数あるいじめ自殺事件の中から、特に衝撃的だった15の事件を厳選し、事件の被害者と加害者に注目しつつランキング形式でまとめました。いじめ自殺事件では、生徒や教師が犯人な事例が多く、人間関係に悩んで自殺することが多いのです。
この記事の目次
- いじめ自殺事件の被害者と加害者の衝撃ランキング第15位: 岡山高1首吊り自殺事件
- いじめ自殺事件の被害者と加害者の衝撃ランキング第14位: 追手門学院大学いじめ自殺事件
- いじめ自殺事件の被害者と加害者の衝撃ランキング第13位: 上福岡第三中学校いじめ自殺事件
- いじめ自殺事件の被害者と加害者の衝撃ランキング第12位: 愛知県西尾市中学生いじめ自殺事件
- いじめ自殺事件の被害者と加害者の衝撃ランキング第11位: 滝川市小6いじめ自殺事件
- いじめ自殺事件の被害者と加害者の衝撃ランキング第10位: 丸子実業高校バレーボール部員自殺事件
- いじめ自殺事件の被害者と加害者の衝撃ランキング第9位: 福岡中2いじめ自殺事件
- いじめ自殺事件の被害者と加害者の衝撃ランキング第8位: 神戸市立中学3年の女子生徒自殺事件
- いじめ自殺事件の被害者と加害者の衝撃ランキング第7位: 滝川高校いじめ自殺事件
- いじめ自殺事件の被害者と加害者の衝撃ランキング第6位: 桐生市小学生いじめ自殺事件
- いじめ自殺事件の被害者と加害者の衝撃ランキング第5位: 中野富士見中学いじめ自殺事件
- いじめ自殺事件の被害者と加害者の衝撃ランキング第4位: 青森中2女子自殺事件
- いじめ自殺事件の被害者と加害者の衝撃ランキング第3位: 奈良県橿原市中1女子自殺事件
- いじめ自殺事件の被害者と加害者の衝撃ランキング第2位: 大津市中2いじめ自殺事件
- いじめ自殺事件の被害者と加害者の衝撃ランキング第1位: 岩手県中2男子自殺事件
- まとめ
いじめ自殺事件の被害者と加害者の衝撃ランキング第15位: 岡山高1首吊り自殺事件
もう、こんな人生たえられません
お母さん、おじちゃん、(弟)、(妹)、ごめんな
こんな、だめなぼくで、
みんな ありがとう。
さようなら先に行きます。
―橋本光男より(弟、妹は実名)
2007年11月16日、岡山県の私立高校1年生の橋本光男君(仮名)は、同じ中学の先輩ら2人から度々呼び出されて暴行、恐喝などのいじめを受けたことを苦に、自宅倉庫で首吊り自殺しました。
足元に残されていたのは、冒頭でご紹介した家族一人一人の名前をあげて別れを告げる遺書でした。遺体には、暴行による生々しい傷跡が無数に残されていたと言います。
「警察で見せられた息子の体は、顔を除いて全身が火傷の跡で黒く焦げていました。同じ中学や高校の先輩なのに、こんなことができるのでしょうか。呼び出された時に無理にでも止めていれば、警察や学校に思い切って相談に行っていればと思うと、悔やんでも悔やみきれません……」
引用:岡山・高1首吊り自殺 先輩から受けた“10日間の壮絶リンチ” | FRIDAYデジタル https://friday.kodansha.co.jp/
いじめ自殺事件の被害者と加害者の衝撃ランキング第14位: 追手門学院大学いじめ自殺事件
追手門学院大学いじめ自殺事件は、2007年に大阪府茨木市の追手門学院大学に通う在日インド人学生が神戸市の自宅のマンションから飛び降り自殺をした事件です。
いじめを苦にしていたことを記した遺書が残されていたにもかかわらず、大学側は調査を行いませんでした。そして、亡くなった学生の父親も、その約1年後に「息子に会いに行く」と言い残し、同じ場所から飛び降り自殺を果たしています。
事件から3年後の2010年、ようやく大学が調査報告書を公表し、「いじめの存在を否定できない」として公式に謝罪すると共に、幹部8人の処分を検討すると発表しました。自殺した学生が所属していた経営学部学部長は、引責辞任を申し出ています。
自殺した学生が受けていた具体的ないじめの内容は次の通りです。
・複数の学生から人前でズボンを脱がされた
・テロリスト「ビンラディン」のあだ名で呼ばれる
・「お前をいじることが最近一番楽しい」
・「お前を見ているとなんかイライラする」などの暴言
・使い走りをさせられる
なお、追手門学院大学では6月8日を、この事件を風化させないために「安全を考える日」に定めているそうです。
いじめ自殺事件の被害者と加害者の衝撃ランキング第13位: 上福岡第三中学校いじめ自殺事件
上福岡第三中学校いじめ自殺事件は、1979年に埼玉県上福岡市(現ふじみ野市)で中学一年生の少年がいじめを苦に自殺した事件です。
自殺した少年の身長は142cmと、クラスで最も小柄でした。また、彼は在日朝鮮人三世であり、父親の両親は朝鮮半島の全羅北道に本籍を置いていたそうです。
中学入学直後、少年はクラスメートと喧嘩になり複数の相手に組み伏せられた際、相手の腕を噛んだことから、クラスメートからは少年が悪いと認識されるようになったのだとか。
6月18日の夕方、3人のクラスメートの名前を挙げ、いじめを苦にした遺書を書き残し姿を消したため、母親は慌てて担任に電話をするのですが、担任からは警察への連絡は待つように言われます。幸いその時は、少年は高層マンションの屋上まで行ったものの決心がつかずに帰宅しました。
その翌日、担任はいじめをした生徒たちを呼び出して注意するのですが、前日両親が懇願したにもかかわらず、少年が自殺未遂をしたことをほのめかしてしまいました。
そのため、その後少年はクラスメートから「自殺野郎」などと呼ばれるようになり、いじめは更にエスカレートし、毎日のように美術室や昇降口に呼び出されて暴行を受けるようになっていたと言います。
少年は鞄を捨てたまま再び行方不明となり、路上で父親に発見され、その後父親に説得され、その時は納得していたかのように見えたそうのですが…その翌日、マンションの中庭で飛び降り自殺した少年の遺体が住民によって発見されることになります。
遺書で名指しされたクラスメートの一人は、少年が死んだとの知らせに触れた際、「あいつ死んじゃったよ!」などと喜んでいたと言います。
教育委員会では「クラス内でいじめはなかった」「いざこざの多い生徒であった」とする調査報告書がまとめられたそうです。
しかし、両親が事件後に発見した少年の小学校時代の卒業メッセージファイルには、「死んでください」などの罵詈雑言が書かれており、小学校時代からいじめが継続していたことが判明しています。
いじめ自殺事件の被害者と加害者の衝撃ランキング第12位: 愛知県西尾市中学生いじめ自殺事件
愛知県西尾市中学生いじめ自殺事件は、1994年11月27日、愛知県西尾市の中学校2年の男子生徒が、いじめを苦に自宅裏の柿の木で首を吊って自殺した事件です。
男子生徒の葬儀後、自室の机から「いじめられてお金をとられた」という内容の遺書が見つかっています。
教育委員会による調査の結果、同級生11人がいじめに関わっていることが判明し、主犯格の4人が恐喝容疑で書類送検されました。その後の取り調べで、この4人は、小学6年生の頃から被害者生徒に日常的に暴行を加え、金を要求していたことを認めました。
1995年、名古屋家庭裁判所は3人を初等少年院に、残る1人を教護院(現在の児童自立支援施設)に送致する保護処分を下しています。
また、2019年に放送されたドキュメンタリー番組の中で、この愛知県西尾市中学生いじめ自殺事件から13年後に、彼の兄も自殺していたことが公表されています。
いじめ自殺事件の被害者と加害者の衝撃ランキング第11位: 滝川市小6いじめ自殺事件
滝川市小6いじめ自殺事件は、2005年、北海道滝川市の滝川市立江部乙小学校に通っていた小学6年生の女児がいじめを苦に、遺書を残した上で首つり自殺を図った事件です。その時、一命は取り留めるのですが、結局、回復することなく死亡しています。
教育委員会は聞き取り調査を行い、いじめは無かったと結論づけるのですが、2006年9月、遺族が新聞社に遺書を公開すると、教育委員会はマスコミに対し、女児の遺書について「あれは遺書ではなく『手紙』である」と苦しい回答を…。
しかし、その後、教育長が辞職しています。
自殺した女児の両親は、滝川市と北海道に対し損害賠償訴訟を札幌地方裁判所に訴え、2010年2月に裁判所から和解案を受け入れ和解が成立しています。
いじめ自殺事件の被害者と加害者の衝撃ランキング第10位: 丸子実業高校バレーボール部員自殺事件
丸子実業高校バレーボール部員自殺事件は、2005年12月6日、長野県丸子町(現・上田市)の長野県丸子実業高等学校に通っていた、当時1年生の男子生徒が、自宅で自殺した事件です。
男子生徒は中学2年の頃から声帯に異常をきたしたことで、声がかすれ大きな声が出せない状況でした。そんな男子生徒は2005年に丸子実業高校に入学し、バレーボール部に入部したところ、大きな声が出せないことが原因で、部内でいじめられるようになったと言います。
このバレーボール部内でのいじめが原因で、男子生徒は不登校気味になり、また病院でうつ病との診断も受けています。
・上級生がAの声真似
・上級生からハンガーで殴られる
・日常的な暴力
このような事態に対して男子生徒の母親と学校側と長野県教育委員会が話し合いを続けていたところ、バレーボール部顧問が「ふざけるな馬鹿野郎」などと男子生徒の母親に対して大声で怒鳴ったとされています。
そして、男子生徒の出席日数不足を理由に「このままでは進級できない」という状況になり、学校側がその旨を通知した直後、男子は自殺しています。
学校側は「いじめと認識していない」という立場をとり、またバレーボール部の保護者会は自殺事件直後に記者会見を開いて、男子生徒へのいじめはなかったとの見解を示しました。
男子生徒の母親は、いじめや暴力をふるっていたバレーボール部員等に損害賠償を求めて提訴するのですが、これを受けて、バレーボール部員らも男子生徒の母親に精神的苦痛を受けたとして逆提訴しています。
判決では、男子生徒の母親の主張を退け、男子生徒の母親にバレーボール部員等に対して損害賠償を支払うように命じています。
と、話は若干ややこしくなったのでネタバレすると、実は、全ての原因は後に“モンスターマザー”と呼ばれ、ドラマの原作にもなった男子生徒の母親・高山かおるにあったのです。世間は完全に騙されていたわけです。
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男子生徒の母親・高山かおるは、“息子の自殺の原因は学校でのイジメだ”と涙ながらに訴えるのですが、対する学校側は、“家庭に原因がある”と反論。当然、マスコミは学校側がイジメを隠蔽していると睨み、学校に対するバッシングを煽るような報道をするんですよね。
さらに母親・高山かおるは人権派弁護士を味方につけ、校長を殺人罪で告訴する!なんていう前代未聞の展開になるのですが、裁判が進んでいくにつれ、次第に母親の化けの皮が剥がれていき、やがて“モンスターマザー”だったことが明らかになっていったのです。
いじめ自殺事件の被害者と加害者の衝撃ランキング第9位: 福岡中2いじめ自殺事件
福岡中2いじめ自殺事件は、2006年10月11日、にいじめを苦にした少年が自宅の倉庫内で首を吊って自殺した事件です。その後の調べで、いじめのきっかけが元担任教師による生徒達に対する不適切な言動だったことが判明しています。
被害者少年が、中学1年生の頃に受けたいじめについて、当時学年主任で担任だった男性教師に相談したところ、この教師がクラス内で彼の相談内容を漏らしたために、いじめがエスカレートすることに…。
また、この教師は被害者少年にたいするいじめにも加担しており、このことが少年が自殺を決意した一つの要因になっていたことが発覚しています。
この教師は、生徒を成績順にイチゴの品種を用いて呼んでいた他、被害者少年に対しては…・
「偽善者にもなれない偽善者」
などの問題発言を繰り返していたと言われています。
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また、いじめに関与した少年達は、被害者少年の葬儀では、笑いながら棺の中を携帯電話のカメラで撮ろうとしたり、自殺後「せいせいした」「別にあいつがおらんでも、何も変わらんもんね」などと発言していたと言います。
その後、14歳の同級生3人を書類送検した他、当時13歳のため刑事責任が問えない2人を児童相談所に通告しています。
いじめ自殺事件の被害者と加害者の衝撃ランキング第8位: 神戸市立中学3年の女子生徒自殺事件
2016年10月6日、神戸市垂水区の深さ1~2センチの川で女子生徒が倒れているのが見つかりました。その頭上、高さ5メートルにある橋の欄干に切れたロープがあり、橋の上に置かれたリックサックには遺書が残されていました。
女子生徒に対するいじめは1年生のときに始まったようで、インターネットに投稿した動画を「盗作」と中傷されたことなどが始まりと言われています。2年生になると同級生から陰口をたたかれたり、無視されたり、からかわれるなどの行為があり、クラスで孤立した存在になっていたようです。
3年生になるといじめはさらにエスカレートし、廊下で足を引っ掛けられたり、わざとぶつかられたりするようになったと言います。
こうした一連の同級生らの行為をいじめと認定し、「学校内で完全に孤立し、学校の中で居場所がなくなったと感じ、自傷行為もするようになった」「誰に相談しても無意味という絶望感を抱いていた」として、自殺に至ったと結論付けました。
いじめ自殺事件の被害者と加害者の衝撃ランキング第7位: 滝川高校いじめ自殺事件
滝川高校いじめ自殺事件は、2007年、兵庫県神戸市の私立滝川高校に通っていた当時高校3年生の男子生徒がいじめを苦に自殺した事件です。
男子生徒は、授業中に、「トイレに行く」と教室を出た直後に校舎から飛び降り自殺をしました。ズボンのポケットからA4用紙3枚の遺書も見つかっています。
当初から自殺の原因として、いじめの可能性が指摘されていたようですが、学校側は頑としていじめを否認し続けていました。しかし、自殺から約2ヶ月後に一人目の加害者が逮捕されると態度を一変させ、いじめの存在を初めて公式に認めることに…。その後、残りの加害者3人が逮捕されています。
この滝川高校いじめ自殺事件は、学校裏サイトの存在がマスコミにより報じられたことで、社会的に広く知られるきっかけになった事件でもあります。
出典:http://2007blog2007.blog108.fc2.com/
いじめ自殺事件の被害者と加害者の衝撃ランキング第6位: 桐生市小学生いじめ自殺事件
桐生市小学生いじめ自殺事件は、2010年、群馬県桐生市の小学6年生の女児が、同級生からの一年以上にもわたる執拗ないじめを苦にして自殺した事件です。
被害者女児は、母親にプレゼントするはずだった手編みのマフラーをカーテンレールにかけ、首をつった状態で発見されました。遺書等はありませんでしたが、警察は死の状況から自殺と判断しました。
いじめは転校してきた1年後の5年生の頃からで、きっかけは授業参観時の、フィリピン人である母の容姿についての悪口だったと言います。
女児は必死で教師にいじめを訴えていたのですが、教師たちは「いじめというのはあなたの勘違いですよ」といって取り合わなかったのだとか。しかし、6年生になってクラスが替わり、担任が交代するといじめはさらにエスカレートします。
・「汚い」「臭い」「近寄るな」「プールがばい菌で汚れる」などと言われる
・上履きに「うざい、死ね」などの落書き
・給食時に一人にさせられるなどの仲間はずれ
女児のクラスは、いじめの中心になる子が何人かいて、ほかの子は何をされるか分からないから逆らえず、クラスはバラバラで、教師が統制できないほど深刻な学級崩壊状態に陥っていたようです。
女児は、9月28日の席替えの後から完全に孤立し、欠席も目立つようになっていきました。思いあまった女児は…
「お父さん、お母さん、転校したい」
「どんな遠い学校でもいいから歩いて行く」
と、何度も両親にすがっていたと言います。そんな女児でしたが、10月21日の社会科見学には出席するのですが…「こんなときにだけ来るのか」と同級生に言われたのだとか。そして、この社会科見学が女児に自殺を決意させたようです。
2014年、前橋地方裁判所は「女児の自殺の原因は校長と担任教諭にある」と認定し、市と県に450万円の支払いを命じています。
いじめ自殺事件の被害者と加害者の衝撃ランキング第5位: 中野富士見中学いじめ自殺事件
中野富士見中学いじめ自殺事件は、1986年に東京都中野区で起きた中学2年の男子中学生の自殺事件です。別名「葬式ごっこ事件」とも言われ、なんと学級担任がいじめに加担するなど、日本で初めてのいじめ自殺事件として社会的に注目されました。
男子生徒は、父の故郷である岩手県の盛岡駅ビルのショッピングセンター地下の公衆トイレで首を吊って亡くなっているのを発見されました。その足元には、次のような遺書が残されていたと言います。
「このままじゃ生きジゴクになっちゃうよ」
この中野富士見中学いじめ自殺事件で象徴的だったのが、いわゆる「葬式ごっこ」でした。
なんとその「葬式ごっこ」には、担任教師ら4人も加担しており、寄せ書きを添えていたと言います。
後に、加担した理由について、男子生徒をいじめていたグループに「ドッキリだから」と説明されたので記載したと釈明していたのですが、後に担任教師らは自らの保身のために、生徒らに対して自殺した生徒について口止めするように言っていたことが発覚しています。
その後、警視庁は被害者生徒のいじめに荷担していた16人を傷害および暴行容疑で書類送検しています。
また、男子生徒の遺書の中で名指ししていた2名の生徒とその両親、そして東京都と中野区に対して、損害賠償訴訟を起こし、裁判所は被告らに1,150万円の賠償命令を下しています。
いじめ自殺事件の被害者と加害者の衝撃ランキング第4位: 青森中2女子自殺事件
2016年8月25日、青森市立中2年の女子生徒(13)が、2学期の始業式翌日にJR奥羽線に飛び込んで自殺するという事件が発生しました。
その後、この女子生徒が校内の複数の生徒からいじめを受けていたとの「遺書」を、スマホのメモアプリに残していたことが明らかになりました。
いじめた生徒の実名も書かれており、「もう生きていけそうにない」「耐えられません」など悲痛な訴えがつづられていた他、いじめた生徒たちに対しては…
「噂流したりそれを信じたりいじめてきたやつら、自分でわかると思います。 もう、二度といじめたりしないでください」
と、綴られていました。
また、家族に対しては「先立つ不幸を許してください」「13年間ありがとう」との言葉が書かれ、末尾には死亡した日である「2016年8月25日」と記されていたと言います。
いじめ自殺事件の被害者と加害者の衝撃ランキング第3位: 奈良県橿原市中1女子自殺事件
2013年3月28日午前8時ごろ、奈良県橿原市の中学1年の女子生徒(13)が、自宅から徒歩数分のマンション7階から飛び降りて死亡しました。
この女子生徒が亡くなった翌日の夜、学校で緊急保護者会が開かれたのですが、この会を欠席した保護者の一人が、女子生徒の自宅までやってきて次のようなことを言ったと言います。
「きっと蝶々かトンボを追いかけて落ちたと思うねん。そう思ってあげて。自らこんなこと(自殺)をする子やない」
後に公開された報告書により、この保護者の娘がいじめの加害者と認定されていたことがわかったと言います。
実は、いじめの疑いは最初からあったのだとか。というのも、女子生徒が飛び降りたマンションの通路に彼女の携帯電話が残されており、その中に次のような未送信メールがあったからです。
出典:https://news.livedoor.com/
学校は、女子生徒の自殺から2ヶ月たって、ようやく442人の生徒を対象にアンケートを実施し、遺族側の要望により、7月下旬、個人名を黒塗りするなどして市教委が開示した集計結果によると…
・「仲の良い友人3人から仲間外れにされていた」
・「所属していた部活動の先輩1人からふざけて暴力を受けていた」
・「ひざでおなかをなぐられていた」、
・「けられたり、なぐられたり、足を洗うところで雑用に使われたりしていました」
など、女子生徒が暴力をふるわれているのを見たというないようの記述が複数あったそうです。
いじめ自殺事件の被害者と加害者の衝撃ランキング第2位: 大津市中2いじめ自殺事件
大津市中2いじめ自殺事件は、2011年10月11日、滋賀県大津市内にある市立皇子山中学校に通う、当時中学2年生の男子生徒が長期間に渡る陰湿ないじめを苦に、自宅のマンションから飛び降りて自殺するに至った事件です。
この事件で特に問題視されたのは、事件後の学校と大津市教育委員会の隠蔽体質で、当時のマスコミもこぞってこの点に注目して報じていました。その影響もあったのか、この事件をきっかけにして、事件の翌年には「いじめ防止対策推進法」が国会で成立しています。
校内アンケートから被害者に対する陰湿ないじめの実態が明らかに!
市立皇子山中学校の校長や大津市教育委員会は、この事件が発生した当初は、「いじめと自殺の因果関係は無かった」との主張を繰り返すばかりで、あくまで“生徒同士の喧嘩”で片付けようとしました。
しかし、校内アンケートの結果、明らかに被害者生徒が長期間に渡って陰湿ないじめを受けていた事実が明らかになりました。
大津市中2いじめ自殺事件の加害者のその後
この事件の裁判では、主犯格の山田晃也・木村束麿呂に対して保護観察処分が下された他、2019年2月19日には山田晃也・木村束麿呂に対して、被害者が請求したほぼ満額となる約3750万円の賠償を命じる判決を言い渡しています。
いじめ自殺事件の被害者と加害者の衝撃ランキング第1位: 岩手県中2男子自殺事件
2015年7月5日、岩手県矢巾町のJR矢幅駅で中学2年の村松亮君(13)が列車にはねられ死亡しました。
村松君は、同級生から殴られたり、髪の毛をつかんで顔を机に打ち付けられたりと、日常的にいじめを受けており、担任教師に提出していた「生活記録ノート」の中にも、次のような記述が並んでいたと言います。
「ずっと暴力、ずっと悪口、やめてといってもやめないし、休みたい」
「もうつかれました」
など、同級生からいじめを受けていること、そしてそのいじめに悩んでいることを訴えていたのです。
そして、村松君が亡くなる6日前の2015年6月29日には、次のような自殺を仄めかすような深刻な内容の記述が…。
「ボクがいつ消えるかはわかりません。ですが、先生からたくさん希望をもらいました。感謝しています。もうすこしがんばってみます。ただ、もう市ぬ場所はきまってるんですけどね。まあいいか」
が、しかし!
この村松君の必死の訴えに対する、担任教師の返事がこちら。
「明日からの研修たのしみましょうね」
と記しただけだったのです。
出典:https://togetter.com/
これ以外にも、この担任教師のふざけた返答集がこちら。
●なぐられたり、けられたり、首しめられたり
担任:それは大変、いつ?? 解決したの?
●解決していません
担任:無回答で二重丸つける
●もうつかれた。……。どうなるかわからない
担任:無回答
●ここだけの話。(中略)氏んでいいですか(たぶんさいきんおきるかな)
担任:どうしたの? テストのことが心配? クラス? ××(この生徒の名前)の笑顔は私の元気の源です
引用:【岩手中2いじめ自殺】担任のま~ん(笑)の神対応 http://tomcat.2ch.sc/
これに対するネットの声は…
・会話が成り立ってないぞ
・なぜこんなクソ教師に頼ったのか
・siriのが有能やぞ
・自動回答botでしょ
出典:https://twitter.com/
学校は村松君の死後、生徒や教職員を対象にアンケートや聞き取りによる実態調査をしたのですが、少なくとも約60人の生徒が村松君へのいじめを見聞きしたことがあると回答したと言います。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
数あるいじめ自殺事件の中から、特に衝撃的だった15の事件を厳選し、事件の被害者と加害者に注目しつつランキング形式でまとめてみました。
耐えがたい執拗ないじめにより、自ら命を断たざるを得ない状況にまで追い込まれてしまった、全ての自殺被害者の皆様のご冥福を、心よりお祈りしつつ、この記事の結びとさせていただきます。