インターネット上で人気のオカルトネタのひとつ「アステカの祭壇」が話題です。
この記事では「アステカの祭壇」の概要や生贄の儀式、実際にある場所、「アンビリバボー」でこの「アステカの祭壇」の心霊写真が紹介された経緯や危険性の真相、「アステカの祭壇」の映画などについてまとめました。
この記事の目次
アステカの祭壇とは…生贄の儀式で使われた祭壇
「アステカの祭壇」は、フジテレビのドキュメンタリー系バラエティ番組「奇跡体験!!アンビリバボー」などで紹介されたある心霊写真がきっかけに話題になった言葉で、インターネットのオカルトファンの間では、「検索してはいけない言葉」として知られています。
「アステカの祭壇」とは、わかりやすく言えば心霊写真のカテゴリーの一つで、別々の時と場所で、それぞれ全く関係のない人によって撮影された写真に、赤い台座のような形の影が大きく重なるようにして写り込んだものを指しています。(見出し冒頭の画像ような写真)
オカルトファンの間では、この「アステカの祭壇」の心霊写真は、13世期から15世の間に栄えた、中米のアステカ文明で行われていた人身御供(生贄の心臓を生きたまま取り出して太陽神に捧げる)に使用されていた儀式の祭壇や壺などが、現代の写真に写り込むことで蘇ったものだと言われています。
そして、この「アステカの祭壇」の心霊写真は、何かよくない事が起こる前触れ、見ると呪われる、よくない事が起こる、祟りがあるなどと言われて恐れられているのです。
アステカの祭壇があったとされる「アステカ文明」の場所は中米メキシコ
「アステカの祭壇」の起源だとされる古代アステカ文明、アステカ王国のあった場所は、現在の中米メキシコの中央部にあたります。
メキシコでは、現在もこうした場所の一部がアステカ遺跡として公開されているため、観光する事が可能です。
また、メキシコシティにあるメキシコ国立人類学博物館という場所では、アステカ文明のものを含む、古代メキシコの遺跡から発掘された資料が数多く展示されており、「アステカの祭壇」の元ネタとなった生贄の儀式で使用された祭壇や道具なども鑑賞する事ができます。
アステカの祭壇の心霊写真が「アンビリバボー」で大量に紹介されたのがきっかけ
出典:https://livedoor.sp.blogimg.jp/
「アステカの祭壇」の心霊写真が話題になったきっかけは、2000年代のはじめ頃(2001年〜2002年頃)にバラエティ番組「奇跡体験!!アンビリバボー」の心霊写真コーナーで、この「アステカの祭壇」の心霊写真が大量に紹介された事でした。
同コーナーで心霊写真鑑定を行なっていたのは、当時よくテレビ番組などで紹介されていた有名な霊能者の立原美幸さんでした。
立原美幸さんは、このコーナー内で、何の関係もない別々の人々によって、バラバラの場所と時期に撮影された、赤い幾何学的な模様が写り込んだ共通の特徴を持つ複数枚の写真を取り上げ、「(写り込んでいる赤い幾何学模様は)何かの祭壇なのではないか、残酷な儀式に使った台だと思う」と解説しました。
アステカの祭壇は危険すぎると「アンビリバボー」に霊能者から苦情が殺到
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「奇跡体験!!アンビリバボー」の心霊写真コーナーで、「アステカの祭壇」の写真が紹介された放送の翌週、「アンビリバボー」では、再びこの写真について取り上げ、この放送後、フジテレビに全国の霊能者から「なんという危険なものを放送するのか」、「祟りがあるので2度と放送してはいけない」といった苦情の電話が殺到している事などが紹介されました。
さらに、この「アステカの祭壇」の心霊写真が、次々と番組宛に送られてきている事なども明かされ、「アンビリバボー」制作スタッフは、「これはただ事ではない」と思い、大量の「アステカの祭壇」の心霊写真を複数の霊能者に見せて回ったものの、ほぼ全ての霊能者に「関わりたくない」として断られてしまったという事でした。
しかし、「アンビリバボー」制作スタッフがしつこく食い下がったところ、2人の霊能者が渋々口を開いたそうです。
この2人の霊能者はそれぞれ、「この時期に日本でこれだけ多くのアステカの祭壇が写り込んでいるのがヤバイ」、「こんな心霊写真は見た事がない、何が起こっているのか正直怖い」と答えた事などが番組内で紹介されました。
「アンビリバボー」では、最初にこの心霊写真を鑑定した立原美幸さんにも改めて確認をとったものの、立原さんも「この件にはもう関わりたくない」の一点張りで、さらにはその後音信不通になってしまったとの内容も放送されています。
そして、霊能者たちが、これほどまでに恐怖に慄き避けようとする「アステカの祭壇」とは一体どれほどの危険なのかといった感じで、「アンビリバボー」の一連の「アステカの祭壇」にまつわる放送は幕を閉じました。
以上が、「アンビリバボー」で紹介された「アステカの祭壇」の大まかな流れです。
「アステカの祭壇」はフェイクドキュメンタリー
すぐにわかるかと思いますが、これは当時のオカルト的内容を取り扱う番組に多かった、いわゆるフェイクドキュメンタリーで、要するに「信じるか信じないかはあなた次第です」といった類いのものです。
「アステカの祭壇」と呼ばれる心霊写真の現象についても、写真の専門家によって科学的な説明がなされており、写り込んだ赤い影は「フィルムを押さえつける部品が写真に写り込んだもの」説明され、意図的に「アステカの祭壇」の写真を撮影する具体的な方法なども解説されています。
「アステカの祭壇」は単なる都市伝説で、写ってしまったからといって呪いや祟りなどはなく危険はないので恐れる必要はありません。
アステカの祭壇をテーマにした映画は?
「アステカの祭壇」は、インターネットを中心に人気の高いオカルトネタですが、現在のところ映画化などはされていません。
「アステカの祭壇」は、エンターテイメントとしては非常に面白いテーマなので、映画化や小説化などのメディア展開にも期待したいところです。
まとめ
今回は、ネット上で人気のオカルトネタのひとつ「アステカの祭壇」についてまとめてみました。
「アステカの祭壇」は、2000年代のはじめにドキュメンタリー系バラエティ番組「奇跡体験!!アンビリバボー」で紹介された、複数の心霊写真がきっかけになった都市伝説です。
別々の場所、時間で撮影された写真に同じような赤い祭壇のような影が写り込んでおり、霊能者によってこれは古代アステカ文明の生贄の儀式で使われた祭壇が写り込んだもので、非常に危険なものだと解説された事から話題になりました。
その後、写真の専門家らによって「アステカの祭壇」の写真がどのような現象で撮影されたかが科学的に解説され、いわゆるフェイクドキュメンタリーであった事が確定的となっていますが、現在でも人気のオカルトネタとしてネットでは人気を集めています。
こうした都市伝説系のネタは過度に恐れる事なく、エンタメとして楽しんでおくのが良いでしょう。