2020年3月に発覚した韓国史上最悪の性犯罪”n番部屋事件”は、2ちゃんねるでも大変な話題です。
今回は”n番部屋事件”の被害者や犯人、特に主犯格の“博士”と“ガッガッ“の2人に注目して、わかりやすくまとめました。
この記事の目次
n番部屋事件をわかりやすく解説① 概要や被害者数 【 2ちゃんねるでも話題】
現在、世界では新型コロナウイルス感染拡大の話題でもちきりですが、お隣の韓国では、そんな新型コロナの話題も吹き飛ばすほどの性犯罪事件「n番部屋事件」が発覚しています。
この「n番部屋事件」は、韓国史上最悪とも言われる組織的デジタル性犯罪です。
スマホのコミュニケーションアプリ「テレグラム」上に、番号を付けたチャットルームを作成し、その中で女性を脅して撮影した性的動画や画像を有料で閲覧させていた事件です。
この事件の異常性は、被害者が現在分かっているだけでも、未成年者16人を含む74人に及び、さらにこのチャットアプリにお金を払って入場した閲覧者が、総計26万人にも及ぶ点です。
出典:https://www.huffingtonpost.jp/
この有料会員が全て男性だったと仮定すれば、なんと全韓国人男性の100人に1人が性犯罪の動画や画像にお金を払っていた試算となり、韓国社会を震撼させる事態へと発展しています。
また、被害者女性への加害っぷりは性的なものだけではなく、体を傷つけるなど猟奇的な動画も少なくなかったことがレポートされています。
そのため、大統領府には加害者への厳罰を求める500万人以上の請願が寄せられています。
n番部屋事件をわかりやすく解説② 主犯格の犯人は“博士”ことチョ・ジュビン
犯人の1人「博士」の逮捕により「n番部屋事件」が一斉に報じられる
そもそもこの”n番部屋事件”は、2019年7月、「チュジョクタン プルコッ」という大学生記者たちの取材により発覚しました。
同年9月、ニュース通信振興会を通して報道されると、11月には韓国左派メディア「ハンギョレ新聞」も”n番部屋事件”について報じました。
ですが、当時はあまり大きく取り上げられることはなかったと言います。
その他のメディアが一斉に”n番部屋事件”を報じ始めたのは、翌2020年3月のことでした。
“n番部屋”の中でも最も人気が高かった「博士部屋」を作り、自ら“博士”のハンドルネームで活動していた主犯の1人、チョ・ジュビン(24歳・無職)が逮捕されたことがきっかけでした。
性犯罪の犯人が初めてカメラ前に引きずり出された理由とは
なんと逮捕された”n番部屋事件”の犯人とされるチョ・ジュビンは、まだ被疑者の段階であるにもかかわらず報道陣のカメラの前に引きずり出されたのです。
韓国では通常、これを行うのは殺人犯に限られており、性犯罪の被疑者では初のことでした。
出典:https://bunshun.jp/
と言うのも、韓国では「青瓦台国民請願」と呼ばれる、政府に対してオンライン上で陳情できるシステムがあります。
そこに、「n番部屋事件の容疑者を報道陣のカメラの前に立たせろ」という270万以上の要請が集まったからなんですよね。
ちなみにこの270万以上という数字は、2017年8月より始まった「青瓦台国民請願」システムでは歴代最多を記録したそうです。
報道陣のカメラの前に引きずり出された際に口にした、“博士”ことチョ・ジュビンのコメントは次の通りです。
「私から被害を受けたすべての方に心から謝罪いたします。止められなかった悪魔の人生を止めてくださり、感謝しています」
出典:https://bunshun.jp/
そんなチョ・ジュビンは、少なくとも次の7つの罪に問われ、「無期懲役」もしくは「懲役45年」が有力であろうと中央日報は報じています。
・児童ポルノ製作罪
・強制暴行罪
・脅迫罪
・強要罪
・詐欺罪
・個人情報提供罪
・性暴力処罰特例法違反
n番部屋事件をわかりやすく解説③ 犯人の卑劣な犯行手口とは?
「n番部屋事件」の犯人“博士”の犯行手口が明らかに!
その後の取り調べの結果、”n番部屋事件”の犯人“博士”ことチョ・ジュビンの恐るべき犯行の手口が明らかになっていきました。
出典:https://special.sankei.com/
“博士”ことチョ・ジュビンが、多くの被害者女性にどのように近づき、毒牙にかけていったのかがわかる具体的な犯行手口は次の通りです。
SNS上で「援助交際のサクラ」で「お金がもらえる」と女性を騙し、個人情報をすべて入手した。この個人情報を基に脅し、下着を頭に被った写真、裸体でヨガをする動画、裸体のうえにナイフを並べ「奴隷」「博士」とハングルで書かせた写真を撮影するよう強要した。躊躇すると裸で「間違っていました」と謝罪をする動画も撮影させた。
これらをチャットルームの顧客に公開するように強要したのだ。残忍さはそれだけではない。生年月日、家の住所、電話番号なども“被害女性たちの「リアリティ」を伝えるために”顧客に晒した。被害女性たちが逃げようとするとSNSの友達リストを公開し、さらに「性売買をしようとしたと家族に伝える」と脅した。
また被害者の性的動画や写真をSNS上の「ストーリー」にアップ。「博士の奴隷」というタイトルをつけ、数千人に無料で見せた。
引用:「1人くらい死んで当然なのに、死なないのか?」……韓国史上最悪の性犯罪「n番部屋事件」“犯人”の正体 https://bunshun.jp/
また、”n番部屋事件”の異常な点として挙げられているのが、動画や画像の有料閲覧者の事件への関わりです。
お金を支払って入場したチャットルーム上で、動画や画像を閲覧した顧客間でのやりとりが次第にエスカレートしていきました。
犯人の“博士”を神格化する会員が出てくると、“博士”チョ・ジュビンは彼らを“職員”と呼び、被害者への性暴力や資金洗浄、チャットルームの運営補助などの犯行に加担させていたのです。
カン・フン容疑者は“ブッタ”と呼ばれ、「博士部屋」で運営者のチョ・ジュビンを手伝い、チャットルームの運営・管理に関与したとされています。
さらに、“職員”の中には地方自治体に勤務する公務員もおり、被害者のさらなる個人情報を提供した事例も確認されているのだとか。
チャットルームに3段階の“入場料”を設定して収益化していた
犯人“博士”ことチョ・ジュビンは、20万ウォン(約1万7千円)、70万ウォン(約6万円)、150万ウォン(約13万円)の3段階のチャットルーム”入場料”を設定し、収益化を図っていました。
もちろん、“入場料”のランクが高額になるほど、過激な動画が配信される仕組みになっており、この“入場料”は、よりエスカレートした動画や画像を撮るための「支援金」と呼んでいました。
“博士”ことチョ・ジュビンが得た収益は数億ウォンに達しており、現金約1億3千万ウォン(約1,130万円)が警察にすでに押収されている他、多くの仮想通貨が確認されているそうです。
n番部屋事件をわかりやすく解説④ 最大の犯人・ガッガッが遂に逮捕される
韓国警察は2020年4月1日までに、”n番部屋事件”の捜査の中で140人を検挙し、この“博士部屋”のチョ・ジュビン容疑者を含む23人を拘束しました。
しかし、最も人気が高かったとは言え、“博士部屋”の有料会員は16,000人に過ぎません。
いわゆる”n番部屋”の有料会員は全体で26万人とされていることから、当然、まだ多くの被害者・加害者がいると考えられます。
出典:https://bunshun.jp/
そんな”n番部屋事件”の加害者の中でも、最大の犯人と目されるも、依然として行方がわからなかったのが実質的に”n番部屋”を最初に作った創始者である“ガッガッ(GodGod)“です。
そもそもこの“ガッガッ“が「テレグラム」上に、性的搾取を目的とした1番から8番の秘密のチャットルームを作り、数百もの動画を流出させたのが”n番部屋事件”の始まりだったんです。
「n番部屋事件」の最大の犯人“ガッガッ“がカメラの前に引きずり出される
そんな中で韓国警察により公開されたのが、“ガッガッ“に関する身元情報でした。
その後まもなく逮捕された“ガッガッ“ことムン・ヒョンウク容疑者は、2020年5月18日、両腕を警察関係者にガッチリと掴まれ、“博士”同様、報道陣のカメラの前に引きずり出されました。
韓国警察がムン・ヒョンウク容疑者の身元情報を公開していから、6日目のことでした。
まだどこかあどけなさが残るムン・ヒョンウク容疑者の姿が、さらに韓国社会を震撼させる結果に…。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
2ちゃんねるでも大変な話題になった、韓国史上最悪の性犯罪”n番部屋事件”の被害者や犯人について、できる限りわかりやすくまとめてみました。
前述した「青瓦台国民請願」には、徹底した捜査を望む300万人以上もの署名が集まっています。
文在寅大統領は、事件の首謀者だけでなく有料会員となって動画や画像を閲覧していた者を含めて捜査を行うよう捜査機関に求めているそうです。
出典:https://jbpress.ismedia.jp/
さらに、韓国の男性を恐怖のどん底に突き落としたのが、国会科学技術情報放送通信委員会での次のやり取りなんですよね。
ハフポスト韓国版によると、国会科学技術情報放送通信委員会の全体会議に出席したハン委員長は、「会員26万人の身元公開が可能か」という質問に対し、「可能であると考える。行為者に対する厳正な処罰が必要だ」と答え、身元公開を否定しなかった。
引用:女性を脅し秘密のチャット部屋に残虐な性映像を流した犯罪「n番部屋事件」韓国揺るがす(ハフポスト日本版) https://headlines.yahoo.co.jp/
もちろん重複もあるはずなのであくまで試算ではありますが、全韓国人男性の100人に1人が有料会員だったとも言われており、今や韓国では新型コロナウイルスどころの話ではないとも…。
ただ、この動きを受けて現在韓国のSNS上には、弁護士や関連業者によるものと見られる次のような書き込みが相次いでいると言います。
「n番部屋の接続記録を削除致します」
今後、この”n番部屋事件”に関して、どのような動きがあるのか注目ですね!