1990年代に過激なヌード満載の写真集を立て続けに発表して人気を集め時代の寵児とも呼ばれた写真家・加納典明さんの現在が話題です。
ここでは加納典明さんの名言や、わいせつ図画販売による逮捕、結婚暦や離婚歴、病気で何度も手術を受けている事や今も生きてるのかどうか、現在の活動などについてまとめました。
この記事の目次
加納典明(写真家)のプロフィール
加納典明さんは、1990年代に一斉を風靡した写真家です。過激なヌードグラビアを満載した写真集を次々と発表し時代の寵児となりましたが、その後、わいせつ図書販売や脱税で逮捕されるなどして表舞台から姿を消しました。
加納典明の経歴
加納典明さんは愛知県名古屋市の出身で、「名古屋市立工芸高等学校」の印刷科を卒業後、名古屋市の写真家・小川藤一さんの元で修行した後、1962年に上京して著名な写真家・杵島隆さんの元で修行しています。
その後写真家として独立した加納典明さんは広告業界で活躍。1969年、26歳の頃、男性向け雑誌「平凡パンチ」のニューヨーク特集のために渡米し取材、そのままニューヨークに留まり、当時のニューヨークを写し出したニューヨーク特集個展「FUCK」を開催して脚光を浴びました。
これをきっかけに名前を売った加納典明さんは、テレビや映画に出演するようになり一般への知名度も上昇させていきます。1975年から1977年にかけては何故か北海道の「ムツゴロウ王国」に滞在し生活した事もあったようです。
1990年代に入ると加納典明さんは次第に写真家というよりはタレント化し、バラエティ番組などに多数出演しふてぶてしい態度で毒を吐く姿で話題を呼びました。
加納典明の国家権力に喧嘩を売るような名言が話題に
そんな写真家・加納典明さんは1990年代の前半、過激なヌードグラビアを収録した写真集を次々発表して話題を集め、時代の寵児とも呼ばれました。
当時の年収は5億円に達する年もあったそうで、この頃の加納典明さんは、
自分が撮った女とは7割ヤッた
という名言を放っています。
のちに、加納典明さんは当時の女性からのモテぶりを以下のような名言で語っています。
モデルやスタッフ…機関銃の弾のように女性が飛んできた
加納典明さんは、1993年2月には全編撮り下ろしのヌードグラビアの写真集「月刊 THE TENME」の創刊号を発表しこれが70万部を突破する大ヒットを記録します。
この「月刊 THE TENME」は号を重ねるごとに過激さを増したため、1994年7月に加納典明さんおよび出版元は警視庁から「わいせつ図画販売の疑いがある」との警告を受ける事になりました。
しかし、加納典明さんはそれを意に介さず、
青少年を勃起させるのが俺の仕事
との名言を放ち、今後も過激な写真集を発表し続ける姿勢を見せました。
そして、それから約半年後の1995年1月、「月刊 THE TENME」の総集編「きクぜ!2」が「わいせつ物にあたる」として警視庁に摘発され、加納典明の事務所や出版元も家宅捜索を受けました。また、同写真集は書店店頭から全て回収されてしまいました。
それでも加納典明さんは、
わいせつという概念で何かを守ろうとすることがわいせつなんだ。俺はそういう社会にケンカを売って行きたい
との名言を発し、国家権力を相手取り裁判で戦い抜く意思を表明して見せました。
加納典明はわいせつ図画販売で逮捕され名言も撤回
次々と鼻息荒く名言を放ち、国家権力に屈さない姿勢を見せていた加納典明さんでしたが、1995年2月、ついに警視庁にわいせつ図画販売の容疑で逮捕されてしまいます。
加納典明さんは警察から12日間にわたる取り調べを受け、一転してこれまでの強気な名言を撤回「反省している。今後こういうことはしない」と謝罪してしまったのです。
結局、加納典明さんはこの逮捕後、略式起訴され50万円の罰金刑を受けています。
さらにその後、加納典明さんは脱税容疑で追徴課税を受けるなどし、芸能界の表舞台から姿を消していきました。
加納典明は2度結婚し2度離婚している
加納典明さんは2度結婚し2度離婚しています。
1度目の結婚は1965年23歳の時で、小学校5年生の時から交際していた女性との結婚だったそうです。加納典明さんはこの1人目の結婚相手との間に女の子1人と双子の男の2人の合計3人の子供を儲けています。
この加納典明さんの長男・加納周典さんは映画監督として、次男・加納典譲さんは写真家としてそれぞれ活躍されています。
また、加納典明さんの2度目の結婚相手との間にも息子が1人いるようです。
離婚理由や離婚時期などは明らかにされていませんが、加納典明さんは1992年に17歳年下の女優・東ちづるさんとの不倫疑惑を週刊誌にスクープされているため、少なくともこの頃にはまだ2度目の結婚相手と離婚していなかったようです。
加納典明は過去に病気で何度も手術を受けている
破天荒なキャラクターで話題を集めた加納典明さんですが、2018年に久々にメディアの取材を受け、過去に病気で4度の手術を受けている事を明かしています。
それによると、加納典明さんは40歳の頃から毎年人間ドックを受けているためよく病気が発見されるのだそうで2009年に2度初期の胃がんが見つかり、2回とも内視鏡手術で切除したそうです。
また、その翌2010年には「頚動脈狭窄症」という病気が見つかり、頚動脈内膜剥離手術を受けているそうです。
さらに、2015年には「労作性狭心症」という病気で冠動脈にステントを入れるカテーテル手術を受けたそうです。
その手術により心臓の大動脈弁が弱っていることが発見され経過観察に、その後胸が苦しくなる症状が出始めたため診察を受けたところ「大動脈弁狭窄症」という病気だと診察され、2016年の夏に心臓の弁置換手術(心臓の弁を人工のものに置き換える手術)を受けているそうです。
この手術は、一度心臓を停止させて行う開胸手術だったそうで大変なものだったようです。
この心臓弁置換手術を受けて以降、加納典明さんは健康のために週3回ジムに通っているそうです。
加納典明は現在も生きてる?
何度も病気が発見され手術を受けているという加納典明さんですが、2020年8月の現在年齢は78歳。高齢のため現在も生きてるのか?という疑問がネット上では見られます。
加納典明さんは2020年2月22日に自身のフェイスブックにて78歳の誕生日を迎えた事を報告されており、現在も生きてる事が確認されました。
今日は私の誕生日で78歳になりました。数百人になりますか、祝いメッセージを頂きましたが御礼の挨拶が出来ないので、此処で挨拶に替えさせて頂きます。 有難う御座いました!
加納典明は現在も画家や写真家として活動中
加納典明さんは2019年5月31日にTBSのバラエティ番組「爆報!THE フライデー」に出演し、現在は名古屋の一戸建ての自宅で画家の仕事をしている事を明かしています。
逮捕から24年、名古屋市内のスーパーマーケットで番組スタッフの直撃を受けた加納氏は、一戸建ての自宅で画家の仕事をしている様子を公開。かつて自分が撮った写真をもとにアクリル画を描き、各地で個展を開いていることも明かした。
現在加納典明さんが画家として活動している事は、実はこの「爆報!THE フライデー」の放送以前から知られていました。
2018年9月には、名古屋駅近くにある名鉄百貨店の本館10階にて、キャンパスアート作品展「ピンクの犬」を開催し、地元名古屋では話題になっていました。
また、写真家としても活動を続けており、2019年12月には、人形作家の四谷シモンさんとコラボした作品展「TENMEI X SIMON」が銀座・弥栄画廊で開かれ大きな話題を呼んでいます。
まとめ
今回は、1990年代に一斉を風靡し、時代の寵児とも言われた写真家・加納典明さんについてまとめてみました。
加納典明さんは、1990年代に過激なヘアヌード満載の写真集を立て続けに発表して話題になりテレビタレントとしても人気に、一躍時の人となりますが、過激すぎる写真集が警察から「わいせつ図画販売」にあたるとして逮捕され、その後芸能界の表舞台から姿を消してしまいました。
2018年、加納典明さんは久々にメディアに登場し、過去に病気を患って何度も手術を受けている事や、現在は画家としても活動し個展を開いている事などを明らかにしています。
現在、78歳を迎えている加納典明さんですが、現在も写真家、画家として作品を発表し続けており現役で活躍を続けています。
加納典明さんのこれからの活躍にも期待が高まります。