看護師は白衣の天使と呼ばれますが、久留米看護師連続保険金殺人事件では看護師が保険金目当ての殺人鬼に化しました。
今回は事件概要や被害者、犯人の吉田純子の生い立ちや韓国人の噂、旦那や子供、最後の死刑執行の様子をまとめました。
この記事の目次
- 久留米看護師連続保険金殺人事件の犯人は吉田純子
- 久留米看護師連続保険金殺人事件とは
- 久留米看護師連続保険金殺人事件での被害者の殺害方法とは
- 久留米看護師連続殺人事件の犯人・吉田純子がだまし取ったお金一覧
- 久留米看護師連続殺人事件の犯人・吉田純子と従犯3人の関係
- 久留米看護師連続殺人事件の犯人・吉田純子の洗脳術とは
- 久留米看護師連続殺人事件の犯人・吉田純子の生い立ち
- 久留米看護師連続殺人事件の犯人・吉田純子は韓国出身?
- 久留米看護師連続殺人事件の犯人・吉田純子の旦那と子供
- 久留米看護師連続殺人事件の犯人・吉田純子の最後:死刑執行の様子
- 久留米看護師連続保険金殺人事件はドラマ化されている
- 久留米看護師連続保険金殺人事件のまとめ
久留米看護師連続保険金殺人事件の犯人は吉田純子
出典:mybouzu.info
吉田純子は、2002年(平成14年)に発覚した連続殺人事件「久留米看護師連続保険金殺人事件」の犯人です。
主犯である吉田純子が従犯3人をマインドコントロール下に置き、2人を殺害(1人は未遂)しました。
看護師が連続殺人を犯したというだけでもかなりショッキングな事件でしたが、吉田純子と従犯3人の異常な関係性にも注目が集まりました。
マインドコントールを使って犯罪を犯したという事実は、センセーショナルなニュースとして扱われました。
主犯の吉田純子は死刑判決が言い渡され、2016年に死刑が執行されています。
久留米看護師連続保険金殺人事件とは
久留米看護師連続保険金殺人事件とは、2002年に発覚した看護師4人による連続殺人事件のことです。
主犯の吉田純子が従犯3人をマインドコントロール下に置いて、殺人を行わせました。
吉田純子と3人は看護学校の同級生
久留米看護師連続保険金殺人事件は、次の4人が犯人です。
・従犯:堤美由紀(治験コーディネーター)
・従犯:石井ヒト美(元看護師)
・従犯:池上和子(看護師)
しかし、4人は看護学校卒業後もずっと仲が良かったわけではありません。1982年に卒業後は別々の道を歩んでいて、しばらく連絡を取っていなかったようです。
しかし、卒業から8年後、吉田純子と堤美由紀が再会したことで、運命の歯車は回り出すことになります。
「先生」を使ってマインドコントロール
看護学校を卒業してから8年後に再会した吉田純子と堤美由紀。ちょうどその頃、堤美由紀は男に騙されて心身共に弱っていました。
そこに付け込んだのが吉田純子です。それから2人は、急速に親しくなっていきます。
吉田純子は、政界に顔が利き、警察をも動かせる権力者「先生」という架空の存在を作り、自分がその先生とのパイプ役として様々な問題・事件を解決してきた、と堤美由紀に嘘をつきます。
吉田純子の嘘が上手かったこともあり、心が弱っていた堤美由紀は吉田純子に絶対的な信頼を寄せるようになります。さらに、自分の金銭管理を吉田純子に任せるようもなりました。
これで、吉田純子は1人をマインドコントロール下に置いたことになります。
そして、次に石井ヒト美と池上和子とも再会します。
石井ヒト美は夫の浮気に悩み、池上和子は同僚の看護師をいじめた経験がありました。どちらも心に闇を抱えていたんです。その心の闇を吉田純子が見逃すはずがありません。
2人に架空のトラブルをでっち上げ、それを吉田純子が解決したように見せかけて恩を売るなどして、2人もマインドコントロール下に置くようになりました。
4人で2人を殺害
吉田純子は、保険金目当で、石井ヒト美と池上和子の夫を殺害する計画を立てます。
保険金目当てでの殺害を提案したのは吉田純子でしたが、吉田純子は実際には手を下すことはなく、殺人を実行したのは従犯の3人だったと言われています。
石井ヒト美と池上和子の夫を殺害した方法は、どちらも看護師としての医学知識を活用したものでした。
そして、それぞれ保険金3257万円、3500万円、合計6757万円を受け取っています。
保険金の受け取りは妻である石井ヒト美と池上和子でしたが、どちらも吉田純子にそのまま渡しています。
吉田純子は受け取った保険金のほとんどを自分が貰い、少しばかりの分け前を従犯3人に渡していました。
一説では、池上和子の夫の保険金3500万円のうち、3000万円を吉田純子が取り、残りの500万円を残りの3人で分けたとも言われています。
堤美由紀の母親殺害に石田真弓が失敗
石井ヒト美と池上和子の夫を殺害し、多額の保険金を手に入れた吉田純子は、さらに金が欲しくなります。
自分は直接手を下していないのに、多額の保険金を手に入れた(上納)のだから、欲求がエスカレートするのは当たり前かもしれません。
吉田純子は次に堤美由紀の母親を殺害しようとします。
そして、石井ヒト美に殺害を命じますが、石井ヒト美は失敗してしまいます。この失敗に吉田純子は激怒し、石井ヒト美に制裁金を請求しました。
石井ヒト美が警察に相談して事件が明るみに
殺害を命じられ、それに失敗したら制裁金を請求されてしまった石井ヒト美は、吉田純子からの度重なる脅迫や金の請求に思い悩み、伯父に相談します。伯父としてはビックリですよね。
そして、石井ヒト美は警察に相談に行き、事件が発覚しました。
一部報道では、石井ヒト美が良心の呵責に耐えかねて警察に自首したと言われていますが、真相は違います。
石井ヒト美が警察に自首したのは、仲間割れがあったからです。
吉田純子から「殺したのはあんただ」と脅され、たびたび多額のお金を要求されていました。また、奴隷のように扱われていたことに嫌気が差して、警察に相談したのです。
久留米看護師連続保険金殺人事件での被害者の殺害方法とは
久留米看護師連続保険金殺人事件では、被害者は3名です。2人が殺害され、1人は未遂で済みました。
犯人4人は看護師だったという経歴を最大限に生かし、殺害方法は工夫されていたんです。
実際、2件の殺人事件は石井ヒト美が自首するまでは事件性はなく、病死と判断されていて、「完全犯罪」を4人で成し遂げていたんです。
しかも、犯行は医師が少ない土曜日を狙って行われました。土曜日は医師が手薄であり、きちんと死因を調べる余裕は少ないことを4人は知っていたのです
そして、看護師が家族であれば、家族の証言を医師は信じ、すぐに死亡診断書を出してくれるはず…と、吉田純子は計画していたんです。
被害者①:平田栄治さん
久留米看護師連続保険金殺人事件の最初の被害者は、池上和子の夫である平田栄治さんでした。
吉田純子は池上和子に、「お前の夫はお前と子供を殺そうとしている」と嘘をついて、それを信じ込ませ、池上和子に殺人を決意させました。
そして1998年1月23日の深夜、お酒を飲んだ状態で帰宅した平田栄治さんに、池上和子は睡眠薬入りのビールを飲ませます。
平田さんが眠り込んだのを見計らって、池上和子は吉田純子やほかの2人を自宅に招き入れます。
その後、翌1月24日の午前2時ごろ、静脈に空気を注射したのです。
空気を静脈に注射すると、血栓ができて心筋梗塞を起こします。吉田純子たちは心筋梗塞に見せかけて殺害したのです。
翌朝、平田さんは救急搬送され、池上和子は「寝ていたら冷たくなっていた」と説明します。
主治医は心筋梗塞と判断しましたが、念のために頭部CTを撮ったところ、血管内に空気が入っている所見が見られたため、不審死として警察に届けました。
しかし、平田さんは司法解剖されずに病死として扱われました。これで完全犯罪の成立です。
平田さんの保険金は3500万円でした。
被害者②:久門剛さん
久留米看護師連続保険金殺人事件の2人目の被害者は、石井ヒト美の旦那・久門剛さんです。
吉田純子は石井ヒト美に「お前の夫には金銭トラブルがある。それを解決するには保険金が必要だ」と嘘をついて、石井ヒト美に夫の殺害を決意させました。
石井ヒト美と久門剛さんは当時、別居していました。1999年3月27日の夕方、石井ヒト美は「子どものことで話がある」と夫を呼び出し、睡眠薬入りのカレーライスを食べさせました。
そして翌3月28日の未明、外で待機していた吉田純子やほかの2人を自宅に招き入れます。
医療用チューブを久門さんの鼻から胃まで挿入し、ウイスキー1.5本分を流し込み、最後に静脈に空気を注射しました。
それから、石井ヒト美は「夫が酒を飲みすぎて倒れた」と119番通報し、久門さんは病院に搬送されましたが、誤嚥性肺炎で死亡が確認されています。
死亡後に119番通報すると救急隊から警察に連絡が行ってしまうので、吉田純子たちは病院で死亡するように計算、息がかろうじてある状態で119番通報し、病院で死亡確認をさせました。
薬物とは違い、アルコールでの死亡なら犯行が発覚する可能性は低いですし、チューブを使えば、体に傷がつくこともないという計算も働いていたんです。さすが看護師ですね。
池上和子の夫を殺害した時は医師に疑われてしまったので、今回は疑われる要素をできるだけ減らして完全犯罪を成し遂げました。
石井ヒト美の旦那の保険金は3257万円でした。
被害者③:堤美由紀の母(未遂)
2件の殺人事件が警察にバレることなく、完全犯罪となり、多額の保険金を手に入れた吉田純子は、さらに金が欲しくなります。吉田純子が目を付けたのは、堤美由紀の母親でした。
堤美由紀自身は既に完全に吉田純子のマインドコントロール下にあり、金銭管理も吉田純子が行っていましたから、母親の預金も欲しくなったようです。
この殺人は、石井ヒト美が実行するように命じられました。
2000年5月12日、堤美由紀の母親は探偵を名乗る石井ヒト美に襲われて、インスリンを注射されそうになりました。インスリンを大量に注射すると、血糖値が下がって死に至ります。
しかし、襲われた母親は大声で騒いだため、犯行を行うことができず、石井ヒト美は逃げ出しています。母親は無事であり、この殺人計画は未遂に終わりました。
久留米看護師連続殺人事件の犯人・吉田純子がだまし取ったお金一覧
久留米看護師連続殺人事件の犯人の吉田純子がだまし取ったのは保険金だけではありません。手を変え品を変え、いろいろな方法で多額のお金をだまし取っていました。
・美由紀の母親から550万円(美由紀が交通事故を起こしたと嘘)
・石井ヒト美から750万円(夫の金銭トラブルをでっち上げた)
・池上和子から2800万円(看護師時代にいじめた相手からの損害賠償が来たと嘘)
・同僚看護師から1000万円(軽度な医療ミスにつけこんだ)
・保険金から3500万円(池上和子の夫)
・保険金から3257万円(石井ヒト美の夫)
・香典として230万円(池上和子の夫の葬儀)
・退職金3000万円(池上和子の夫の退職金)
合計で1億5127万円になります。分かっているだけでも、これだけのお金をだまし取っていたんです。
これだけのお金をだまし取ることができる才能を持っているなら、その才能を別のことに使うべきでは?と思ってしまいますね。
吉田純子はこれらのだまし取ったお金でマンションを購入したほか、高級エステ通いやハワイなどの海外旅行、高級下着の購入うなど、セレブ生活を送っていたとのことです。
久留米看護師連続殺人事件の犯人・吉田純子と従犯3人の関係
久留米看護師連続殺人事件では、なぜ従犯3人が吉田純子の殺人計画に乗ったのか?しかも、自分の家族を殺す計画に乗ったのか?
それは、吉田純子にマインドコントロールされていたからです。
事件当時、吉田純子にマインドコントロールされていた3人(堤美由紀・石井ヒト美・池上和子)はどんな状態だったのかを見ていきましょう。
肉体関係を結ぶ
堤美由紀は、吉田純子と肉体関係を持っていました。つまり、レズビアンの関係です。でも、2人ともレズビアンというわけではありません。
吉田純子は結婚していて子供が3人もいましたし、堤美由紀は吉田純子と再会した時には男に騙されて悩んでいたので、恋愛対象は男性でした。
そんな2人が肉体関係を持った。吉田純子はバイセクシャルかもしれませんが、肉体関係を持つことで、より深くマインドコントロール下に置こうとしたと考えられます。
ノーマルで恋愛対象は男性という女性がレズビアンの道に引きずり込まれることで、精神的にも肉体的にも盲目的に吉田純子を信頼し、崇拝していた状態と言えるでしょう。
また、肉体関係があると、肉体関係なしの状態よりも離れられなくなるということもあります。
吉田様と呼ばせる
吉田純子と従犯3人は看護学校時代の同級生です。でも、吉田純子は自分のことを「吉田様」と呼ばせていたんです。
自分のことを「吉田様」と呼ばせるなんて、完全に主従関係が出来上がっていたと言えますね。
高級マンションに住む
逮捕前までに吉田純子たち4人は、2億円ものお金をだまし取っていたと言われています。
そのうちのほとんどは吉田純子が浪費していましたが、吉田純子たちはだまし取ったお金で高級マンションを購入し、住んでいました。
吉田純子は最上階のペントハウスに子どもたちと住んでいて、従犯3人は同じマンションにそれぞれ部屋を購入して住んでいました。
子供たちの世話をさせる
吉田純子には3人の子供がいましたが、この子供たちの世話は、自分ではせずにほかの3人にさせていました。
池上和子は自分の子供を養護施設に預けるように吉田純子に強要され、1人でマンションに住んでいました。そして、吉田純子の子供の世話をしていたのでしょう。
石井ヒト美も、吉田純子から子供を手放すように言われて悩んでいました。このことも石井ヒト美が吉田純子から離れ、警察に相談するようになった1つの原因かもしれません。
久留米看護師連続殺人事件の犯人・吉田純子の洗脳術とは
吉田純子はなぜマインドコントロールできたのか?また、多額のお金をだまし取ることができたのか?
それは、吉田純子の演技力が異常に高かったからと言われています。
妊娠を信じさせる
吉田純子は堤美由紀と肉体関係がありました。肉体関係があっても、女性同士の性行為ですから、妊娠のリスクはありません。
でも、吉田純子は堤美由紀に「妊娠した」と嘘ついたことがありました。しかも、堤美由紀はそれを信じました。
洗脳されていたとはいえ、吉田純子の演技力がかなり高かったのでしょう。
探偵をだます
吉田純子は探偵もだましていました。
探偵は人間観察のプロであり、嘘はすぐに見抜くだけの経験・スキルを持っています。でも、吉田純子はそんな探偵もだましたんです。
石井ヒト美は堤美由紀の母親の殺害に失敗した後、吉田純子に脅迫され、お金をさらに要求され、子供を手放すように言われることに悩み、少し距離を置くようになります。
警察に駆け込まれたら困るため、吉田純子は探偵に依頼し、石井ヒト美の行動を確認するようになったのです。
吉田純子は「私の知人がある女性にお金を貸したが戻ってこない」という理由で石井ヒト美の行動確認を頼んだのですが、その説明をする時に吉田純子はポロポロと涙を流していたそうです。
私もこういう商売をやっているため、人を観察するクセがついているのですが、そのときは吉田の言うことを100%信じてしまいました。というのも彼女は涙ながらに話をするのですが、その涙がどう見ても本物なのです。ぬぐうことをせずにそのまま涙をポロポロ流すという泣き方でした。吉田が涙を流したのは、昔から仲の良かった石田に裏切られたというくだりです。
このエピソードからも、吉田純子は演技力が高く、誰でもすぐにだませてしまう能力があったと言えますね。
受刑者を手なずける
吉田純子は、逮捕された後も演技力を発揮します。なんと、受刑者を手なずけていたというのです。
吉田純子が逮捕後に拘留されていた拘置所には、配膳担当の受刑者がいました。
吉田純子はこの受刑者をてなづけて、従犯(共犯者)に自分が無罪になるような証言をするように命令する手紙を配膳担当の受刑者を通じて渡していたのです。
配膳係の受刑者なんて、1日3回ほんの数秒程度しか話す機会はないはずです。数秒もないかもしれません。それなのに、受刑者を手なずけて手紙を渡してもらっていたのです。
吉田純子は恐ろしいほどの演技力を持ち、息をするように自然に嘘をつくことができる人間だったということです。
久留米看護師連続殺人事件の犯人・吉田純子の生い立ち
吉田純子の家族構成
出典:twitter.com
吉田純子は福岡県山門郡三橋町出身で、4人家族でした。
・母親
・吉田純子
・弟
吉田純子は1959年7月10日に福岡県山門郡三橋町で生まれます。柳河小学校・柳河中学校へと進学しました。
父親は元自衛官で、除隊した後は自動車修理工場で働いていました。母親は専業主婦だったと言います。
貧しい家庭で弟と比べられた
出典:twitter.com
吉田純子はあまり裕福な家庭ではなかったようです。子供の頃、吉田純子はバレエに興味がありましたが、経済的な問題でバレエ教室には通わせてもらえませんでした。
また、4歳下の弟は運動神経が良く、優秀だったようで、母親は弟ばかりかわいがっていたと言います。
吉田純子は「人間は嘘をつくが、金は裏切らない」が口癖で、お金への執着が異常でした。
この口癖は、自分が嘘が得意だったのもあると思いますが、幼少期の貧乏生活や常に弟と比較されていた環境のせいもあるのかもしれません。
学生時代には嘘が得意になっていた
出典:twitter.com
「人間は嘘をつくが、金は裏切らない」が口癖の吉田純子は、学生時代には嘘が得意になっていました。
柳河中学校卒業後、私立佐賀女子高校衛生看護科に進学します。3年間で准看護師の資格が取れるというコースです。
高校3年生の時に、吉田純子は友達が妊娠したとして、中絶費用のためのカンパを集めます。しかし、友達は妊娠しておらず、吉田純子の嘘だったことが学校にバレてしまいました。
このため、普通なら高校卒業後はそのまま正看護師の資格が取れるコースに進学するのですが、吉田純子は嘘をついてカンパを集めたことで、正看護師学校への進学が許されませんでした。
そこで系列学校に転校、高校卒業後は大阪で准看護師として働くことになりました。
そして1年後、久留米市にある聖マリア看護専門学校に進学するために、地元に戻ってきます。
この聖マリア看護専門学校で、堤美由紀・石井ヒト美・池上和子と出会うのです。のちに従犯となる3人からしてみれば、「吉田純子と出会ってしまった」と言えるかもしれません。
久留米看護師連続殺人事件の犯人・吉田純子は韓国出身?
吉田純子は韓国出身ではないか?という噂があります。
なぜこんな噂が出たのでしょうか?福岡は韓国から近く、在日韓国人が比較的多い地域であることも関係していると思います。
それ以外にも、吉田純子の顔の特徴も影響していると思われます。本人の写真を見ると、エラがかなり張っている顔立ちです。朝鮮半島出身の人はエラが張っていることも多いですよね。
そして、「こんな残忍な犯罪者は日本人のはずがない。在日の犯罪率は高いから在日かもしれない」のような偏見による意見もあったと思います。
だから、吉田純子は韓国出身ではないかという噂が出たんですね。
ただ、吉田純子が韓国出身という情報はありません。父親は元自衛官ですので、父親は日本人でしょう。自衛官は日本国籍でないとなることができませんから。
父親が帰化した・母親が在日という可能性はありますが、現段階では吉田純子が韓国人というのは根も葉もない噂と言えます。
久留米看護師連続殺人事件の犯人・吉田純子の旦那と子供
吉田純子は結婚しており、旦那と子供がいました。
・長女:1983年生まれ
・次女:1987年生まれ
・三女:1989年生まれ
一部の噂では、旦那の祖母の遺産を狙って結婚したと言われていますが、真偽のほどは分かりません。
ただ、事件当時は既に吉田純子と旦那は別居していて、娘3人は吉田純子と一緒に暮らしていたとのことです。
久留米看護師連続殺人事件の犯人・吉田純子の最後:死刑執行の様子
裁判では反省した様子を見せる
吉田純子と従犯3人は、逮捕後に起訴されて裁判にかけられました。
・堤美由紀:殺人1件、詐欺罪2件
・石井ヒト美:殺人1件、詐欺罪1件、強盗殺人未遂、住居侵入
・池上和子:殺人2件、強盗殺人未遂、詐欺罪4件、住居侵入罪
吉田純子は死刑、堤美由紀は無期懲役、石井ヒト美は懲役17年、池上和子は判決公判前に子宮がんで死亡したため、公訴棄却となっています。
裁判中は吉田純子は、「傍聴席に頭を下げさせてもらっていいですか?」と話すなど反省した様子を見せていました。
ただ、本気では反省していないという説もあります。というのも、一審で「主犯」とされたことを否定しているんです。
二審判決前には、次のような手記を報道陣に送っています。
「もちつ、もたれつの中、知恵を出し合い、共謀へと及んだ哀(かな)しい結果だったのです」
あれだけのお金をだまし取り、3人をマインドコントロールし、2人を殺しておきながら、このセリフを言えるのは、反省していないと思われても仕方がないと思います。
死刑執行の様子は不明
久留米看護師連続殺人事件の主犯である吉田純子は、2010年3月に最高裁で死刑判決が言い渡され、死刑が確定しました。そして、福岡拘置所で2016年3月25日に死刑が執行されています。
死刑執行の様子は何の情報もなく不明ですが、死刑執行前に暴れたという噂があります。
二審判決前に「私は主犯ではない」と言い、なんとか死刑を回避しようとしているわけですから、死刑執行前に暴れたというのは真実味がありますね。
久留米看護師連続保険金殺人事件はドラマ化されている
久留米看護師連続殺人事件はあまりにもおぞましい事件でした。
そして、事件発覚から判決までの2年半をノンフィクション作家の森功氏が『黒い看護婦』としてまとめ、それが出版されました。
そして、2015年にドラマ化されたんです。
・堤美由紀役:寺島しのぶ
・石井ヒト美役:坂井真紀
・池上和子役:木村多江
- 演技派女優4人、特に大竹しのぶさんの怪演が話題になりました。
- 放送枠が変わったことで、放送時間が短くなり、そのことに腹を立てた監督が名前のクレジットを拒否するなどの問題はありましたが、名作ドラマであることは間違いありません。
久留米看護師連続保険金殺人事件のまとめ
久留米看護師連続殺人事件の概要や被害者の殺害方法、犯人の吉田純子の生い立ち・家族構成、韓国との関係、旦那や子供、最後の死刑執行の様子、事件を題材にしたドラマをまとめました。
吉田純子のマインドコントロール術は本当に恐ろしいです。そして、人間は一度タガが外れると後戻りができないとも感じます。
吉田純子の嘘や演技力をほかに活かすことはできなかったのか?としみじみ思いますね。
最後に、被害者の方々のご冥福をお祈りいたします。