片山まさゆき(麻雀漫画家)の現在!画力や引退の噂・結婚歴・経歴や代表作も総まとめ

片山まさゆきさんは「ぎゅわんぶらあ自己中心派」といった麻雀作品を代表作に持つ漫画家ですが、最近は新作がなく引退の噂もささやかれています。

 

今回は片山まさゆきさんの経歴、画力や結婚の有無、引退説や現在の活動を紹介します。

片山まさゆきのプロフィール:麻雀漫画家のパイオニア的存在

 

生年月日:1959年4月20日

出身地:千葉県

所属:不明

片山まさゆきさんは漫画家で、麻雀漫画をメインに活動されています。また、麻雀漫画というジャンルを確立したパイオニア的存在としても知られています。

 

本名は「片山政幸」で、ニックネームは「片チン」。

 

最終学歴は明治大学文学部中退だそうです。

 

 

 

片山まさゆきの経歴① 1981年に「ヤングマガジン」で漫画家デビュー

 

片山まさゆきさんは、明治大学在学中に漫画研究会に在籍していました。

 

当時から漫画で収入を得ていた一方で、漫画研究会として漫画を描くことはなく、漫研の仲間とは麻雀に明け暮れていたといいます。

 

漫画家になりたいなとはぼんやり思っていたんです。生まれたのは千葉県の田舎。まわりに漫画を描く友達はひとりもいませんでした。大学に入ったら一緒に漫画家を目指せる人がいるんじゃないかと思い、漫画研究会に入部しました。どんなに貧乏しても絶対に漫画家になろうと思ってはいたものの友達もできず、お酒を飲んでは麻雀を打つ毎日。なので単位も取れないし、卒業も出来なさそうだし。

 

引用:漫画家 片山まさゆき 「盆面〈ぼんづら〉がいい人生。仕事も麻雀も。そうありたい」【マージャンで生きる人たち 第7回】

 

しかし当時、少年漫画誌・少女漫画誌しかなかったところに「青年漫画誌」という新たなジャンルが登場。

 

活躍の場が増えたことでチャンスを感じた片山まさゆきさんは、「ヤングマガジン新人賞」へと応募してみたところ、初投稿で最終選考まで残り、次の投稿で月間新人賞を受賞。

 

その後、1981年に青年向け漫画雑誌『週刊ヤングマガジン』において、「平和(ピンフ)警察」を獲得してデビューを果たしました。

 

 

片山まさゆきの経歴② 代表作は麻雀漫画「ぎゅわんぶらあ自己中心派」

 

今でこそ、麻雀漫画のイメージの強い片山まさゆきさんですが、意外にも新人賞を受賞したときの作品は学園ものだったのそう。

 

ただ担当は麻雀漫画に引っかかったようで。『片山くんは麻雀が好きなの?』って聞かれて『はい』と答えたら『学園ギャグを描く人はいっぱいいるけど、麻雀ギャグを描いている人はいないから。片山くんこれでいかない?』って麻雀漫画を提案されたんです。でも僕は抵抗しました。『麻雀漫画は売れないからやりたくない』って言ったんです。

 

引用:漫画家 片山まさゆき 「盆面〈ぼんづら〉がいい人生。仕事も麻雀も。そうありたい」【マージャンで生きる人たち 第7回】

 

担当から麻雀漫画を描かないかと言われ、難色を示したものの「隙間を狙っていくことも大事だから」と諭された片山まさゆきさん。

 

しぶしぶ描き上げた麻雀漫画「ぎゅわんぶらあ自己中心派」が話題を呼んだことで、片山まさゆきさんは、“麻雀漫画家”としてブレイクします。

 

しぶしぶ描いたのが《ぎゅわんぶらあ自己中心派》だったんです。当時は学園漫画やスポーツ漫画のようなメジャーなジャンルじゃないと人気も出ないし、食べていけないと思っていました。麻雀漫画で売れている作品も見たことがなかった。だから麻雀漫画は売れないと決めつけていたのかもしれません。今思えば、担当が言っていたことは正しかったですね。隙間って大事だなって思います

 

引用:漫画家 片山まさゆき 「盆面〈ぼんづら〉がいい人生。仕事も麻雀も。そうありたい」【マージャンで生きる人たち 第7回】

 

心地良い連続音と共に、やってきました持杉(もちすぎ)ドラ夫(お)!! 次々と現れる迷走雀士をものともせず、タタンタタンタンタン♪とサンバのリズムに乗って華麗に牌(パイ)を引く姿は、もはや麻雀が芸術の域まで達したような(!?)錯覚すらおぼえてしまう。息もつかせぬギャグの嵐があなたを襲う! 世紀のバトルロイヤル開始! これぞ、麻雀漫画の真骨頂!!

 

引用:ぎゅわんぶらあ自己中心派

 

また、麻雀に特化した漫画雑誌「近代麻雀オリジナル」でも「スーパーヅカン」を連載。当初はそこそこの反応だったものの、連載から半年ほどで、同誌の看板漫画にまで上り詰めました。

 

片山まさゆきさんの麻雀漫画は、若者の麻雀人口拡大にも影響を与えたとされており、特に「スーパーヅカン」は、1992年にフジテレビ系列でテレビアニメ化も果たしています。

 

 

全くツキがなく勝てないにも関わらず、麻雀をやめられない大学生豊臣秀幸の日常生活を中心とした麻雀ギャグ漫画。極端なものを除いて、作者片山まさゆきの実体験から取った牌譜が使用されていることが多く、ギャグ漫画ながら闘牌シーンのリアリティは高い。『ぎゅわんぶらぁ自己中心派』と並ぶ、片山まさゆきの出世作であり、代表作。

 

引用:スーパーヅガン

 

さらに、「ぎゅわんぶらあ自己中心派」はファミコンソフトとしても発売。漫画家として順風満帆な道を歩んでいました。

 

 

片山まさゆきの経歴③ 雀荘をオープンさせていた

 

片山まさゆきさんは、「ぎゅわんぶらあ自己中心派」「スーパーヅカン」いずれの連載も終了したタイミングで、古巣である明大前に雀荘を開店

 

「ぎゅわんぶらあ自己中心派」に登場する雀荘から名付けられた「ミスチョイス」という名の同店は、自身の作品に登場させたものの、しばらくして経営難となり閉店してしまいます。

 

その後、2002年に今度は場所を吉祥寺駅前へと変え、再び雀荘「ミスチョイスR」を開店させた片山まさゆきさん。

 

最初の店舗の失敗もあってか、経営は順調だったようで2007年には高円寺に2号店「ミスチョイスQ」を開店しています。

 

 

片山まさゆきの経歴④ 麻雀漫画なのに「裏社会」「暴力」はなし

 

片山まさゆきさんはその後、麻雀という軸はそのままに、ギャグからストーリーへと路線を変更

 

特に、麻雀雑誌『近代麻雀オリジナル』に掲載した「ノーマーク爆牌党」は自身の持つ麻雀のノウハウ・理論を投影させた闘牌シーンが人気となり、代表作の1つに挙げられています。

 

麻雀好きの大学生鉄壁保たちがたむろする雀荘どら道楽に現れた謎の麻雀打ち爆岡弾十郎。プロデビューと同時にタイトル独占を果たし、麻雀界の頂点を極めた爆岡と、彼を打ち破るため挑戦を続ける鉄壁たち競技麻雀プロの戦いを描く。闘牌協力は元最高位戦日本プロ麻雀協会所属の麻雀プロ馬場裕一。

 

引用:ノーマーク爆牌党

 

また、作風として一貫しているのが「ヤクザをはじめとする裏社会」や「暴力」といったものがほとんど登場しないことです。

 

一見するとごく普通のような気もしますが、麻雀漫画としては異例とのこと。これは、片山まさゆきさんが意識して極力排除しているのだそうです。

 

キャラクターについては、「ツキ(運)がない」が、「麻雀の腕や知識は確か」な主人公を描くことが多く、そこも他の漫画との差別化となっています。

 

さらに、2004年から2010年まで麻雀漫画雑誌「近代麻雀」で「打姫オバカミーコ」を連載。

 

「打姫オバカミーコ」は、主人公に一流のプロ雀士たちが麻雀を指南する内容で、麻雀を学ぶにあたってわかりやすい内容となっています。

 

また、片山まさゆき=麻雀という印象がかなり強いですが、ファミコンを題材にした「大トロ倶楽部」や、三国志を題材とした「SWEET三国志」などといった作品も発表。

 

これ以外にも国際問題・歴史をテーマとした「サクサク現代史!」や「中国がわからない!サクサク現代史!・アジア激闘編」も世界史講師・青木裕司さんと共著で出版しています。

 

 

片山まさゆきの経歴⑤ 麻雀の実力も凄かった

 

片山まさゆきさん自身も、麻雀の実力を兼ね備えているんです。

 

麻雀漫画雑誌『近代麻雀』が主催したプロアマ問わない麻雀オープントーナメント「第1回麻雀最強戦」では、プロを抑えて”第1期最強位”となっています。

 

また、プロの雀士とも人脈があり、片山まさゆきさんの作品にはプロの闘牌協力を得ているものもあるのだとか。

 

 

片山まさゆきの画力は?作品としての魅力はストーリーにあり

 

片山まさゆきさんの漫画の魅力はストーリーにあり、画力はそこまで高くありません。

 

伝えようとしていることが伝わっている時点で下手というわけではないですが、そのほかの漫画家と比べると書き込みの量や人物の描き方は見劣りしてしまいます。

 

この点は本人も自認しており、過去にはうまく描けずスランプに陥ったこともあるのだとか。

 

また、その際は自身の作品をパロディとして描いていた同人誌を参考にしたというエピソードがあるほどです。

 

もともと自分は絵が下手だという自覚があります。長く描いていると、ものすごく上手くなってくる人もいる。僕は30年以上描いてきて上手くならなかった珍しいタイプ(笑)。僕の漫画は世界観やキャラクターが上手く動いていかないと、悲惨な結果になるんです。それでもこの世界でやってこれたのは、麻雀で言えばツイてたみたいなもの(笑)

 

引用:漫画家 片山まさゆき 「盆面〈ぼんづら〉がいい人生。仕事も麻雀も。そうありたい」【マージャンで生きる人たち 第7回】

 

そのためか、アシスタントとしては実力が足らず、アシスタント修行時には”線を引く練習”から始めさせられたといいます。

 

また、漫画家いしかわじゅんさんは片山まさゆきさんをデザインのアシスタントに雇ったことがあるそうですが、求めるレベルに達しておらず、その後呼ぶことはなかったのだそう。

 

 

片山まさゆきはバツイチ:結婚していたがその後離婚

 

出典:https://pixabay.com/

 

片山まさゆきさんは過去に結婚していたようですが、妻とは離婚しています。

 

2020年9月には「僕は今独身(^.^)」とツイート。また、離婚後に自宅も売却したそうです。

 

自分は今、離婚して、家も売り『僕は人生の負け犬だ~!』って来賀友志さん(《麻雀飛龍伝説 天牌》原作者)にいつも愚痴を言っています(笑)。『そんなことないよ、片チン』って慰めてくれるんですが(笑)。僕が売れていた時期に、福本伸行さん、西原理恵子さん、来賀友志さんはまだブレイクしていなかった。でも今は逆になり、3人ともめちゃめちゃ売れている。僕の場合、漫画家人生のスタートはよかったかもしれないけど、今は底。

 

引用:漫画家 片山まさゆき 「盆面〈ぼんづら〉がいい人生。仕事も麻雀も。そうありたい」【マージャンで生きる人たち 第7回】

 

 

片山まさゆきの子供は息子が2人

 

片山まさゆきさんはツイッターで、長男・次男の存在を明らかにしています。

 

長男は2018年頃に結婚したようで、同年8月に片山まさゆきさんが長男のお嫁さんご家族との会食の様子をツイートしています。

 

また、次男は2018年頃までは会社員をやっていたのか、海外出張が多い様子でしたが、2019年になんとポーカープレイヤーへと転身。フィリピンを拠点としているとのことです。

 

 

 

 

片山まさゆきの現在① YouTubeで活躍中

 
[youtube https://www.youtube.com/watch?v=lMWKHo4ZV4M]

 

 

片山まさゆきさんは2018年頃より、YouTubeで活躍を見せています。

 

同年にYouTubeチャンネル「片山まさゆきの自己中麻雀」を開設しているほか、ネット番組「片山まさゆきのゲームの達人」もスタートしました。

 

同番組は片山まさゆきさんが雀士の方々と、様々なゲームで争うというもので、YouTubeでは「人狼スリアロLIVEチャンネル」が配信。

 

現在で放送回数が89回を超えるなど、長きにわたって放送されています。

 

 

 

片山まさゆきの現在② 代表作「ノーマーク爆牌党」が映画化

[youtube https://www.youtube.com/watch?v=MS6Im1AIKvc]
 
 
 

片山まさゆきさんの代表作のひとつでもある、漫画「ノーマーク爆牌党」。同作は、2018年にお笑いコンビ「NON STYLE」の石田明さん主演で映画化されています。

 

「ぎゅわんぶらあ自己中心派」「スーパーヅガン」など数多くの麻雀マンガを手がけた片山まさゆきの同名マンガを、「NON STYLE」の石田明と矢本悠馬主演で実写映画化。アマチュア麻雀の世界で全国2連覇の偉業を成し遂げ、プロ入りが期待されている大学生の鉄壁保。鉄壁は、九蓮宝燈美、当大介と雀荘「ドラ道楽」で卓を囲み、麻雀の腕を磨いていた。3連覇がかかった大会前日、ドラ道楽にある男がふらりとやって来る。

 

引用:ノーマーク爆牌党

 

また、同作の映像化は片山まさゆきさんも願っていたとのことです。

 

原作者の片山氏は「爆牌党はいつか実写化されないかなぁーとずっと思い続けていた作品ですごく嬉しいです」と胸中を吐露。「爆牌の煙がどんな感じになるか楽しみ。派手にしてほしいなぁ。キャラクターも賑やかなのでそれぞれ役者さんどなたが演じていただけるのかワクワク」「映画ならではの迫力満点の爆牌党を期待してます」とコメントを寄せている。

 

引用:ノンスタ石田明&矢本悠馬が麻雀対決! 片山まさゆき「ノーマーク爆牌党」実写映画化

 

 

片山まさゆきの現在③ 新型コロナウィルスに感染

出典:https://pixabay.com/

 

片山まさゆきさんは、2021年に新型コロナウィルスに感染。

 

奇しくも62歳の誕生日を迎えた中での感染となり、「62年生きてきて最悪の誕生日」になってしまったのだとか。

 

片山氏は20日夜、ツイッターで「昨日から発熱があり、ゲームの達人をお休みしました。医療機関に行きPCR検査の結果コロナ陽性でした。明日のフェアリーゲストキャンセルとなります。今のところ熱だけなので自宅で2週間の隔離になります。各方面の関係者の方々たいへんご迷惑をおかけして申し訳ありません」と報告した。

 

引用:「ぎゅわんぶらあ自己中心派」漫画家片山まさゆき氏、検査でコロナ陽性判定

 

しかし、そんな片山まさゆきさんの元には、数多くの心配と励ましの声が届いたとのこと。

 

「でもみなさんが思いのほか優しすぎてやっぱり生まれてきてよかったなと思いました」ともコメントしています。

 

 

片山まさゆきの現在④ 麻雀の大会にも出場している

[youtube https://www.youtube.com/watch?v=x3SrjmFgn6U]

 

 

片山まさゆきさんは、今も麻雀の大会にも出場しているようで、2022年には「第12回麻雀オフ会日本一決定戦」に出場。

 

プロアマ入り混じった同大会で、準決勝にまで進みました。

 

第12回麻雀オフ会日本一決定戦の準決勝2半荘と決勝1半荘の対局を生放送

 

招待選手8名の内4名と一般予選勝ち上がり4名で麻雀日本一の座を競う 【招待選手】 村上淳・堀慎吾・松本吉弘・松ヶ瀬隆弥・朝倉康心・渋川難波・片山まさゆき・宮崎和樹

 

引用:第12回麻雀オフ会日本一決定戦★準決勝~決勝【全3回戦】村上淳・堀慎吾・松本吉弘・松ヶ瀬隆弥・朝倉康心・渋川難波・片山まさゆき・宮…

 

また、同年開催の「麻雀最強戦2022 著名人最強決戦」にも出場。

 

お笑いコンビ「トータルテンボス」の大村朋宏さん、役者の本郷奏多さん、女流棋士でYouTuberでもある香川愛生さんと対戦。見事優勝を勝ち取っています。

 

 

 

 

片山まさゆきの現在⑤ 漫画家は引退していないが連載はなし?

 

片山まさゆきさんは2015年頃から漫画を連載しておらず、ファンの中には「引退したのか?」との噂も立っていたようです。

 

実際、2018年に麻雀指南本『片山まさゆきの楽勝麻雀』を発売してはいるものの、漫画においては新作が発表されていません。

 

2022年には、久しぶりに雀士・馬場裕一さんの著書『馬場裕一の見た夢』でイラストを担当していますが、今や作品よりも大会や麻雀番組で本人を見る機会の方が増えているようです。

 

今のところ引退宣言はされていませんが、60歳を超えて体力的な問題もあるでしょうから、今後も大会やメディア出演といった、ご本人の活躍が中心となっていくのではないでしょうか。

 

 

まとめ

片山まさゆきさんは漫画家で、特に麻雀漫画のパイオニア的存在だとも言われています。しかし近年は漫画を連載しておらず、「引退したのか?」との噂も。

 

今のところ引退宣言はしていないようで、年齢もあってか筆を持つ手が重くなっているのかもしれません。

 

そんな片山まさゆきさんは近年、YouTubeの番組に出演したり、麻雀大会に出場したりと、作品を発表するよりも、本人の活躍が目立ちます。

 

また、2018年には代表作である「ノーマーク爆牌党」が映画化されたり、2021年には新型コロナウィルスに感染したりと様々な出来事があった片山まさゆきさん。

 

プライベートにおいても自身の結婚&離婚、長男の結婚に、次男がポーカープレイヤーとしてフィリピンへ移住したことなど、トピックスはかなり多いです。

 

特に、麻雀漫画家である片山まさゆきさんの息子が、ポーカープレイヤーとして生計を立てているというのは、なにか因果のようなものを感じます。

 

今後、片山まさゆきさんがポーカーを題材とした漫画を描く日はくるのでしょうか。少し期待してしまいますね。

 

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