2007年に発覚し全国に衝撃を与えたミートホープ株式会社の「牛肉ミンチ偽装事件」ですが、内部告発者の赤羽喜六さんのその後も話題です。
今回はミートホープの田中稔社長が起こした食品偽装事件の経緯と真相、その後をまとめます。
この記事の目次
- ミートホープが起こした「牛肉ミンチ偽装事件」とは
- ミートホープの社長は田中稔
- ミートホープの「牛肉ミンチ偽装事件」の内部告発者は元社員の赤羽喜六
- ミートホープ・田中稔社長が「牛肉ミンチ偽装事件」を起こした背景とは
- ミートホープ・田中稔社長の「牛肉ミンチ偽装事件」は黙認されていた
- ミートホープ「牛肉ミンチ偽装事件」発覚の経緯① 赤羽喜六が不正に気づく
- ミートホープ「牛肉ミンチ偽装事件」発覚の経緯② 赤羽喜六の告発を農水省やNHKは拒否
- ミートホープ「牛肉ミンチ偽装事件」発覚の経緯③ 朝日新聞が偽装を報道
- ミートホープ・田中稔社長が「牛肉ミンチ偽装事件」で行った不正一覧
- ミートホープ解体までの経緯
- ミートホープ「牛肉ミンチ偽装事件」の告発者・赤羽喜六のその後
- ミートホープ「牛肉ミンチ偽装事件」の告発者・赤羽喜六は告発を後悔している・・・
- ミートホープ「牛肉ミンチ偽装事件」のネットの反応
- ミートホープ・田中稔社長の現在
- まとめ
ミートホープが起こした「牛肉ミンチ偽装事件」とは
「牛肉ミンチ偽装事件」とは、北海道苫小牧市に本社があった食品加工卸売会社・ミートホープ株式会社が2007年に行った、食品偽装事件や産地偽装事件です。
外部企業から引き抜かれた元役員の赤羽喜六さんが内部告発者で、社長の田中稔は逮捕され、ミートホープ株式会社は倒産しました。
また、この事件がきっかけとなり、2009年に消費者庁が設置されています。
ミートホープの社長は田中稔
田中稔はたたき上げで成りあがった
1976年(昭和51年)に創業したミートホープ株式会社の社長だった田中稔(たなかみのる)は、北海道上川管内音威子府村出身です。
田中稔は中学校卒業後、食肉業者で働きながら食肉に関する技術を身につけ、会社を創業した当時は食肉の加工と販売が事業のメインでした。
2006年1月時点では本社の従業員数は約100名、グループ全体では500名程度と、中規模の企業に成長していました。
田中稔は食肉業で培った技術で会社を大きくし、役員やグループ会社の社長は息子達に就任させるなど同族経営をしていました。
田中稔は文部科学大臣表彰創意工夫功労賞を受賞していた
「牛肉ミンチ偽装事件」が発覚する前年となる2006年4月、田中稔はひき肉と赤身の脂肪の混ざり具合を均一にする機械を開発し、文部科学大臣表彰創意工夫功労賞を受賞しています。
ただ、実はこの機械も食肉偽装のために開発されたのものでした。
また、田中稔は肉を熱心に研究にしていたため、肉の知識は豊富で、社内では天才と呼ばれていました。
しかし、その知識は前向きなものではなく、あくまで食品偽造のための商品開発技術に向けられていたようです。
ひき肉と牛や豚などの内臓を使用して添加物と混ぜ合わせ、人工的に味の良いものに仕立て上げるという恐るべきものでした。
ミートホープの「牛肉ミンチ偽装事件」の内部告発者は元社員の赤羽喜六
ミートホープ株式会社を偽装を告発し、倒産に追い込んだ立役者は、元役員(常務取締役)である赤羽喜六さんです。
事件を追い続け、赤羽喜六さんの内部告発を取り上げ続けた「北方ジャーナル」の記事において、赤羽喜六さんは「私は偽装の片棒を担いだまま終われなかった」と語っています。
赤羽喜六は法務省出身のエリート
赤羽喜六さんは1935年(昭和10年)に長野県で生まれました。
長野県立上伊那農業高等学校を卒業すると、赤羽喜六さんは法務省長野地方法務局飯田支局に勤務していますので、エリートだと言えるでしょう。
その後、長野県諏訪郡下諏訪町に本社を置く三協精機製作所(現:日本電産サンキョー)に入社。
日本電産サンキョーに合併されている三共商事の営業部長を務めた後、三和興行常務取締役などを歴任しています。
赤羽喜六さんは1978年、登別プリンスホテルを経営していた野口観光株式会社に入社して、常務取締役を務めながら、苫小牧と室蘭それぞれのプリンスホテルの総支配人も務めています。
1995年に還暦で同社を退職した赤羽喜六さんは、総支配人を務めた手腕を田中稔に買われて、株式会社ミートホープに入社しました。
2006年に内部告発をするために退職するまで、業務取締役を務めています。
ミートホープ・田中稔社長が「牛肉ミンチ偽装事件」を起こした背景とは
田中稔はバブル崩壊の煽りから食品偽装に手を染めた
ミートホープ株式会社は、北海道の食品加工卸業界で売上第1位の記録を誇るなど、地元の大企業として知られていました。
バブル崩壊前は社内の空気は良く、田中稔は顧客に対して丁寧な対応をし、自ら契約を取りに販売店に出向き、社員の残業を手伝うなど模範的な社長でした。
そんな田中稔の理念が歪み始めたのは、バブル崩壊がきっかけでした。
価格競争時代に突入したことで、大型スーパーがミートホープの顧客だった小さな精肉店を潰し、さらに店舗内で精肉業も行うようになったことから、ミートホープの売り上げは激減。
何としてもコストダウンをしなければ会社が存続できない状況になり、田中稔は持ち前の肉に関する技術を駆使して、食品偽造や産地偽装などに手を染め始めました。
ミートホープ・田中稔社長の「牛肉ミンチ偽装事件」は黙認されていた
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ミートホープの偽装は1995年以降から行われていたことが分かっており、2006年に赤羽喜六さんが内部告発を行うまで、他の社員は田中稔の不正行為を黙認し続けていました。
また内部告発後も、北海道庁と農林水産省北海道農政事務所は取り合うことなく無視し続け、いざ不正が世間に明るみになると責任のなすりつけ合いをするという様相を呈しました。
実は、北海道庁と農林水産省北海道農政事務所は何度もミートホープに立ち入り検査をしています。
不正を暴けなかったというよりは、不正が明るみになることを恐れたと見られています。
ミートホープ「牛肉ミンチ偽装事件」発覚の経緯① 赤羽喜六が不正に気づく
赤羽喜六さんは、ミートホープに入社後、工場に入る立場では無かったためしばらくは食肉偽装に気づきませんでしたが、やがてその実態を知ると田中稔に偽装を止めるように進言しました。
しかし、田中稔は会社の売り上げが落ち込むことを嫌がって赤羽喜六さんの進言を聞き入れることはなく、食肉偽装を続けました。
これに業を煮やした赤羽喜六さんは、行政指導によって改善を図ろうと、匿名で苫小牧保健所や市の学校給食センター、農林水産省北海道農政事務所など行政機関に内部告発を始めました。
しかし、赤羽さんの内部告発はスルーされ続け、調査は行われませんでした。
赤羽喜六さんは、社会に対する重大な裏切り行為に加担し続けている苦悩に精神的に参ってしまい、入社5年目からは抗うつ剤や睡眠導入剤などが手放せなくなりました。
ミートホープ「牛肉ミンチ偽装事件」発覚の経緯② 赤羽喜六の告発を農水省やNHKは拒否
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2006年4月、赤羽喜六さんはついに決心をしてミートホープを退職しました。
そして今度は匿名ではなく、元常務取締役という身分を明かして、農林水産省北海道農政事務所にミートホープの食肉偽装の証拠物を持参し、調査を依頼しました。
しかしそれでも同省はサンプルの受け取りを拒否し、ミートホープに立ち入り検査をすることを拒みました。
このことについて同省は、後に事件が発覚した時に言い訳として「事務所へ赤羽さんが訪問した記録はあるが、肉が持ち込まれた情報は確認できなかった」と偽証しています。
この後も、責任追及に対して同省は徹底的に言い逃れを続け、管轄は農水省にあると責任転嫁をしました。
こうした経緯に、ミートホープの幹部も複数名退職して赤羽さんに合流し、報道機関などへ告発をし始めましたが、NHKと北海道新聞は取り合うことはありませんでした。
ミートホープ「牛肉ミンチ偽装事件」発覚の経緯③ 朝日新聞が偽装を報道
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赤羽喜六さんらの内部告発によって、2007年春に朝日新聞が初めてミートホープ商品への調査を開始しました。
ミートホープの冷凍牛肉コロッケをDNA分析した結果、牛肉以外に、豚肉や鶏肉そしてその他の謎の肉が検出されたため、食品偽装が立証されました。
朝日新聞社はこの調査結果をもとに、同年6月20日に北海道加ト吉(加ト吉の連結子会社)が製造していた「CO-OP 牛肉コロッケ」から豚肉が検出されたことを報道しました。
これにより、ミートホープの責任者は加ト吉に納品していた牛肉に豚肉が混じっていたことを認めました。
当初、社長の田中稔は「故意ではなく過失」と主張しましたが、取締役の長男がもはや言い逃れはできないと諭して、しぶしぶ食肉偽装に関与したことを認めました。
この様子はテレビで報道され、田中稔はどのような配分で肉を製造するのかという資料を持っていました。
ミートホープ・田中稔社長が「牛肉ミンチ偽装事件」で行った不正一覧
田中稔が行った食品偽装や産地偽装は、最も古いのは1983年より始まっており、以下のリストでは農水省調査報告の不正13項目が記されています。
・北海道加ト吉工場長が2年間にわたり勝手にミートホープに冷凍コロッケ廃棄処分品を横流し、かつ40万円を不正に受け取っていた(工場長は解任)、それをミートホープは賞味期限を改ざんして再販売(農水省調査報告)
・北海道加ト吉製造COOP牛肉コロッケに豚肉を混入させて偽って販売(事件発覚の発端)
・牛ひき肉なのに、豚肉、鶏肉、カモ肉を混入、国外産なのに国内産と偽装表記(農水省調査報告)
・ミンチに大量に化学調味料を入れていた疑い
・国産牛スライスにオーストラリア産などを混入し偽装表記(農水省調査報告)
・賞味期限切れのパン切れを混入し増量
・家畜の血液を入れて着色
・牛脂に豚脂を混入(農水省調査報告)
・牛粗びきに豚肉やラム肉を混入(農水省調査報告)
・他社の包装に自社製鶏肉を入れて不正販売(農水省調査報告)
・豚ひき肉として販売したのに焼き豚を混入(農水省調査報告)
・肩ロース(豚ひき肉)に豚内臓を混入(農水省調査報告)
・鹿肉ジャーキーに羊肉を混入(農水省調査報告)
・豚肉ミンチには着色のため牛の心臓を混入(農水省調査報告)
・ブラジル産の鶏肉を国産と偽装
・過熱加工品から食中毒の原因となる細菌が入っていても販売していた(納入先で発見して返品されても別のところへ販売)
・雨水で冷凍品を解凍していた(食品衛生法違反?)
・もったいないので床に落ちた肉もそのまま使用
・賞味期限を改ざん(農水省調査報告)
・以上各問題に関連し、記録データを改ざん(牛肉証明書偽造など)
こうした不正に気づいた納入先からクレームが入ることもあったようですが、田中稔はその度に手違いだと伝えていた挙句、保険会社に保険金を不正申請し、賠償金を不正受給していました。
ミートホープ解体までの経緯
赤羽喜六さんが内部告発を行って、ミートホープの不正が暴かれるまでのタイムラインを以下に抜粋しましたので紹介します。
2007年6月20日…北海道加ト吉が製造し生協で販売されているCOOP牛肉コロッケの牛ミンチ肉になぜか豚肉が入っていることが報道される、この製造元がミートホープだった、ミートホープ工場生産ライン休止
2007年6月24日…道警が不正競争防止法違反容疑(詐欺罪適用も検討)で北海道加ト吉やミートホープ本社や同社社長自宅などを強制捜査開始、北海道加ト吉工場長解任、ミートホープ社長当面休業を宣言
2007年6月25日…農水省調査報告発表
2007年6月26日…29日付で全社員解雇を通告
2007年6月27日…一部労働者が労働組合「苫小牧ローカルユニオンミートホープ分会」結成
2007年6月28日…苫小牧市学校給食からミートホープ除外を決定
2007年7月2日…ローソンが北海道加ト吉から納入していたビーフコロッケにも豚肉が混入されていたことが判明
2007年7月6日…イオンでもサンマルコ食品経由でミートホープ牛肉コロッケを販売していたことが判明
2007年7月9日…苫小牧市が建築基準法違反容疑でミートホープ本社を調査
2007年7月11日…内部告発処理問題で道庁と農水省の協議は真相不明で終了
2007年7月17日…ミートホープ、6億7千万円の負債により札幌地裁苫小牧支部に自己破産申請
2007年7月13日…ミスドのスープにミートホープの肉を使用していたことが判明
2007年8月1日…内部告発の件で農水省北海道農政事務所5人を処分
2007年8月2日…札幌地裁苫小牧支部がミートホープ社長田中氏の自己破産手続き開始
2007年9月7日…ミートホープに行政指導として厳重注意を言い渡す
2007年10月24日…苫小牧署などはミートホープ元幹部4人(元社長・息子の元専務・元総工場長・元汐見工場ひき肉製造責任者)を不正競争防止法違反容疑で逮捕
2007年11月7日…逮捕済みの4人を詐欺容疑で追送検
2007年11月14日…不正競争防止法違反と詐欺罪(主要取引先3社への詐欺)で元社長を札幌地検に起訴
2007年12月18日…取引先14社への詐欺罪を起訴猶予とし全捜査終了
2008年1月28日…札幌地裁で初公判
2008年3月19日…札幌地裁で実刑判決、懲役4年
2008年4月3日…控訴せず、実刑確定
2008年4月28日…汐見工場が苫小牧市内の水産加工会社に売却
2008年5月22日…本社家屋売却に伴い名物牛の置物撤去
2008年10月7日…本社備品撤去
2008年10月13日…本社家屋を500万円かけて解体、更地に
内部告発からおよそ2年で、ミートホープは解体に追い込まれたことになります。
ミートホープは大手チェーンなどに多くの納品をしていたため、この偽装事件が発覚したことで社会は大きなショックを受けました。
ミートホープ「牛肉ミンチ偽装事件」の告発者・赤羽喜六のその後
ここからは、赤羽喜六さんが内部告発したことで受けたダメージを紹介していきましょう。
赤羽喜六は内部告発により人生に多大なダメージを受けた
この内部告発により株式会社ミートホープは倒産しましたが、その告発者である赤羽喜六さんも深いダメージを負いました。
赤羽さんは2010年に内部告発の一連を記した著書『告発は終わらない ミートホープ事件の真相』を出版していますが、その中でも「ここまで引きずるとは思わなかった」と記しています。
赤羽喜六さんは内部告発してからというもの、マスコミから激しい取材を受け、家族を巻き込むとても苦しい状況に追い込まれていました。
また、マスコミはミートホープの不正だけでなく、赤羽喜六さんの個人的なことも許可なく報じたため、強い憤りを感じていたようです。
ミートホープ「牛肉ミンチ偽装事件」の告発者・赤羽喜六は告発を後悔している・・・
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赤羽さんは「牛肉ミンチ偽装事件」の発覚から10年後となる2017年に「Yahoo!ニュース」、2019年に北海道テレビ放送の取材を受け、以下のようなコメントを残していました。
「もし当時に戻れたら告発などしない」「告発したことを後悔している。会社から逃げ出せばよかった」と語った。「内部告発は本人の身を滅ぼす。見て見ぬふりをすることになるが、嫌なら黙って辞めればいい。世のため人のためと言えど、自分の身を守れなかったら意味がない」「告発したことで躁うつ病になり、親族や知人が離れていった。名前がマスコミに出たことで兄弟にも迷惑をかけた」と後悔を滲ませた。また「匿名告発の時点で行政やメディアが動いてくれていたら、実名で告発する必要もなく、精神疾患にかかって生活を失うこともなかった」との憤りも述べている。
もう事件を思い出したくないようで、赤羽喜六さんは自身が発刊した著書を、現在までに読み返していないそうです。
自身の内部告発によりミートホープは倒産したため、社会の食肉の安全は守られたものの、自身の人生は徹底的に破壊され、平穏な日々はもう戻ることはないと語りました。
赤羽喜六が言うように内部告発はしないのが正解?
赤羽記録さんは、前述の取材で以下のようなコメントも残していました。
「あの時はね、やはり勇気があったと思う。(会社が)こんなことしていいのか、と。すべてが偽装だったんだから。でも、今になってみればね、『バカなことをしたな』という気持ちが強いね。社会的には意義があったかも知らんけど、本人の利益を考えたらだめですね。後悔したって仕方がないけど、返り血が大きすぎますから。」
赤羽喜六さんが言うように、例え自社の食品偽造に気づいても見て見ぬふりをして、耐えることができなければ黙って退職することが正解なのでしょうか。
仮に赤羽さんが内部告発をしなければ、現在もミートホープが危険な偽装肉食品を世の中にばらまいていたことになります。
赤羽喜六さんの功績は非常に大きく、意を決して告発に踏み切ってくれた赤羽喜六さんの身を守れなかった社会に問題があるでしょう。
ミートホープ「牛肉ミンチ偽装事件」のネットの反応
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「牛肉ミンチ偽装事件」について否定的な反応
赤羽喜六さんが内部告発により暴いた「牛肉ミンチ偽装事件」についてネットの反応は概ね以下のような反応です。
4: 名無し 2018/07/09(月) 13:23:13.20 ID:T0iCoKtO0
今じゃって言うけどこの10年で何が変わったか知ってんのか?
11: 名無し 2018/07/09(月) 13:24:19.86 ID:lurLmt1r0
>>4
消費者庁が2009年に出来たやん
7: 名無し 2018/07/09(月) 13:23:49.65 ID:7+FzsY+i0
実は挽き肉というものはクズ肉とか内臓とかを混ぜるのが当たり前だった
16: 名無し 2018/07/09(月) 13:25:15.53 ID:lurLmt1r0
>>7
だから同業他社は批判出来なかったんやね
9: 名無し 2018/07/09(月) 13:24:09.50 ID:dhTg53JJ0
むしろ今の方がこういうのやってそう
ネットユーザーが指摘するように、ミートホープがやっていた食肉偽装は最も露骨な事例で明るみになっただけで、実際は氷山の一角だったのかもしれません。
そうなると、現在も食品偽装された商品が市場に出回っているという可能性は否定できません。
「牛肉ミンチ偽装事件」についてネタ的な反応
続いて、「牛肉ミンチ偽装事件」についてネット民のネタ的な反応を紹介します。
32: 名無しさん 2020/08/12(水) 14:52:45.58 ID:FNz/B55ja
>>16
もはや職人やん
12: 名無しさん 2020/08/12(水) 14:46:03.16 ID:iVZKn1RP0
衛生的な問題はともかく、豚肉を牛肉かのように錯覚させられるような加工したのはある意味技術革新的ともいえる
14: 名無しさん 2020/08/12(水) 14:46:56.70 ID:Vz5oEuqY0
ファミマのコロッケがミートホープだったけど知らずに食べてて美味かったぞ
17: 名無しさん 2020/08/12(水) 14:47:53.30 ID:Vz5oEuqY0
あれで美味いものつくんだから社長天才やろ
22: 名無しさん 2020/08/12(水) 14:49:00.56 ID:Vz5oEuqY0
味で誰も気がつかなかったんだから社長すごいわ
ネタ的な反応としては、食肉偽装によって安くおいしい食品を作っていた田中稔はやはり天才だという声が多く見られました。
もちろん皮肉を込めてのことですが、この技術をもっと正当な方法で活かして欲しかったですね。
ミートホープ・田中稔社長の現在
ミートホープによる「牛肉ミンチ偽装事件」の後、田中稔社長は懲役4年の実刑判決となりましたが、現在は既に刑期を終えて出所しています。
現在はどのように過ごしているのかは明らかになっておらず不明となっています。
まとめ
2007年に発覚した食肉偽装により社会を騒然とさせた、ミートホープの社長・田中稔による「牛肉ミンチ偽装事件」についてまとめてきました。
田中稔はこれほど社会に衝撃を与えながら、懲役4年という比較的軽い刑で済んでいますが、社会のために内部告発をした赤羽さんは生涯を台無しにする深い傷を負ってしまいました。
他の食品偽装をしている会社の社員も、内部告発は絶対にすまいと感じてしまったかもしれません。
日本の食の安全を守るはずの政府も、内部告発後も調査もせずに放置していたことで、政府もぐるになって消費者を騙していたとも言えます。
ミートホープの「牛肉ミンチ偽装事件」が氷山の一角ではないことを祈ります。