稲葉圭昭(稲葉事件)の現在!交際女性の畑中絹代や家族・渡辺司の自主・裁判の判決・映画化やその後まとめ

警察史上最悪の不祥事事件「稲葉事件」の犯人の稲葉圭昭の現在が話題です。

 

この記事では稲葉圭昭の若い頃の経歴、結婚した嫁、子供などの家族、稲葉事件の詳細な内容、交際相手の畑中絹代、逮捕のきっかけを作った元協力者の渡辺司、裁判の判決、映画化や現在についてまとめました。

この記事の目次

稲葉圭昭は警察史上最悪の不祥事事件「稲葉事件」の犯人

 

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稲葉圭昭(いなば・よしあき)は2002年7月に発覚した日本の警察史上最悪の不祥事事件とも言われる「稲葉事件」の犯人として、逮捕起訴され裁判で有罪判決を受けて服役していた人物です。

 

稲葉圭昭は逮捕当時、北海道警察生活安全特別捜査隊の班長を務める警部でしたが、覚せい剤取締法違反で逮捕された札幌市内で飲食店を経営する当時40歳の渡辺司という男の供述により、覚せい剤の使用と大量所持が発覚し逮捕されました。

 

その後の裁判で、稲葉圭昭は北海道警察が組織ぐるみで違法な捜査をを行なっていた事などを告発し、社会を揺るがす一大スキャンダルへと発展しました。

 

ここでは、この稲葉事件の犯人である稲葉圭昭に焦点を当ててまとめていきます。

 

 

 

稲葉圭昭の若い頃① 学生時代は柔道で実績を残し警察に就職

 

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稲葉圭昭は、1953年10月に北海道門別町(現在の日高町)の生まれで、営林署に勤めていた父親に教わって3歳の時に柔道をはじめ、中学2年生の時に倶知安中学校に転校して柔道部に入り本格的に取り組むようになります。

 

柔道の強豪校である北海高等学校を経て、上京して東洋大学へと進学して柔道部主将として個人全国3位の成績を残すなど活躍し1976年に卒業。大学卒業後は特別採用枠で北海道警察に入り警察官になりました。

 

ちなみに、学生時代の稲葉圭昭はかなりヤンチャだったようで、高校生の時には喧嘩や恐喝、窃盗などで警察に補導され、警察署で取り調べを受けた事もあったという事です。

 

 

 

稲葉圭昭の若い頃② 交番勤務を経て機動捜査隊に配属

 

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警察官になった稲葉圭昭は、北海道一の繁華街である「すすきの」にある薄野交番で半年間勤務し、その後は北海道警察代表として活躍すべく柔道の稽古に明け暮れる日々を送り、1978年の全国柔道大会での北海道警の優勝に貢献しています。

 

しかし稲葉圭昭は、学生時代と何も変わらず柔道に明け暮れる日々に「これではまともな社会人とは言えない」と考えて柔道に嫌気がさすようになり。

 

本来の警察の仕事がしたい、しかも刑事として犯人を捕まえるような仕事がしたいという気持ちを抱くようになります。

 

稲葉圭昭は上層部に刑事になりたいと志願し、その希望が通る形で、1979年に稲葉圭昭は柔道を引退して刑事部内の機動捜査隊に配属されています。

 

機動捜査隊は、凶悪事件の初期捜査を担う部署で、覆面パトカーで巡回して事件が発生するや真っ先に現場に急行する部署でした。

 

この頃に、稲葉圭昭は上司から、警察組織内での手柄の取り合いに勝つためにも外部(犯罪者側や民間の関係者)に協力者(SPYの頭文字を取って通称で「エス」と呼ばれる)を作るようにと促されます。

 

以降、稲葉圭昭は協力者作りに邁進し、暴力団員やその関係者、覚醒剤などの違法薬物の常習犯や売人などの協力者を増やし、捜査に利用する人脈を築いていきました。

 

 

 

稲葉圭昭の若い頃③ 新たに設置された銃器対策室の捜査員に抜擢

 

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1992年3月20日に発生した金丸信自民党副総裁狙撃事件を受けて、全国の警察は拳銃摘発を最重要課題に掲げました。

 

これを受けて、1993年に拳銃摘発を専門とする「銃器対策室」が設置されました。当時40歳だった稲葉圭昭はこの初代隊員に抜擢されています。

 

この時にも、警察組織内での手柄争いが激しく、ノルマもあって拳銃の摘発数を競い合うような空気が強く、稲葉圭昭は協力者が用意した拳銃を買い取るなどの不正な方法を使って100丁以上の拳銃を押収しています。このうち、令状取ってや職質をかけてなどの正規の方法で押収した拳銃は6丁〜7丁ほどで、他は全てヤラセ捜査によって作り上げた偽りの成果だったようです。

 

稲葉圭昭本人の証言によれば、当時は上層部にもこうした不正なヤラセ捜査を容認するような空気があったという事です。

 

いずれにせよ、稲葉圭昭はこの頃に警察官としての本来の道を外れて、数々の違法捜査に手を染めるようになっています。

 

「稲葉事件」での逮捕後の裁判で明らかになる稲葉圭昭が関わった違法捜査については後述します。

 

 

 

稲葉圭昭の若い頃④ 警部に昇進し生活安全特別捜査隊班長に就任

 

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2001年4月、稲葉圭昭は昇進試験に合格して警部になり、生活安全特別捜査隊に異動になっています。

 

この異動後も稲葉圭昭は協力者「エス」を利用した捜査を行なっていましたが、そのエスの1人であった渡辺司との間に金銭トラブルが生じ、渡辺司はその恨みから自ら警察署に覚醒剤を持って出頭。

 

渡辺司はその取り調べ時、勾留質問手続きに来た札幌地裁の裁判官に稲葉圭昭の覚醒剤所持と使用を供述し、それがきっかけになり、稲葉圭昭は2002年7月に逮捕され、懲戒免職となって警察官としての経歴に終止符を打ちました。

 

 

 

稲葉圭昭の家族① 結婚していて嫁がいる

 

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稲葉圭昭は結婚していて嫁がいます。稲葉圭昭の結婚の時期は不明ですが、違法な捜査に手を染め始めた頃には既に結婚していたようです。

 

後述しますが稲葉圭昭には銃器対策課の巡査部長だった畑中絹代という愛人がいましたが、警察官としての正規の給料は全て嫁に渡しており、この愛人のは田中絹代との交際費には違法捜査で得た利益を充てていました。

 

この事だけを見れば、稲葉圭昭は嫁を裏切っていた事になりますが、稲葉圭昭が逮捕され、裁判で有罪判決を受けて服役し出所した後も、この嫁は稲葉圭昭を支え続けたようで、一家離散には至らなかったという事です。

 

稲葉 売人との関係を断つことと、周囲の支えは不可欠ですね。私は長い懲役に行き、家族が支えてくれたおかげで社会復帰できました。私の逮捕時は道内では事実でないことまで報道されていたので、一家離散でもおかしくなかったのですが、妻がしっかり家を守ってくれました。今でもアタマが上がりません。

 

引用:「ムショには反省してない連中もいます」逮捕された元警部が語る、覚せい剤の誘惑と刑務所生活

 

 

 

稲葉圭昭の家族② 子供が2人おり次男とは探偵事務所を経営

 

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稲葉圭昭は嫁との間に子供が2人おり、2人とも息子です。

 

稲葉圭昭はメディアの取材に、現在は次男と探偵事務所を営んでいる事を明かしています。

 

「探偵業。次男と2人で始めました。浮気調査、素行調査、不良社員、いろいろとやっていますが警察という後ろ盾がないので仕事は難しいですね。雪の中、外で張り込むのはもうしんどい。自分は広告塔で実務は次男が頑張っています」

 

引用:「『違法捜査はよくてなんでシャブはダメなんだ』って本気で思ってた」覚醒剤密売の“シノギ”で1億円以上の利益を上げた《極悪刑事の素顔》とは

 

この稲葉圭介の子供は稲葉孝拓さんという方で、北海道札幌市で「いなば探偵事務所」を営まれています。

 

また、稲葉圭昭の長男は2002年の稲葉圭昭の逮捕時点で24歳で、稲葉の愛人の畑中絹代が、暴力団員の男が飲酒運転をして事故を起こした際、自分が運転していたと偽り犯人を庇った犯人隠避の容疑で逮捕された際、この車に同乗していたが逃亡したとして、犯人隠避ほう助容疑で書類送検されています。

 

この長男の現在については情報がなく不明です。

 

 

 

稲葉圭昭が犯人の「稲葉事件」の詳細① 協力者・渡辺司の自首

 

続けて、稲葉圭昭が犯人として逮捕された「稲葉事件」の詳細な内容についても見ていきます。

 

2002年7月5日、札幌北警察署に「署の近くにナンバー××のレガシィがとまっている。乗っている奴がシャブ(覚醒剤)を持っている」という1本の電話が入りました。

 

停車していたレガシィに乗っていたのは、稲葉圭昭の協力者だった札幌市内の飲食店経営者の渡辺司(当時40歳)で、電話の通り覚醒剤を所持していたため、駆けつけた捜査員にその場で逮捕されました。最初に電話を入れたのもこの渡辺司だった事から自首扱いになりました。

 

そして、渡辺司は勾留質問手続きに訪れた札幌地裁の裁判官に対して、稲葉圭昭が覚醒剤を使用している事と大量の覚醒剤を所有している事を話しました。渡辺司は北海道警察の警察官に話しても揉み消されるだけだと考え、外部機関である裁判所にこの件を告発したのでした。

 

稲葉圭昭は、協力者である渡辺司に対してこれまでに2000万円もの金を渡していましたが、2002年7月はじめに、さらに600万円を無心されて断っていました。渡辺司はそれに立腹し、腹いせとして警察署に駆け込んで稲葉圭昭に関する告発を行いました。

 

 

 

稲葉圭昭が犯人の「稲葉事件」の詳細② 稲葉を銃刀法違反と覚せい剤取締法違反で逮捕

 

2002年7月10日、北海道警察薬物対策課は、勤務中の稲葉圭昭に任意同行を求めて尿検査を実施。その結果覚醒剤を使用している事を示す結果が出たため、稲葉圭昭は覚せい剤取締法違反(使用)容疑で逮捕され、同12日に稲葉圭昭は懲戒免職処分となります。

 

7月18日には北海道警察薬物対策課による、稲葉圭昭の名義で借りられていた隠れ家(アジト)への家宅捜索が行われ、そこからロシア製自動拳銃1丁と、覚醒剤0.44gが見つかりました。これによって稲葉圭昭は7月31日に銃刀法違反と覚せい剤取締法違反(所持)の容疑で再逮捕され、札幌地検により覚せい剤取締法(使用)の容疑で起訴されています。

 

また、道警薬物対策課は、7月23日に稲葉圭昭の自宅マンションを家宅捜索し、大量の覚醒剤約92.9gを発見。大量の覚醒剤は密売目的と判断され、8月21日に稲葉圭昭は覚せい剤取締法違反(営利目的所持)の容疑でも逮捕されました。

 

その後の裁判では、稲葉圭昭は覚醒剤の密売で2000万円を超える利益を得たと認定されていますが、稲葉圭昭本人は服役後に受けたメディア取材に、実際は3年から4年で1億円を超える利益があったと証言しています。

 

9月11日、札幌地検は稲葉圭昭を覚せい剤取締法違反(所持)及び銃刀法違反(所持)容疑で追起訴しています。

 

 

 

稲葉圭昭が犯人の「稲葉事件」の詳細③ 稲葉の上司と渡辺司が相次いで自殺

 

稲葉圭昭の逮捕から21日後の2002年7月31日、札幌市南区の藻南公園の公衆トイレで、北海道釧路方面本部生活安全課長だった方川東城夫警視が首を吊って死亡しているのが見つかりました。遺書はありませんでしたが自殺と判断されています。

 

この方川東城夫警視は、1997年4月から2001年2月まで銃器対策課に指導官として在任しており、稲葉圭昭の元上司に当たる人物でした。方川警視は稲葉圭昭の事件で7月30日から北海道警本部で事情を聞かれており、死亡した31日にも事情聴取が予定されていました。

 

さらに8月29日には、勾留されていた札幌拘置支所の個室で、稲葉圭昭の逮捕のきっかけを作った、稲葉の元協力者である渡辺司が死亡しているのが見つかります。

 

渡辺司は靴下の片方を口にの中に詰め、もう片方を首に巻きつけた状態で布団の中で死亡しており、死因は窒息死で遺書はありませんでしたが自殺とされました。

 

渡辺司は9月11日から札幌地裁で公判が開かれる予定で、弁護人は「自殺するような心当たりはない」と話しています。

 

 

 

稲葉圭昭が犯人の「稲葉事件」の詳細④ 裁判で組織ぐるみの違法捜査が発覚

 

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稲葉圭昭の裁判は、2002年11月14日に初公判が札幌地裁で開かれました。

 

稲葉圭昭は起訴事実を認め、検察側から、稲葉が覚醒剤の密輸で2000年4月以降だけで4千数百万円にものぼる事、稲葉が1999年頃から自ら覚醒剤を使用していた事、稲葉が1998年頃から拳銃10丁をロシア人船員から入手し、暴力団関係者に密売して100万円弱の利益を得ていた事などが明らかにされました。

 

この時点では、この事件は稲葉圭昭が自身の利益のために単独で行なったものとして裁判で扱われています。

 

ところが、2003年2月13日の第3回公判で、稲葉圭昭は上司の依頼により、自分が協力者から調達した拳銃を正規の手段で押収していたように見せかける偽装を行なっていたという違法な捜査の実態を供述し始めました。

 

稲葉圭昭が裁判で告発した違法捜査の内容は大まかに以下の5件でした。

 

  • ① 1989年12月、当時勤務していた北見警察署の上司である刑事防犯担当次長に「北見方面本部の銃器の摘発がゼロなので何とかならないか」と言われたため、札幌の暴力団関係者の協力者から拳銃1丁を入手し、同行した若い捜査員にJR北見駅のコインロッカーに入れさせた。その上で自身は身分を偽って警察署に通報し、その上でロッカーから拳銃を押収した。

 

  • ② 1993年6月、暴力団関係者の協力者から弾倉を抜いた軽機関銃を入手し、
  • 札幌市営地下鉄大通駅のコインロッカーに入れた上で押収した。

 

  • ③ 1993年、札幌市南区土中に入手した拳銃を埋め、匿名で電話通報を入れて押収させた。

 

  • ④ 1993年の暮れ頃、当時の上司だった銃器対策室丁に「現在78丁であと1丁押収すれば北海道警の新記録になる」と言われたため、暴力団関係者の協力者から拳銃1丁を手に入れて、札幌市営地下鉄大通駅のコインロッカーから押収したように見せかけて摘発した。

 

  • ⑤ 1998年の暮れ、暴力団関係者である協力者から6丁の拳銃を入手し、うち5丁を協力者の関係者に持たせて自首させ、残り1丁は銃器対策課次席に渡した。次席は執務室の机の中にその拳銃を保管した。(摘発数が必要な時に備えてストックした)

 

上記以外にも、稲葉圭昭は北海道警察が外部協力者を「エス」と呼んでその名簿を作っていた事と、自身がその協力者と接触して実績をあげていた事。協力者と会う時は多額の交際費が必要であったが、上司は情報量として1万円〜5万円を支給するのみだったため、自己資金からかなりの金額を持ち出して、協力者との関係を維持していた事などを供述しています。

 

 

 

稲葉圭昭が犯人の「稲葉事件」の詳細⑤ 銃器摘発と引き換えに違法薬物の密輸を見逃す取引を行うも失敗

 

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稲葉圭昭の裁判が終結した後の2005年3月13日、北海道新聞が稲葉圭昭と銃器対策課による前代未聞の大不祥事の疑惑を報じました。

 

1999年から2000年にかけて、ある協力者が、東京の暴力団の元親分から持ち込まれた話として、「拳銃を200丁を密輸させて船員の中国人を逮捕させる代わりに、覚醒剤を国内に密輸するのを見過ごして欲しい」という取引を稲葉圭昭に持ちかけてきました。

 

稲葉圭昭は流石にこれは難しいだろうと思いつつ上司に相談したところ、思いがけず函館税関から承認を得られたため実行する事になったそうです。

 

そして2000年4月、末端価格40億円にもなる覚醒剤130kgが国内に密輸されました。ところが、最初にこの話を持ちかけてきた協力者は行方をくらましてしまいます。「拳銃200丁の密輸」も「中国人の逮捕」の見返りも、警察を騙すための嘘で結果として大量の覚醒剤が国内に持ち込まれただけという結果になりました。

 

さらにその後、稲葉圭昭は最初に協力者に話を持ちかけた東京の元親分から直接、今度は2トンの大麻の密輸を見逃すように求められます。断れば大量の覚醒剤密輸を見逃した件をバラされる事を恐れてこの要求を飲むしかなく、稲葉圭昭は上司を説得してこの取引にも応じています。

 

つまり、この一連の行動により、国内に大量の覚醒剤と大麻が持ち込まれたという事になります。

 

さらにこの後、稲葉圭昭は一連の行為に協力した函館税関に借りを返すため、ロシア製の拳銃20丁を用意してロシア船に仕込み、摘発させるというヤラセ行為を演出しています。

 

実は、この一連のヤラセ捜査についても、稲葉圭昭は裁判の最終弁論で供述していますが、裁判ではこれは有耶無耶にされたまま終わっています。

 

 

 

稲葉圭昭が犯人の「稲葉事件」の詳細⑥ 稲葉の交際相手・畑中絹代も懲戒免職に

 

2002年8月17日の21時半頃、札幌市北区の国道5号の北六西一の交差点で乗用車がタクシーと衝突する事故があり、タクシーを運転していた54歳男性が負傷しました。

 

乗用車に乗っていたのは、衣料品販売業の元暴力団員の男(当時37歳)と、北海道警察銃器対策課の巡査部長だった畑中絹代(当時33歳)、そして、稲葉圭昭の子供(長男)の男(当時24歳)でした。

 

3人は飲酒をして帰宅する途中で、運転していたのは元暴力団員の男でしたが、畑中絹代は運転をしていたのは自分だと虚偽の申告をしました。事故の1時間後、元暴力団員の男は飲食店で飲酒をした後に現場を戻り、運転していたのは本当は自分だと申告し、飲酒運転の立証を難しくしました。

 

実はこの元暴力団員の男は稲葉圭昭の協力者で、畑中絹代は稲葉圭昭の交際相手(稲葉は結婚していたので不倫関係)でした。

 

この日、元暴力団員の男が、稲葉圭昭の逮捕で落ち込んでいた畑中絹代と子供(長男)を誘い出して飲酒をし、その帰り道に事故を起こしたという経緯でした。

 

この事故により、稲葉の交際相手・畑中絹代は犯人隠避の容疑で書類送検され、稲葉の長男も犯人隠避ほう助の疑いで書類送検されています。

 

さらにその後の報道では、この事故と稲葉圭昭の逮捕以前に畑中絹代は交際相手だった稲葉圭昭の自宅で薬物吸引用のパイプ2本を見つけ、発覚を恐れて自身の自宅へと持ち帰っていましたが、稲葉圭昭が逮捕された後の2002年7月中旬に畑中絹代の自宅も家宅捜索が入りこのパイプ2本が押収されていた事なども明かされました。

 

2002年9月5日、北海道警察は畑中絹代を、稲葉圭昭との交際、事故での犯人隠避、稲葉圭昭の吸引パイプを発見しながら報告を怠った事の3つを理由に懲戒免職処分にしています。

 

 

 

稲葉圭昭が犯人の「稲葉事件」の詳細⑦ 稲葉の裁判での判決は懲役9年と罰金160万円

 

稲葉圭昭の裁判の一審判決は2003年4月21日に札幌地裁で下されました。

 

札幌地裁が稲葉圭昭に下した判決は「懲役9年及び罰金160万円」でした。裁判官は稲葉圭昭の犯行の動機を自己中心的かつ利欲的と断罪しましたが、どういうわけか、稲葉圭昭が裁判中に暴露した組織ぐるみでのヤラセ捜査については一切触れませんでした。

 

稲葉圭昭側も検察側も控訴はせず、この判決が確定しています。

 

 

 

稲葉圭昭の交際相手(愛人)だった畑中絹代について

 

稲葉圭昭の交際相手だった畑中絹代は、逮捕前に稲葉が勤務していた道警銃器対策課の巡査部長でした。稲葉圭昭と畑中絹代がどういった経緯で交際に至ったかは詳しくは不明ですが、職場で知り合い交際に発展したようです。

 

上でも触れたように、交通事故での犯人隠避の一件から、稲葉圭昭の愛人出会った畑中絹代が稲葉の子供とも、稲葉の協力者の元暴力団関係者とも親しい関係にあった事がわかります。

 

こうした関係性は一般的な感覚で見ると理解に苦しむとしか言いようがありませんが、これも当時の北海道警察の内部がいかに腐敗していたのかを示しているように感じられます。

 

北海道警を懲戒免職となった後の畑中絹代の消息は不明で、現在畑中絹代がどうしているのかもわかりません。

 

なお、自転車プロロードレース選手の畑中勇介さんの嫁でサイクルライフナビゲーターの畑中絹代さんは同姓同名の別人です。(言うまでもありませんが一部、同一人物かのように書いているサイトがあるので念のため)

 

 

 

稲葉圭昭の現在① 北海道札幌市で八百屋と惣菜屋を営む

 

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稲葉圭昭は裁判で懲役9年の判決が確定した後服役し、2010年6月に仮出所しています。

 

その翌年の2011年10月に、稲葉圭昭は自身の生い立ちや一連の事件を綴ったノンフィクション「恥さらし 北海道警 悪徳刑事の告白」を発表し、これが大きな話題を呼びました。

 

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そして現在、稲葉圭昭は北海道札幌市の郊外で八百屋と惣菜屋を営みながら生活しています。

 

「八百屋をやっています。朝4時に起きて、卵焼きとかお惣菜を作ってね。野菜を市場で買い付けて、得意先に配達して。そんな平凡な生活ですが、とても充実していますよ。俺は本来、刑事じゃなくてこっちが向いていたんだろうな」

 

引用:「ヤクザとは殴り合って、ポン中とはゲーセンで仲良くなった」元刑事の人生を狂わせた過剰な“エス作り”の実態《「日本で一番悪い奴」にインタビュー》

 

 

 

稲葉圭昭の現在② 著作が「日本で一番悪い奴ら」として映画化

 

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稲葉圭昭は仮出所翌年の2011年にノンフィクション「恥さらし 北海道警 悪徳刑事の告白」を発表しましたが、これが「日本で一番悪い奴ら」のタイトルで映画化されています。

 

稲葉圭昭をモデルにした主人公の諸星要一役は俳優の綾野剛さんが演じています。

 

ちなみに、同作は「日本で一番悪い奴ら」という映画タイトルのみ、稲葉事件を追った織川隆さんのノンフィクション作品「北海道警察 日本で一番悪い奴ら」から採用しています。

 

実はこの映画「日本で一番悪い奴ら」に稲葉圭昭本人がカメオ出演しています。

 

── 映画、面白かったですね。

面白かったぁ。5回ぐらい観に行った奴いますよ。ポン中だった知り合いが観たら、またやりたくなったって。ヤバいよね。俺が出てたのわかりました?

── えっ、出てたんですか?

綾野剛さんが市電に乗ってるシーンを覚えてますか? サングラスかけて隣にいます。原作にほぼ忠実に撮ってましたね。

 

引用:綾野剛演じる悪徳警官のモデルとなった伝説の男が語る、腐臭漂う警察の実話

 

 

 

 

稲葉圭昭の現在③ 依存症予防教育アドバイザー

 

出典:https://pbs.twimg.com/

 

逮捕時には覚醒剤依存症に陥っていた稲葉圭昭ですが、現在は依存症からは抜け出せているようです。

 

稲葉圭昭は自身の覚醒剤依存から抜け出した経験から、出所後の2020年秋頃に「依存症予防教育アドバイザー」の資格を取得し、現在はセミナーの講師や講演活動などを通じて、依存症予防の啓発活動に力を注いでいます。

 

依存症のアドバイザーの資格もとったので、シャブに限らず、酒やギャンブル、ゲームなどの依存症の人の力になったり、相談する場所を紹介したりすることもありますよ。俺は最近はもう覚醒剤からは抜け出せたけど、シャバに出てきた当初とかはふとしたときに打ちたくなる時があった。ボーッとしていると、すっと考えがシャブに持っていかれてしまいそうになるんだよ。本当に覚醒剤は怖いものなんですよ

 

引用:「『違法捜査はよくてなんでシャブはダメなんだ』って本気で思ってた」覚醒剤密売の“シノギ”で1億円以上の利益を上げた《極悪刑事の素顔》とは

 

 

 

 

まとめ

 

今回は、日本の警察史上最悪の不祥事事件とも呼ばれる「稲葉事件」の犯人の元警察官・稲葉圭昭についてまとめてみました。

 

稲葉圭昭の若い頃は、学生時代から続けていた柔道の実績を評価されて北海道警察に入り、機動捜査隊、銃器対策室などで活躍しました。この当時、稲葉圭昭は「エス」と呼ばれる外部協力者を利用してヤラセ捜査によって成績を上げ、北海道警のエースとまで呼ばれました。

 

稲葉圭昭の家族は結婚していて嫁がおり、子供は息子が2人います。現在は次男と探偵業も営んでいます。

 

稲葉事件の経緯については、稲葉圭昭は協力者を利用して成績を上げるためにヤラセ捜査をでっち上げ、その時に得た覚醒剤を密売する事で多額の利益を得ていました。そして、ある時から稲葉圭昭は自分も覚醒剤を利用するようになり依存症になりました。

 

そんなある日、稲葉圭昭の協力者の1人だった渡辺司が、稲葉と金銭トラブルになったのをきっかけに警察に出頭し稲葉の覚醒剤使用と所持を告発。これがきっかけとなって稲葉圭昭は逮捕され、裁判で北海道警の組織ぐるみのヤラセ捜査を暴露し、これが一大スキャンダルへと発展しました。

 

この事件では、稲葉圭昭の交際相手だった畑中絹代巡査部長(当時)も、北海道警を懲戒免職となるなど、周囲にも影響が広がりました。

 

稲葉圭昭の裁判での判決は懲役9年と罰金160万円でした。稲葉圭昭は服役後2010年に仮出所し、現在は地元の北海道で八百屋と惣菜屋を営み、次男と探偵業も営んでいます。

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