福岡県中間市3歳児虐待死事件の犯人・末益涼雅の裁判の判決に注目が集まっています。
この記事では末益涼雅の起こした事件の概要、生い立ちや実家、家族、顔写真、末益愛翔ちゃんへの虐待内容をLINEで嫁の末益歩と送り合っていた件、裁判や死刑を望む声などについてまとめました。
この記事の目次
末益涼雅は妻の末益歩の連れ子の末益愛翔ちゃんを虐待死させた犯人
出典:https://livedoor.blogimg.jp/
末益涼雅(すえます・りょうが、事件当時23歳)は、2021年8月に福岡県中間市で発覚した当時3歳の末益愛翔ちゃん虐待死事件の犯人として、傷害致死、傷害、暴行の罪に問われている男です。
末益涼雅は、妻の末益歩(事件当時22歳)と共に、末益歩の連れ子で当時3歳だった末益愛翔(まなと)ちゃんを日常的に虐待して死亡させたとして逮捕され、傷害致死などの罪で起訴されています。2021年11月2日の現在は裁判の最中で第一審の判決が待たれている状況です。
今回はこの末益愛翔ちゃん虐待死事件の犯人の末益涼雅を中心にまとめていきます。
末益涼雅と妻の末益歩の起こした末益愛翔ちゃん虐待死事件の概要
はじめに、末益涼雅が、妻の末益歩の連れ子である末益愛翔ちゃんに、妻・末益歩と共に暴行を加えて死亡させたとされる虐待死事件で現在までにわかっている内容をまとめていきます。
事件は2020年8月16日未明に、福岡県中間市に住む当時3歳の末益愛翔ちゃんが、同市内の病院に意識不明の重体で搬送された事で発覚しました。末益愛翔ちゃんの頭には殴られた様な痕があり、義父の末益涼雅が傷害の疑いで逮捕されました。
同年8月27日、末益愛翔ちゃんは容態が回復せず、急性硬膜下出血による多臓器不全で亡くなりました。
その後、福岡県警は夫婦での共謀関係が成立すると判断し、末益涼雅と末益愛翔ちゃんの実母の末益歩を傷害致死と傷害、暴行などの疑いで逮捕起訴しています。起訴状などによると容疑の具体的な内容は、2020年8月15日から16日未明にかけて末益愛翔ちゃんの頭を素手で何度も殴って怪我をさせ、その結果死亡させたというものでしたが、末益涼雅と末益歩はそれ以前から日常的に虐待を繰り返していたと見られています。
虐待が始まったのは末益歩の実家を離れて3人で生活し始めてからか
事件発覚後の報道によると、末益愛翔ちゃんは3歳になるまで、実母の末益歩の福岡県八女市の実家で育っており、その頃は幼児検診などでも虐待を疑われるような事は1度も無かったようです。八女市にいた頃は末益愛翔ちゃんは同市内の保育園に通っていましたが、保育園でも楽しそうな様子を見せており、虐待などは確認されていないという事です。
しかしその後、2020年5月に末益歩が末益涼雅と結婚し、実家を離れて中間市に引っ越しした頃から日常的に虐待が始まったと見られています。中間市に引っ越した時から末益愛翔ちゃんは保育園にも幼稚園にも通っていない、いわゆる「無園児」の状態になっていたようで、周囲からの監視の目が行き届かなかった事も今回の事件の要因の1つと見られています。
また、一部メディアによると、虐待のあったのは中間市のアパートの一室だったという事ですが、このアパートには事件当時、末益愛翔ちゃんにとって曽祖母も同居していたようです。
ところが、末益涼雅と末益歩、末益愛翔が生活していた部屋は締め切られ、曽祖母が子育てに関与しようとすると夫婦から「余計な事をするな」と拒絶されていたという事です。
両被告は愛翔ちゃんが他の子どもと遊ぶことを禁止し、日常的に暴力をふるっていたらしい。自宅には曽祖母が同居していたが、両被告は3人が生活する部屋は閉め切り、曽祖母が愛翔ちゃんを世話しようとすると「余計なことはするな」と干渉を拒否していたという。
虐待の内容はタバコやスタンガンを押し当てるペットのトイレ砂を食べされるなど
その後の裁判で検察側が明らかにした内容によれば、末益愛翔ちゃんには、司法解剖の結果245箇所もの傷痕があり、そのうちの174箇所はタバコの火かスタンガンによる傷痕である可能性が高いという事です。
また、末益歩は、末益愛翔ちゃんが痛みで動けなくなるほどの強さで蹴り飛ばしたりもしています。裁判で明らかになった起訴状によると、2020年7月と8月に両被告は末益愛翔ちゃんに恥骨を折る全治1ヶ月の怪我を負わせたという事なので、日常的に殴る蹴るの暴行を加えていたのは間違いないようです。
その他、2020年夏頃には、末益歩がペットのフェレットのトイレ用の砂を末益愛翔ちゃんに無理やり食べさせるなどの虐待も行っていたという事です。
後述しますが、末益涼雅と末益歩は、末益愛翔ちゃんへの虐待をした事や、相手に虐待を依頼する様な内容をLINEで送り合っていました。この事から末益涼雅と末益歩は、日常的に末益愛翔ちゃんへの虐待を共謀して行っていたと見られています。
末益涼雅と末益歩の加工なし顔画像もメディア報道などで判明
末益涼雅の顔写真は、事件後のメディアによる報道などで既に加工なしのものが公開されています。
また、共犯である末益愛翔ちゃんの実母の末益歩の顔写真も加工なしのものが公開されています。
末益涼雅と末益歩はLINEで末益愛翔ちゃんへの虐待を連絡し合っていた
裁判の中で検察側は、末益涼雅と末益歩が、LINEなどを使って日常的に末益愛翔ちゃんに虐待を加えた内容や、相手に虐待を依頼するような内容を送り合っていた事を明らかにしています。
裁判ではそのLINEの具体的な内容も明かされており、メディアの報道でも末益涼雅と末益歩のLINEのやりとりの一部が公開されています。
検察側は裁判の中で、2人のLINEでのやりとりを明らかにしました。 ■涼雅被告のLINE 「車の中で生意気にならんようにする。」 ■歩被告のLINE 「お願いします。ペットのトイレ砂食わせてみた。おいしくないってさ。」 愛翔ちゃんがケガをして泣いたりしている動画や画像と共に、虐待を依頼したり、報告したりしていました。
報道によれば、末益涼雅と末益歩は、末益愛翔ちゃんへ虐待を加えた際の動画や画像まで撮影しLINEで送り合っていたという事です。LINEで末益歩から末益涼雅に送信された動画の中には、末益歩が末益愛翔ちゃんを蹴り飛ばしたあと、「立て!歩け!」などと怒鳴りつけ、末益愛翔ちゃんが痛みを訴えながらよろよろと歩く様子を撮影したものも含まれていたとの情報も出ています。
また、両被告がスマートフォンで、「あいつ今日、ボテボテいく」「あばらのところ蹴ったらぶっ飛んだ」といったメッセージや、皮下出血が見られる愛翔ちゃんの顔の写真などを日常的にやりとりしていたことなどを提示した。
末益涼雅と末益歩は、末益愛翔ちゃんに対する虐待の様子を、末尾に『(笑)』やハートマークまでつけて、楽しそうにLINEで連絡しあっていました。その具体的なLINEの内容も複数のメディアで明らかにされています。
【LINEの内容(2020年7月19日)】
歩被告:アバラのとこ蹴ったら吹っ飛んだ(笑)
【LINEの内容(2020年7月31日)】
歩被告:ももちゃん(ペットのフェレット)の砂食わせてみた。おいしくないってさ
引用:「蹴ったら吹っ飛んだ(笑)」とLINEで虐待報告 174カ所の傷痕はタバコかスタンガンか…3歳男児死亡 両親の初公判【福岡発】
【LINEの内容(2020年8月10日)】
歩被告:うごききらんのか。痛いみたい
涼雅被告:でしょーね。思い知れてね♡
引用:「蹴ったら吹っ飛んだ(笑)」とLINEで虐待報告 174カ所の傷痕はタバコかスタンガンか…3歳男児死亡 両親の初公判【福岡発】
末益涼雅の生い立ち
あまりにも極悪非道な人間である末益涼雅ですが、どのように成長すればこのような人間が出来上がるのか、その生い立ちにも注目が集まっています。
現在のところ、末益涼雅の事件を起こすまでの生い立ちなどの情報は一切報じられていません。
ネットの噂では、末益涼雅は中学中退(厳密には公立中学の中退はないので中卒)したという情報もあるようですが、真偽不明の情報です。
末益涼雅の逮捕時の報道での職業は「とび職」とされていたため、生い立ちについてはネットでは中卒で鳶職になったというのが有力とされていますが、実際にはどのような経緯でとび職として働いていたのかの生い立ちは明らかにされていません。
末益涼雅の実家
生い立ちと同じく、末益涼雅の実家についても情報がなく不明です。
末益涼雅が末益歩と共に、末益愛翔ちゃんを虐待していた自宅アパートについては、福岡県中間市中鶴1丁目28-15にある「中鶴ハイツ」である事がテレビニュース映像などから特定されています。
末益涼雅の家族
末益涼雅の家族についても、生い立ちや実家などと同様に現在のところ一切情報が出ていません。
末益涼雅の生い立ちや実家、家族などについては、匿名掲示板へのタレコミ情報なども含めて不自然なほど情報がなく、あまり人との関わりを作らずに生きてきた人間という事かもしれません。
末益涼雅と同姓同名のFacebookアカウントも存在していますが、顔写真を含めてほとんど投稿がなく、本人のものかも特定されておらず、生い立ちや実家、家族の情報につながるような投稿もありません。
末益涼雅の裁判での求刑は懲役13年
末益涼雅と末益歩の裁判は2021年10月14日に福岡地裁小倉支部ではじまりました。
裁判で、末益涼雅は末益愛翔ちゃんと虐待して死亡させたとする起訴内容を「間違いありません」と認めましたが、妻の末益歩は「私は手を加えておらず、共謀もしていない」などと容疑を否認しています。
同年10月25日、検察側は末益涼雅と末益歩の両被告に対して「懲役13年」の実刑判決を求刑しています。
末益涼雅に死刑判決を望む声も多数
裁判で、検察側は末益涼雅と末益歩に共に懲役13年を求刑しましたが、そのあまりに極悪非道な犯行内容に、世間では末益涼雅と末益歩に死刑判決を望む声も多く上がっているようです。
末益涼雅と歩。自分たちの息子を殺した。ホント、アホは子供を作らないで欲しい…気持ちいいだけでSEXしないで!ちゃんとゴムしてやれ!アホなんだから子供を育てられないんだから。
— テレビ仙人 (@SSS_TV) October 15, 2021
何の抵抗も出来ない幼児の気持ちを考えると胸が張り裂けそうだ。
もう死刑でもいいくらいだわ
福岡中間の3歳児虐殺事件が、ずっと忘れられない。
— イノセント坊 (@TAMDAO88) October 16, 2021
末益涼雅、歩容疑者、双方の死刑を求める活動はできないものか。
本当に許せない。絶対に許しちゃいけない。
幼い子供にここまで酷い虐待を長期間続けてきた人間が、更生できる訳がない。断言する。
死刑を望む。
私達大人が動かなきゃいけない。
この2人のあまりにも酷い犯行内容を見れば死刑を望むという声が多く上がるのも理解できますが、過去の判例などを見てもこのケースで死刑判決が下る事はありません。とはいえ、検察の求刑した懲役13年ではあまりにも軽すぎるとも言われていました。
末益涼雅に裁判で懲役12年判決が下される
その後、2021年11月5日、末益涼雅に裁判で懲役12年判決が下されています。
傷害致死や傷害、暴行の罪に問われた継父の末益涼雅(りょうが)被告(24)と母歩(あゆみ)被告(23)の裁判員裁判で、福岡地裁小倉支部は5日、いずれも懲役12年(ともに求刑懲役13年)の判決を言い渡した。井野憲司裁判長は判決理由で「思いのままにならないという身勝手で理不尽な理由で暴力を繰り返した。むごいの一言に尽きる」と述べた。
まとめ
今回は、2020年8月に発覚した福岡県中間市の当時3歳だった末益愛翔ちゃん虐待死事件の犯人の末益涼雅を中心にまとめてみました。
末益涼雅は、妻の末益歩の連れ子の末益愛翔ちゃんを妻と共謀して日常的に虐待し、頭を強く殴るなどして死亡させた疑いで逮捕されました。その後の報道では、末益涼雅が末益歩と末益愛翔ちゃんへの虐待の内容などを動画や画像なども交えてLINEでさも楽しそうにやりとりし合っていた事なども明らかにされました。
そのあまりにも極悪非道な犯行内容から、末益涼雅の生い立ちや実家、家族などの情報にも注目が集まっていますが、現在のところそうした情報は何も明らかにされていません。
世間では末益涼雅と末益歩の死刑を望むという声も多く上がっていましたが、裁判では懲役12年の判決となりました。