「将棋界」において、絶対的王者の羽生善治さんや、話題になったひふみんこと加藤一二三さん、惑星のごとく現れた藤井聡太さんなど個性豊かな棋士が将棋界を盛り上げています。
今回は、歴代最強の将棋棋士を21名、ランキング形式でご紹介していきましょう!
この記事の目次
歴代最強の将棋棋士ランキング最新版 TOP21-16
21位:桐山清澄
桐山清澄さんは、18歳でプロ入りし、1984年に、「第10期棋王戦五番勝負」にて米長邦雄四冠王を3-1で破り、初のタイトル獲得を果たしました。
本名は、「きよずみ」なのですが、ファンの間や親しい棋士の間では「きよすみ」と呼ばれていて、温厚な人柄だったためので、いちいち訂正を促さなかったそうです。
また、第50期(1987年度前期)棋聖戦では、西村一義さんの挑戦を3-0のストレートで下し、棋聖3連覇を成し遂げ、大きな話題を集めました。
タイトル獲得合計 4期
一般棋戦優勝回数 7回
通算成績 993勝936敗(0.5147)
20位:田中寅彦
田中 寅彦(たなか とらひこ)
誕生日:1957年4月29日
プロ入り:1976年6月4日
出身地:大阪府豊中市
師 匠:高柳敏夫名誉九段
段 位:九段
田中寅彦さんは、1976年にプロ入りし、順位戦でC級2組脱出に4年掛かっていますが、4期目からは4年連続昇級し、1984年4月1日にA級八段となりました。
1981年度には、新人王戦で優勝し、その独創的な序盤戦術によって作戦勝ちを収めることが多く、「序盤のエジソン」という異名を持っています。
タイトル獲得合計 1期
一般棋戦優勝回数 6回
通算成績 784勝726敗(0.5192)
19位:中村修
中村 修(なかむら おさむ)
誕生日:1962年11月7日
出身地:東京都町田市
プロ入り:1980年7月2日(17歳)
師 匠:佐伯昌優九段
段 位:九段
中村 修さんは、昭和55年に四段(プロ入り)に昇段した強豪グループ「55年組」の一人で、王将のタイトルを2度も獲得し、竜王戦1組11期の成績を残しました。
2017年2月からは、日本将棋連盟棋士会会長、2015年6月に、同女流棋士会監事に就任しています。第35期王将戦七番勝負では、1986年3月15日、当時の第一人者・中原誠三冠王から王将のタイトルを奪取したことでも一躍注目を浴びました。
第13回将棋大賞で殊勲賞を受賞していて、23歳でタイトルを獲得した王将は、現在に至るまでも最年少記録となっています。
タイトル獲得合計 2期
一般棋戦優勝回数 1回
通算成績 777勝672敗(0.5362)
18位:島朗
島 朗(しま あきら)
誕生日:1963年2月19日
出身地:東京都世田谷区
プロ入り:1980年9月18日(17歳)
師 匠:高柳敏夫 名誉九段
段 位:九段
島 朗さんは、1980年に四段・プロデビューを果たした、いわゆる「55年組」の一人で、竜王戦1組通算10期、順位戦A級通算9期の成績を誇る将棋棋士として有名です。
1988年の第1期竜王戦では、米長邦雄に4-0でストレート勝ち、初代・竜王に輝き、誰もが予想しない優勝だったことから「シンデレラボーイ」と呼ばれていました。
タイトル獲得合計 1期
一般棋戦優勝回数 3回
通算成績 810勝692敗(0.5392)
17位:加藤一二三
加藤 一二三(かとう ひふみ)
誕生日:1940年1月1日
出身地:福岡県嘉麻市
プロ入り:1954年8月1日(14歳)
引退日:2017年6月20日(77歳)
師 匠: 剱持松二九段
段 位: 九段
加藤一二三さんは、14歳の時に当時史上最年少の中学生プロ棋士となり、「神武以来の天才」と評されました。
1958年には、史上最速でプロ棋士最高峰のA級八段に昇段し、1982年には、名人位に就いています。
現在は、バラエティ番組などにも数多く出演し、「ひふみん」の愛称で親しまれ、2017年9月には、「大天才ひふみん」のアーティスト名で、「ひふみんアイ」で歌手デビューを果たしました。
2017年には、NHK紅白歌合戦で審査員を務めました。
タイトル獲得合計 8期
一般棋戦優勝回数 23回
通算成績 1,324勝1,180敗(0.529)
タイトル戦の持将棋1
順位戦クラス 名人・A級通算36期
16位:藤井聡太
藤井 聡太(ふじい そうた)
誕生日:2002年7月19日
出身地:愛知県瀬戸市
プロ入り:2016年10月1日
師 匠:杉本昌隆
段 位:七段
藤井 聡太さんは、史上最年少の14歳2カでプロ棋士になりました。
第12回(2015年)~第14回(2017年)の「詰将棋解答選手権チャンピオン戦」では3年連続優勝し、プロデビュー後は、公式戦連勝を重ね、2017年7月2日の竜王戦決勝トーナメント2回戦にて、佐々木勇気五段に敗れるまでに29連勝と、歴代最多連勝記録を更新しました。
瞬く間に注目を浴び人気を博すと、藤井四段が「大志」と揮毫した扇子や、クリアファイル、ジグソーパズルと藤井グッズが続々と発売され、話題を呼んでいます。
歴代最強の将棋棋士ランキング最新版 TOP15-11
15位:塚田泰明
塚田 泰明(つかだ やすあき)
誕生日:1964年11月16日
出身地:東京都
プロ入り:1981年3月5日(16歳)
師 匠:大内延介九段
段 位: 九段
塚田 泰明さんは、1980年度(昭和55年)にプロ入りした強豪グループ「55年組」の一人で、王座のタイトルを獲得し、名人戦A級通算7期、竜王戦1組通算9期という成績で、現在九段の将棋棋士です。
「攻め100%」「昇天流」などと言われる豪快な攻めの棋風で知られていて、その攻めは「塚田が攻めれば道理が引っ込む」と評されるほどで、相がかりの先手番の超急戦戦法の「塚田スペシャル」を開発し、この戦法で公式戦22連勝するなどし、大活躍しました。
タイトル獲得合計 1期
一般棋戦優勝回数 3回
通算成績 748勝636敗(0.5404)
14位:南芳一
南 芳一(みなみ よしかず)
誕生日:1963年6月8日
出身地:大阪府
プロ入り:1981年1月19日(17歳)
師 匠:木下晃七段
段 位:九段
南芳一さんは、王将・棋聖・棋王のタイトルを獲得し、名人戦A級通算9期、竜王戦1組通算16期を誇る優れた将棋棋士として知られています。
1980年度(昭和55年)にプロ入りした強豪集団55年組」の一人で、タイトル通算7期は55年組の中でも最多になります。王将戦・棋王戦といった冬に行われるタイトル戦に強いことから「冬将軍」と呼ばれていました。
タイトル獲得合計 7期
一般棋戦優勝回数 6回
通算成績 815勝680敗(0.5451)
13位:高橋道雄
高橋 道雄(たかはし みちお)
誕生日:1960年4月23日
出身地:東京都
プロ入り:1980年6月4日(20歳)
師 匠:佐瀬勇次名誉九段
段 位:九段
高橋 道雄さんは、1980年度(昭和55年)にプロ入りした「55年組」の一人で、タイトルを5期獲得した人気の将棋棋士として知られています。
五段(王位)でのタイトル獲得は、当時までの最低段記録のなかで、十段戦が竜王戦に移行したときの、最後の十段在位者として将棋界では有名で、1986年には、最優秀棋士賞を獲得しています。
タイトル獲得合計 5期
一般棋戦優勝回数 3回
通算成績 849勝697敗(0.5491)
12位:井上慶太
井上 慶太(いのうえ けいた)
誕生日:1964年1月17日
出身地:兵庫県芦屋市
プロ入り:1983年2月4日(19歳)
師 匠: 若松政和
段 位: 九段
井上慶太さんは、現在九段で、2011年4月~2015年6月まで「日本将棋連盟棋士会」副会長、2015年6月からは「日本将棋連盟」非常勤理事、2017年2月からは同連盟常務理事に就任しています。
羽生善治さんが1996年2月14日に七冠独占を達成した6日後の2月20日に、オールスター勝ち抜き戦で羽生さんに勝利し、「羽生七冠に初めて勝った棋士」として話題となりました。
また、2018年3月28日には、藤井聡太さんの四段時代から続いていた連勝を16で止め、それと同時に、六段昇段後初となる黒星を喫させ話題になりました。
一般棋戦優勝回数 2回
通算成績 929勝654敗(0.5686)
11位:森下卓
森下 卓(もりした たく)
誕生日:1966年7月10日
プロ入り:1983年9月21日(17歳)
出身地:福岡県北九州市小倉区
師 匠: 花村元司
段 位: 九段
森下 卓さんは、1983年9月(当時17歳)でプロデビューを果たして以降、後の羽生世代と呼ばれる棋士達と共に「チャイルドブランド」の一角として活躍しています。
しかし、タイトル戦では、羽生善治さんに挑戦して何度も敗退するなどしてタイトル獲得歴がないことから、「シルバーコレクター」「無冠の帝王」などの異名を持っています。
【戦績】
一般棋戦優勝回数 8回
通算成績 929勝654敗(0.5686)
歴代最強の将棋棋士ランキング最新版 TOP10-6
10位:深浦康市
深浦 康市(ふかうら こういち)
誕生日:1972年2月14日
プロ入り:1991年10月1日(19歳)
出身地:長崎県佐世保市
師 匠:花村元司
段 位:九段
深浦康市さんは、通算834勝489敗、勝率.6303を誇る最強の棋士として有名です。
若手時代の頃から、手厚さ、強靭な受けを特徴とする安定した将棋を指す棋風で、長年に渡り、棋界指折りの一時期は通算勝率(約7割)を維持していました。羽生善治さんは、そんな深浦の将棋を「アグレッシブ」、「積極的」と評していました。
王位3期・登場回数8回・四段だった1992年には、「全日本プロトーナメント」で、森内俊之さんに並ぶ最低段優勝を果たしました。
タイトル獲得合計 3期
一般棋戦優勝回数 9回
通算成績 834勝489敗(0.6303)
9位:森内俊之
森内 俊之(もりうち としゆき)
誕生日:1970年10月10日
出身地:神奈川県横浜市青葉区
プロ入り:1987年5月13日(16歳)
師 匠: 勝浦修
永世称号:十八世名人(襲位は原則引退後)
段 位:九段
森内俊之さんは、十八世名人資格を保持している将棋棋士です。
2009年4月から2011年3月までは、日本将棋連盟棋士副会長、2017年5月から2019年6月までは、日本将棋連盟専務理事を歴任していました。
2004年度の第62期名人戦七番勝負では、羽生名人に4勝2敗で勝ち、名人位を奪取し、この時点で史上7人目となる三冠王(竜王・名人・王将)となり、最多冠保持者となりました。
タイトル獲得合計 12期
一般棋戦優勝回数 13回
順位戦クラス フリークラス
通算成績 913勝569敗(0.6087)
8位:阿部隆
阿部 隆(あべ たかし)
誕生日:1967年8月25日
出身地:大阪府
プロ入り:1985年6月10日(17歳)
師 匠:田中魁秀
段 位:八段
阿部隆さんは、1985年6月10日に、当時の奨励会規定の成績を修められ、17歳9ヶ月という若さでプロ入りを決め、1996年度には全棋士トップの勝数(47勝)で、将棋大賞の最多勝利賞を受賞するなどし、かなり注目を集めました。
一般棋戦優勝回数 2回
通算成績 791勝559敗(0.5859)
7位:郷田真隆
郷田 真隆(ごうだ まさたか)
誕生日:1971年3月17日
出身地 東京都
プロ入り:1990年4月1日 (19歳)
師 匠:大友昇
段 位:九段
郷田真隆さんは、19歳でプロデビューを果たし、プロ3年目の1992年には、史上初となる四段でのタイトルとなる王位を獲得するという偉業を成し遂げました。
これまでで、王位1期、棋聖2期、棋王1期、王将2期の、獲得合計数は6つを誇っています。
タイトル獲得合計 6期
一般棋戦優勝回数 7回
通算成績 882勝544敗(0.6185)
6位:佐藤康光
佐藤 康光(さとう やすみつ)
誕生日:1969年10月1日
出身地 京都府八幡市
プロ入り:1987年3月25日(17歳)
師 匠 田中魁秀九段
永世称号:永世棋聖(就位は原則引退後)
段 位:九段
佐藤康光さんは、歴代7位のタイトル通算13期を見事達成し、永世棋聖の資格を保持する最強棋士として知られています。
いわゆる羽生世代の一人であり、2011年4月~2017年1月までは日本将棋連盟の棋士会長に、2017年2月からは日本将棋連盟会長に就任しています。若手の頃から「緻密流」と称される読みの深さでも知られ、「1秒間に1億と3手読む」と形容されるほど有名でした。
タイトル獲得合計 13期
一般棋戦優勝回数 12回
通算成績 1034勝782敗(0.6213)
歴代最強の将棋棋士ランキング最新版 TOP5-1
5位:中原誠
中原 誠(なかはら まこと)
誕生日:1947年9月2日
出身地:宮城県塩釜市
プロ入り:1965年10月1日(18歳)
引退日:2009年3月31日(61歳)
師 匠: 高柳敏夫名誉九段
中原誠さんは、5つの永世称号を保持していて、いずれも引退前から名乗っていました。
通算1308勝は、歴代5位の勝利数で、通算タイトル獲得数64期は、歴代3位という最強棋士です。2003年に、日本将棋連盟会長に就任し、1972年には第1回川崎市文化賞、1985年には塩竈市民栄誉賞、2004年には鳥取県気高郡鹿野町名誉町民を獲得しています。
永世称号:十六世名人・永世十段・永世棋聖・永世王位・名誉王座
段 位:十六世名人
タイトル獲得合計 64期
一般棋戦優勝回数 28回
通算成績 1308勝782敗(0.6258)
竜王戦クラス 1組在位18期
順位戦クラス A級以上連続29期
4位:丸山忠久
丸山 忠久(まるやま ただひさ)
誕生日:1970年9月5日
出身地:千葉県木更津市
プロ入り:1990年4月1日(19歳)
師 匠:佐瀬勇次
段 位:九段
丸山忠久さんは、これまでで通算898勝528敗、勝率0.6297を誇る九段で、実力性11人目の名人で知られています。
佐瀬勇次名誉九段門下であり、羽生世代の一人としても有名です。公式戦では24連勝を記録し、2017年に藤井聡太さnに抜かれるまで歴代2位の記録で、かつ平成以降は最長記録保持者でもありました。
タイトル獲得合計 3期
一般棋戦優勝回数 12回
通算成績 898勝528敗(0.6297)
3位:谷川浩司
谷川 浩司(たにがわ こうじ)
誕生日:1962年4月6日
出身地:兵庫県神戸市須磨区
プロ入り:1976年12月20日(14歳)
師 匠: 若松政和八段
永世称号:十七世名人(襲位は原則引退後)
段 位:九段
谷川浩司さんは、タイトル通算獲得数が歴代4位の27期、一般将棋優勝回数22回、十七世名人の資格を保持している人気将棋棋士で、21歳という若さで史上最年少名人となりました。
2018年10月には、第68回NHK杯2回戦で稲葉陽さんに勝利し、史上5人目となる公式戦通算1300勝を達成し、2019年1月には、第32期竜王戦4組ランキング戦で船江恒平さんに勝利し、中原誠さんの通算1308勝を超えて歴代4位となりました。
タイトル獲得合計 27期
一般棋戦優勝回数 22回
通算成績 1321勝849敗(0.6087)
2位:大山康晴
大山康晴(おおやま やすはる)
誕生日:1923年3月13日
没年日:1992年7月26日(69歳没)
出身地:岡山県倉敷市
プロ入り:1940年1月1日(16歳)
師 匠: 木見金治郎九段
大山康晴さんは、公式戦タイトル獲得80期(歴代2位)、一般棋戦優勝44回(歴代2位)、通算1433勝(歴代2位)と、数多くの記録をもつ元・棋士として有名です。
1977年(昭和52年)から1988年(昭和63年)まで、日本将棋連盟会長を務められ、1990年(平成2年)には、将棋界から初となる文化功労者に選ばれ、正四位勲二等瑞宝章を受章、岡山県倉敷市出身で、倉敷市および青森県上北郡おいらせ町の名誉市民・名誉町民として、その活躍ぶりは、現在でも伝説として語り継がれています。
段 位:十五世名人
タイトル獲得合計 80期(歴代2位)
一般棋戦優勝回数 44回(歴代2位)
通算成績 1433勝781敗(0.647)
順位戦クラス A級以上連続44期
1位:羽生善治
羽生 善治(はぶ よしはる)
誕生日:1970年9月27日
出身地:埼玉県所沢市
プロ入り:1985年12月18日(15歳)
師 匠: 二上達也
羽生善治さんは、1985年(当時15歳)でプロデビューを果たし、1996年(当時25歳)の時に、初の七冠を達成した将棋界歴代最強の棋士と言われています。
現役棋士最多の王位・王座・棋聖の3つを保持し、デビューから全てのタイトルをほぼ総なめにし、数々の歴代1位という記録を保持しています。また、2018年には国民栄誉賞を受賞し、永世称号が与えられた際に、その偉業が称えられ、石碑が建てられました。
十九世名人(襲位は原則引退後)
永世竜王(就位は原則引退後)
永世王位(就位は原則引退後)
名誉王座(就位は引退後または還暦後)
永世棋王(就位は原則引退後)
永世王将(同上)
永世棋聖(同上)
名誉NHK杯選手権者
段 位: 九段
【戦績】
タイトル獲得合計 99期(歴代1位)
一般棋戦優勝回数 45回(歴代1位)
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回は、歴代最強の将棋棋士21名をランキング形式でご紹介してきました!
最近は、藤井聡太七段が棋士として注目を浴びていますが、羽生善治さんや、大山康晴さん、谷川浩司さんのような優れた伝説の棋士を差し置いては語れないでしょう。
今後も、対局から一層目が離せませんね!