日ハムが本拠地を移転した事で札幌ドームの赤字が深刻化し無能すぎるとの批判を呼んでいます。
この記事では話題の札幌ドームの場所や座席表、運営や札幌市を無能と批判する多数の声、日ハムの移転理由と赤字慢性化で今後は潰れるとの予想や現在の状況についてまとめました。
この記事の目次
- 札幌ドームに日ハム移転で赤字化で無能の批判や今後は潰れるの声
- 札幌ドームの場所やアクセス
- 札幌ドームの座席表
- 札幌ドームが日ハム移転引き留め失敗で無能との批判が殺到
- 札幌ドームは日ハム移転で大幅赤字常態化で税金投入を不安視する声も
- 札幌ドームから日ハムが移転した理由① 高額な賃料負担が球団経営を圧迫
- 札幌ドームから日ハムが移転した理由② グッズ販売などでも不利な契約
- 札幌ドームから日ハムが移転した理由③ 野球のスタジアムとして構造的に欠陥があった
- 札幌ドームの今後は潰れるという予想も出ており解体売却を望む声も
- 札幌ドームの現在① 新モードでの初の音楽イベントが決定
- 札幌ドームの現在② 稼働日は少なく依然苦しい状況
- まとめ
札幌ドームに日ハム移転で赤字化で無能の批判や今後は潰れるの声
出典:https://static.tokyo-np.co.jp/
プロ野球パリーグ「北海道日本ハム(以下日ハム)」は2023年シーズンから、2004年から2022年まで19年にわたって本拠地として使用していた「札幌ドーム」から北広島市に建設した新球場「エスコンフィールドHOKKAIDO」に移転しました。
札幌ドームは設備投資を行った2014年度と2018年度、コロナ禍の影響が大きかった2020年度以外は黒字経営を維持してきましたが、その売上の30パーセントに日ハムが寄与していました。
日ハム移転後の2023年度はほぼ間違いなく赤字(札幌市の収支予想は2億9400万円の赤字)と見られており、今後の経営も黒字化する事は難しいとの見方が優勢となっています。
何より、日ハムが札幌ドームに本拠地を置いていた事でシーズン中多くのプロ野球ファンが観戦に訪れて札幌市に大きな経済効果をもたらしていましたが、日ハム移転によりそれも失われる事になり札幌市民(特に飲食店)にとっての大きな痛手となりました。
そして、日ハムが札幌ドームから移転した理由は、札幌市や運営(第3セクター方式による株式会社札幌ドーム)の不誠実な対応にあったと報じられており、札幌市民からは、札幌市や運営会社に対して「無能」といった批判や、「今後は潰れるのでは」、「税金を投入する事態になる前にさっさと取り壊した方が良い」などの声が集中しています。
札幌ドームの場所やアクセス
札幌ドームの場所は「北海道札幌市豊平区羊ケ丘1」です。
下は札幌ドームの場所周辺の地図です。
札幌ドームへのアクセスは札幌市営地下鉄が便利で、「さっぽろ駅」から約13分の「福住駅」(東豊線)の3番出口から出て徒歩約10分場所にあります。
また、遠方からの場合は、新千歳空港から空港連絡バスが出ており、空港から約45分で到着します。最寄りのバス停は「札幌ドーム」と「福住3条2丁目」の2ヶ所となっています。また、各主要駅からの路線バスも出ています。
ちなみに、日ハムの移転先の「エスコンフィールドHOKKAIDO」の場所は、札幌市の南東に隣接する北広島市にあり、札幌ドームからの直線距離は約12.5kmとなっています。
札幌ドームの座席表
札幌ドームの座席表図です。
札幌ドーム座席表①(通路1〜通路43、1塁側内野席)
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札幌ドーム座席表②(通路42〜52、バックネット裏)
出典:https://w1.onlineticket.jp/
札幌ドーム座席表③(通路51〜通路93、3塁側内野席)
出典:https://w1.onlineticket.jp/
札幌ドーム座席表④(通路94〜通路106、レフトスタンド)
出典:https://w1.onlineticket.jp/
札幌ドーム座席表⑤(通路106〜通路118、ライトスタンド)
出典:https://w1.onlineticket.jp/
アリーナ席はイベントごとに変動するため固定の座席表はありません。座席表の詳細は札幌ドームのオフィシャルページで閲覧できます。
札幌ドームが日ハム移転引き留め失敗で無能との批判が殺到
出典:https://news-pctr.c.yimg.jp/
日ハム(日本ハムファイターズ)が新球場を建設し、札幌ドームからの本拠地移転を目指しているとの報道は2016年に出ました。
これ以前から日ハム側と札幌ドーム側の交渉は続いてきましたが、札幌市側が全く歩み寄りの姿勢を提示しなかっためについに交渉が決裂した形でした。
札幌ドームを運営する札幌市はその報道に焦り、市としても新球場運営に引き続き関わろうとして隣接する北広島市と新球場の誘致合戦を繰り広げ日ハムに対して新球場の建設候補地を複数提案するなどしましたが最終的に日ハム側に全て突っぱねられています。
札幌ドームと日ハムの関係悪化の経緯
そもそも、2004年から日ハムが札幌ドームを本拠地にすると決定した際に、日ハムは年間の観客動員数を1試合最大2万人程度と予想しそれを基準に札幌ドームとの契約を締結しました。
ところが、有望なプロスペクトの獲得に次々と成功し2005年から2011年の間に5度のリーグ優勝を果たすなどした日ハムの人気は順調に上昇。
当然観客動員数も大幅に増加したため契約内容が実情にそぐわなくなり、大きな利益を上げた側の当然の主張として日ハム側は札幌ドームを運営する札幌市に値下げ交渉を行いました。しかし、札幌市側はそれを拒絶し続け、一方的に日ハムが搾取されるような不平等な契約実態がそのまま放置されたのでした。
そればかりか、日ハムの球団や選手のグッズ販売や広告収入(設置看板やオーロラビジョンで流されるCM)、飲食販売などの収益も一部札幌ドームに入る契約になっており、日ハムの人気上昇によって札幌ドームは大きな利益を享受していました。
であるにも関わらず、札幌ドームを運営する札幌市は、日ハム側からの契約条件の見直しや設備の改善要望、運営コストの削減策などの提案をことごとく拒否した挙句、リース料に至っては逆に値上げまで実施。
ついに日ハム側が愛想をつかして本拠地移転を決めたという経緯でした。
事の経緯が知れ渡ると札幌市と札幌ドーム運営に対して無能という批判が殺到
日ハムが札幌ドームを見捨てて本拠地を移転するまでの経緯が知れ渡ると、札幌市民からは運営する札幌市や札幌ドームに対して無能すぎるといった批判が殺到する事になりました。
ずっと日ハムからのフランチャイズ契約提案を拒否続けてきた結果だね〜。
— 狂狼 (@chappyharry) March 24, 2018
札幌ドームと札幌市の無能さが招いた結末。
日ハムいなくなったら札幌ドーム維持のため、市民税あがっちゃうかもね。
札幌ドームの運営を日ハムに任せてれば、札幌市が赤字のドームを背負わずに済んだのに、札幌市も無能でしかない。
— owari_758/もりぞう (@owari_758) March 22, 2023
札幌ドームを運営する第3セクター「株式会社札幌ドーム」は札幌市職員の天下り先の役人組織で改革しようとする意識がそもそもなかったという指摘も出ており、これも無能という批判につながっています。
日ハムは再三にわたり使用料の減額や、広島東洋カープの本拠地、マツダスタジアムで広島市が採用する指定管理者制度(公共施設の運営を民間企業等に委託する制度)の導入を提案してきたが、札幌ドームは耳を貸さなかった。札幌市職員の天下り先である第三セクターの札幌ドーム側に改革の意識は乏しく、また『10年以上も一緒にやってきた日ハムが出ていくはずがない』とたかをくくっていた節がある。
札幌ドームは日ハム移転で大幅赤字常態化で税金投入を不安視する声も
札幌ドームは、収入の3割を担っていた日ハムが本拠地を移転した後の2023年度の収支は約3億円の赤字になるも2024年度からは黒字化して5年間で累計約900万円の黒字になるとの予想を出しています。
この予想の根拠として、大規模コンサート実施や展示会誘致で安定した収益を得ると示していました。
そして、2023年6月、札幌ドームは新たな集客の要として、通常4万人規模のドームを幕で区切って1万人〜2万人規模のコンサートを開催できるようにする「新モード」なるシステムを導入しました。これには約10億円が投入されました。
ところが、新たな集客の柱となる事が期待されていたこの新モードの予約は全く入らず、2023年度の使用はわずか2件でした。しかも、そのうち1件は9月に開催されたラグビーワールドカップのパブリックビューイングで使用料収入は実質0だと報じられ、もう1件も運営元である札幌市が自ら主催した高校生の吹奏楽イベントでほとんど収益は上がっていないようです。
しかも2023年12月時点の地元北海道テレビのニュース報道で、新モードの予約件数は「0」である事も報じられています。
また、北海道テレビのニュース報道では、札幌ドームの稼働目標は107日と示されていたのが、自主イベントなどを合わせても予約を含めて93日しか利用されていない事が示され、今年度の3億円の赤字予想よりも赤字が拡大する事は免れない状況と報じられています。
今年の札幌ドームの実績を振り返ります。
▼イベント日数
今年度の目標はあわせて107日の稼働となっていますが、来年3月までの予約を含めて
・コンサートは通常モードで6日
・新モードはゼロ
・展示会は32日
・自主イベント12日
などあわせて93日。目標達成には14日足りない状況です。
もともと今年度は3億円の赤字を見込んでいますが、さらなる赤字拡大は免れない状況です。
札幌ドームからは今後に期待できる展望なども特に示されていない事から、札幌市民の間では、このまま赤字が常態化して税金が投入される事になるのではと不安視する声も上がっているようです。
日ハムが北広島に新球場作ったら札幌ドームはどうなるのかな?
— しゃも【公式】 (@syamo_official) March 24, 2018
赤字だろうなぁ、税金投入されるのかなぁ
札幌ドームから日ハムが移転した理由① 高額な賃料負担が球団経営を圧迫
ここからは、札幌ドームから日ハムが本拠地移転した理由についても改めて紹介していきます。
日ハムが札幌ドームから本拠地を移転する最大の理由となったのが、不平等な契約による高額な賃料負担だったと見られています。
報道によると、日ハム側は再三札幌市に値下げ交渉を行なったものの札幌市側は応じなかったという事です。
日本ハムは隣町の北広島市に移転することが決まった。その理由のひとつとなったのが、札幌市が所有する札幌ドームに支払う賃料の負担が大きかったことだ。日本ハム側は札幌市に値下げの要請をしたが、札幌市側は値下げに応じることはなかった。
日ハムと札幌ドームの賃料の契約については、基本が1試合につき800万円で、それに入場者が2万人を超えると1人につき400円を追加で徴収するという内容でした。
札幌ドームは日ハムから使用料として1試合につき800万円、入場者2万人を超えると入場者1人につき400円ずつを追加で徴収しており、16年には値上げを実施。
日ハムは本拠地を北海道に移転後、ダルビッシュ有、中田翔、斎藤佑樹、大谷翔平、清宮幸太郎と将来を嘱望されるトッププロスペクトの獲得に次々と成功して、全国区のスター選手への育成も成功させ(斎藤佑樹以外)、毎年優勝争いを演じ5度のリーグ優勝も達成して人気を上げ、当初予想していた1試合平均の観客動員数2万人を大幅に上回る観客動員数を常に達成しました。
そのため、2万人を上回った観客1人につき賃料400円を上乗せするという契約が重くのしかかり球団にとって大きな負担となっていました。
当然ながら成績を残した人気選手にはそれ相応の年俸を支払う必要がありますが、札幌ドームとの契約内容では人気と成績を上げて観客動員数を上昇させてもそれに見合う収入を確保する事ができずに球団経営を圧迫し、積極的な補強にも動けず長い目で見て球団を弱体化させる事につながりました。
事実、2016年の優勝を最後に日ハムの成績は低迷し優勝争いから遠ざかっています。
こうした理由から日ハムは自前の新球場を建設しての本拠地移転に踏み切りましたが、移転初年の2023年度は大幅な増収となって26億円の利益が見込まれており、オフには2024年シーズンに向けて総額24億円超もの大補強を行っています。
2022年まで使用していた札幌ドームは球場使用料が高かったが、昨季オープンした新球場、エスコンフィールドは自前の球場。使用料はかからず、物販の制約もない。昨年度の球場の予想営業利益は、新型コロナによる観客制限がなかった2019年と比べ、242%アップ。26億円の利益が見込めるという。補強の原資はこれだろう。
これが来期以降の成績につながるかはまだわかりませんが、利益が増加して大規模な補強に踏み切れたという事は事実であるため、少なくともファンの楽しみは増えるはずです。その視点で言えば日ハムの札幌ドームからの本拠地移転は英断だったと言えそうです。
札幌ドームから日ハムが移転した理由② グッズ販売などでも不利な契約
日ハムは現在はメジャーリーグでトップ選手として活躍するダルビッシュ有、大谷翔平をはじめ、プロ入り前からスターだった中田翔(現中日)、斎藤佑樹(引退)、清宮幸太郎(現在も所属)といった全国区の人気選手が多く所属してきた球団であり、選手のグッズ販売でも大きな収益を出していました。
しかし、札幌ドームとの契約では、いわば日ハムの看板ともいえる選手のグッズ販売の収益もその多くが札幌ドーム側に吸い上げられる内容になっていたという事です。
さらに、選手のグッズ販売だけでなく広告収入と、施設内の店舗および売り子の販売などの飲食収入も札幌ドーム側に吸い上げられる契約になっていたとの事。
運営は札幌市の第三セクター『株式会社札幌ドーム』が行い、日本ハムからはリース料(使用料金)のほか、広告、グッズ販売、飲食など興行時のドーム内での売り上げの一部も入る契約となっていた。その額は年間20億円超と言われている。球団側は値下げならびに一部収入の分配額変更などを求めたが、逆に市は値上げを実施したという。
一部報道では、この選手グッズ収入と広告収入、飲食収入の吸い上げられる割合について、ほとんどが札幌ドームの取り分になっていたとの情報も出ています。
球場内の広告料や売店など付帯施設からの収入もほとんどが札幌ドームの取り分となる。球団が球場を一体運営していれば、こうした収入はすべて球団のものとなり、さらに多額の球場使用料を支払う必要はない。
他のほとんどのプロ野球球団は、選手のグッズ販売や広告収入、飲食収入は収益の柱の1つとなっているため、その点だけとって見ても日ハムはリーグ戦を戦う上で不利という事になります。
そこで、日ハムは札幌ドーム側にそうした収益の分配額の見直しを求めるも、札幌ドーム側は逆に値上げを実施しています。
これも、日ハムが札幌ドームを見捨てて本拠地を移転した大きな理由となったようです。
札幌ドームから日ハムが移転した理由③ 野球のスタジアムとして構造的に欠陥があった
札幌ドームはそもそもが日韓サッカーワールドカップでの使用を見越して建設されたサッカースタジアムで、Jリーグ(J1)のプロサッカークラブ北海道コンサドーレ札幌も本拠地として使用しています。
そのため、野球試合開催時には、コンクリートの地面に巻取り式の人工芝を敷き詰めるというシステムが採用されていました。
この札幌ドームの人工芝グラウンドは他のプロ野球のスタジアムと比較しても固く、プレーする選手らの負担が大きく、スライディングによる怪我のリスクも他に比べて大きいという環境としてはあまり良くないものでした。
その他にも、札幌ドームにはファウルゾーンが他球場と比較して広すぎる事、防球ネットの不備などの構造上の欠陥が多く指摘されていましたが、札幌市は「野球を楽しめないほどの欠陥があるようには思えない」と言い切り、改善策を講じる事をしませんでした。
日ハム側も札幌ドームの構造改善を何度か要望し提案もしていたようですが、札幌市側はまともに応じようとしなかったとされており、これも日ハムが本拠地を移転する大きな理由の1つになったとも言われています。
球場の使い勝手の悪さも新球場建設の引き金となったと指摘する声もある。例えば、札幌ドームはベンチからホームベースまでの距離が長めだ。また、札幌ドームは床が固い。コンクリートの床に人工芝のロールを広げただけのフィールドだからだ。このような固いフィールドでは、選手はむやみにスライディングができない。ケガの原因となるからだ。
札幌ドームの今後は潰れるという予想も出ており解体売却を望む声も
出典:https://www.realestate.gr.jp/
日ハムが本拠地を移転して出て行った札幌ドームは、今後は赤字が常態化し潰れるのでは予想する声も出ています。
日ハムが本拠地として使用することでもたらされた収入額は年間で20億円とも言われており、これが丸々消えたため、それを補填する事はもはや不可能だとする見方が出ています。
札幌ドームは2024年度からの黒字化予想を出しており、その方策として10億円をかけて1.5万人〜2万人規模のコンサート開催を可能にする「新モード」の設備を導入するも全く予約が入っていない事がわかり、現時点で事実上の税金の無駄遣いだとする批判を呼んでいます。
2024年1月には、株式会社札幌ドームは、売却希望金額年間2億5000万円以上でネーミングライツ(命名権)の協賛企業募集を発表し、なりふり構わない様子を見せていますが、そもそもプロ野球球団の日ハムに出て行かれてテレビ中継もほとんどない現状で年間2億5000万円の価格設定は高すぎるとの声が飛んでいます。
そして、日ハムが本拠を移転させた事で札幌ドームでのプロ野球中継やスポーツニュースでの写り込みは無くなります。
札幌ドームでのテレビ中継はほとんどJ1のコンサドーレ札幌の試合中継(年間20試合ほどで全てをテレビ中継するとは限らない)のみとなるため、これまでのような広告効果が期待できないとして広告看板から撤退する企業が相次いでいる状況だという事です。
「ネーミングライツ(施設命名権)売却も進行がない。日本ハム使用時代は場内にびっしりだった広告看板も、サッカーでは映像への映り込みも限られ撤退が相次いでいる。当初想定していた収入を下回っており、約3億円とした年間赤字額が増えるのは確実ではないか」(大手広告代理店関係者)
また、札幌ドームの建設費のうち未だ100億円近くが借金として残っており、2032年度まで返済が続く見通しとなっています。
以上のように、日ハムの本拠地移転によって事実上「負の遺産」となってしまった札幌ドームは、このまま何もしなければ経営破綻して潰れるのは目に見えているといった見方がインターネット上でも優勢となっており、今後も存続させるためには税金を投入するしかないのではとの声も上がっています。
そのため、赤字垂れ流しのまま税金を食い続けて今後老朽化していくだけの札幌ドームを維持し続けるよりは、税金を使ってでも取り壊して更地にして売却した方がまだマシではないかと望むような声も一部からは出ているようです。
大きかったですね、無能さがよくわかります、正直札幌ドームのせいで税金上がるなら解体して欲しいです
— DEN-3/16-18ホロライブEXPO遠征 (@DENFEET) June 21, 2023
ただその一方で、地元には札幌ドームに思い入れが強い方も多いようで、今後もなんとか黒字化に成功して存続して欲しいと願う声も少なくありません。
札幌ドームの現在① 新モードでの初の音楽イベントが決定
最後に札幌ドームの現在の動きについても見ていきます。
2023年に新たな収益の柱として10億円をかけて導入された「新モード」は、本来4万人規模の札幌ドームで1.5万人〜2万人規模のコンサートを実施できるようにする設備です。
2023年12月の時点で2件の利用しかなく、今後の予約は0件である事が報じられていましたが、2024年1月に入り、この新モードを利用しての札幌ドーム開業以来初となるフェス型音楽ライブイベント「SAPPORO MUSIC EXPERIENCE 2024」が2024年3月30日に開催される事が決まったとの発表がされています。
北海道・札幌ドーム開業以来初となるフェス型音楽ライブイベント「SAPPORO MUSIC EXPERIENCE 2024」が3月30日に開催されることが決定した。本公演は札幌ドームの“新モード”で行われる初のプロアーティストによる音楽イベント。
出演者やチケット販売価格などは後日発表との事ですが、そもそも複数のプロミュージシャンが出演するイベントであるのに1.5万人から2万人規模のイベントという事で、そこまで大きな動員力を持つ有名なプロミュージシャンが出演するという事は考えづらいかも知れません。
ただ、地元北海道の有望な若手ミュージシャンなどが出演する可能性もあり、音楽ファンならばチェックしておいて損はないかも知れません。
また、このイベントが成功すれば新モードを利用するアーティストが増える可能性もあり、札幌ドームの今後の展望も少しは明るくなりそうです。そういった意味でも重要なイベントだと言えるでしょう。
札幌ドームの現在② 稼働日は少なく依然苦しい状況
札幌ドームは赤字を免れるためには、日ハムが移転して失われた約20億円分の収入をイベントやコンサート開催など別の方法で補填しなければなりませんが、現在の時点ではそれを賄えるだけのイベントやコンサートが決まっている様子は見られず、依然として経営的に厳しい状況が続いているようです。
札幌ドームの2024年1月のイベント開催は11件、2月の開催予定はイベントが4件にコンサートが1件(QUEEN + ADAM LAMBERT)、3月の開催予定はイベントが2件、プロ野球オープン戦2試合、コンサート2件(King Gnuと上で紹介した音楽フェス)、4月の予定はラグビーが1試合、5月と6月は何も予約が入っていない状況となっています。
日ハムが移転する前であれば、3月にはプロ野球のオープン戦が、4月からはプロ野球が開幕しているのでその試合で半分近くが埋まっていたはずですが現在はそれはなく、赤字回避のためには何か別のイベントを開催する必要があります。
まとめ
今回は、プロ野球日本ハムファイターズ(日ハム)の本拠移転で去られて以降、赤字が避けられない状況となり「無能すぎる」などと批判されている札幌ドームについてまとめてみました。
札幌ドームの場所は「北海道札幌市豊平区羊ケ丘1」で、現在はJリーグのコンサドーレ札幌が本拠地としている他、イベントやコンサート開催などで収益を得ている状況ですが、現状のままでは赤字の常態化は避けられないとの見方が優勢となっています。
札幌ドームから日ハムが本拠を移転した理由は、実質運営する札幌市が、黒字経営の要因であった日ハムに対し、高額な賃料を要求したり、グッズ販売や広告収入、飲食収入も大半を吸い上げるなどの不利な契約を結び、契約の改善を求めた日ハムの要望を拒み続けた事だとされています。そのため、札幌ドームの運営と札幌市に対する「無能」との批判の声が多く上がっています。
札幌ドームの今後については、日ハムで得ていた収益を補填できずに潰れるという見方や、赤字垂れ流しで税金投入待ったなしといった見方が出ており、そんな事なら早く取り壊して売却した方がマシだといった意見も見られます。
現在、札幌ドームはイベント開催やコンサート開催などで日ハム分の収益を補うべく奮闘している模様ですが、依然として厳しい状況が続いています。