奇病の1つである「天使病」はネットや小説で人気ですが、実在の少年が発症したと話題です。
今回は天使病について、元ネタ、症状や原因、「天使病の少年」の曲とイラスト、実在する似た病気、天使病になれる写真スポットをまとめました。
この記事の目次
天使病とは
天使病とは、天使のように背中に羽が生えてくる病気です。
私たちの背中には、もちろん羽根・翼は生えていません。でも、天使病になると、背中から天使のような羽根が生えてくるのです。
「背中から羽根!?そんなのあり得ない!」と思いますよね。その通りです。天使病は架空の奇病であり、現実にはない病気です。
「天使のような羽根が背中から生えてくる」という設定がユニークで、想像力を刺激するため、インターネットやSS(ショートショート)でこの天使病の設定が使われるようになりました。
天使病の元ネタ
天使病の元ネタは明確ではありませんが、2012年には既に小説の中でも特に短い作品であるSSで天使病のネタが使われていました。
ただ、インターネット上でよく天使病の設定が使われたり、イラストが投稿されるようになったのは、2018年になってからです。
この後に紹介する創作奇病の1つである花吐き病は、漫画「花吐き乙女」が元ネタであることはわかっていますが、天使病は元ネタが明らかになっていないんです。
たくさんのSSや漫画などで天使病が使われていますので、天使病に明確な「元ネタ」は存在しないのかもしれませんね。
天使病に似た創作奇病
天使病は架空の病気です。創作奇病と言えるでしょう。架空の奇病は天使病以外にもたくさん存在するんです。一例をご紹介します。
・花咲き病
・指宝病
・星涙病
・トロイ
・忘愛症候群
・口紅症候群
いろいろと創作意欲をかき立てられるような名前の奇病ばかりですよね。しかも、まだまだ創作奇病はたくさんあります。
天使病の症状や原因・治療方法とは
天使病は背中から天使のような羽根が生えてくる病気ですが、実在する病気ではありません。そのため、症状や原因などはそれぞれの作品の設定で違ってくるようです。
主な天使病の症状や原因、治療方法を見ていきましょう。
天使病の症状
天使病の症状には、次のようなものがあります。
・羽根が生えると激痛が走る
・背中の羽根はどんどん大きくなる
・羽根が大きくなると、体はやせ細っていく
・最後は自分の姿を保っていられなくなる
・貧血
・体重減少
・代謝が下がる
・傷の治りが遅くなる
天使病の原因
天使病の原因は、諸説あります。
・原因不明
また、12歳以下しか発症しないという設定もあるようです。
天使病の治療方法
天使病の治療方法にも諸説あります。
・治療方法は最高の幸せを知ること
・症状の進行を抑える薬はある
・精神的な状態によって改善することもある
天使病の治療方法はSSなどの設定によって、大きく変わってくるようです。
天使病のイラストを紹介
天使病の写真やイラストを紹介していきます。Twitterには、たくさんの絵師さんによる天使病のイラストがあります。
天使病 pic.twitter.com/t7750keTDw
— あずは受験生 (@azu_0937) June 9, 2020
https://twitter.com/karamawarihagod/status/1175404735098015745
https://twitter.com/aku_cpyk/status/1246108315739779073
https://twitter.com/No_rule_twst/status/1254619203757158400
[奇病]天使病
— 唯一無二……… (@sijimi1213) May 5, 2020
背中に羽が生え、徐々に命を蝕んでいく。毟ろうとすると激痛がはしる。
治療法は最高の幸せを知ること。 pic.twitter.com/KPVgPn73If
https://twitter.com/sgr_tw/status/1328671497481646080
このようなイラストを見ると、天使病をイメージしやすくなると思います。
天使病の少年とは
天使病は架空の奇病です。SSやインターネット上ではその設定が人気となっています。
そして、天使病はSSやイラストだけでなく、ボカロの曲にもなっているんです。
こちらは「天使病の少年」という歌で、ボカロの鏡音レンさんが歌っています。
作ったのは、テヅカさんです。テヅカさんは手塚祐太という名義でも活動しているミュージシャンで、主にVOCALOID曲を製作しています。
2015年には、テヅカさんが製作した「トオリヨ」が音楽ゲーム「太鼓の達人」に配信されることになりました。
テヅカさんは、2017年ごろからゲームにも楽曲の提供を積極的に行っていることでも有名で、この「天使病の少年」という楽曲は「SEVEN’s CODE」というゲームに使われています。
このようなゲームにも「天使病」設定の曲が使われるなんて、いかに「天使病」の設定が人気なのかがよく分かりますね。
天使病の少年は実在する?
天使病はあくまでも架空の奇病です。でも、イギリスに天使病の少年が実在するというニュースがあったんです。
2015年に報じられたニュースによると、イギリスのニューケンブリッジシャー州に住むオリバー・ブラウン君の背中には、天使の羽根のようなものが生えてきたそうです。
その写真はこちらです。
出典:tocana.jp
確かに、天使の羽根のように見えますね。
背中にある茶色いあざの上に、ブロンドの柔らかそうな毛が生えています。まさか、天使病は実在する病気だったのでしょうか?
実は、このオリバー・ブラウン君は天使病ではなく、「先天性色素細胞性母斑」という先天性の病気なんです。先天性色素細胞性母斑は、生まれつきあざがある病気です。
この先天性色素細胞性母斑は、胎児期にメラニン色素が過剰増殖・過剰分布が起こる病気で、小型のあざなら100人に1人、中型なら1000人に1人、大型は50万人に1人とされています。
オリバー・ブラウン君は大型の先天性色素細胞性母斑であり、そのあざが背中の肩甲骨周囲に分布していたため、天使に羽のように見えるんです。
そして、先天性色素細胞性母斑はまれにあざの部分に毛が生えてくることがあります。
オリバー・ブラウン君はあざの形が天使の羽根のように見えて、さらにそこに毛が生えてきたので、天使病のように見えたのです。
このような天使の羽根はとてもかわいらしく見えますが、大型の先天性色素細胞性母斑は、悪性黒色腫発生のリスクがあるとのこと。
大型のあざは5~10%の確率で悪性黒色腫になるので、オリバー・ブラウン君は3ヶ月に1度は定期検診を受けなくてはいけないとのことです。
天使病に似た実在する病気とは
架空の奇病である天使病ですが、実は似た病気があるんです。
天使病に似た実在する病気とは、先ほどのオリバー・ブラウン君の先天性色素細胞性母斑ではありません。「翼状肩甲骨(翼状肩甲)」という疾患です。
出典:joa.or.jp
翼状肩甲骨は、前鋸筋が麻痺することで、腕を前方に上げると肩甲骨の内側縁が持ち上がり、浮いたような状態になります。
これが天使の羽根のように見えるので、「翼状肩甲骨」と呼ばれるようになりました。
確かに、背中の皮膚を突き破って、今にも背中から羽根が生えてくるように見えますよね。
前鋸筋が麻痺する原因には、次のようなものがあります。
・ゴルフのスイング
・新生児との側臥位での添い寝
・頬杖をつく
天使病は写真で簡単になれる
天使病ってなんかステキですよね。創作意欲・中二病などを刺激してくる設定です。だからこそ、天使病は明らかな元ネタがなくても人気なんです。
「私も天使病になってみたい!」と、天使病に憧れを持つ人は少なくないと思います。
天使病は架空の病気であることは間違いありませんが、写真の中だけならすぐに天使病になることができますよ!
出典:travel.co.jp
出典:twitter.com
出典:bambi.red
出典:rtrp.jp
インスタスポット・フォトジェニックスポットとして人気のある天使の羽根。ここで写真を撮れば、あなたもすぐに天使病になることができます。
天使病になれるフォトジェニックスポットと言えば、ハワイやロサンゼルスを思い浮べる人が多いと思います。ただ、ハワイやロサンゼルスなんて、なかなかいくことができませんよね。
でも、大丈夫です。日本国内にも、この天使の羽根のフォトジェニックスポットはあります。
・山梨県甲府市
・福岡県糸島市
・神奈川県横浜市
・沖縄県
・神奈川県の湘南
天使病のまとめ
天使病について、元ネタ、症状や原因・治療法、「天使病の少年」のボカロ曲やイラスト、天使病は実在するのかどうか、今すぐ天使病になる方法などをまとめましたが、いかがでしたか?
・天使病はSSなどで人気の設定
・「天使病の少年」というボカロ曲がある
・天使病のように見える病気は実在する
・ウォールアートを使えば、天使病になることができる