ネット上で「検索してはいけないワード」として知られる野崎コンビーフですが、酒鬼薔薇聖斗事件と関係があるとも噂されています。
今回は野崎コンビーフの怖い絵や作者・梶谷令の正体、酒鬼薔薇聖斗事件との関係、現在をまとめました。
この記事の目次
野崎コンビーフは「検索してはいけないワード」の1つ
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ネット上では様々な「検索してはいけないワード」があります。その中の代表格とも言えるのが「野崎コンビーフ」なんです。
では、検索すると一体どのような恐ろしいことが起こるのでしょうか。有名缶詰メーカーとは関連性があるのでしょうか。
まずは、そもそも「検索してはいけないワード」の定義から振り返ってみましょう。
検索してはいけないワードとは?
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「検索してはいけないワード」とは、検索することで、ヒットした画像や動画が見た人を不快な気持ちにさせるようなサイトへ誘導されてしまう、いわば危険な検索ワードです。
例えば、遺体の写真や事件現場など、残酷またはグロテスクな画像などが該当します。
その他にも、サイトを開くとPCがウイルスに感染したり、大きな音が突然出て驚かされたりするなど様々な種類があります。
「ググるな危険 絶対に検索してはいけないワード156」という本も出版されています。
また、ネットでは「検索してはいけないワード2020」のように年ごとのサイトも存在し、日々アップデートされているのです。
ノザキのコンビーフとの関連性は?
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「コンビーフ」というと真っ先に思い出すのが、川商フーズ社の「ノザキのコンビーフ」ではないでしょうか。
日本で第1号のコンビーフと謳われている会社だけあって、長い歴史があります。
しかし、「検索してはいけないワード」である野崎コンビーフとノザキのコンビーフには一切関係がありませんでした。
野崎コンビーフがなぜ、実在する商品と似たネーミングを付けられているのか、名前の由来については判明していません。
なぜなら、初めにこの名前を付けた人が、どういった理由で付けたのかにを語っていないからです。
野崎コンビーフは怖い絵の作者
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ここからは、野崎コンビーフがなんなのかを紹介していきます。
怖い絵が上手い作者
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野崎コンビーフで実際に検索してみると、なんとも言えない不気味さが漂う数々の絵がヒットします。細部まで見ていると何やら吸い込まれそうな、怖さが滲み出ています。
そもそも「野崎コンビーフ」とは、怖い絵を描く作者を指しているのだそうです。
人によっては、作品そのものを総称して「野崎コンビーフ」だと解釈する人もいるようです。
ホラーテイストの絵が多い
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検索してはいけないワードのカテゴリに入りつつも、野崎コンビーフの絵はネットで閲覧可能です。
赤と黒をベースとした怪物の絵が多く、人によってはホラーやオカルトテイストに感じるケースもあるかもしれません。
ただし、ホラーテイストの絵ばかりではなく、希望に満ち溢れたような明るい画面の絵も存在しています。
これらの絵は、野崎コンビーフの専用サイトで公開されていました。そして絵だけではなく、木版画もアップされていたようです。
絵の制作が好きで好きでたまらない様子がうかがえ、閲覧注意というカテゴリにひとくくりにされるには実にもったいない上手さなのです。
野崎コンビーフを検索してはいけない理由
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野崎コンビーフが「検索してはいけないワード」になった理由を見てみましょう。
ネット民への配慮がされている
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野崎コンビーフを実際に検索すると、出てくる画像は決して血まみれなどのグロテスクな画像でもなく、アダルト要素があるものでもありません。
しかし、怪物を彷彿させる画像が多いため、人によっては恐怖を感じてトラウマになってしまう可能性もゼロではないと言えます。
捉え方には個人差があり、不気味な絵に耐久性が無い人のために、いつしかネットで「注意してくださいね」の意味を込めて、検索してはいけないワードとして根付いていったようです。
野崎コンビーフ名義で活動していた作者の正体
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ここまで、野崎コンビーフの活動について見てきましたが、作者はどのような人物なのでしょうか。
作者は「梶谷令」さんという男性であることが判明しています。人々を魅了して止まない作者の人物像を見ていきましょう。
梶谷令とは?
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梶谷令さんは、多摩美術大学の大学院に進み、研究博士課程を2019年に終了しています。学生時代から様々なアートの現場で活動し、数多くの賞を受賞してきました。
自身では「アーティストではありません」と謙遜していますが、これまでの絵の上手さから充分にアーティストと呼んでもよさそうです。
自身の絵が「不気味」「呪われそう」「精神的に病んでいる人が書いている」とネットで囁かれていることには、「ホラー目的でイラストを描いているのではない」とコメントしています。
絵を描くことに対して信念を曲げない、芯の強い人物であるようですね。
著作権侵害に悩んでいる
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近年、絵師の難しさについて度々ネットで取り沙汰されています。
ネットで公開しているイラストに関しても著作権が発生しますが、梶谷令さんの絵が勝手にネット上で転載されていることに対して苦々しい思いがあると嘆いたこともあります。
フォロワーから「法的に損害賠償ができますよ」とアドバイスされるなど、Twitterでやりとりしている履歴がありました。
自身のサイトで過去の作品を公開
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ネットで「梶谷令」と検索すると、オフィシャルサイトが存在しています。サイトを開くと、過去から直近作品が多数アップされています。
実際にズラリとならぶイラストのサムネイルと見る限り、野崎コンビーフ名義で活動していた時期と異なり、全体的に明るい色彩がふんだんに使われた絵が多いのが特徴。
しかし、ブラウザをスクロールしていくと、野崎コンビーフ時代の真っ黒な背景に浮かび上がる顔の無い女性の絵や、目だけが異様に目立つ顔のアップ画像なども並んでいます。
ただし、「最初の印象は不気味だと感じても、どういうわけか目を離すことができない」というネットユーザーの声がわかるような画像ばかりです。
そんな野崎コンビーフ時代の絵については「原画が残っているものを対象にアップしています」と記載されていることから、過去のデータを全部見ることはできないようですね。
美しい画像を紹介したいところではありますが、無断転載が不可能ですので、絵に興味のある方は、梶谷令さんのサイトをぜひ閲覧してみてください。
野崎コンビーフの作者のpixivでの活動まとめ
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本家の野崎コンビーフのサイトは、2014年に閉鎖されています。
ガッカリされる方もいるかもしれませんが、その後、pixivにて活動を開始していたようです。
ただし、現在はpixivから退会しています。
ここでは、野崎コンビーフのpixivでの活動を見ていきましょう。
いちこみるぐ名義で活動
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自身のサイト、野崎コンビーフを閉鎖した2014年以降に、大手イラストサイトとして知られるpixivで絵師としての活動を開始しました。
最初に作成したアカウントは「いちこみるぐ」です。
一見「いちごみるく」に見えますが、よくよく見ると濁点の場所が不思議な場所にあり、意図して付けたアカウントであることがうかがえますね。
既に「いちこみるぐ」名義のアカウントはpixivから退会済みであるため、当時アップロードしていた画像は見ることができません。
ふわふわのおもち名義で活動
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野崎コンビーフの作者は、pixivから完全撤退したわけではなく、「ふわふわのおもち」名義で活動を継続していました。
pixivの有料会員メンバー専用の「PIXIV FANBOX」で画像を閲覧することが可能です。
その他には、Twitterで「野崎コンビーフで有名な梶谷令氏(@OMOCHI_HUWAHUWA)から鉛筆画を譲渡してもらいました」というツイートがあります。
ここには譲渡してもらった繊細な画像が一緒にアップされています。
ツイートした人のコメントはさらに続き、「いつのまにか引き込まれて、ずっと絵を見ている」と、絵に不思議な魅力を感じていることが綴られていました。
野崎コンビーフと酒鬼薔薇聖斗事件の接点
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野崎コンビーフについて調査すると、検索補助ワードに「酒鬼薔薇聖斗」というワードが表示されています。
検索ワードは世界中の検索ログから生成されるので、野崎コンビーフは「酒鬼薔薇聖斗」と一緒に検索されているということですね。
どのような理由で、野崎コンビーフがあの凄惨な事件の犯人と紐づけられているのでしょうか。
酒鬼薔薇聖斗とは?
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酒鬼薔薇聖斗とは、1997年に兵庫県神戸市須磨区で起こった、連続殺人事件の犯人が名乗っていた名前です。
1997年5月27日早朝、神戸市の友が丘中学校の正門の上に、首から上の男児の遺体が置かれているのを通りかかった地元民が発見。
被害者の少年は近所に住む11歳の少年で、刃物で耳まで切り裂かれた口の中には「酒鬼薔薇聖斗」と名乗る犯人からの犯行声明が突っ込まれていました。
さらに神戸新聞社に対して「酒鬼薔薇聖斗」から第2の事件が起こるという事件予告が届いています。
この異様な事件に対し連日マスコミは大騒ぎし、警察は30代から40代の男性が犯人だとプロファイリングされるなど、周辺地域はかなりの防犯対策がされました。
しかしそれをあざ笑うかのように犯人は次の殺人を実行、小学校4年生の女児が金槌で殴られ殺害されました。その後、別の女児がナイフで刺されたものの、急所を外れて命は助かりました。
その後、14歳の少年が逮捕されて事件は幕を閉じています。事件発生当時、犯人は未成年だったため、殺人犯でも名前は公開されず「少年A」と称されました。
事件の内容があまりにも残酷であっただけに、裁判が決着しても少年のその後については各種メディアが取り上げています。
作者と事件の関係性は一切無し!
この「酒鬼薔薇聖斗」と野崎コンビーフに関連性が生まれた理由は、少年Aが書いたとされる絵と、野崎コンビーフが発表していた画像が似ていたからでした。
もちろん少年Aと野崎コンビーフの作者は別人ですし、これまでに接点があったという情報も入っていません。
野崎コンビーフの作者の現在① 博士号を取得し世界へ
出典:https://www.919mexico.com/
野崎コンビーフの作者である梶谷令さんの2021年現在の活動について見ていきましょう。
2019年に博士号を取得し、学校を卒業した梶谷令さんは、クリエーターとして世界に羽ばたいています。
CREATIVEWORKSに所属している
出典:https://mynavi-creator.jp/
2020年9月3日に更新したTwitterでは、「CREATIVEWORKSに所属となりました」という発表がされています。
事務所に在籍して、イラストなどの仕事を請け負う仕組みのようです。
2021年1月には、銀座で個展を開催。ギャラリーでは絵の販売もしています。
ただし、絵のみで生計を立てるのは大変なようで、Twitterで「作れば作る程生活が苦しくなっていく」と絵師の苦悩を吐露しています。
絵師という華やかな響きを持っている職業で、梶谷令さん程の才能を持っていても、なかなか思うような年収を得ることが難しい世界であるようです。
野崎コンビーフの作者の現在② LGBTQの活動
出典:https://www.psychiatrictimes.com/
梶谷令さんは、LGBTQの活動を行っています。
LGBTは近年よく耳にする言葉ですが、LGBTQとはどのようものなのでしょうか。
LGBTQって何?
梶谷令さんのインスタやサイトを見ると、ショートカットの美女が度々登場します。実はこの女性は梶谷令さん自身です。
インスタの自己紹介を見ると「ジェンダーレス系統のアートモデルとして、美術を軸に各方面へ技能提供して参ります」と記載されています。
実は、公式サイトで梶谷令さんは性同一性障害であることを公表しています。
そして梶谷令さんが取り組んでいるLGBTQとは、性別を「ゲイ」「レズビアン」「トランスジェンダー」のどれにも属さない人を指しています。
Qは「クエスチョニング」を意味し、「性別を決めない」もしくは「分からない」「まだ決めない」という定義があります。
近年LGBTにQが追加された背景としては、「誰に対しても恋愛感情を持つことができない」という悩みを抱えるケースが増加していることが関係しています。
当初LGBTのいずれかにカテゴライズされていたものの、年月と共に考え方が変わってくる人が出てきたという社会的な事象を踏まえているのです。
梶谷令さんもこういった中の1人であり、世の中の理解を深めるための創作や発信をしています。
まとめ
野崎コンビーフは2021年現在、「検索してはいけないワード」の代表的なワード。
実際に検索してみると、赤と黒を基調とした怪物を思わせる怖い画像が多めなので、人によっては恐怖を感じるかもしれません。
そんな野崎コンビーフの作者の正体は、2019年に多摩美術大学院の博士課程を修了後、絵師として活動する梶谷令さんです。
野崎コンビーフ名義で活動後、pixivで別名義で数年活動。2020年9月からはクリエーター専門の事務所に入り、仕事を請け負ったり個展を開くなどの活動を行っています。
現在、自身の公式サイトで野崎コンビーフ時代に描いた絵の一部が公開されているので、興味のある人は確認してみてください。
人々を魅了して止まない、野崎コンビーフこと梶谷令さん。今後の活動がますます気になりますね。
今後も応援していきましょう。