キッズウォーとは

出典：tbs.co.jp

キッズウォーとは、TBSで1999年からドラマ30の枠で1年に1シリーズずつ放送されていた昼ドラマシリーズです。

放送時間が昼なので、主に主婦向けのドラマでしたが、主婦以外の層にも大人気になり、シーズン3は関東圏で最高視聴率が17.2％を記録しました。

キッズウォーが放送されていた時代は、今よりも全体的な視聴率が高かったとはいえ、昼ドラマで17.2％というのは驚異的な数字ですよね。

キッズウォー3の主題歌だったZONEの「secret base 〜君がくれたもの〜」も大ヒットしました。

また、今では大河女優となった井上真央さんの出世作であり、代表作の１つとも言われているドラマです。

キッズウォーの概要

キッズウォーは、今井家を中心に話が展開していくドラマです。生稲晃子さんと川野太郎さんが、それぞれ子どもがいる状態で再婚します。

井上真央さん演じる茜は、正義感が強く、勝ち気な性格で、「ざけんなよ！」が決め台詞でした。

シーズン3以降では、家族内・学校内の問題に立ち向かうだけでなく、斉藤翔太さん演じる翼との淡いラブストーリーも加わりながら、話が展開していきます。

そして、衝撃だったのはシーズン5！

なんと、今井家の母役の生稲晃子さん、父役の川野太郎さん、末っ子の真理が事故死したという設定で、全寮制のフリースクールに話の舞台を移して、話は進んでいきました。

完結編は、2時間ドラマスペシャルとして描かれ、翼が再登場し、茜と結ばれて終わります。

昼ドラマが夜のゴールデンタイムで2時間ドラマになるというのは、このキッズウォーがいかに人気が高いドラマだったかが分かりますね。

キッズウォーのキャスト①　大人のキャストと現在

キッズウォーのキャストの現在、まずは大人のキャストから見ていきましょう。

今井春子役　生稲晃子さん

今井春子は元ヤンキーの設定で、茜と真理の実の母親です。前の夫とは離婚しましたが、ひょんなことから、川野太郎さん演じる今井大介と再婚します。

元ヤンらしく「ざけんなよ！」という啖呵が決め台詞でした。

シーズン1では、主人公的な役割で出演シーンも多かったですが、シーズン2以降は茜が主人公となり、脇役に回っています。

シーズン5とファイナルは、事故死した設定のため出演していません。

元おニャン子クラブの生稲晃子さんは、現在でもタレントとして活動していて、レポーターなどの仕事が多いです。

2011年、乳がんが発見されて、右乳房全摘手術を受け、2015年には再建手術を行っています。

その後は、乳がんの啓蒙活動に力を入れ、2019年の「ピンクリボンフェスティバル」では、今までに乳がんで5回も手術を受けたことを明かしています。

今井大介役　川野太郎さん

生稲晃子さん演じる今井春子と再婚した今井大介は、健一・里香・浩の実父で、茜の継父です。

一流食品会社に勤務していましたが、リストラされて、料理雑誌の編集者として再就職します。

シーズン5では事故死していますが、息子の浩が前に住んでいた家に来た時には、霊になって現れていろいろと助言するなど、ちょっとオモシロ設定になっています。

早稲田大学卒という高学歴の俳優の川野太郎さんは、キッズウォー終了後も着実に俳優としてのキャリアを築いています。

2019年にテレビ東京の「白い巨塔」に出演していますし、2020年にはテレビ朝日の「陰陽師」に出演しました。

息子さんも俳優志望で、ブログでは2人で一緒に写っている写真をアップしています。

今井友恵役　島かおりさん

川野太郎さん演じる今井大介さんの母親役であり、茜の義理の祖母役の今井友恵は、胎教や英才教育を手がける幼児教育塾を経営している教育熱心な役でした。

茜は血のつながりがない孫でしたが、実の孫のように接していて、特にシーズン5では茜に対して優しく接する場面が増えました。

今井友恵を演じた島かおりさんは、現在でも女優を続けています。2019年には高畑充希さん主演の「メゾンドポリス」にも出演していました。

上品な高齢女性の役が多いですね。

キッズウォー当時と比べても、ほとんど老けていないですよね。この年齢で20年経ってもあまり変わらないというのはすごいの一言です。

中西伸二役　宇崎慧さん

中西伸二は、茜の実の父親です。生稲晃子さん演じる春子の元夫ですね。

茜の父親は元暴走族で、シーズン1ではトラック運転手、シーズン2では喫茶店経営、シーズン3では街金融の取立屋、シーズン4以降はホストと職を転々としています。

ファイナルでは心臓が悪くなっていることが分かり、茜と一緒に暮らすことになります。

茜の実の父親の中西伸二役を演じた宇崎慧さんは、キッズウォーが終わった後も俳優を続けていました。

現在でも公式ホームページは残っていますが、更新は2006年でストップしています。

Wikipediaの出演作品も、2005年が最後になっていますので、現在は俳優を引退したのかもしれません。

津村信彦役　真夏竜さん

春子の実の兄で茜の伯父だった津村信彦は、シーズン2までは工務店を経営し、シーズン3からはサンドイッチ店を経営しています。

シーズン3では、このサンドイッチ店がたびたび舞台として登場しています。

津村信彦役を演じたのは、真夏竜さんです。ドラマや映画のバイプレーヤーとして活躍しています。

2004年には末期の胃がんを患いましたが、これをきっかけに自分が一番やりたかった民話をやることにしたそうです。

俳優業と並行しながら、文化庁「学校への芸術家派遣事業」協力芸術家として、全国の幼稚園、小学校、中学校、高校などで民話語りの活動を行っています。

民話のツイキャスなども行っています。

キッズウォーのキャスト②　今井家の子役キャストと現在

キッズウォーのキャストの子役時代と現在を見ていきましょう。まずは、今井家の子供たちからです。

今井茜役　井上真央さん

春子の実の娘である茜は、母同様、「ざけんなよ！」と啖呵が決め台詞になっていました。

正義感が強く、勝ち気な性格でした。

シーズン2からは主役になって、茜中心に話が進んでいきました。シーズン2から登場した翼との淡い恋物語も好評でした。

茜役の井上真央さんの活躍は、今さら説明するまでもないと思いますが、大人気ドラマ「花より男子」では主役を務め、人気女優の地位を確固たるものとします。

その後は、2011年にはNHKの朝の連ドラ「おひさま」で主役を好演し、2015年の大河ドラマでは主演を務めました。

2011年に公開された『八日目の蝉』では、日本アカデミー賞最優秀主演女優賞を受賞していて、今や国民的女優の1人であると言っても良いでしょう。

今井健一役　小谷幸弘さん

今井健一は、今井大介の実子であり長男で、茜の1歳上の設定です。

クラスメートからいじめを受けていて、テストの時だけ登校していました。

シーズン1の最初では、春子と茜に敵対心を持っていて追い出そうとしていましたが、徐々に心を開き、2人のことを家族として見るようになっています。

小谷幸弘さんは、キッズウォーの後も俳優を続けています。

InstagramやTwitterなどを頻繁に更新していますので、気になる人は覗いてみると良いかもしれません。

今井里香役　宮崎真汐さん

今井里香は大介の連れ子で、茜の同級生役です。

優等生であるものの、自己中心的で自意識過剰な性格であるため、いじめられたこともありました。

このようなドラマには珍しく、家族の中でもずっとひねくれた性格のままで、春子に対しても、結構ひどい扱いをしていて、いつまでも母親であると認めようとはしませんでした。

今井里香を演じた宮崎真汐さんは、キッズウォーの後は女優業ではなく、スポーツ（特に格闘技系）に興味を持って、大学在学中から柔道専門誌でスポーツ記者として活動を始めます。

大学卒業後はスポーツライターの仕事をしています。

そして、代表合宿の取材で知り合ったロンドンオリンピック柔道男子60キロ級銀メダリストの平岡拓晃さんと、2011年に結婚しています。

今井浩役　金澤匠さん

今井浩は大介の連れ子であり、祖母から英才教育を受けてきた秀才です。

いじめられていたこともありましたが、中学生になって万引きをするようになり、最初は友達にそそのかされてやっていましたが、シーズン5では自らの意志で万引きをするようになります。

今井浩役を演じていた金澤匠さんは、16歳までは子役として芸能界で活動していましたが、現在は芸能界を引退されています。

ツイッターは頻繁に更新しているようです。Twitterを見る限り、アクセサリー関係の仕事をしていいるようですね。

今井真理役　今井理緒さん

今井真理は春子と大介の子供です。

シーズン1から子役を変えてずっと出演していましたが、ほとんどセリフはなく、基本的に食卓を囲むシーンで一緒に食事をすることが多かったです。

シーズン5では、春子と大介と一緒に事故死した設定になっています。

キッズウォーのシーズン4で今井真理役を演じた今井理緒さんは、キッズウォーが終わった後も芸能活動を続けていますが、東京ではなく、愛知県を拠点にしているようです。

ただ、2020年4月時点で、所属事務所の全映のホームページから名前が削除されているため、現在は芸能界を引退している可能性があります。

キッズウォーのキャスト③　今井家以外の子役キャストと現在　

キッズウォーの子役キャストの現在、次は今井家以外の子役キャストの現在を見ていきましょう。

紺野翼役　斉藤祥太さん

紺野翼はシーズン2から登場した茜の相手役です。成績優秀で喧嘩も強くてイケメンという最強スペックの持ち主です。

ただ、茜のことになると、少しうじうじした感じが出てきて、茜を他の男に撮られそうに何度もなりました。

シーズン5では登場しませんでしたが、ファイナルでは出演し、茜と結ばれています。

紺野翼を演じたのは、斉藤祥太さんです。イケメンの双子でおなじみですよね。

現在でも芸能活動を続けていますが、同時にガテン系の仕事（解体業やガスの配管）等も同時にやっているそうです。

新田一也役　斉藤慶太さん

翼の双子の弟で、両親が離婚した後に翼は父親に、一也は離婚した母親に育てられたため、翼とは名字が違います。

シーズン4からの出演で、最初は不良少年でしたが、茜の義理の姉妹である里香と関わっていく中で、徐々に里香に惹かれ、更生していきました。

シーズン4の後に放送されたXmasスペシャルで、里香と想いが通じ合っています。

斉藤慶太さんは、祥太さんと同様に現在でも芸能活動を続けています。

慶太さんも芸能界以外の仕事もしていて、スポーツインストラクターの資格を取ったり、水道屋やペットシッターなども経験しているそうです。

風間一平役　浅利陽介さん

風間一平はシーズン3から登場してきた不良少年です。

最初は茜と敵対していますが、生い立ちが悲惨で、そのことを気にかけてくれる茜に次第に惹かれていきます。

茜に告白するものの、茜は翼を選んだために玉砕。シーズン5で再登場し、茜たちと同じ太陽学園に入学しています。

風間一平役を演じたのは、浅利陽介さんです。浅利陽介さんの活躍については、詳しく説明するまでもないですよね。

大人気ドラマシリーズの「コードブルー-ドクターヘリ緊急救命-」に主要キャストとしてレギュラー出演していますし、NHKの大河ドラマなどにもたびたび出演しています。

主役級の俳優というわけではありませんが、脇役でキラリと光る印象的な役者さんですよね。

植田カツオ役　川本貴則さん

植田カツオはパート3に登場した不良です。

西尾とよくつるんでいて、同級生の水野あゆみを暴行しようとしたところを、今井健一に角材で殴られて入院してしまいました。

植田カツオを演じた川本貴則さんは、キッズウォーの後も俳優業を続け、「WATER BOYS」や映画の「着信アリ」などに出演しています。

サンミュージックブレーンに所属していましたが、現在は事務所のホームページから名前が消えていますので、芸能界を引退した可能性があります。

西尾役　醍醐直弘さん

西尾は植田カツオと一緒につるんでいた不良の役ですね。下の名前は明かされていません。

シーズン3では出演シーンが多かったですが、シーズン4以降は出演することはありませんでした。

西尾役を演じた醍醐直弘さんは、キッズウォーの後も俳優業を続けていて、映画の「SPINNING KITE」では主要キャストを務めていました。

ただ、2020年時点では所属事務所の「NEWSエンターテインメント」のホームページに名前がないので、芸能界を引退しているかもしれません。

黒木祐太郎役　崎本大海さん

黒木祐太郎はシーズン4で登場した翼の恋敵です。国会議員の息子で田園調布から登校しています。

成績優秀ですが、両親それぞれの問題から、不登校気味になってしまいます。

いろいろと気にかけてくれた茜を好きになりましたが、引っ越してしまいます。

翼の恋敵の黒木祐太郎を演じたのは、崎本大海さんです。キッズウォーの後も俳優業を続けていて、俳優業と並行して学業にも励み、慶應義塾大学法学部に一般入試で合格します。

その後は、ヘキサゴンファミリーに入ったりもしていますが、基本的に俳優業に重きを置いて、芸能活動を続けています。

黒田祐太役　松山ケンイチさん

黒田裕太はキッズウォーのファイナルに不良少年役として出てきた人物で、なんとあの松山ケンイチさんが演じています。

一也の先輩役の不良ですね。茜をナイフで刺してしまいますが、茜の姿に心を打たれ、警察に出頭しました。

松山ケンイチさんの現在は、説明するまでもないと思います。

「デスノート」のL役で人気俳優の仲間入りをし、「ノルウェイの森」にも出演。さらにNHKの大河ドラマ「平清盛」では主役を演じるなど、人気と実力が伴った俳優さんです。

現在は、「イケメン俳優」というよりも、「渋いカメレオン俳優」という印象が強いですが、キッズウォーのころの写真を見ると、ジャニーズの滝沢秀明さんに似ているイケメンですよね。

まとめ

キッズウォーのキャスト・子役の現在をまとめましたが、いかがでしたか？

今見ると、かなり豪華な俳優陣が出ていますよね。後の大河ドラマの主役が2人も出ているんですから。

キッズウォーのような子役が中心のドラマで、これだけ大ヒットし、さらにシリーズ化するようなドラマは二度と出てこないかもしれませんね。