大家族・坪井家は父親の坪井龍典さんと母親の坪井静子さんが子供達を働かせて金を搾取する事が批判の対象になっている大家族です。
今回は大家族・坪井家の家族構成や子供達の悲惨なエピソード、九女・美波さんの事故死、両親の離婚や現在の様子についてまとめました。
この記事の目次
大家族・坪井家とは
ビッグダディの林下家をはじめとして、三好家、青木家、石田家、渡津家など、大家族の暮らしぶりがドキュメント風に紹介される「大家族シリーズ」は各テレビ局で定期的に放送され一定のファンを獲得して人気を集めています。
テレビコンテンツの中でもかなりの人気の高い部類に入る「大家族もの」ですが、その人気の反面、無計画に次々と子供を作って子供らを困窮させ子供らの将来を親の都合で奪ったり、人数が多すぎて収拾がつかないため理不尽なルールで(時には暴力的に)子供たちを押さえつけたりしている場面が放送される事も珍しくなく、その様子を批判的に捉える視聴者も多いようです。
今回紹介する大家族・坪井家は、そんな大家族ものの中でも特に批判的意見を多く集めている茨城県猿島町(現在の坂東市)に住んでいた大家族なのですが、2010年頃を最後にテレビで特集されることは無くなっています。
今回はこの大家族・坪井家について、改めて整理しまとめていきたいと思います。
なお、石田家など、親としての責任を果たししっかりとした生活を営んでいる大家族も存在するため、全ての大家族シリーズが批判の対象になっているというわけではありません。
大家族・坪井家の家族構成
まずは、大家族・坪井家の家族構成についてみてみましょう。
大家族・坪井家は父親の坪井龍典さん(2010年時55歳)と母親の坪井静子さん(2010年時48歳)と、その子供たちである3男9女の14人家族で構成されています。
大家族・坪井家の母親の坪井静子さんは再婚であり、長男の典之さんと長女の亜夕子さんは母親の連れ子です。
大家族・坪井家の子供達の構成と、最後にテレビ放送のあった2010年の時点の年齢は以下の通りです。
長女・亜夕子さん(当時28歳)
長男・典之さん (当時23歳)
次男・典太さん (当時21歳)
次女・桃子さん (当時19歳)
三女・さくらさん(当時18歳)
四女・静流さん (当時17歳)
五女・未来さん (当時15歳)
六女・華梨子さん(当時14歳)
三男・龍太さん (当時11歳)
七女・七海さん (当時10歳)
八女・千春さん (当時9歳)
九女・美波さん (2005年に事故死。享年1歳)
大家族・坪井家の父・坪井龍典は酒癖が悪く借金まみれ
大家族・坪井家の父・坪井龍典さんはとび職人で、自ら会社も経営する自営業者で、月の収入は40万円ほどはあったようです。
そんな坪井龍典さんは、普段は穏やかでにこやかな性格でしたが、かなり酒癖が悪く、アルコールが入ると言動が粗暴になるという一面がありました。
また、子供が多すぎるために生活が困窮し、その子供達に様々なしわ寄せが行っているにも関わらず、坪井龍典さんがそれを気にもかけずに好き放題に生活している様子は、当時から、一部の視聴者によって度々批判の対象にされていました。
大家族・坪井家のシリーズの初期の頃の放送で、父の坪井龍典さんは弟の借金の保証人になった事があり、その後、弟が失踪してしまったため龍典さんは多額の借金を背負う事になりました。
この借金によって坪井家の生活はさらなる困窮を極める事になったのですが、坪井龍典さんは金銭に困っている状況にも構わず、次々と子作りに励み家族を増やし続けました。そのために坪井家の家計はさらに火の車となり、龍典さんはさらに借金を重ねる様になっていきます。
大家族・坪井家の母・坪井静子はヘビースモーカーで長女を虐待する場面も
大家族・坪井家の母・坪井静子さんは、テレビで放送される際にも常にタバコをくわえているようなヘビースモーカーでした。さらに、部屋の中に幼い子供らがいる場面でも平然とタバコ吸って煙を吐き散らし、さらには妊娠中もタバコを吸い酒を飲み続ける場面が度々放送されていました。
現在に放送されればテレビ局にクレームの電話が殺到しそうな内容ですが、当時はこうしたモラルの低い映像が平然と放送されていたのです。
長女の亜夕子さんは、牛丼屋やガソリンスタンドなどでアルバイトをして家計を支えていたようですが、母の静子さんがその給料を巻き上げている姿が度々放送されていました。亜夕子さんはそのお金を自由に使う事も許されず、好きな服を買おうとしてダメだと言われる場面なども放送されています。
また、ある時の放送では、アルバイトをして家にお金を入れ家計を支えていた長女の亜夕子さんが、「家を出て一人暮らしをしたい」と両親に訴えました。すると母・静子さんは突如として激高し何事か叫びながら亜夕子さんを執拗に殴り続ける様子が放送されました。
母の静子さんは極度のヘビースモーカーで酒飲みだった事もあって、亜夕子さんから巻き上げた給料はタバコや酒代に消えたのではないかと思われ、当時の視聴者からも批判的な声が出ていました。
大家族・坪井家の九女・美波は事故死
2005年10月、大家族・坪井家の九女だった美波さんが、お風呂で溺死するという痛ましい事故で亡くなりました。
母親の静子さんと一緒に昼寝していた美波さんが先に1人目を覚まして風呂場に行ってしまい、湯船に落ちて溺れて亡くなってしまったという事ですが、ネット上では、坪井家の近所に住んでいたという方からこれとは少し違う情報が囁かれていました。
その方が言うには、坪井家の母・静子さんは育児放棄的なところがあり、美波さんの風呂入れなども他の幼い子供達に任せていたためにこうした事故が発生してしまったのではないか?との事でした。
あくまでもネット上の噂であり、真実はわかりませんが、事実テレビの放送でも大家族・坪井家は上の兄弟が下の兄弟達の面倒を見ている場面もよく放送されていたため、本当かも知れない、と思ってしまうところはあります。
大家族・坪井家の子供達が悲惨
大家族・坪井家の九女・美波ちゃんは1歳の幼さで溺死するという悲惨な形で一生を終えましたが、他の坪井家の子供達にも悲惨なエピソードがいくつもみられます。
長男・典之は高校進学を断念させられ、親の仕事を手伝わされる
坪井家の長男・典之さんは、高校進学を希望していましたが、それを両親に「親孝行」という高校に行けという意味のわからない理屈で断念させられ、中学卒業と同時に父・龍典さんに弟子入りする形で鳶職になっています。
この現代に高校進学を希望したにも関わらず親の都合で断念させられた上、職業も強制されるというのは悲惨でしかありません。
さらに、典之さんが鳶職の仕事を手伝った1日の給料として支払われたのは、驚くべきことにわずか500円でした。自らが望んだ道ではなく親の都合で仕事を手伝っているにも関わらず日当500円です。
子供は親の所有物ではありませんし、自分の人生を自分で選択する権利がありますが、子供を無秩序に増やしてしまった親の都合により、自分の人生を強制的に決定づけられてしまったという悲惨な例でしょう。
子供らが近所の商店で万引きをし「坪井家お断り」と貼紙されていた?
これは坪井家の近所に住む人から寄せられた情報なのですが、坪井家の子供らが頻繁に万引を繰り返したため、近所の商店には「坪井家お断り」と書かれた貼り紙がされていたのだそうです。
万引きはもちろん犯罪行為ですが、子供達はそもそも家族が困窮しているために万引きという手段に出た可能性が高いでしょう。そういう意味では子供達も被害者の一面があると言えます。
娘が「もう子供を作らないでほしい」とコンドームを両親に贈る
大家族・坪井家の両親は、長男に高校に行かずに仕事を手伝えと強要したり、長女のアルバイト代を巻き上げたりするなど、その貧困ぶりのしわ寄せを子供達に負わせていました。
このあまりに救いのない状況に耐えられなくなったのか、娘の1人が両親の結婚記念日にコンドームをプレゼントしました。娘が両親に避妊具をプレゼントするという事自体が極めて異常な事の様に感じますが、驚くべき事にごく普通の良い話としてテレビで放送されました。
さらに、娘からこれ以上子供を作らない様にと懇願されたにも関わらず、坪井家の両親はその後も懲りずに子作りに励み、子供達の前で「めでたく10人目が誕生してました!」と発表する始末。これに子供達からは「めでたくないよ!」「やだって言ったじゃん!」と苦情が飛ぶ様子がテレビで放送されたのです。
子供を増やした挙句貧困に拍車がかかり、そのしわ寄せは全て子供らに向かいます。この構図を面白おかしく放送するテレビ局もどうかと思いますが、当時はそれが面白いネタとして受け入れられていたという事なのでしょう。
現在であれば間違いなくクレーム電話が殺到する様に思われますが、当時はこれが受け入れられる大らかな社会だったという事かもしれません。
大家族・坪井家の現在① 父・坪井龍典と母・坪井静子は離婚
このように、現在見返してみるとかなり酷いエピソードの多い大家族・坪井家の父・坪井龍典さんと母の坪井静子さんですが、2010年頃の放送で、静子さんが「もう離婚したい」と本音を吐露していました。
そしてそれから程なくして、龍典さんと静子さんは本当に離婚したようです。離婚の原因は龍典さんの酒を飲むと暴言を吐き時には暴力も振るうという酒癖の悪さと、度重なる借金による困窮だとワイドショーなどで報じられています。
父親の龍典さんだけが家を出て、当時すでに自立していた上の4人の子供達以外は母親と共にこの家に残り、子供達がお金を出し合って母子だけでの生活を続けていたという事です。
ここからはネット上の噂になるのですが、本当の離婚の理由は、金に困った坪井龍典さんがなんらかの犯罪行為を起こしたためではないか?との情報が囁かれているようです。また、近所の人によれば、龍典さんは以前から詐欺的な事を何度か繰り返し金銭的なトラブルを起こしていたとの情報もあるようです。
また、坪井家の近所に住む別の人の話によれば、元々坪井家が住んでいた家が現在すでに空き家になっており、いつの間にか家族揃って引っ越しをしたようだという事でした。
大家族・坪井家の現在② 子供達の現在は?
九女・美波さんの事故死、両親の離婚と悲惨な顛末を迎えた大家族・坪井家でしたが、子供達のその後や現在も気にかかるところです。
ネット情報によれば、次男の典太さんと次女の桃子さんは結婚されて自立、それぞれに家族を築かれているとの事です。長女の亜夕子さんも結婚されていましたが、残念ながら結婚生活はうまくいかずに離婚されたという事です。
また、長男の典之さんは独立して、工務店を立ち上げ代表取締役として活躍されているとの情報もある様です。
上記の4人は、大家族・坪井家がテレビで放送されていた頃からしっかりしており、だらしのない両親に代わって下の兄弟達のために家族を支えようとする姿も見られたため、現在はそれぞれに独立し、しっかりと生活を営まれている様子です。
その下の子供達は、両親の離婚時にはまだ自立していない年齢だったため、母親の静子さんに引き取られたようです。ただ、その後の様子については一切情報がなく、どのように生活されているのかは不明です。
家族の困窮によって生まれながらに苦労してきた子供達なので、どうか現在はそれぞれに幸せに暮らしていて欲しいものです。
まとめ
今回は、数ある大家族シリーズの番組の中でも批判的意見の多い大家族・坪井家についてまとめてみました。
大家族・坪井家は両親とその子供の3男9女の兄弟で構成された14人家族でしたが、父親・坪井龍典さんと、母親・坪井静子さんの2人が、年長の子供達のアルバイト代を巻き上げる様子などが度々放送され、当時から一部視聴者からの批判が起きていました。
特に、母親の坪井静子さんが長女の亜夕子さんに理不尽な暴力を振るう姿や、妊娠中でありながら常にタバコを吸っている姿など、現在であればとても放送できないような内容も度々流されていました。
2005年には、九女の美波さんがお風呂で溺死するという痛ましい事故も起こりましたが、その後も両親の奔放な大家族ライフは続き、そのしわ寄せは全て子供達に行くという構図は継続し、当時からネット上では批判的意見が多く出ていたのでした。
そんな大家族・坪井家も2010年を最後にテレビに登場することはなくなり、現在は両親は離婚し子供達もそれぞれの道を歩き始めた様子です。生まれながらにして苦労を重ねた兄弟達が今後幸せな人生を送れるよう願わずにはいられません。