クロアチア代表としてカタールで開催されたサッカーワールドカップで活躍したルカ・モドリッチさんですが、生い立ちや家族も話題です。
今回はルカ・モドリッチさんの家族、結婚した嫁との馴れ初め、子供や自宅、脱税騒動も紹介します。
この記事の目次
ルカ・モドリッチのプロフィール:サッカークロアチア代表キャプテン
生年月日:1985年9月9日
出身地:ユーゴスラビア(現在のクロアチア)
所属:レアル・マドリード(クロアチア代表)
ルカ・モドリッチさんはサッカー選手で、スペインの名門サッカーチーム「レアル・マドリード」に所属。また、出身地であるクロアチアの代表チームで、キャプテンも務めています。
2016年には、クロアチア人として初となる「UEFAチーム・オブ・ザ・イヤー」に選出。
2018年に開催された「FIFAワールドカップ」ではクロアチアを初の準優勝へと導いており、同大会MVP「ゴールデンボール」も受賞しました。
さらに、2018年にはクロアチア人として初の快挙である「バロンドール」にも選ばれています。
ルカ・モドリッチの生い立ち…18歳まで家族と難民として暮らしていた
ルカ・モドリッチさんはユーゴスラビア(現在のクロアチア)出身。その中でも、ヴェレビト山脈にある人口500人ほどの小さな村・オブロヴァチュキ村で育ったそう。
6歳の時点でクロアチア紛争、ボスニア・ヘルツェゴビナ紛争に巻き込まれており、18歳まで難民として生活していました。
そんな中、父親はクロアチア軍で車の整備士として、母親は織物労働者として勤めていたといいます。
ユーゴ紛争が始まった1991年、彼の生まれた小さな村はセルビア軍の標的になった。スペインで2012年に放送されたドキュメンタリーによると、当時も生家周辺には、地雷が埋まっていることを示す標識があったという。
また、名付け親でもある祖父は、1991年に牛を世話していた際にセルビア軍によって殺されてしまいました。
一部メディアは、ルカ・モドリッチさんの家族がこの件を機にザダルへと逃れ、難民になったと報じています。
ザダルでホテル暮らしとなった一家ですが、ルカ・モドリッチさんはホテルの駐車場で1日中サッカーをして過ごしていたのだそう。
ザダルでも戦争は間近に迫っており、ルカ・モドリッチさんをはじめとするチームメイトは、サッカーを辛く恐ろしい現実から逃げるための手段にしていたといいます。
実際のところ、幼かったモドリッチは戦争の恐怖をそれほど感じていなかったという。
しかし、モドリッチの「サッカーの父」と称された指導者、トミスラフ・バシッチは当時をこう振り返っている。「何千もの手榴弾が丘の上で爆発し、NKザダルのチームがトレーニングしていたピッチにまで落ちてきた。僕たちはそのたびにシェルターに駆け込んだ。サッカーは現実から逃げる手段だった」
ルカ・モドリッチの経歴:クロアチア・イングランド・スペインで活躍
ルカ・モドリッチさんは、クロアチアのサッカーチーム「NKザダル」のユースで活躍していました。
地元のサッカークラブ・NKザダルの会長は、幼少期のモドリッチ選手を見てこう語ったという。「1日中ホテルの駐車場の周りでボールを蹴っている少年がいた。彼はとても痩せていて同年代の子供と比べても本当に小さかったが、すぐに彼が特別な何かを持っていることを見ることができた」
2002年には、国内で強豪とされる「NKディナモ・ザグレブ」へと移籍。
その実力を見せつけられたクラブ側は、すぐに契約期間を10年へと延長し、栄養面などのサポートするなど手厚く待遇したそうです。
それにより、移籍当時は低めだった身長も徐々に伸びていきました。
その後、ボスニア・ヘルツェゴビナの「HŠKズリニスキ・モスタル」や国内の「NKインテル・ザプレシッチ」にレンタル移籍、2005年にはトップチームでもプレーしています。
そして、2008年に活躍の場をイングランド「プレミアリーグ」へと移し、「トッテナム・ホットスパーFC」で活躍。
2012年には、スペインのチーム「レアル・マドリード」へ移籍後もその勢いはとどまらず、「UEFAチャンピオンズリーグ」では優勝を飾りました。
2012年の加入以降、最初は順応に苦しんだものの、今ではレアルを影で支える中盤の絶対的存在として君臨。2017年にハメス・ロドリゲス選手が退団してからは背番号10を託され、攻撃のかじ取り役としてのチームを支えている。
また、これまでに「クロアチア年間最優秀選手賞」を9度受賞しているほか、名だたる名誉を手にしています。
ルカ・モドリッチが結婚した嫁はバーニャ・モドリッチ
ルカ・モドリッチさんは2010年に結婚、嫁であるバーニャ・モドリッチさんは3歳年上です。
バーニャ・モドリッチさんはかねてよりSNSなどで「美人」と話題になっています。
確かに、女優と言われても納得するくらいの美貌ですよね。
ルカ・モドリッチと嫁バーニャ・モドリッチの馴れ初め
出典:https://pixabay.com/
バーニャ・モドリッチさんは美しさに注目が集まりがちですが、実は才女でもあります。
クロアチアの大学で経済・ビジネスを学び、その後スポーツエージェンシーに就職。
2007年頃にサッカー選手とエージェントという形で、ルカ・モドリッチさんと出会ったと言われています。
当時、ルカ・モドリッチさんがクロアチアの「ディナモ・ザグレブ」からイングランドの「トッテナム・ホットスパーFC」へ移籍するタイミングで、移籍のやり取りで仲を深めたそう。
2012年にスペインの「レアル・マドリード」へ移籍する際も、妻でありFIFA公認のプロエージェントでもあるバーニャ・モドリッチさんが代理人として契約関連の手続きを行ったのだとか。
「スポーツ選手を食事面で支える妻」というのはよく聞きますが、「代理人を任せられる妻」というのは、バーニャ・モドリッチさん以外になかなかいないのではないでしょうか。
ルカ・モドリッチの引退を嫁バーニャ・モドリッチが待ち望んでいる?
2022年にカタールで開催されたワールドカップでも、キャプテンとしてクロアチアを3位へと導いたルカ・モドリッチさん。
クロアチア代表の歴代最多出場記録も保有しており、それを記念した記者会見では、妻バーニャ・モドリッチさんから「いつプレーをやめるのですか?」と引退を促すような発言も。
それに対し、ルカ・モドリッチさんは明言を避け、いろいろと我慢もしてくれているであろうバーニャ・モドリッチさんに対して申し訳なさを見せるような回答をしています。
モドリッチは苦笑いを浮かべながら、「(答えるのは)簡単ではないね!わからない、それは僕の愛だ。僕たちは見ていく必要がある。これが僕にとってどれほど大きな意味があるかを。僕が代表チームに行くときにどれだけ幸せかを知っているだろう。あなたはもう少し我慢しなくてはならないね」と答えていた。
ワールドカップ終了後のインタビューでは「少なくともネーションズリーグまでは」と現役を続行する意思をのぞかせ、さらに「ユーロ2024のことを考える時間ができるからね」と発言。
まだまだ、ルカ・モドリッチさんの現役での活躍を楽しめそうです。
ルカ・モドリッチの子供は3人・次女は日本のゲームキャラが大好き?
ルカ・モドリッチさん&バーニャ・モドリッチさん夫妻には、3人の子供が誕生しています。
2010年に長男・イヴァノくん、2013年に長女・エマちゃん、2017年には次女・ソフィアちゃんが誕生しました。
家族仲はとても良いようで、2022年10月にはルカ・モドリッチさんがインスタに次女・ソフィアちゃんの5歳の誕生日を家族で祝っている写真を投稿。
日本発のゲームキャラクター「ソニック」があしらわれたケーキを囲んで、お祝いしたようです。
バースデーケーキは、『セガ』のビデオゲームに登場するソニック・ザ・ヘッジホッグなど『ソニック・ザ・ヘッジホッグ』シリーズのキャラクターたちの姿が。さらに、余程のお気に入りなのかモドリッチ夫妻とソフィアちゃんがソニックと記念撮影している姿もあった。モドリッチは「ハッピーバースデー!僕のプリンセス!僕たちの天使! 大好き!」と大喜び。変わらぬ活躍には家族の存在も大きいのかもしれない。
ルカ・モドリッチの自宅はスペインの高級住宅街にある大豪邸
ルカ・モドリッチさんは一時、スペインの「レアル・マドリード」からの移籍がささやかれていました。
そんな噂を一蹴するかのように、2019年にマドリードの高級住宅街にある豪邸を購入。
高級住宅街ラ・モラレハ地区にある、ルカ・モドリッチの自宅のお値段はなんと1200万ユーロ(約14億5900万円)。敷地面積は1平方キロメートルというから驚きです。
さらに、いかにも豪邸という設備も話題となりました。
建物は現代風で、バスルーム付きの部屋が9つ、使用人のための個室が4つ、シアタールーム、ワインセラー、80平方メートルのキッズルームなどを完備。他に2部屋を備えた離れやプール、パデル(スペイン発祥のテニスのような競技)のコート、クロスフィット用のジム、マッサージルーム、10台を収納できるガレージなどもあるという。
スペインに自宅を購入したということは、引退後もスペインに永住するのでしょうか。
少なくとも、スペインから他国のリーグへ移籍するという可能性はかなり低くなったと言えます。
ルカ・モドリッチは過去に脱税騒動が話題に
ルカ・モドリッチさんは2018年にスペインの税務局から脱税容疑で起訴され、それを認めたという過去があります。
この件には妻バーニャ・モドリッチさんも関わっており、ルクセンブルクにバーニャ・モドリッチさん名義で設立したペーパーカンパニーと思わしき企業を経由して脱税していたのだとか。
期間は2013年から2014の1年間で、総額は87万728ユーロ。これは禁固刑8ヵ月相当にあたるそうで、脱税額の40%となる34万8291ユーロの罰金を支払ったそうです。
さらには、禁固8ヵ月に対しても1日につき250ユーロ、合計6万ユーロを支払ったことで収監を免れたといいます。
実は、サッカー選手にとって脱税は”あるある”で、これまでにクリスティアーノ・ロナウドさん、ネイマールさん、リオネル・メッシさんなど名だたる選手が脱税騒ぎを起こしています。
その多くは肖像権の申告漏れのようですが、ルカ・モドリッチさんの場合、エージェントでもある妻バーニャ・モドリッチさんがいながらの脱税で、計画性が疑われてもしかたないでしょう。
まとめ
ルカ・モドリッチさんは6歳でクロアチア紛争、ボスニア・ヘルツェゴビナ紛争に巻き込まれ、18歳まで難民として生活してきました。
戦争の脅威の中、現実から逃避するかのようにひたすらサッカーに打ち込み、クロアチアでサッカー選手に。
その後、イングランド、スペインと活躍の場を移しつつも、クロアチア代表としてワールドカップで活躍してきました。
プライベートでは代理人も務める妻と3人の子供たちと仲睦まじく、スペインにある豪邸で暮らしているというルカ・モドリッチさん。
2019年には脱税容疑で起訴されるといったトラブルもありましたが、今も現役で活躍しており、今後もしばらくは現役を続行する様子です。
まだまだルカ・モドリッチさんの活躍から目が離せませんね。