中丸新将さんは名バイプレーヤーとして活躍する役者ですが、娘の中丸シオンさんが2022年7月に急逝しています。
今回は中丸新将さんの若い頃、結婚した嫁や子供、中丸シオンさんの死因や自宅で亡くなったかどうか、現在を紹介します。
この記事の目次
- 中丸新将のプロフィール:役者だけではなく、声優や洋画の吹替も
- 中丸新将の若い頃の経歴① 子役として芸能界デビュー・劇団四季を経て役者に
- 中丸新将の若い頃の経歴② 改名後は映画やドラマで活躍
- 中丸新将の若い頃の経歴② ミュージカルの舞台やアニメでも活躍中
- 中丸新将が声優を務めた「サクラ大戦」シリーズとは
- 中丸新将が出演していた大人気作品① 踊る大捜査線/東京拘置所所長
- 中丸新将が出演していた大人気作品② HERO/東京高検人事課長・高城
- 中丸新将が出演していた大人気作品③ ドクターX〜外科医・大門未知子〜/弁護士・本多忠
- 中丸新将と矢島健一が似ていると話題に
- 中丸新将は競馬好きで有名:独自に「サスペンス理論」を提唱中
- 中丸新将の交友関係:志賀廣太郎とは同じ大学の先輩・後輩の仲
- 中丸新将が結婚した嫁は元タカラジェンヌ?
- 中丸新将の子供:娘・中丸シオンも役者として活躍していた
- 中丸新将の現在① 役者として現役で活躍&クイズ番組などにも出演
- 中丸新将の現在② 娘の中丸シオンの死因は病気?自宅で亡くなった?
- まとめ
中丸新将のプロフィール:役者だけではなく、声優や洋画の吹替も
生年月日:1949年4月25日
出身地:神奈川県
所属事務所:サムデイ
中丸新将さんは役者で、かつては本名の「中丸信」で活動されていました。
桐朋学園大学短期大学部(現在は桐朋学園芸術短期大学)を卒業し、劇団四季に所属していた時期もあったそうです。
役者としては”インテリ悪役”を演じることが多く、声優や洋画の吹替なども担当しています。
特技はフランス語・ギター・ゴルフだそうです。
中丸新将の若い頃の経歴① 子役として芸能界デビュー・劇団四季を経て役者に
中丸新将さんは1964年、中学1年生の時にフジテレビ系ドラマ「天下の若者」のオーディションに合格し、子役としてデビュー。同作に、1年間レギュラーとして出演していました。
桐朋学園大学短期大学部では演劇を学び、卒業後はフランスへと留学。ジャック・ルコット演劇学校に通っていたそう。
帰国後は劇団四季に入団し、「ウエスト・サイド物語」などの舞台に出演しますが、ほどなくして退団します。
以降は、舞台に出演しつつ、日活ロマンポルノ作品にも多数出演。1976年公開の「修道女ルナの告白」や、1982年公開の「絶頂姉妹・堕ちる」といった作品に出演していました。
中丸新将の若い頃の経歴② 改名後は映画やドラマで活躍
出典:https://www.weblio.jp/
1982年に芸名を本名から、現在の「中丸新将」に改名。
その後は、ノーマルな映画やテレビドラマにも数多く出演するようになり、バイプレイヤーとしてのキャリアを積んでいきます。
映画においては、1983年公開の「南極物語」や1987年公開の「塀の中の懲りない面々」などの作品に出演。
ドラマにおいても、1998年放送のTBS系列のドラマ「聖者の行進」や2001年放送のフジテレビ系ドラマ「救命病棟24時」といった人気作品に出演しています。
NHK大河ドラマでは、1984年「山河燃ゆ」、1988年「武田信玄」、1992年「信長 KING OF ZIPANGU」、2005年「義経」、2019年「いだてん〜東京オリムピック噺〜」の5作品に出演。
若い頃は”雰囲気のある美青年”を演じることが多かった中丸新将さんですが、歳を重ねるにつれて“知的な悪役”の演技も光る俳優さんです。
中丸新将の若い頃の経歴② ミュージカルの舞台やアニメでも活躍中
中丸新将さんは劇団四季に在籍していた経験から、ミュージカル作品にも度々出演しています。
1989年公演の「坂本龍馬」や1992年公演の「オズの魔法使い」のほか、1998年には「サクラ大戦-花咲く乙女-」に出演。
1992年にはディズニー映画「美女と野獣」で、ヴィラン(悪役)であるガストンの手下、ル・フウ役の声を吹き替えました。
中丸新将が声優を務めた「サクラ大戦」シリーズとは
「サクラ大戦」とは、1996年に発売されたセガサターン用ドラマチックアドベンチャーゲームソフトをはじまりとしたメディアミックス作品です。
これまでにアニメ化・舞台化もされており、ゲームにおいてもWindows・PlayStation2・PSPといったハードで展開されています。
時は太正十二年の日本。帝国海軍の士官学校を首席で卒業した新任少尉である大神一郎は、財界の大物である花小路伯爵より、秘密部隊「帝国華撃団」隊長の任を受け、帝都東京は銀座の帝国華撃団本部へ出頭する。しかし、そこは少女劇団「帝国歌劇団」が舞台に立つことで有名な劇場「大帝国劇場」だった。
引用:サクラ大戦
中丸新将さんが声優を担当した迫水典通は、欧州を霊的な脅威から守る「欧州防衛構想」から、帝国歌劇団によって創設された秘密防衛組織「巴里華撃団」の凱旋門支部長です。
中丸新将さんはとサクラ大戦とは縁深く、2001年発売のゲーム「サクラ大戦3 〜巴里は燃えているか〜」で迫水典通役を演じて以降、シリーズを通じて同役を演じています。
2004年「サクラ大戦物語 〜ミステリアス巴里〜」、2003年のOVA「サクラ大戦 エコール・ド・巴里」、2004年のOVA「サクラ大戦 ル・ヌーヴォー・巴里」でも同役を担当。
さらに、2001年には「巴里花組特別ミニライブショウ」にも同役で出演しています。
中丸新将が出演していた大人気作品① 踊る大捜査線/東京拘置所所長
中丸新将さんの出演作の中でも、特に人気のあった作品を役柄とともに調べました。
「えっ、あれも中丸新将さんだったの?」という新たな驚きがあるかもしれません。
まずは、1997年に放送され、爆発的な人気を誇ったフジテレビ系列のドラマ「踊る大走査線」。中丸新将さんは同作の最終回である第11話に出演しています。
織田裕二さん演じる主人公・青島と、柳葉敏郎さん演じる室井が、拘留中の被疑者に会うため訪れた東京拘置所の所長役を演じました。
中丸新将が出演していた大人気作品② HERO/東京高検人事課長・高城
中丸新将さんは、2000年にフジテレビ系列でドラマとしてスタートした「HERO」シリーズにも出演。
ドラマで、木村拓哉さん演じる主人公の弁護士・久留生の処分を伝えた東京高検・人事課長の高城役を演じています。
また、2015年公開の劇場版「HERO」でも同役を演じていますが、役職が最高検・監察指導部長に。
その際に松重豊さん演じる東京地検城西支部長兼刑事部の部長検事・川尻の事情聴取を行うも、返り討ちに遭う役でした。
中丸新将が出演していた大人気作品③ ドクターX〜外科医・大門未知子〜/弁護士・本多忠
テレビ朝日系列で2012年に放送され、こちらも大人気となった「ドクターX〜外科医・大門未知子〜」シリーズ。
中丸新将さんは同作の第3話に出演しており、平岩紙さん演じる味覚障害疑惑を持つ料理研究家・花山三恵の弁護士役を演じました。
中丸新将と矢島健一が似ていると話題に
中丸新将さんは、一部で役者の矢島健一さんと顔が似ていると噂になっているようです。
年齢は離れていますが、確かにどことなく顔立ちの雰囲気が似ており、演じる役柄も近いため、間違えてしまう人がいてもおかしくありません。
矢島健一のプロフィール
生年月日:1956年3月1日
出身地:岐阜県
職業:役者
所属事務所:パパドゥ
矢島健一さんは役者で明治学院大学を卒業したのち、「東宝現代劇研究所」「TBS緑山塾」で演技を学んでいました。
その後、1981年にTBS系列で放送されたドラマ「想い出づくり。」で役者デビュー。
以降、ドラマ・舞台を中心に活躍し、1990年に出演したオリジナルビデオ「タフ」で演じたヤクザ役が好評を呼び、話題に。
以降、”インテリ風ヤクザ”の役どころを演じることが多くなったほか、2002年公開の映画「突入せよ!・『あさま山荘』事件」や2006年公開の「日本沈没」などの作品に出演。
NHKの朝ドラ・大河ドラマの常連でもあり、1984年放送の朝ドラ「ロマンス」以降、1994年放送の「春よ、来い」や2018年放送の「半分、青い。」「まんぷく」などに出演しています。
大河ドラマにおいては、1989年放送の「春日局」をはじめ、2004年放送の「新選組!」や2017年放送の「おんな城主 直虎」などに出演。
2022年はNHKのドラマ「わげもん〜長崎通訳異聞〜」や日本テレビ系列のドラマ「家庭教師のトラコ」などに出演しています。
中丸新将は競馬好きで有名:独自に「サスペンス理論」を提唱中
出典:中丸新将さん!
中丸新将さんは競馬が好きなようで、競馬番組にも度々出演しているそう。
過去には関西テレビ放送の競馬番組「サタうま!」によくゲストで出演しており、関西の競馬ファンには競馬好きとしてお馴染みなのだとか。
近年は競馬専門チャンネル・グリーンチャンネルの番組「M’S TV」などに出演しています。
また、中丸新将さんは競馬番組で「サスペンス理論」なるものを提唱しているようで、競馬ファンの間では「サスペンス馬券」という言葉がちらほらと出てきます。
調べてみても具体的な解説は出てこないものの、ファンの人が以下のようにツイートしているのを発見しました。
“サスペンス理論”と銘打った独自のサイン理論で馬券予想を展開している。
中丸新将さんが独自に考え出した、勝ち馬の出すサインを見分ける方法といったところでしょうか。
ファンによって若干解釈が違っているようですが、サスペンスというよりはミステリー(謎解き)に近い様子。
青空レストランに麒麟がゲスト
食材はトマト
トマトは赤い
明日のダービーは赤枠を示唆してるんじゃないか?
#サスペンス馬券
引用:@8R168
このように、データなどではなく、ピンとくる物事から連想して勝ち馬を予想する手法と考える人がいるようです。
また、サスペンスの言葉のとおり、「不安定な状態」「緊張感」「どんでん返し」といったキーワードに当てはまる馬を選ぶことを指す、と考える人も見受けられました。
趣味の競馬にも、文学や演劇などで用いられる「サスペンス」という言葉を引用するあたりに、役者らしさを感じますね。
中丸新将の交友関係:志賀廣太郎とは同じ大学の先輩・後輩の仲
中丸新将さんはあまりプライベートを明かさないため、交友関係などもあまりわかっていませんが、役者の志賀廣太郎さんとは同じ大学の先輩・後輩の仲だそうです。
そんな2人が共演した2017年公演の舞台「バージン・ブルース」の演出家・大池容子さんは、2人の関係性について、インタビューで以下のように語っています。
中丸さんと一緒にお仕事をしたことがあって、そのときに「俺は志賀廣太郎と同じ大学で、年齢も一個違いなんだよ。死ぬまでにあいつと芝居をやりたい」とおっしゃったことから始まったんです。時々お二人とお酒の席に混ぜていただくんですけど、ずっと中丸さんがしゃべっていて、志賀さんがぽつぽつと受け答えをする。それがなんだか夫婦みたいな感じなんです。
志賀廣太郎のプロフィール
生年月日:1948年8月31日
出身地:兵庫県
職業:役者・非常勤講師
所属事務所:青年団
志賀廣太郎さんは、桐朋学園大学短期大学部を卒業。卒業後はしばらくの間大学に残り、ゼミの助手を務めていたそう。
その後、ドイツへと留学し専門学校へと入学。日本人補習授業校の教師を経て、結婚を機に帰国。帰国後は母校にて非常勤講師を務めました。
そして、講師として務める中で「自らも演じる必要がある」と感じていたところ、劇団「青年団」の舞台に共感したことを機に役者熱が高まり、1990年に41歳で舞台「光の都」に出演。
講師として勤める傍らで舞台に立ち続け、1993年に正式に劇団入りを果たします。
その後、46歳のときにアップルコンピュータのCMに出演し注目を集め、1998年公開の映画「もう、ひとりじゃない」でスクリーンデビュー。
以降、映像作品に多数出演するようになり、2005年に出演したビデオ作品「THE3名様」のパフェおやじ役でブレイク。
その後も様々な映画・ドラマに出演していましたが、2019年に脳梗塞を発症してしまいます。
リハビリなどに励んでいましたが、2020年に誤嚥性肺炎のため死去。享年71歳でした。
中丸新将が結婚した嫁は元タカラジェンヌ?
中丸新将さんは結婚していますが、結婚した年や馴れ初めなどについては確認できませんでした。
また、一部ネットで「嫁は一般人で元宝塚男役」という噂があるようです。
しかしいずれも具体的なソースなどは提示されておらず、あくまで噂のレベルにとどまっています。
中丸新将の子供:娘・中丸シオンも役者として活躍していた
中丸新将さんと嫁の間には子供が誕生しています。
同じ役者として活躍していた娘の中丸シオンさんで、2013年公開の映画「インターミッション」では親子初共演も果たしました。
中丸シオンのプロフィール
生年月日:1983年7月22日
出身地:神奈川県
職業:役者
所属事務所:レディ・バード
中丸シオンさんは子役として芸能界デビューし、幼い頃からCM・ドラマ・映画・舞台に出演していました。
2000年公開の映画「『紅の拳銃』よ永遠に」や、2004年にBS-iで放送されたドラマ「怪談新耳袋」の第50話「赤い三輪車」では主演も務めています。
2004年にTBS系列で放送された特撮ドラマ「ウルトラマンネクサス」では、主人公の恋人・斎田リコ役で出演し、話題に。
2008年にBS11で放送された特撮ドラマ「ウルトラギャラクシー大怪獣バトル NEVER ENDING ODYSSEY」では、策略星人ペダン星人・ハーラン司令官役を演じました。
また、同じく役者である幸田尚子さんとお笑いコンビ「幸丸事件」を結成。
2016年頃よりアマチュアコンビとして、漫才コンテスト「M-1グランプリ」や、コントNo.1を決める大会「キングオブコント」にも出場しています。
さらに、2019年には初のオールヌード写真集「蓮花流水」を発売したほか、同年公開の主演映画「VAMP」で激しい濡れ場を演じて注目を集めました。
海外進出も果たしており、ロシア国営テレビにおいては連続ドラマ「ゾルゲ」でヒロインを演じるなど多岐にわたって活動・活躍。
しかし、2022年7月11日に38歳の若さで逝去しています。
中丸新将の現在① 役者として現役で活躍&クイズ番組などにも出演
中丸新将さんは、現在も役者として現役で活躍されています。
2020年にはテレビ朝日系列のドラマ「アリバイ崩し承ります」や、テレビ東京系列の2時間ドラマ「越境捜査」などに出演。
2021年は、日本テレビ系列で放送されたドラマ「ボクの殺意が恋をした」、フジテレビ系列のドラマ「アバランチ」第4話などに出演しました。
また、同年よりBSフジのクイズ番組「クイズ!脳ベルSHOW」に回答者として出演するなど、演技以外のお仕事もされているようです。
中丸新将の現在② 娘の中丸シオンの死因は病気?自宅で亡くなった?
中丸新将さんの娘・中丸シオンさんが、前述のとおり2022年7月11日に38歳で亡くなりました。
死因は病気で、5年にわたって病気療養をされていた中での別れとなったそうです。
なお、病名などは明かされておらず、ネット上では長期にわたる闘病生活から、がんでは?と推測する声が多かったようです。
亡くなった場所に関しても病院なのか、自宅なのかなど詳細は明かされていません。
病名や症状の度合いが不明のため、中村シオンさんがどのような状況下にあったのかも、推測すら難しい状態です。
中丸シオンさんの所属していた芸能事務所「レディ・バード」発表のコメントによると、葬儀は近親者のみで執り行われたといいます。
役者仲間からも、追悼のコメントが多数寄せられています。
2013年公開の映画「インターミッション」などの作品で共演し、お互いの舞台を鑑賞し合う間柄だったという佐伯日菜子さんは「闘病なんて知らなかった」と驚きを隠せない様子でした。
いつも楽しくてちょっと長めのLINEのやりとり、楽しいスタンプ、簡単なケーキのレシピを教えてくれたり子供達のことも気にしてくれて、また当たり前のようにご飯でも食べながらお喋りでも出来るかな。そんな風に思っていた夏の日の本当に悲しく残念で残酷で辛い知らせだった
また、2022年1月公開の映画「さがす」で共演した佐藤二朗さんも、中村シオンさんについて以下のように振り返りました。
ドラマ版『マメシバ一郎』、映画『さがす』で共演した。前者は僕の犬を欲しがる謎の女性。後者は僕に疑念を持つ女刑事。どちらもてらいなく、そこに居る人物を誠実に演じていた。この俳優は本気なんだと思った。
数多くの人に悲しみを与えた中丸シオンさんとの早すぎる別れ。存命であればこれから先もどんどんと活躍されていたに違いないはずです。
父親であり、役者の大先輩でもある中丸新将さんの心情を思うと、とてもやるせない気持ちになります。
まとめ
中丸新将さんは子役としてデビューしたのち、大学で演劇を学んだ後にフランス留学を経て再び役者に。
日活ロマンポルノ作品などを中心に出演していましたが、芸名を変えたことを機にテレビドラマやミュージカル作品へと活躍の場を移しました。
徐々にバイプレイヤーとしての地位を確立していき、これまでに多数の人気作品に出演。
また、「サクラ大戦」シリーズやディズニー映画「美女と野獣」では声優も務めており、ゲーム・アニメファンからも支持されています。
近年も役者として現役で活動されており、2021年も日本テレビ系列のドラマ「ボクの殺意が恋をした」や、フジテレビ系列のドラマ「アバランチ」第4話などに出演しました。
さらに、BSフジのクイズ番組「クイズ!脳ベルSHOW」や競馬関連番組などにも出演し、役者業以外でも活躍が見られます。
プライベートでは、娘で役者の中丸シオンさんを38歳という若さで亡くした中丸新将さん。
あまり詳細は明かされていませんが、なんにせよ娘を失った悲しみは計り知れません。
中丸シオンさんのご冥福をお祈りするとともに、今後も無理のない範囲で中丸新将さんにも元気なお姿を見せていってほしいと願うばかりです。