まだら肌とは白斑（尋常性白斑）という病気

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まだら肌は白斑という皮膚疾患によって、皮膚の一部が白っぽく色素が抜けてしまった肌のことを指します。後天性の疾患ですね。

まだら肌は皮膚の色素細胞であるメラノサイトが一部分だけ減少（消失・機能停止）し、そこだけ肌の色が白くなってしまった状態です。日本では白癜（しろなまず）と呼ばれることもあります。

まだら肌は、白人の発症率は少なく、日本人や黄色人種、黒人は発症率が高いと考えられてきましたが、現在ではこの考え方は否定されています。人種による発症率の違いはなく、ただ単に日本人や黄色人種、黒人はもともとの肌の色が白人に比べて褐色～黒色のため、まだら肌が目立ちやすいというだけになります。

日本人の発症率は1.6％とのことですので、100人に1人以上がまだら肌になる計算になります。

まだら肌（尋常性白斑）の症状

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まだら肌の症状は、肌の一部が白っぽく色素が抜けてしまうことです。このまだら肌になることで、命に関わるようなことはありません。そのため、致死率という意味では深刻な病気・深刻な症状ではないんです。

でも、患者さんのQOLは大きく低下します。QOLとは「Quority of Life」の略です。いわゆる「生活の質」ですね。

まだら肌になると、命に別状はなくても、外見が気になります。特に女性はメイクをしても誤魔化せなかったりするので、人の視線が気になってしまって、外に出ることが少なくなり、社会生活を営めなくなることもあります。

このまだら肌は、ステロイド薬を塗ったり、紫外線療法を行うことで、治ることもありますが、治療をしても治らないこともあります。

まだら肌（尋常性白斑）の原因

まだら肌の原因は、まだよくわかっていないというのが実情です。

原因：1．自己免疫疾患

まだら肌は自己免疫の異常で起こることがあります。肌の色はメラニン色素が作り出しています。そして、メラニン色素はメラノサイトという色素細胞が産生しています。

自分の免疫に異常が起こり、メラノサイトに対して抗体が作られてしまうと、その抗体がメラノサイトを攻撃し、破壊してしまいます。そうすると、メラニン色素が作られなくなりますので、まだら肌になってしまうのです。

この自己免疫疾患によるまだら肌は、汎発型・非分節型（皮膚の分節とは無関係に起こる）に多いです。

原因：2．遺伝

まだら肌には遺伝が関係していると言われています。全員が遺伝するわけではないのですが、20～30％の割合で家系内発症をしていることがわかっています。

そのため、まだら肌の発症には何らかの遺伝子などが関係していると考えられています。

原因：3．ストレスなど

まだら肌の原因の3つ目は、ストレスなどの要因です。これは、分節型に多いとされる原因です。

ストレスを感じて精神的に不安定になったり、肌に過度な負担をかけたり、やけどなどで皮膚を損傷した場合に起こることがあります。

原因：4．化学物質

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まだら肌は化学物質が原因で起こることがあります。2013年に発覚したカネボウ化粧品のまだら肌問題（白斑被害）を覚えているでしょうか？

カネボウの美白用化粧品を使用した人が、まだら肌になってしまったという騒動です。これは、美白用化粧品の中に含まれていた美白成分「ロドデノール」が原因と考えられています。

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このように、まだら肌は病気ではなく、化学物質によって起こることもあるのです。

まだら肌（尋常性白斑）の日本人の芸能人：森光子

大女優の森光子さんは、実はまだら肌でした。森光子さんと言えば、驚くほど肌が白いイメージがありますが、子どもの頃は「黒みっちゃん」と呼ばれるほど色黒だったそうです。

でも、尋常性白斑を発症して、肌の色が変わっていったとのこと。ある日、ポツっと手に白い斑点ができたと思ったら、それが広がっていって、「黒みっちゃん」と呼ばれていたのが嘘のようにまだら肌が広がっていったそうです。

まだら肌になっても、人前に出る女優という仕事を辞めずに続けてきたというのは、同じくまだら肌を持つ人にとっては大きな勇気を与えたことだと思います。

まだら肌（尋常性白斑）の日本人の芸能人：奥菜恵

色白でまだら肌であることを感じさせない女優の奥菜恵さんですが、2023年に尋常性白斑であることを公表しています。

アレルギー体質だった奥菜恵さんは、アレルギーが引き金となって尋常性白斑を発症したようです。

症状は進行しているとのことで、女優を続けていくことに不安を感じることもあったようですが、現在はありのままの自分を受け入れ、「あらゆる肌悩みを抱える人の力になれるようなものを作りたい」との思いから美容液の販売なども行っています。

「当時は不安や恐怖で頭が真っ白になり、このまま女優を続けて行けるのか悩み続ける日々でもありましたが、どうであってもありのままの自分を受け入れて、楽しく年齢を重ねることを心に決めた出来事でもありました」と胸中を吐露。

 

引用：奥菜恵、尋常性白斑を公表「身体の色素が抜けて徐々に広がっていく病気」

まだら肌（尋常性白斑）の海外芸能人：マイケル・ジャクソン

世界的なスーパースターであるマイケル・ジャクソンさんも、まだら肌でした。

マイケル・ジャクソンさんは、元々は黒人でしたよね（この表現もおかしいですが）。褐色の肌でデビューしましたが、1980年代後半ごろから、少しずつ肌が白くなっていき、さらに整形を重ねるようになっていきました。

マイケル・ジャクソンさんの外見の変貌ぶりは、「整形モンスター」と呼ばれることもあり、さらに「白人への憧れから、肌を脱色した」とまで言われるようになったんです。

鼻などの顔のパーツが整形かどうかはともかく、肌は白人に憧れて脱色して白くしたわけではなかったんです。マイケル・ジャクソンさんはまだら肌で、肌が白くなっていく病気でした。

この写真をよく見るとわかりますが、口の周り～鼻の下の肌の色がほかの部分とちょっと違いますよね。メイクをすることで、まだら肌を隠していたのだと思います。

マイケル・ジャクソンさんがまだら肌だったことは、実は死亡後に判明しています。それまでは、あれだけ注目されている人だったのに、まだら肌であることは知られませんでした。マイケル・ジャクソンさんは、まだら肌であることを隠すために、必死だったのだと思います。

まだら肌（尋常性白斑）の海外芸能人：モデルのウィニー・ハーロウ

世界で最も美しいまだら肌と言われているのは、スーパーモデルのウィニー・ハーロウさんです。

ジャマイカ人の両親のもとに生まれたウィニー・ハーロウさんは、4歳の時に尋常性白斑であることが発覚し、そこからまだら肌になっていきました。

このようにまだら肌になったことで、子供時代はずっといじめられて、「牛」や「シマウマ」と呼ばれていたそうです。そして、高校になると、自殺を考えるほどに悩みます。

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そこで、ウィニー・ハーロウさんは高校を中退し、モデルを目指すことにしました。ウィニー・ハーロウさんは、アメリカのオーディション番組である『America’s Next Top Model 』で注目を集めます。

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そして、その美しさから、トップモデルへの道を歩み出しました。Diesel、Sprite、トミーヒルフィガーの広告塔に選ばれ、さらにFENDIやDiorなどの超一流ブランドのショーにも出演しています。

そして、ウィニー・ハーロウさんは自分のまだら肌を一切隠すことなく、その美しさを見せることで、「世界で最も美しいまだら肌の持ち主」と呼ばれるようになったのです。

彼女の活躍は、世界中のまだら肌に悩む人に勇気と希望を与えています。

まだら肌（尋常性白斑）の海外芸能人：その他3名

1．エイプリル・スターさん

モデルのエイプリル・スターサンは、先ほど紹介したウィニー・ハーロウさんに影響を受け、勇気を貰った人物の1人です。

6歳の頃に尋常性白斑を発症してまだら肌になったエイプリル・スターさんは、ウィニー・ハーロウさんの影響で、モデルとして活動を始めています。

ウィニーは、「他人と違うことは、いい面も悪い面もあって、強い気持ちがなければならない」と教えてくれました。見た目が違うからといって、この業界でいつも失望を味わうわけではないんです。

 

引用：白斑とともに生きる。10歳のモデル、エイプリルちゃんが教えてくれること | ハフポスト LIFE

出典：bckonline.com

主にInstagramで活動をしていますが、現在のフォロワー数は10万人以上！世界から注目を集めているインフルエンサーなんです。

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ウィニー・ハーロウさんと2人で撮った写真も、とてもキュートですよね。

2．イオミコー・ジョンソンさん

まだら肌のモデルには、イオミコー・ジョンソンさんもいます。25歳の時に尋常性白斑を発症して、まだら肌になった彼女は、最初は1時間以上かけてメイクをして、まだら肌を隠していたそうです。

なぜなら、まだら肌になった途端に、周りの人が冷たくなっていったから。

「白斑ができた時、自分の世界が終わってしまったように感じました。とても悲しかった。周りの大人からは偏見の目で見られ、子供たちからは怖がられました。一時は自殺を考えたこともあったのですが、私には子供がいたのでなんとか生きてこられたのです。」

 

引用：【海外発！Breaking News】白斑のモデルとして活躍する37歳女性「私は歩く芸術作品」（米） | Techinsight（テックインサイト）|海外セレブ、国内エンタメのオンリーワンをお届けするニュースサイト

しかし、婚約者と出会い、「どんな姿の君でも愛している」と言ってもらったことで、メイクで隠すのをやめて、まだら肌のモデルとして活動をしています。

3．エイミー・ディアナさん

アメリカのモデルのエイミー・ディアナさんも、まだら肌のモデルです。アメリカのコスメブランドの「カバーガール」の広告塔にも起用されました。

https://twitter.com/COVERGIRL/status/917690562433732608

「尋常性白斑の認知度を高めることも私の使命だと思っている。キャンペーンを通して、さらに多くの人たちにメッセージを届けることができるのはとても喜ばしいこと」「尋常性白斑について質問があれば、なんでも聞いてほしい。結局のところ、私もみんなと同じ人間。ちょっと肌がまだらだけどね」

 

引用：エイミー・ディアナがコスメブランドのキャンペーンに登場！ 「尋常性白斑の認知度を高めることも私の使命」｜エル・ガール オンライン

とてもカッコいいモデルさんですよね。

まだら肌のまとめ

まだら肌の症状や原因、まだら肌の日本人芸能人、海外芸能人、海外モデルなどをまとめましたが、いかがでしたか？