも「リンフォン」にまつわる話が数多く存在していることが判明しています。
そのため、「あながち作り話ではないのでは?」と、「死ぬ程洒落にならない怖い話を集めてみない?」略して洒落怖(しゃれこわ)な話として話題になりました。
次の章からは、大輔君と桜子さん(仮名)というカップルが、デート中に骨董屋を訪れて手に入れた立体パズル「リンフォン」体験談を紹介します。
リンフォンの洒落怖(怖い話)① 骨董屋でリンフォンを発見
その日、大輔君と桜子さんはドライブデートがてら、リサイクルショップや骨董品店を見て回っていました。
大輔君は古着が大好きで、よく掘り出し物をこうしたお店に探しに行くことがあり、古いファミコンソフトなども集めていました。
この日も、大輔君はいくつかのお店で掘り出し物を買うことができましたが、車を走らせていた時にたまたま目に留まった古びた骨董屋に桜子さんと訪れました。
大輔君は「うほっ!意外とこんな寂れた店に、オバケのQ太郎ゴールドバージョンが眠ってたりすんだよな」とオタク心に火が付き、桜子さんの冷ややかな目にお構いなしに店に入りました。
その骨董屋はとても狭くてコンビニ程度の広さしかなく、家具や古着などはほとんど置いてありませんでした。
ファミコンソフトも「究極ハリキリスタジアム」が棚の上に埃をかぶった状態であるだけで、あまりにも魅力を感じない品揃えに、大輔君はテンションダダ下がりで店を出ようとします。
しかしその時、桜子さんが「あっ」と声を上げました。
「何か掘り出し物あった?」と大輔君が聞くと、無雑作に置物やぬいぐるみが詰め込まれたバスケットケースの前に桜子さんが立っていました。
そして桜子さんは「これ、凄い」と バスケットケースの一番底の方に押し込まれていた正二十面体の置物のようなものを取り出したのです。
それはとても綺麗な印象でしたが、バスケットケースの底の方に埋もれていて外からは見えなかった置物に、なぜ桜子さんが気付いたのか、大輔君は不思議でなりませんでした。
リンフォンの洒落怖(怖い話)② 骨董屋店主から使い方を教わる
「何これ?プレミアもん?」と大輔君が尋ねると、桜子さんは「いや、見たことないけど…この置物買おうかな」と答えます。
大輔君にとっては特に惹かれる要素はありませんでしたが、正二十面体の落ち着いた色合いの置物も悪くはないかもしれないと感じ、「安かったら買えば?」と桜子さんに言いました。
桜子さんがその正二十面体の置物をレジまで持っていき、古本を読みながら座っていた店主のおじいさんに「すいません、これいくらですか?」と値段を聞きました。
おじいさんは上目遣いに目線を上げますが、正二十面体の置物を見た瞬間に驚いたような困惑したような表情を浮かべます。
そして「あっ、あぁ…これね…えーっと、いくらだったかな。ちょ、ちょっと待っててくれる?」と、自宅につながっているであろう店の奥に入っていきました。
奥さんと思われるおばあさんと何か真剣に言い争っているような声がしばらく聞こえた後、おじいさんは1枚の少し黄ばんだ紙切れを手に戻ってきて、桜子さんにこう伝えました。
「それはね、いわゆる玩具の1つでね、リンフォンって名前で。この説明書に詳しい事が書いてあるんだけど」と、黄ばんだ説明書を広げて説明を始めました。
説明書には、この置物は「RINFONE(リンフォン)」という正二十面体だと書かれてあり、 「熊」→「鷹」→「魚」の順番に変形させることができると図解付きで載っていました。
日本語の他にラテン語や英語でも説明が書かれてあり、国際的に遊ばれているオモチャだということを匂わせていました。
「この様に、この置物が色んな動物に変形出来るんだよ。まず、リンフォンを両手で包み込み、おにぎりを握るように撫で回してごらん」
桜子さんはおじいさんに言われる通りに「リンフォン」を両手で包み込むようにして持って、回し始めると、「カチッ」という音がして、正二十面体の一部が隆起します。
その様子に驚いた桜子さんは「わっ、すご~い」と声を挙げました。
「その出っ張った物を回して見たり、もっと上に引き上げたりしてごらん」と、桜子さんはおじいさんが言うよう通りにしてみると、今度は正二十面体の別の面が陥没しました。
「すご~い!パズルみたいなもんですね!ユウ(大輔君の愛称)もやってみたら」と桜子さんは大輔くんにも触ってみるようすすめました。
大輔君は、この「リンフォン」というパズルのようなおもちゃから、一昔前に流行った「トランスフォーマー」というロボットが変形するアニメを思い出していました。
桜子さんはすっかり「リンフォン」の虜となってしまい、もうすでに買う気満々で「あの…それでおいくらなんでしょうか?」と尋ねました。
「それねぇ、結構古いものなんだよね…でも、私らも置いてある事すら忘れてた物だし…よし、特別に1万でどうだろう?ネットなんかに出したら好きな人は数十万でも買うと思うんだけど」
桜子さんはさらに値段交渉し、最終的に6500円で譲ってもらうことができました。
桜子さんは思ってもみなかった掘り出し物を手に入れて満足し、2人はその後、レストランで晩御飯を食べてから、それぞれ帰宅しました。
リンフォンの洒落怖(怖い話)③ 我を忘れてリンフォンで遊び始める
次の月曜日、仕事が終わって帰宅した大輔君に、桜子さんから着信がありました。
「ユウくん、あれ凄いよ、リンフォン。ほんとパズルって感じで、動物の形になってくの。仕事中もそればっかり頭にあって、手につかない感じで。マジで下手なTVゲームより面白い」
桜子さんはとても興奮状態で、通話が終わった後に1枚の写真が送られてきます。
写真は、桜子さんが「リンフォン」を両手で持っているもので、「リンフォン」には熊の頭のような部分と、足も2本生えているように見えました。
正二十面体から熊の形が出てきたことに感心した大輔君は、その旨をメールで桜子さんに伝えて布団に入りました。
大輔君は桜子さん宅に「リンフォン」を見に行った
そして火曜日、大輔君が車で帰宅していると、桜子さんから「マジで面白い。昨日徹夜でリンフォンいじってたら、とうとう熊が出来た。見にきてよ」と、メールが入ってきました。
桜子さんがあまりに興奮した様子だったため、大輔君はしょうがないと思い、彼女の家に向かいます。
「なぁ、徹夜したって言ってたけど、仕事には行ったの?」と、大輔君は桜子さんの家に着くなり尋ねました。
桜子さんは、「行った行った。でも、おかげでコーヒー飲み過ぎて気持ち悪くなったけど」とテーブルの上にある「リンフォン」を指して言いました。
テーブルの上には、少し小首をかしげた四足の熊の形の「リンフォン」が置かれていました。
大輔君も「おぉっ、マジ凄くないこれ?仕組みはどうやって出来てんだろ」と出来栄えに驚きを隠せませんでした。
「凄いでしょう?ほんとハマるこれ。次はこの熊から鷹になるはずなんだよね。早速やろうかなと思って」と言う桜子さん。
「おいおい、流石に今日は徹夜とかするなよ。明日でいいじゃん」と大輔君がたしなめると、桜子さんは「それもそうだね」と笑いました。
2人は簡単に夕食を済ませると、性行為をして大輔君は自宅に帰宅しています。
桜子さんは鷹も完成させる
水曜日、大輔君は仕事帰りに桜子さんにメールをしました。
大輔君の「ちゃんと寝たか?(以下雑談省略)」という質問に、桜子さんは「昨日はちゃんと寝たよ!今から帰って続きが楽しみ」と、依然として「リンフォン」にはまっている様子。
そしてその日の夜の11時頃、大輔君がPS2をしていると、桜子さんから写メールが届きました。
「鷹が出来たよ~!ほんとリアル。これ造った人マジ天才じゃない?」
大輔君は写真を見てみると、そこには大きな翼を広げている鷹の形をした「リンフォン」が写っていました。
その迫力ある精巧な造りをした鷹は、今にも羽ばたきそうな迫力がありました。
大輔君は「スゲー、後は魚のみじゃん。でも夢中になりすぎずにゆっくり造れよな~」と、桜子さんに釘を刺すと、その日は眠りました。
リンフォンの洒落怖(怖い話)④ 桜子さんに奇妙な着信が入り始める
木曜日に、大輔君がお風呂から上がるとすぐに桜子さんから着信が入りました。
桜子さんは「ユウくん、さっき電話した?」と尋ねますが、大輔君は電話をしていませんでした。
「5分ほど前から、30秒間隔くらいで着信くるの。通話押しても、何か街の雑踏のザワザワみたいな、大勢の話し声みたいなのが聞こえて、すぐ切れるの。」と桜子さん。
続けて、「着信見たら、普通(番号表示される)か(非通知)か(公衆)とか出るよね?でもその着信見たら(彼方(かなた))って出るの。こんなの登録もしてないのに。気持ち悪くて」
大輔君は桜子さんの身を案じて「そうか…そっち行ったほうがいいか?」と聞きますが、その日は「いや、今日は電源切って寝る」と桜子さんは断りました。
大輔君もその時は大げさにとらえず、「そっか、ま、何かの混線じゃない?あぁ、ところでリンフォンどうなった?魚は」とリンフォンの進み具合を尋ねます。
桜子さんは「あぁ、あれもうすぐ出来るよ、終わったらユウくんにも貸してあげようか」と相変わらず熱中して取り組んでいることを伝えました。
大輔君も「うん、楽しみにしてるよ」と、その日はこうしたやり取りをして2人は寝ました。
リンフォンの洒落怖(怖い話)⑤ 大輔君が奇妙な夢を見る
出典:https://pixabay.com/
金曜日になると、昨日の電話の件が気になった大輔君は桜子さんの家を訪ねます。
「リンフォン」はほとんど魚の形に見えるほど完成に近づいており、後は背びれや尾びれを作るのみといったところでした。
「昼にまた変な電話があったって?」と大輔さんが尋ねると、桜子さんは次のように答えました。
「うん。昼休みにパン食べてたら携帯がなって、今度は普通に(非通知)だったんで出たの。それで通話押してみると、(出して)って大勢の男女の声が聞こえて、それで切れた」
「やっぱ混線かイタズラかなぁ?明日ド〇モ一緒に行ってみる??」「そうだね、そうしようか」
そうした話をした後、2人は「リンフォン」を魚の形を完成させようとしましたが、なかなか思うようにいかず、結局完成しないままその日は諦めました。
次の日が土曜日だったことから、大輔君は着替えを自宅から持参しており、桜子さんの家に泊まることにしました。
すると、大輔君は暗い谷底から大勢の裸の男女が崖を這い上がってくる夢を見たそうです。
大輔君はそれらの男女に捕まらないように必死に崖をよじ登って行きましたが、もう少しで頂上に着くという時に、亡者のような女に足を掴まれました。
女「連 れ て っ て よ ぉ ! ! 」
恐怖のあまり跳ね起きた大輔君は、また眠りに入るのが怖くなったため、午前5時過ぎだったこともあり、桜子さんが起きてくるまで布団の中で起きていました。
リンフォンの洒落怖(怖い話)⑥ 占い師にリンフォンが地獄だと告げられる
土曜日になって、2人は携帯ショップに謎の着信について話を聞きに行きましたが、原因はわかりませんでした。
その帰りに、気分転換にと巷で当たると有名な「猫おばさん」という占い師に占ってもらうことに。
予約の電話を入れたところ、運よく翌日の日曜日に予約を入れることができました。
翌日に猫おばさんの家を訪ね、玄関を開けると、廊下にいた猫たちが大輔君と桜子さんを見るなり、ギャーと威嚇をして奥の方へ逃げていきました。
特に気に留めることなく廊下を進んでいくと、洋間に猫おばさんが猫に囲まれて座っているのが見えました。
そして2人が洋間に入った瞬間、室内にいたたくさんの猫たちが一斉に「ギャーォ!」と尋常ではない声で唸り声を上げて、蜘蛛の子を散らすように逃げていきました。
その様子に、猫おばさんは神妙な面持ちで「すみませんが、帰って下さい」と言います。
唐突に追い返されたことに腹を立てた大輔君は、猫おばさんに訳を聞きました。
「私が猫をたくさん飼ってるのはね、そういうモノに敏感に反応してるからです。猫たちがね、占って良い人と悪い人を選り分けてくれてるんですよ。こんな反応をしたのは始めてです」
大輔さんはその話を聞いてハッと気づき、桜子さんに何度もかかってくる謎の電話や、昨日見た悪夢などを猫おばさんに話しました。
すると猫おばさんは「彼女さんの後ろに、動物のオブジェの様な物が見えます。今すぐ捨てなさい」と、あまりそこに触れたくないという様子で忠告しました。
大輔君がさらに質問すると、猫おばさんは突き放すように「お願いですから帰って下さい、それ以上は言いたくもないし見たくもありません」と言います。
桜子さんが顔面蒼白になってたたずんでいたため、大輔さんは強い口調で「あれは何なんですか?呪われてるとか、良くアンティークにありがちなヤツですか?」と質問し続けました。
すると、あまりに大輔君がしつこいため、猫おばさんは折れて「あれは凝縮された極小サイズの地獄です!!地獄の門です、捨てなさい!!帰りなさい!!」と吐き捨てました。
大輔君「あのお金は…」
猫おばさん「い り ま せ ん ! !」
猫おばさんがあまりにすごい形相で怒鳴ったため、大輔君と桜子さんは弾かれるように猫おばさんの家を後にしました。
リンフォンの洒落怖(怖い話)⑦ リンフォンは地獄パズルだった
「リンフォン(RINFONE)」は「地獄(INFERNO)」のアナグラム
2人は桜子さんの家に帰ると、「リンフォン」と黄ばんだ説明書を新聞紙に包んで、ガムテープでぐるぐる巻きにしてゴミ捨て場に捨てに行きました。
ゴミは無事回収されて、それからというもの桜子さんに謎の電話がかかってきたり、大輔君が悪夢を見ることはなくなったといいます。
それから数週間後、大輔君が桜子さんの家に遊びに行くと、桜子さんが紙とペンを用意して「リンフォン」がアナグラムだったことを伝えてきたのです。
桜子さん「あの、リンフォンってRINFONEの綴りだよね。偶然と言うか、こじ付けかもしれないけど、これを並べ替えるとINFERNO(地獄)とも読めるんだけど…」
大輔君は「…ハハハ、まさか偶然偶然」とかわしますが、桜子さんは「魚、完成してたら一体どうなってたんだろうね」とつぶやきます。
「ハハハ…」大輔君は乾いた笑いで反応しながら、捨てた「リンフォン」が無事にゴミ処理工場で焼却処分されていること、また再び出会うことがないことを祈りました。
その後2人は再び「リンフォン」を目撃した
2人が「リンフォン」のことを忘れかけていた数ヶ月後、旅行先で入った古いお土産屋さんの奥で、桜子さんは埃をかぶった正二十面体のパズル「リンフォン」を再び目撃したといいます。
それは桜子さんが以前購入した「リンフォン」とは色と大きさが違っていましたし、桜子さんはあえて意識しないように店を出ました。
しかし、電話で聞いた地獄の亡者たちの声が再び聞こえてくるようだったといいます。
リンフォン(地獄パズル)の考察① 水を示す神秘性のある多面体
ここからは、リンフォンの考察をしていきたいと思います。
古代ギリシャでは、火、空気、水、土の4種類の元素を使って神々が森羅万象を創りだしたと考えられてきました。
そして、正多面体の絶対性を組み合わせて、以下のようにシンボルにしています。
正4面体 :火
立方体 :土
正8面体 :空気
正12面体:宇宙
正20面体:水
これによると、「リンフォン」は水の元素を表すものであり、水と深い関係がある魚で帰結することで力が発動すると設定されていました。
つまり、地獄パズル・リンフォンが魚の形を完成することで効力が現れる、というのは古代ギリシャに起因するものだったということになりますね。
リンフォン(地獄パズル)の考察② 魚を完成させると地獄の門が開く?
では「リンフォン」が最終型の魚となった時、この「魚」は何を意味するのでしょうか。
一説では、地獄の門が開く、つまり水を表す「三途の川」だったのでは?と言われています。
あの世につながる三途の川という概念は、世界の国々で多少の違いはあるものの、川であることは共通していると言われています。
川がこの世とあの世の境だとされていて、水を表す「リンフォン」はその川の橋渡し役だったのかもしれません。
リンフォン(地獄パズル)の考察③ 実物は実在する?
出典:https://pixabay.com/
「リンフォン」のように立体型のオブジェに関する都市伝説や怖い話は、実はネット上にたくさんあるようです。
今回紹介した「リンフォン」にまつわる体験談も、そうした作り話のうちのひとつだと思われますが、ゾッとするものがあると多くのネットユーザーを引きつけて止みません。
また、スピリチュアルやオカルトに興味のある人たちにとっては、この正二十面体のパズルのエピソードがただの作り話ではないと感じられるようです。
「リンフォン」の実物が実在するという話は聞きませんが、もしかしたら違う形でこうした地獄や霊界とつながる物体というのはあるのかもしれません。
リンフォン(地獄パズル)についてネットの反応は?
出典:https://pixabay.com/
「リンフォン」の話を読んだこれまでのネットユーザーの反応の中で、代表的な感想を二つ以下にご紹介します。
リンフォンが古代ローマ人によって弾圧者を閉じ込めるために作ったのだとしたら…わざわざ開放してしまっている彼女と投稿者はこの後どうなってしまうのか…。そしてそんな霊感の強い彼女と付き合ってしまったこと自体、投稿者がすでに呪いに片足を突っ込んでしまっていたんじゃないかと思う。複雑なリンフォンを地道に変形させていく彼女も怖いし、猫が逃げたり、彼女自身がアナグラムに気づいたりやっぱり只者ではない感じがする。個人的には猫おばさんも何かを知っていそうな気がする。
知らない番号から携帯にかかってきた電話に、「彼方」と表示されたところが、1番怖かったです。彼方からの電話なんて、もし実際にかかってきたら、どんなに恐ろしいことか。。それと、この正20面体を購入しようとしたとき、骨董品屋さんの様子が尋常じゃなかったので、どこから入手したものなのか、とても気になりました。 いろいろな動物の形になって、最後には門。そしてそれが地獄の門。彼女は何故、そんな恐ろしいものを、奥底から見つけることができたのでしょうか。
桜子さんが「リンフォン」に出会う因子を持っていたことは明らかですが、この話は「触らぬ神に祟りなし」という教訓を暗に示しているのかもしれません。
古い出所のわからない骨董品などには、過去に重大な事件や戦争、自殺など人の負の想念が込められていることがあると言われており、興味本位で集めるのはおすすめできません。
これまでにも、骨董品コレクターが変死を遂げたという話もあるようですし、よく考えて購入してくださいね。
まとめ
匿名掲示板「2ちゃんねる」に投稿されて以来、現在まで語り継がれてきた洒落怖話「リンフォン」についてまとめてきました。
「リンフォン」の話自体は創作という印象が強いですが、こうした霊的にやばい力を持つグッズというのは案外その辺にあるのかもしれません。
ドクロや恐怖を連想させるものには低級霊や邪霊が寄って来やすいと言われていますが、「リンフォン」のように一見美しい正多面体のオブジェクトにも、ぜひ気を付けてください。