スポットライト症候群とは

スポットライト症候群とは、一度華々しくスポットライトを浴びるような経験をすると、その時の高揚感・恍惚感を忘れられず、もう一度スポットライトを浴びたいと感じる状態です。

ちやほやされること、注目を集めることに快感を覚えてしまうと、そうではなくなった時に不安に駆られたり、やる気が出なくなったりしてしまうのです。

ちなみに、「スポットライト症候群」という言葉は医学用語・心理学用語ではなく、週刊誌などのマスコミが作り出した情報になります。

スポットライト症候群の症状

スポットライト症候群の症状には、次のようなものがあります。

スポットライト症候群になると、基本的にネガティブ思考になります。

そして、なんとか以前のように注目を集めようと画策して、注目を集めるために手段を選ばなくなることもあります。

常に過去の思い出に浸ってしまうのも、スポットライト症候群の症状の1つです。

スポットライト症候群の原因

スポットライト症候群の原因には、次のようなものがあります。

スポットライト症候群の治し方

スポットライト症候群は医学的に病気というわけではないので、「治す」という表現がぴったりなのかはわかりませんが、ある程度治すことは可能です。

スポットライト症候群は一般人でも要注意

スポットライト症候群は、一般人でも発症します。

「私は、芸能人・有名人じゃないから大丈夫」と思っているかもしれません。確かに、芸能人や有名人の方がスポットライト症候群になりやすいですが、一般人でも発症するんです。

このように日常生活内で起こるようなことで、スポットライト症候群を発症するケースもあります。

スポットライト症候群をこじらせると、ウソをついて注目を集めたり、現在の嫌な環境から逃げるために違法薬物やアルコールに手を出したり、犯罪に走ることもあります。

そのため、スポットライト症候群は一般人でも注意しなければいけないのです。

スポットライト症候群で一般人に戻れない芸能人が続出

スポットライト症候群は一般人でもなり得るものですが、やはり芸能人が陥りやすいでしょう。

芸能人は、スポットライトを浴びて、たくさんのファンから注目されて応援され、周りの人たちからチヤホヤされる生活を送り、きれいな衣装を着ている生活を経験しています。

そのため、一般人の生活を送ると物足りなさを感じるようになるのです。

そのため、芸能人としての生活に疲れて、一度芸能界を引退した人が一般人に戻ったとしても、またすぐに芸能活動を再開することが少なくありません。

特に、10代の頃からアイドル活動をしてきた女性アイドルが、一度は「普通の女の子に戻りたい」と思ったけれど、スポットライト症候群になってしまうことは少なくありません。

スポットライト症候群の女性芸能人・有名人：1～3人目

伊藤蘭さん

伊藤蘭さんは、1978年4月4日にキャンディーズの解散と共に芸能界を引退しています。キャンディーズの解散理由は「普通の女の子に戻りたい！」でした。

しかし、1980年に映画『ヒポクラテスたち』に主演し、女優として芸能界に復帰しています。

休業期間中は、旅行や映画鑑賞、運転免許の取得などをして過ごしていましたが、少しずつ女優への思いが膨らんだとのことです。

「普通の女の子に戻りたい」からキャンディーズを解散して、芸能界を引退したのに、やっぱり芸能界のキラキラした世界を忘れられなかったのかもしれません。

人気絶頂のキャンディーズからいきなり普通の女の子の生活に戻ってしまうと、刺激が少なすぎて物足りないのかもしれません。

田中好子さん

元キャンディーズの田中好子さんも、1978年4月にキャンディーズを解散と同時に芸能界を引退しています。しかし、1980年には女優として芸能界に復帰しています。

その後、不倫略奪愛から夏目雅子さんの兄である小達一雄さんと結婚しましたが、子供がいなかったこともあり、亡くなる直前まで女優として活躍し続けました。

田中好子さんが芸能界に復帰した理由はスポットライト症候群のほかにも、骨肉腫で闘病していた6歳年下の弟さんの強い要望があったそうです。

藤村美樹さん

キャンディーズのもう1人のメンバーである藤村美樹さんも、スポットライト症候群だった可能性があります。

キャンディーズ解散で芸能界を引退しましたが、その5年後の1983年には一時的に芸能界に復帰しています。

ただ、その後はすぐに実業家だった男性と結婚して、再び芸能界から引退しました。

その後は田中好子さんの葬儀まで公の場に姿を現さなかったために、キャンディーズの3人の中では一番スポットライト症候群の症状は少なかったと考えられます。

スポットライト症候群の女性芸能人・有名人：4～6人目

松本莉緒さん

松本莉緒さんは、11歳で「松本恵」名義で芸能界デビューしています。女優としてブレイクしましたが、1999年に「普通の高校生に戻りたい」という理由で芸能界をを引退しました。

しかし、2002年に松本莉緒名義で、芸能界に復帰しました。

本人は「普通の生活に戻れなかったから」と語っており、スポットライト症候群だった可能性は高いです。

その後も女優活動をしていましたが、2014年からはヨガインストラクターとしても活動しています。

木下優樹菜さん

木下優樹菜さんは「クイズ！ヘキサゴンⅡ」でブレイクし、その後もタレント・ママタレとして人気になっていましたが、タピオカ屋恐喝騒動で芸能活動を自粛しています。

その後、2020年7月に芸能活動再開を発表しましたが、わずか5日後に芸能界からの引退を宣言しました。

しかし、裁判の判決が出た翌日の2021年10月28日に芸能活動を再開し、YoutTubeチャンネルを開設しました。

一度は芸能界を引退したものの、隙あらば再開するところは、まさにスポットライト症候群と言えるでしょう。

酒井法子さん

元アイドルで女優として活動していた酒井法子さんは、2009年に覚せい剤所持・使用の疑いで職務質問を受けたところ、その場から逃亡し、大きなニュースとなりました。

その後、起訴されて、裁判の中で「芸能界を引退して介護の仕事をしたい」と述べていました。

しかし、有罪判決を受けた後は、テレビに出演したり、自叙伝を出版したりしています。さらに、台湾や香港でも活動し、YouTubeチャンネルを開設。

覚せい剤所持であれだけのニュースになり、有罪判決を受けて一度は芸能界を引退すると宣言したのに、芸能界を引退できなかったのは、スポットライト症候群だからかもしれません。

ただ、2022年1月にはYouTubeチャンネルやSNSが削除されていて、何かトラブルになっているのでは？と噂されています。

スポットライト症候群の女性芸能人・有名人：7～9人目

小林麻耶さん

フリーアナウンサーの小林麻耶さんは、2018年に結婚したのを機に芸能界を引退しました。しかし、その1年後の2019年5月には仕事再開を宣言しています。

小林麻耶さんもスポットライト症候群だった可能性はありますが、結婚した夫に洗脳されているという噂もあり、夫に言われて嫌々芸能界に復帰したのかもしれません。

岡井千聖さん

元℃-uteの岡井千聖さんは、℃-ute解散後にタレント活動をしていましたが、2019年4月に芸能活動を休止、その1年後に芸能界から引退しています。

しかし、その約2週間後にTwitterやYouTubeチャンネル、インスタグラムを開設し、ファンクラブも作りました。

ただ、その後すぐに炎上してしまい、アカウントは閉鎖されています。

芸能界を引退しても、すぐにYouTubeチャンネルを開設し、ファンクラブまで作ってしまうのは、完全にスポットライト症候群と言えるでしょう。

長濱ねるさん

長濱ねるさんは欅坂46を2019年に卒業し、その後の活動は未定で事実上の引退と見られていました。しかし、わずか1年後の2020年に芸能界に復帰しています。

これは、欅坂時代にスポットライトを浴びていたことを忘れることができず、スポットライト症候群になっていたからかもしれません。

スポットライト症候群の女性芸能人・有名人：10～12人目

有安杏果さん

元ももいろクローバーZのメンバーだった有安杏果さんは、ももいろクローバーZを卒業後に芸能活動を休止していて、事実上の引退と見られていました。

しかし、ももクロを脱退してから1年後に芸能活動（表現活動）を再開し、主に歌手・シンガーソングライターとして活動しています。

ももクロは辞めたかったから辞めたけれど、トップアイドルとしてスポットライトを浴びていた時のことが忘れられなかったのかもしれません。

渡辺美優紀さん

元NMB48のメンバーだった渡辺美優紀さんは、2016年にNMB48を卒業し、その後の活動は未定としていて、芸能界引退かと言われていましたが、2018年に芸能活動を再開させています。

この卒業と芸能活動再開のタイミングを見ると、スポットライト症候群だった可能性があります。

その後も、芸能活動を続けているところを見ると、10代の頃に浴びたスポットライトが忘れられないのかもしれません。

市井紗耶香さん

元モーニング娘の市井紗耶香さんは、スポットライト症候群をこじらせている可能性があります。

その後も、参議院議員選挙に立候補するなど、いろいろと迷走しているようです。

スポットライト症候群の女性芸能人・有名人：13～15人目

泰葉さん

泰葉さんは春風亭小朝さんと婚約した後、芸能界を引退しました。しかし、離婚後は芸能活動を再開しています。

また、2017年にはブログで芸能界引退を宣言していて、イラン人との婚約・婚約解消、自己破産など迷走しています。

芸能界引退を宣言しながらも、なんだかんだと話題を振りまくところは、スポットライト症候群と言えるでしょう。

小池百合子さん

東京都知事の小池百合子さんも、スポットライト症候群の可能性があると言われています。

小池百合子さんは日本初の女性防衛大臣として注目を集めました。また、女性として初めて自民党の総裁選にも出馬しています。

しかし2015年前後になるとあまり話題にならず、日本初の総理大臣候補からは外れた扱いになっていました。

そのため、2016年には都知事選に立候補し、女性初の都知事になり、2017年には「希望の党」を結成しています。

常に自分がスポットライトを浴びられるように政治家として動いていると言われています。

峯岸みなみさん

AKB48を卒業した峯岸みなみさんは、芸能界を引退していませんが、AKB48を卒業したことで、早くもスポットライト症候群を発症しているようです。

「グータンヌーボ2」に出演した時に、スポットライト症候群を心配していました。

一応芸能界でスポットライトを浴びて生きてきちゃったから、子どもってなったときに、そこから退いて子どものことやったり、家庭のことやったりした時に、自分にはもうスポットが当たらない中で、それで満足できて生きていけるのかな？　みたいな。“スポットライト症候群”じゃないけど、普通の生活ができるのかな」と、注目されないことへの不安を吐露した。

 

引用：峯岸みなみ：注目されない不安…“スポットライト症候群”語る　「グータンヌーボ2」 – MANTANWEB（まんたんウェブ）

10代前半からずっとAKB48でスポットライトを浴び続けていると、不安になるのかもしれませんね。

スポットライト症候群の男性芸能人・有名人：1～3人目

高橋大輔さん

アイススケーターの高橋大輔さんも、スポットライト症候群の噂があります。

ソチオリンピックに男子シングルで出場した後は、引退してアイスショーなどに出演していました。

そして、2018年に現役復帰を発表し、さらに2020年シーズンからはアイスダンスに転向しています。

スポットライトが忘れられなかったと言われていますが、高橋大輔さんの場合は、スポットライトよりも現役時代のヒリヒリ感が忘れられず、新たな挑戦をしたくなったのかもしれません。

岩橋玄樹さん

King & Princeの元メンバーである岩橋玄樹さんも、スポットライト症候群の可能性があります。

キンプリメンバーとしてデビューしたものの、パニック障害を発症して芸能活動を休止し、そのまま2021年3月でジャニーズ事務所を退所しました。

しかし、その翌月には芸能活動をスタートさせています。

やはり、ファンから応援されるアイドル生活が忘れられなかったのかもしれません。

嶋大輔さん

タレントの嶋大輔さんは、2013年に政界へ転身するために芸能界引退を発表しました。

しかし、結局は選挙に出馬することなく、2015年には芸能界に復帰しています。

経済的な理由があったのかもしれませんが、スポットライト症候群だったのかもしれません。

スポットライト症候群のまとめ

スポットライト症候群の意味や症状、原因、治し方や一般人のスポットライト症候群について、スポットライト症候群の噂がある芸能人・有名人をまとめました。

スポットライト症候群は病気ではありませんが、こじらせるとその後の人生を楽しめなくなるので、今を受け入れ、これからを楽しめるように前向きになりたいですね。