元祖美魔女として知られるエッセイスト・中村うさぎさんですが、数々の整形と患った病気との関係も話題です。
今回は中村うさぎさんの若い頃の経歴、整形まとめ、病気、夫や子供の有無、車いす生活など現在の様子をまとめました。
この記事の目次
中村うさぎのプロフィール
プロフィール
・名前: 中村 うさぎ(なかむら うさぎ)
・本名: 中村 典子(なかむら のりこ)
・別名義: イボンヌ木村
・生年月日: 1958年2月27日
・出身地: 福岡県北九州市門司区
・身長: 160cm
・血液型: AB型
・職業: 小説家、エッセイスト
・最終学歴: 同志社大学文学部英文学科卒業
・活動期間: 1991年 –
・ジャンル: 小説、随筆
・主題: 自己認識、欲望
・デビュー作: 「ゴクドーくん漫遊記」(1991年)
・所属: 株式会社リズム
中村うさぎの若い頃の経歴
同志社大学文学部英文学科を卒業した中村うさぎさんは、住友系の繊維会社で営業職に就くも、約1年半で退社し、その後はコピーライターやゲーム雑誌のライターとして活動していました。
出典:https://lohaslove.ti-da.net/
1991年にライトノベル作家としてデビューした中村うさぎさんは、「ゴクドーくん漫遊記」がベストセラーとなり、一躍知名度を上げました。
中1から読みはじめてゴクドーくん全巻読破して、加齢とともにシフトしていく活動形態に私自身も加齢しながら勝手に寄り添うようにエッセイも読み漁っていたなぁ。朝顔につるべ取られてもらい水から名付けたと今でも記憶から抜けないゴクドーくんの登場人物。#中村うさぎ
— るび (@ERuby58) May 25, 2020
ただ、後に中村うさぎさんは、この頃の生活を“どん底期”と語っているんですよね。
「私にとって本当のどん底期だった」と振り返るのは、買い物中毒に陥っていた30代の頃。小説がベストセラーになり、年収1000万円を突破。頑張った自分へのご褒美として60万円のシャネルのコートを買ったことが、欲望の引き金になった。
「買い物も、その後ハマったホストクラブ通いも、その瞬間はすごく楽しくて、快感に抗えなかったんです」
ブレーキをかけるどころか、さらにアクセルを踏み、どんどん深みにハマっていった。「でも、楽しいのは一瞬だけ。その後は必ず喪失感に襲われ、心が満たされることはありませんでした。膨れ上がる借金額に毎日怯えていたし、何より自分をコントロールできない自分自身がショックで苦しかった」
引用:死の淵をさまよい見えた「どん底」人生の乗り越え方 https://style.nikkei.com/
結局、そんな中村うさぎさんを救ったのは“書くこと”だったそうです。
欲望に抗えず深みにハマっていく自分を徹底的に見つめ直し、それを受け入れることで完成したのが、空前の大ヒットを記録するエッセイ「ビンボー日記」「ショッピングの女王」でした。
出典:https://www.amazon.co.jp/
自らの浪費癖やホストクラブ通いを赤裸々に綴っています。
その後の中村うさぎさんは、主にエッセイストとして活動することになります。
中村うさぎ先生の本を読んでいる。
— ぽんじょるの! (@Buonbuon21) May 24, 2020
買い物依存症からホスト依存症、美容整形依存症になって、現在は原因不明の難病に掛かっているそうな。
それにしても面白くて文章も読みやすいからスラスラ読める。
口の悪さも、他人だけでなく自分に対しても平等に下すので、嫌味に全く聞こえないのも凄い。
中村うさぎの当時のごみ屋敷が凄くて片付けの顛末もマスコミに取材させ高級な服を買ってきても着るか着ないか位で袋のまま置き堆積しビーバーの巣の様な服のトンネルというか地層になってた。当時はTV出演や雑誌露出が多く全部注ぎ込んで出来た買物依存症をショー化したのもこの人が先駆だった気がする
— 裏庭映画保存会 (@uraniwamoviecom) May 25, 2020
中村うさぎと整形① 整形に走ったきっかけとは?
中村うさぎを整形に走らせたネット掲示板の書き込みとは…
元々はエッセイストとして活動していた中村うさぎさんは、若い頃は特に若さや美しさなどを求められることもなかったことから、むしろ美容には無頓着なタイプだったそうです。
出典:http://zerotsubuyaki.seesaa.net/
ところが、前述したようにホストクラブに通うようになって華やかな世界を知り、年齢や容姿に対するコンプレックスが次第に大きくなっていったそうです。
そんなある日のこと、ホストの掲示板を覗いていたところ、次のような心ない書き込みを目の当たりにしてしまったんですよね。
「中村うさぎっておばさん抱かなきゃいけないから可哀そう」
この一言が、中村うさぎさんの関心を美容整形に向かわせるきっかけとなりました。
出典:https://www.zakzak.co.jp/
当時44歳だった中村うさぎにタイムリーに舞い込んだ雑誌の整形企画
そしてちょうどその頃、実にタイムリーなことに雑誌「ヴァンサンカン」の美容整形企画が中村うさぎさんに舞い込んできたのです。
渡りに舟とばかりに、そのオファーを受けた中村うさぎさん。
ただ、顔にメスを入れることはためらわれたので、注射で輪郭を変えたりシワを取る、“プチ整形”に挑戦したんですよね。
それは2002年、中村うさぎさんが44歳のことでした。
“プチ整形”と言えど、やはり最初は恐怖心があったと言います。
しかし、ボトックス注射だけで劇的にシワが取れることに感動を覚えた中村うさぎさんは、想像していたよりも痛みも少なかったことから、こう確信したそうです。
プチ整形は流行る!
中村うさぎと整形② これまでの美容整形の時系列まとめ
プチ整形に味をしめた中村うさぎは“奥菜恵”を目指し始める
そこで中村うさぎさんは、「女性セブン」に次のような企画を持ち込みました。
出典:https://orionfdn.org/
「40代前半の作家・中村うさぎが、メスを一切使わず、20代前半の奥菜恵にどのくらい近づけるか」
そして、中村うさぎさんは丸顔をシャープにするため、エラにボトックス注射を打って顔の輪郭を細くし、アゴにヒアルロン酸を入れるなどのプチ整形を、総額68万円かけて施したのです。
当時の「女性セブン」に実際に掲載された、中村うさぎさんの Before&After 記事がこちら!
出典:https://blog.goo.ne.jp/
確かに、生活感あふれるオバサン顔から、奥菜恵さんのような美人に変身しています。
ちなみに、この時の「女性セブン」はバカ売れし、特にホステスたちがこぞって買い漁った銀座では、発売日に売り切れたそうです。
出典:https://orionfdn.org/
2003年、中村うさぎは45歳にして美容整形にまっしぐらに
この成功体験により、中村うさぎさんの中にあった美容整形に対するストッパーが完全に消失してしまうんですよね。
出典:https://ji-sedai.jp/
その後、中村うさぎさんは2003年にはリフトアップ整形を受けると、同年には豊胸手術にも挑戦し、豊胸前・豊胸後の写真を女性週刊誌で発表までしています。
2005年8月には、「自分の女としての価値を確かめる」という目的で、風●店で働き始めるんですよね。
そして、その体験実録を「新潮45」に赤裸々に掲載することまでやってのけてしまいました。
出典:https://twitter.com/
その後も頻繁に整形を重ねていった中村うさぎ
さらに、2006年に2度目のアゴのたるみを引き上げる手術を受けると、50歳になった2008年には、鼻の形が気になり始めたようで、鼻尖手術を受けています。
その後も、2012年にまぶたの脂肪吸引と二重切開手術、翌2013年は3度目のリフトアップ手術を受けました。
その結果、中村うさぎさんのお顔はこんな感じに…
確かに55歳には見えませんが…もはや別人です。
が、しかし!中村うさぎさんの身体に異変が生じたのは、この後のことでした…。
中村うさぎが患った病気とは? 【一時は心肺停止状態に】
それは3度目のリフトアップ手術を受けた後のことだった…
3度目のリフトアップ手術を受けた2013年、中村うさぎさんは突如として大変な病気に襲われることになります。
それは2013年8月のこと。手の震えが止まらず、吐き気なども覚えたため、入院して治療に当たっていた中村うさぎさん。
出典:http://seijyukai.or.jp/
まだ入院中だった9月15日、突然手足が突っ張り、目の前が真っ暗に…そして心肺停止状態に陥った中村うさぎさん。
懸命の処置により蘇生はしたものの、その後3日間は意識が戻らなかったそうです。
その時に感じた症状について、後に中村うさぎさんは次のように語っています。
「『ぷっつん』という感じで、スッと意識が飛んだんです。まさにブラック・アウト。よくいう、白いキレイな光が差し込んでくるとか、それまでの人生が走馬燈のようにとか、おばあさんが花畑の向こうから手招き…とかは一切ナシ。痛くも苦しくもないし、ああ、死ぬって、こんなにラクなんだ。これだったら、もう1回、死んでもいいぐらい(苦笑)」
引用:【中村うさぎ】昨年3度も死にかけた…。 https://www.zakzak.co.jp/
ちなみに、中村うさぎさんの心臓は10分間停止していたのだとか。
中村うさぎ、100万人に1人という難病「スティッフパーソン症候群」と診断される
その後、中村うさぎさんが診断された病名は、「スティッフパーソン症候群」という聞き慣れない病気でした。
出典:https://webview.isho.jp/
ちなみに、「スティッフパーソン症候群」とは…
スティッフパーソン症候群( – しょうこうぐん、stiff person syndrome:SPS)とは、非常に稀な進行性の神経性疾患で、自己免疫疾患の一種。 筋肉を弛緩させるための神経系統がうまく働かず、痛みを伴う体の硬直や筋けいれんを起こし、音や接触などの体感によって症状が誘発、悪化する
引用:スティッフパーソン症候群 – Wikipedia https://ja.wikipedia.org/
この「スティッフパーソン症候群」という病気は、なんと100万人に1人という確率で発症する難病だったようです。
数ヶ月の治療により退院が許された中村うさぎさんですが、その後もリハビリを行いながら通院をする日々が続いています。
何とか一命を取り留め、退院するまで回復した中村うさぎさんですが、この頃から長時間立っていることが辛く、車椅子での生活を強いられるようになったと言います。
そしてもう1つの心の変化について、中村うさぎさんは後に次のように自虐的に面白おかしく語っています。
「これは“死にかける”前からなんだけど、暴走機関車のようだった『女の欲望』が、まるで憑(つ)きものが落ちたように、スッとなくなっちゃった。飽きちゃったんですね、年のせいかねぇ…。夜遊びはめったにしなくなったし、ブランド品もいらない。ハマっていたオンライン・ゲームもやらなくなった。もちろんオトコも…。だいたい、車いす姿じゃ、セッ●スもできないじゃん」
(中略)
「結局ねぇ、人生には『地獄』か『砂漠』しかないのよ。地獄から抜け出そうとして、欲望のおもむくままブランド品を買ったり、美容整形をしたけど、心は埋められない。ゴールのない砂漠をさまよっているようなものなのよ。それならまだ、地獄の方が生きている実感はあったよね、ということですかね」
引用:【中村うさぎ】昨年3度も死にかけた…。 https://www.zakzak.co.jp/
人生には“地獄”か“砂漠”しかないという結論は、なんとも中村うさぎさんらしい発想ですよね。
中村うさぎは病気治療の副作用でムーンフェイスになっていた…
中村うさぎさんを襲った難病「スティッフパーソン症候群」の治療により、ステロイド剤が使用されました。
ですが、その副作用によって顔がパンパンに膨れ上がる“ムーンフェイス”と呼ばれる顔になってしまった中村うさぎさん。
出典:https://www.hachi8.me/
しかし、体調悪化直前まで頻繁に美容整形を繰り返していたことを公表していたため、中村うさぎさんの“ムーンフェイス”は、美容整形の失敗や整形の副作用による激変と噂されることに…。
顔がパンパンに膨れ上がっており、かつての中村うさぎさんとは全くの別人と言えます。
もちろん中村うさぎさん本人も、“ムーンフェイス”を自覚しているようで、テレビ局のインタビューにも次のようにヤケクソ気味に語っていました。
出典:http://dv413.blog.fc2.com/
中村うさぎは整形が原因で病気になった?噂と真相
中村うさぎは美容整形と病気との因果関係を否定
また、中村うさぎさんが「スティッフパーソン症候群」という珍しい病気を発症したのは、度重なる整形が原因だったのでは?とも囁かれるようになっていたんですよね。
出典:https://twitter.com/
中村うさぎさんはこの噂に対して、まだ入院中だった2013年10月、自身のオフィシャルブログの中で、美容整形と病気の因果関係をキッパリと否定しています。
そして2015年12月、「スティッフパーソン症候群」の病状が落ち着いてきたタイミングを見計らうように、ムーンフェイス症状の緩和のため、BNLS・脂肪溶解注射を開始しています。
ちなみに、このBNLS・脂肪溶解注射は“小顔注射”とも呼ばれているものなんです。
その成果がこちら。
出典:http://geinouninzin.blog.jp/
たった1クールの注射で、ムーンフェイス症状が随分改善されたことがわかります。
中村うさぎの夫とは?子供はいる?
中村うさぎが結婚した夫は香港人のゲイ
そんな中村うさぎさんは、実は1997年に結婚しています。そのお相手の夫は香港の方なのですが、なんとゲイなのだとか。
と言うのも、中村うさぎさんは若い頃、ゲイが闊歩する新宿二丁目が遊び場で、普通の男性とは遊ばないという過激な30代を過ごしていたと言います。
出典:https://www.amazon.co.jp/
そして、当時香港から留学してきた学生だった現在の夫と新宿二丁目のゲイバーで知り合い、日本に滞在し続けるために中村うさぎさんと結婚したと言います。
もちろん、ゲイの夫とは性的な関係は一切ないため、2人の間に子供はいません。
最初は友達感覚だったそうで、当初は嫌になればすぐに別れることも考えていたのだとか。
ところが、現在ではすっかり“家族愛”で繋がっているようなんですよね。
病気に倒れた中村うさぎを献身的に看病したのはゲイの夫だった!
と言うのも、中村うさぎさんが突然の難病を発症した際、その夫が献身的に中村うさぎさんを看護してくれたのだとか。
もちろん現在も、夫婦仲良く暮らされているようです。
出典:https://twitter.com/
「死にかけて一番、変わったのは意識の変化ですね。入院中、夫がずっと献身的に看病してくれた。人はひとりじゃ生きられない。他人に『甘え』てもいい『救い』を求めたっていいんだ、それは決して、人間の自立を損ねるものじゃないんだ、ということが分かったんですよ。アタシってもしかしたら『シアワセもの』かもってね」
引用:【中村うさぎ】昨年3度も死にかけた…。 https://www.zakzak.co.jp/
大病をして初めて、本当に大切なものの存在に気づけることは良くあることですし、それは概して自分の身近にいる存在なんですよね。
そのことに心から気づけた人は、中村うさぎさんが言うように、本当に「シアワセもの」なのかも知れませんね。
中村うさぎの現在 【病気は現在も一進一退で車椅子生活】
かつて生死の淵をさまよい、一時は心肺停止状態にまで陥った中村うさぎさん。
何とか一命を取り留めて、現在では自宅療養しながら週2回のリハビリと通院での治療を続けているそうです。
出典:https://style.nikkei.com/
ただ、現在も身体にふらつきがあるため、普通に立って生活することは難しく、基本的にほとんどの日常生活を車椅子の上で過ごしているそうです。
トイレやお風呂も、夫やヘルパーさんの手伝いがなければ難しいのだとか。
「ずっとひとりで生きていることが私の誇りだったけれど、いざこういう体になってみたら、ひとりで生きていけないことが身に染みて分かった。特に、夫には本当に感謝しています。これまでも本当はいろんな人に支えられてきたはずなのに、ひとりで生きているつもりになっていた。自分の傲慢さに気づかされました」
引用:死の淵をさまよい見えた「どん底」人生の乗り越え方 https://style.nikkei.com/
ミニスカにニーハイブーツで歩くことを目標にリハビリを続けている中村うさぎ
現在は自由に歩くことすらままならない中村うさぎさんは、自分の足で歩けるということを、「羨ましいほどのシアワセ」と表現しています。
そんな中村うさぎさんの現在の目標は…
「自分の足で買い物に行きたい」
「ミニスカートにニーハイブーツで歩きたい」
出典:https://nakamurausagi.com/
以前の中村うさぎさんなら、ごくごく普通にできていたことですが、現在は「羨ましいほどのシアワセ」を感じる願望になっており、いつか実現するためにリハビリに励まれているようです。
ただ、現在も病状は一進一退を続けているようですね。
つい先日も左耳が腫れ上がり、耳の下のリンパ腺も腫れて、もはや耳が痛いのか首が痛いのかすらわからない…といった謎の症状に悩まされているんだとか。
しかし、新型コロナウイルスが恐くて、病院にすらいけない…と、ブログで嘆かれていました。
これはただ事じゃない、病院行った方がいいんじゃ、と思ったけど、何しろこのご時世じゃない?
それでなくてもステロイドのせいで免疫力低い私が、リンパ腺パンパンに腫れてるような弱った状態で病院行ったら、それこそコロナとかいろんな感染症のいい餌食じゃない?
いや、何より、起き上がって病院行く体力が皆無なのよ
病院の待合室で延々と診察を待ってられるとは思えない。
立ち上がっただけでフラフラするのに、検査だ何だで病院内をウロウロ歩く元気もないし、もう無理って思った。
引用:左耳が腫れるという謎の症状でしばらく寝込んでました-中村うさぎの死ぬまでに伝えたい話- – 中村うさぎ公式サイト https://nakamurausagi.com/
そういや、中村うさぎって今どうしてるのかなと思ったら、2日前にインタビューが掲載されてた。なかなかどうした、この人も壮絶な人生だわ。そして、それをあっけらかんと語れてしまうのが、やっぱりうさぎだよなぁと。 https://t.co/EyAo0XL4Tu
— MLW (@mlwhlw) May 27, 2020
まとめ
いかがでしたでしょうか。
元祖美魔女として知られるエッセイスト・中村うさぎさんが、若い頃に整形に走ったきっかけと、これまでに施してきた美容整形の経緯を時系列に沿って整理してみました。
また、中村うさぎさんが結婚した夫と子供の有無、さらに発症した病気と車椅子での生活を強いられている現在の病状についてもまとめてみました。
出典:https://moc.style/
中村うさぎさんに限らず、持病を持っている方にとって今回の新型コロナウイルス騒動は、本当に命にかかわる問題となっているようです。
病院に行きたくても行けない…せめてそんな辛い状況だけでも、1日も早く改善されることを祈らずにはいられません。