90年代に「伝説のレポーター」として活躍していた乱一世さんですが、現在見かけることはほとんどなく、干された理由が話題です。
今回は乱一世さんの経歴、干された理由、“伝説の失言”と揶揄される発言内容、現在をまとめました。
乱一世のプロフィール
プロフィール
・名前: 乱 一世(らん いっせい)
・本名: 石瀬 泰久
・生年月日: 1950年4月14日
・出身: 東京都文京区
・血液型: O型
・身長: 171cm
・学歴: 東海大学文学部卒業
・職業: 放送タレント、ナレーター、レポーター
・所属: オーディック
乱一世は90年代に伝説のレポーターとして活躍
乱一世さんは、東海大学文学部を卒業後、ディスコのDJを経て、1976年にニッポン放送のラジオ番組「ザ・パンチ・パンチ・パンチ」のパーソナリティーとしてデビューしました。
ちなみに、一風変わった“乱一世”という芸名は、“せんだみつお”さんなどの名付け親として知られている、ニッポン放送の“ドン上野”こと、上野修さんにつけられたそうです。
出典:https://twitter.com/
その軽妙な語り口に、歯に衣着せぬトークが人気を集め、やがて活躍の場をラジオだけでなく、テレビにも広げていった乱一世さん。
情報番組「ルックルックこんにちは」やバラエティ番組「TVチャンピオン」などで、レポーターやナレーターとして活躍。
さらに、大人の情報番組として高い人気を誇っていた深夜番組「トゥナイト」「トゥナイト2」でもその手腕を振るいました。
そしていつしか、“伝説のレポーター”とまで呼ばれるようになっていました。
出典:https://www.inside-games.jp/
乱一世が芸能界から干された理由は失言
かつて、人気バラエティ番組や情報番組の“伝説のレポーター”として、一時期はレギュラー10本以上を抱える売れっ子として活躍していた乱一世さん。
しかし、ある番組での出来事を境にして、その後、パタリとテレビから姿を消してしまうんですよね。
出典:https://40owata.xyz/
その出来事以来、20年以上に渡ってテレビを干された形になっている乱一世さん。乱一世さんがテレビから干された理由とは一体何だったのでしょうか?
それは…ある番組でのたった1度の“ある発言”だったのです。
伝説のレポーターとまで呼ばれ、多くの番組のレギュラーを抱えていた乱一世さんを、テレビの世界から完全に追放してしまう程の発言とは、果たしてどのようなものだったのでしょうか?
乱一世の「伝説の失言」と呼ばれる発言とは?
1997年8月26日放送の「トゥナイト2」で起こった乱一世の失言騒動の背景
後に、乱一世さんの“伝説の失言”とも呼ばれている事件は、1997年8月26日、乱一世さんがリポーターを務めていた深夜の人気番組「トゥナイト2」で起こりました。
出典:https://thetv.jp/
ちなみに「トゥナイト2」は、政治経済から風●店情報まで、実に幅広いジャンルのオトナ情報を提供する番組として、深夜の時間帯ながら視聴率10%超えを連発する大人気番組でした。
この番組の中で、乱一世さんはお色気コーナーのレポートを担当していたのですが、その当時、具体的には次のよう内容のレポートをしていたようです。
基本的に、ジュリアナ東京のお立ち台ネタ、女子高生ネタ、●俗ネタなどで1か月構成しており、乱は100軒以上の風●店に通い、人気の風俗嬢にインタビューをしていた。その●俗嬢を探すのが大変だったそうで、顔出しOK、トークがうまい、ドタキャンがない子、セクシーなイメージカットを撮らせてもらえる子などが条件で選んでいたという。
引用:『トゥナイト2』の乱一世、“シャレで済まなかった”業界から干された理由 https://dogatch.jp/
出典:https://killy.biz/
乱一世の“伝説の失言”と呼ばれる発言内容とは?
そして問題の発言が起きた日の放送内容は、個人的にかなり気合を入れて臨んだ企画だったそうで、担当コーナーに入る直前のCM前予告で、思わず次のように発言してしまったんですよね。
今日のネタはちょっとやそっとじゃ見られません。
これから2分間だけ、皆さんに猶予を与えたいと思います。
親戚に電話をするなりビデオをセッティングするなり、
トイレに行かれる方はトイレへ。
この2分間に行っておかないとと大変なことになりますよ~
出典:https://www.youtube.com/
もし仮に、「トゥナイト2」が録画放送だったとしたら、この下りはバッサリとカットされていたでしょう。
が、しかし!「トゥナイト2」は生放送番組だったのです。
この乱一世さんの発言は、当然のことながら「ピーーー!」が入るわけでもなく、何の編集も加工もされないまま、生放送の電波に乗ってお茶の間に届けられたのでした…。
もちろん乱一世さんも素人ではありません。発言した直後に…
「しまった!」
と血の気が引いたそうです。
その時の緊迫した状況とその後の想像以上に深刻化していった失言騒動について、乱一世さんは2017年1月27日放送「キテレツ人生!消えた芸能人一斉捜査SP」で次のように語っています。
「番組を盛り上げたい一心だった。視聴率も落ちかけていて、”これからスゴイことが起きますよ”と。そこでペロっと出てしまった」。発言した瞬間に「しまった。まずいことを言ってしまった」と思い、CM中番組プロデューサーのもとに向かい謝罪すべきか相談をしたところ「乱さんの言ったことだから、みんなシャレだって分かる。空気も重くなってしまうから」と、謝罪の必要はないと言われたという。
当時は「そんなもんかなと思いました。現場の1番偉い人がいっているのだから大丈夫だろう」と思っていたというが、結局、翌日の一般紙の夕刊やテレビでこの失言が取り上げられて騒動に。「社会的に影響を及ばしてしまったと凍り付いてしまった。これからどうなってしまうんだろうというのが正直な気持ちだった」と神妙な表情で振り返った。
引用:伝説のリポーター 芸能界から干された「CMトイレ」失言 月収500万円がほぼゼロに https://www.sponichi.co.jp/
出典:http://blog.livedoor.jp/
乱一世の失言騒動の余波は「トゥナイト2」の降板に留まらなかった…
その翌日には、なんと全国紙がこの騒動を取り上げるなど、社会問題に発展。
「トゥナイト2」を放送したテレビ朝日では、翌27日、懲罰委員会が開かれ、その場で乱一世さんの番組からの降板が決まったと言います。
出典:https://www.nicovideo.jp/
ところがです!
下された処分は、乱一世さんに留まらなかったのです…。
担当取締役が減俸、情報局長と情報番組センター長が減給、担当プロデューサーが10日間の謹慎、アナウンサー1名がけん責された。
引用:乱一世 – Wikipedia https://ja.wikipedia.org/
なんと、担当プロデューサーのみならず、情報局長やセンター長、さらには担当取締役までもが処分の対象になるという一大事に発展したんですよね!
乱一世、失言騒動後2年半の間、芸能界での仕事がほぼゼロに…
さらに、この失言騒動の余波は乱一世さんの他の仕事にも及び、遂には当時担当していた全番組から降板させられ、事実上の謹慎状態に…。
出典:https://www.tv-tokyo.co.jp/
当時、最高500万円、平均しても300万円はあったという月収がほぼ無くなり、その後、約2年半の間、芸能界の仕事での収入はほぼゼロになったそうです。
さすがに、事務所に迷惑がかかると退所を決意するのですが、事務所の社長から「辞めないでくれ」と慰留され、給料も月給制に変更するなど、乱一世さんを支えてくれたそうです。
乱一世の現在 【人気ナレーターで今や年収2000万円以上とも】
「トゥナイト2」への復帰は2年半もかかった乱一世
当初、「トゥナイト2」の関係者からは「すぐに復帰できるから」と説明を受けていた乱一世さんはですが、結局、同番組に復帰できたのは、騒動から2年半後の2000年3月のことでした。
出典:https://talent.thetv.jp/
そして復帰の日、乱一世さんはCMに入る直前のコメントで…
「特集の前にとても重要なお知らせの時間です。心して見るように…。」
と、渾身の自虐ギャグでスタジオを沸かせたと言います。
現在の乱一世は人気ナレーターとして芸能界の裏側で活躍中
“伝説の失言”騒動から20年以上が経過しますが、乱一世さんはテレビでの顔出しはほとんどなく、現在はテレビ番組やCMなどのナレーターを中心に、裏方の仕事に徹しているそうです。
出典:https://40owata.xyz/
そして現在では、週6本のレギュラーを抱える人気ナレーターとして活躍しており、年収2000万円は稼ぐようになったと言います。
今では、そんな乱一世さんの名前すら知らない若い人も少なくないでしょう。
しかし、彼の声を聞けば誰もが「あの声の人ね!」と聞き覚えがある…それくらい、ナレーターの世界で大活躍されているのです。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
90年代には、「ルックルックこんにちは」や「TVチャンピオン」、「トゥナイト2」などで伝説のレポーターとして大活躍していた乱一世さん。
そんな彼が、仕事がゼロになるくらい干された理由と、今や“伝説の失言”などと揶揄されている驚きの発言内容、さらに乱一世さんの現在の活動についてまとめてみました。
出典:https://japaneseclass.jp/
今後は是非、テレビを見る時には画面の片隅に注目してみてください。
もしも「声:乱一世」という表示を見つけたら、「あぁ~この人が“伝説の失言”でどん底に叩き落とされた人なのね!」なんてニンマリしてみてください。
そして、「人間、たとえどんなに致命的なミスを犯したとしても、地道に努力すれば必ず復活できるんだ」って話も、ついでに思い出してみてくださいな。