元草津町議会議員の新井祥子氏は2019年に黒岩町長に性被害を受けたと告発しましたが、その後や真相も話題です。
今回は新井祥子氏のプロフィールや経歴、結婚した旦那や子供、告発の経緯と真相、裁判などその後と現在を紹介します。
この記事の目次
新井祥子(元草津町議会議員)のプロフィール
新井祥子
生年月日:1969年(?)
出身:群馬県桐生市
学歴:高崎芸術短大卒業
所属:無所属
活動:元町議会議員
新井祥子氏は、元草津町議会議員だった女性です。
議員をしていた2019年に草津町の現職町長である黒岩信忠氏から性被害を受けたと訴えましたが、2020年12月にリコールが成立し、議員の職を失職しています。
新井祥子の経歴
新井祥子氏は1969年に群馬県桐生市で生まれました。
高崎芸術短大を卒業後は、草津町外で生活していましたが、2006年にアトピーを治すために草津町に湯治に訪れたのをきっかけに、2009年から草津町に引っ越してきました。
そして、2010年1月に草津町議会の補欠選挙に出馬しますが、この時は落選します。
翌年の2011年には町議会議員選挙に立候補して当選し、草津町の町議会議員となりました。しかし、2013年に戒告処分を受けています。その理由は、次のようなものです。
・地方自治法で禁止事項の「他人の私生活にわたる言論をしてはならない」に抵触した
これらのことで、議会の品位と信用を著しく損ねたとして、戒告処分になっています。
その影響もあったのか、2015年の町議会議員の選挙では落選してしまいます。その後は保険の外交員などの仕事をしていたようです。
そして約4年後の2019年の選挙には再度立候補して当選し、2期目を務めています。
しかし、当選後に2015年に現職町長の黒岩信忠に性被害を受けたと告発し、2020年12月にはリコールが成立して議員失職となりました。
新井祥子の結婚歴や旦那・子供の情報
新井祥子氏は現在は独身ですが、結婚歴はあります。
草津町に引っ越してくる前に結婚していました。子供はいません。
うちは主人と私の夫婦二人。主人は「主婦が出馬なんて考えられない。無理に決まってる」とあきれ顔。私の両親には「主婦として、家庭をまず守るべきでしょう?」と諭されました。私は、「迷惑かけないから」と顔を合わせるたびに説得し、主人や両親の手を借りずに選挙準備をしました。
旦那さんと結婚した時期は不明ですが、温泉同好会で知り合った年上の男性と30代後半で結婚したことがわかっていますので、2000年代後半に結婚したものと思われます。
離婚したのは草津町に引っ越してきてからです。少なくとも初めて選挙に立候補した2010年の時点では結婚していました。
この時の立候補は「新井祥子」ではなく「園田祥子」として立候補しています。
しかし、2011年の選挙には「新井祥子」で立候補していますので、2010年の補欠選挙から2011年の選挙までの間に離婚したと思われます。
新井祥子は性被害で現職町長を告発
新井祥子氏は、現職町長の黒岩信忠氏から性被害を受けたと2019年に告発しました。
性被害を受けたのは2015年1月8日午前10時過ぎのこと。町長に相談したいことがあって町長室を訪ねたら、そこで床に押し倒され、性交渉をしたと新井祥子氏が暴露したのです。
そのとき、初めのうちは向かい合って話していたのですが、『横においで』と言われました。私が座り直すと、『A(男性町議)とヤッたのか?』と聞いてきた後、私の肩を引き寄せ、キスをされました。手で押し払おうとしたのですが、凄い力で抱きしめられて、逃げようとしたら、床に押し倒されました。すると、後ろから抱きしめられて、胸を触られ、下着の中に手を入れられました……
私は町長のことを尊敬していましたが、肉体関係を持ちたいと思ったことはないです。まして、町長室でそんな行為をしたいと思うはずがありません
現職の町議会議員が現職の町長にレイプされたという訴えは、衝撃的なニュースとして報じられました。
新井祥子は告発は嘘だった?① 黒岩町長の言い分
新井祥子氏が黒岩町長にレイプされたという告発は大きなニュースになりましたが、黒岩町長が逮捕されたり、町長の職を失職することはありませんでした。
なぜなら、新井祥子氏の訴えには不審な点があり、黒岩町長の言い分に理があると思わざるを得ない状況になったからです。
黒岩町長は新井祥子氏から「性被害を受けた!」と言われたら、すぐに全否定しました。
黒岩町長は「全部ウソのつくり話。誤解されるような行動もゼロです」と完全否定した上で、新井元町議の主張をめぐる不自然さを指摘する。
また、過去の写真を見ると、新井祥子氏のほうから積極的に腕を組んでいて嬉しそうな顔をしています。
一方で、黒岩町長は体の前で両手をしっかり組み、少し体を新井氏とは逆の方向に寄せ、困ったような引いているような表情を見せています。
さらに、黒岩町長は次のようなことを主張しました。
・町長室はガラス張りになっている
・カーテンはずっと壊れていて閉めていない
・女性が来たら誤解されないようにドアは閉めない
・1月8日は新年の挨拶で来訪者が多かったからそんな時間はない
町長室は確かにガラス張りです。外からも室内の様子がよく見えます。
また、新井祥子氏は「窓にはレースのカーテンが閉まっていて」と証言しているので、町長の主張と矛盾が生じています。
また、1月8日は確かに新年始まってすぐの時期ですから、町長への来訪者は多かったでしょう。そんな中、しかも午前10時にそんなリスクを冒すでしょうか?
仮にそのような気持ちがあったとしても、さすがにもう少しTPOを考えて行動をすると思います。
新井祥子氏は、「レイプ後に町長室を模様替えして証拠を隠滅された」と訴えていますが、黒岩町長は模様替えは1度もしていないと主張しています。
「新井氏が言っているのは全部つくり話。官能小説家になったほうがいい。余計なことを言って墓穴を掘っていますし、私が議会に町長室の特大写真パネルを持ち込んで“どこでその行為をしたのか”と指でさすよう迫ったら、オタオタして“証拠隠滅のため模様替えしている”と言って指でさせなかった。模様替えなんて1度もしていないんですよ」と町長。
さらに、黒岩町長は次のように主張しました。
失礼ですけれども、新井氏とそうなることは1億3000万分の1もない。世界が2人だけになっても新井氏には近づきたくありません」(町長)
ここまできっぱりと断固とした態度で否定し、しかもその主張には矛盾が見られないということは・・・?
黒岩町長の主張を聞く限り、新井祥子氏の証言に疑問が生じてきます。
新井祥子は告発は嘘だった?② 新井祥子の証言が変わった
出典:asahi.com
実は新井祥子氏は、ころころと証言を変えています。このことも、新井氏の主張に信ぴょう性がないとされる一因でしょう。
告発当初は、新井氏は町長室での性行為について次のように述べていました。
■2019年8月
「町長室で、2人きりになった時に、私の気持ちが通じた時は本当にうれしかったです。」
■2019年10月
「私は町長を想う気持ちや不安に思う気持ちを受け止めてもらえたと思い、とても幸せな気持ちで町長室を後にしました」
しかし、2019年12月には「嫌でしたが、すごい力で払いのけられなかった」と発言しています。
最初は「うれしかった」と言っていたのに、その数か月後には「嫌だった」と言っているんです。
しかも、告発した時は「合意がない性交渉があった」ときっぱりと断言しています。
新井氏は「拙速な懲罰だと思いますが想定内。町長にはみな逆らえない。邪魔者は排除したいのでしょう」と力なく笑い、「でも、合意なく町長から性行為をされたのは事実です」と言い切った。
引用:草津町長(激怒90分)vs元町議女性(独占告白130分)「町長室での肉体関係」の真相(2019年12月10日)|ウーマンエキサイト(2/5)
それなのに、2021年になると「胸を触られた」と主張を変えています。つまり、「胸は触られたけれど、性交渉はなかった」としたのです。
このことは、告発された黒岩町長もツッコミを入れています。
「訴えてきたと思ったら、強制性交等罪ではなく強制わいせつ罪という。最初は肉体関係を持って嬉しかったなどと言っていたはずなのに、いつの間にか犯されたに変わり、こんどは触られたと主張をコロコロ変えている。そんなことが通りますか?」(黒岩町長)
実際は何かあったのか、何もなかったのかは当事者にしかわからないことです。
でも、コロコロと主張を変えてしまうと、その証言に信ぴょう性がなくなってしまうことは確かで、この新井祥子氏の告発は新井氏のほうが不利な状況になっていると言えるでしょう。
新井祥子の告発の真相① 反町長派のG議員に取り込まれる
新井祥子氏は、なぜ2019年になってから「2015年に町長にレイプされた!」と告発したのでしょうか?
新井祥子氏の告発の真相を考察していきましょう。
出典:sankei.com
新井祥子氏は、反町長派であるG議員に指示されて、黒岩町長や町長派の人物に近づき、色仕掛けをしていきます。
反町長派というのは、小さな町にはありがちなものですね。観光地だからこその利権などもあるでしょうから。
新井祥子氏は2011年の町議会議員の選挙で、そのG議員の応援によって議員に当選していますので、お互いに相互利益がある関係・ギブアンドテイクの関係だったと言えるでしょう。
新井祥子の告発の真相② 黒岩町長に好意を持つ?
出典:jin115.com
G議員によって黒岩町長に近づいていた新井祥子氏でしたが、本気で黒岩町長に好意を持ってしまったのかもしれません。
これは、町長への手紙の中で「G議員に言われ、黒岩町長に近づくうちに、黒岩町長を本当に好きになってしまいました」とはっきりと記されています。
もちろん、黒岩町長へのハニートラップの一環だった可能性も十分にありますが・・・。
新井祥子の告発の真相③ 反町長派により性被害を告発か?
出典:https://pixabay.com/
2015年に受けたという性被害を、2019年になってから突然告白したのは、湯長という制度が関係しています。
湯長とは、草津温泉で温泉治療をする「時間湯」での入浴者たちに、入浴指導をする責任者です。
草津温泉では古来から48℃ほどの高温泉に3分間、1日3~4回入ることを「時間湯」と呼び、アトピー性皮膚炎など慢性皮膚疾患に効くとされています。
そして、湯長は草津町の臨時職員でしたが、この湯長は「病気を治す」と言っているので、医師法に違反する可能性がありました。
そのため、黒岩町長は2019年になって「時間湯は続けるけれど、湯長制度は廃止する」としました。
また同時に、今まで1回560円を徴収していた時間湯を無料にしようと主張しました。
黒岩町長によると、この湯長や時間湯関係の会計がかなり不透明とのことです。
町長の話を要約すると、現在の湯長制度の問題点は、大きく分けて2つあることになる。1つは湯長が医師法に触れる行為をしているということ。2つ目は、時間湯の維持費を湯長が私的流用している疑いがあることだ。
この黒岩町長による湯長制度の廃止が持ち上がってからすぐに、新井祥子氏が「2015年に黒岩町長にレイプされた」と主張しだしました。
となると・・・湯長制度廃止に反対し、湯長制度で恩恵を受けていた(利権を持っていた)反町長派たちが仕組んだハニートラップだった(実際は引っかかっていないけれど)と推測できます。
黒岩町長は、トーク・情報・ドキュメンタリー番組「カンブリア宮殿」に出演するなど、剛腕町長として知られていました。
もともと反町長派はそんな黒岩町長を面白く思っていなかったところに、湯長制度の廃止の話が持ち上がったことで、新井祥子氏を使って黒岩町長を追い落とそうとしたのかもしれません。
実際に、新井祥子氏は黒岩町長から性被害を受けたと主張しているものの、刑事告訴はしていませんし、民事でも訴えていません。あくまで性被害を受けたと主張しているだけです。
さらに、最終的には町長の辞任を目指すとしています。
「町に住む弱い女性の立場をもっと尊いものにするため、町長を告発することにした。最終的には町長の辞任を目指す」と述べた。
ということは、この騒動は最初から町長を辞任に追い込むためのものだったと言えるのではないでしょうか?
普通、性被害を受けて実名と顔を出して告発したら、すぐに刑事告訴はするはずですから。
新井祥子のその後① 裁判で訴えられる
新井祥子氏は、2019年に黒岩町長からの性被害を訴えた直後、黒岩町長から逆に訴えられています。黒岩町長は、新井氏を名誉棄損で刑事でも民事でも訴えているんです。
この名誉棄損の訴えまでの動きは非常にスピーディーでした。
ちなみに、この2019年の時点で、新井祥子氏は黒岩町長を民事でも刑事でも訴えていません。
あくまで「性被害を受けた」と主張しているだけです。
新井祥子のその後② リコール・裁判で敗訴
出典:twitter.com
新井祥子氏はその後、草津町の町議会議員らによって、「議会の品位を著しく傷つけた」という理由で解職請求、つまりリコールを起こされています。
2020年12月6日に新井祥子氏の解職請求の住民投票が行われ、リコールが成立しました。
・投票率:53.66%
・失職賛成:2542票
・失職反対:208票
草津町の住民の大多数が、新井祥子氏の町議会議員を辞めるべきであると判断したことになります。
新井祥子氏はこのリコール成立に異議を唱え、リコールは無効だとして裁判を起こしました。しかし、東京高裁は新井氏の訴えを退けています。
東京高等裁判所は「町長がリコールを行っていないことに加え、町長や議員がリコールのために署名を集める運動をすることは禁じられていない。リコールは有効だ」として、元議員の訴えを退けました。
また、2021年11月22日に最高裁でも上告を退ける決定が出ましたので、新井氏の失職は確定しています。
新井祥子のその後③ 刑事告訴するも4日で不起訴
出典:twitter.com
新井祥子氏は2021年12月になって、黒岩町長を強制わいせつで刑事告訴しています。
告訴状によると、2015年1月、黒岩町長から町長室で胸を触られるなどのわいせつ行為を受けたとしている。会見で新井氏は「黒岩町長から反省の言葉がなく、町議会の百条委員会でも町長の偽証が町ぐるみで隠蔽(いんぺい)されている」とし、「来年1月に強制わいせつの公訴時効を控え、事件の事実関係を明らかにしたい」と述べた。
「強制わいせつ」で刑事告訴したということは、やはり新井氏側も性行為はなかったと主張を変えていることがわかります。
性行為があったら、強制わいせつではなく、強制性交の罪になりますから。
このタイミングで刑事告訴をしたのは、時効が控えていて、何とか黒岩町長にダメージを与えたいからだけでなく、翌月の町長選挙で黒岩町長の再選を阻止したかったからと思われます。
しかし、この新井祥子氏の告訴は受理からたった4日で不起訴が決定しています。
しかも、黒岩町長はその後に新井氏を虚偽告訴罪で逆告訴していますので、見事に逆襲されたということになります。
新井祥子のその後④ 枕営業が発覚?
出典:twitter.com
新井祥子氏は枕営業をしていたことが発覚しています。
週刊新潮の報道によると、黒岩町長が名誉棄損で訴えた民事裁判で、新井祥子氏が枕営業をしていたメモが証拠として提出されたのです。
提出された文書は〈告白書〉と題された彼女自身の手によるメモで、〈2017年10月~2018年10月 Bさんの自宅で2回関係を持ちました。保険契約とおこずかいを頂きました〉〈2018年3月~2019年 Tさん 彼の部屋で2回関係を持ちました。保険契約とおこずかいを頂きました〉などと書かれ、契約と金欲しさでコトに及んだ“枕営業”の実態が赤裸々に明かされているのだ。
性被害を訴えて、「No女性差別 No!!買春」などの運動をしていた新井祥子氏自身が枕営業をしていた・・・。
この証拠は裁判で提出されているものですから、かなり信ぴょう性は高いと見られます。
新井祥子の現在:町長選挙で敗北
新井祥子氏は、2022年1月に町長選挙に立候補しました。
性被害を受けたとする現職の黒岩氏と争う形になりましたが、結果は現職の黒岩町長の圧勝に終わりました。
・新井祥子:141票
・海老根篤:132票
選挙に落選はしたものの、今後も政治活動は続けていくというコメントは出しています。
新井氏は落胆の表情を浮かべ、「応援に駆け付けてくれた方々に申し訳ない。票を入れてくれた人の気持ちを大切にこれからも(政治)活動を続けたい」と述べた。
新井祥子氏は今後も黒岩町長の追い落としのために、政治活動を続けていくのでしょうか?
新井祥子のまとめ
新井祥子氏のプロフィールや経歴、結婚した旦那や子供の有無、性被害の告発やその真相、裁判やその後・現在をまとめました。
草津町議会議員選挙は2023年に行われます。新井祥子氏はどう動くのか注目していきたいです。