名バイプレーヤーの木野花さんは、もたいまさこさんに似てるともっぱらの噂です。木野花さんの身長、生い立ちや若い頃の職業と女優としての経歴、もたいまさこさんに似ているのかの検証、旦那・子供の有無や結婚・離婚歴、再婚の有無と現在をまとめました。
この記事の目次
木野花はベテラン女優
出典:y-motors.net
木野花
生年月日:1948年1月8日
出身:青森県
身長:160cm
所属:吉住モータース
血液型:A型
活動:女優、演出家
木野花さんは青森県出身の女優です。
舞台出身ですが、1980年代後半からテレビ・映画の映像作品にも参加するようになり、現在は名バイプレーヤーとしてたくさんの作品に出演するようになりました。
特に、2013年のNHKの朝のテレビ小説「あまちゃん」での「メガネ会計ババア」や2023年の「ブギウギ」の「大野さん」を好演したことで話題になりました。
木野花の身長
木野花さんの身長は160cmです。
木野花さんは穏やかな高齢の女性というイメージがあるので、あまり身長は高くない印象があります。どちらかと言えば、小柄の印象を持っている人が多いかもしれませんね。
でも、身長は160cmですので、実は年齢の割には身長が高い方なんです。
木野花さんはブギウギの「大野さん」のように少し背中を丸めた役を演じたり、ほかの女優さんとは異なりヒールが高い靴ではなくスニーカーを履くようなこともあるので、実際の身長のよりも低いイメージがあるのかもしれません。
木野花の生い立ち
両親の離婚と寂しい子供時代
木野花さんは青森県で生まれました。
父親と祖父母から甘やかされて、愛情いっぱいの中で育ってきましたが、5歳の時に両親が離婚しました。
離婚後は母親に引き取られ、母親と2人で生活することになりました。
1950年代の日本で女性が1人で子供を育てるのは簡単なことではありません。木野花さんの母親は洋裁の仕事をして生活費を稼いでいたため、木野花さんは自宅で一人で母親を待っているという寂しい子供時代を過ごすことになりました。
小学校に入ると、母親の実家に預けられることもありました。その時は、自分より年下の甥っ子・姪っ子の子守をしなければならず、母親からの愛情不足&子守りという不条理の中で、母親を恨み、暗くて内向的な子供に育ったとのことです。
ただ、母親の実家は下北半島にある海と山に囲まれた自然豊かな場所だったため、自然の中で野原を駆け回り、海に潜ったりして遊んでいました。
1人の時間を大切にした思春期
小学校高学年になると、青森市内に引っ越します。自然豊かな場所から街に引っ越したために、なかなか街の生活に馴染むことができず、文学に没頭して現実逃避するようになりました。
中学になると夏目漱石や芥川龍之介にはまり、高校になるとヘッセやドストエフスキーを愛読していたそうです。
また、部活は一人で取り組むことができる美術部に入部しました。
木野花は若い頃は美術教師だった
木野花さんは青森県立青森西高校を卒業後に、弘前大学教育学部美術学科に進学しました。大学で彫塑に取り組みましたが、自身の才能に限界を感じ、美術教員になることを決意します。
生徒と楽しく交流することを夢見て、卒業後は中学校の美術教師になったのですが、あえなくその夢は潰えてしまいます。
しかし、『二十四の瞳』のような、生徒たちと楽しく交流するはずだった教師生活は、厳しい現実の前にあえなく挫折します。
授業は楽しかったと語っているため、生徒との交流がストレスだったのではありません。職員室での人間関係・対応がストレスだったとのことです。
授業は楽しかったのですが、職員室での人間関係が苦手。当時は教師の世界にも男尊女卑が当然のようにまかり通っていて、1年目の私には、先輩方にお茶を出すという役目が待っていました。
引用:(3ページ目)木野花さんが『徹子の部屋』に出演。『ブギウギ』『あまちゃん』と朝ドラで好演までの道のりとは。美術教師になるも、役者の道へ 76歳、股関節の手術後3ヵ月で舞台復帰|芸能|婦人公論.jp
1年目の教員は職員室の先生方にお茶を出さなくてはいけないという不条理・男尊女卑に耐えられなかったのでしょう。このような環境に我慢していたら、胃痛や片頭痛、低血圧に悩まされるようになり、1年で退職することになりました。
「教師を辞めないと命にかかわる」と感じたとのことですので、相当ストレスを感じていたのでしょうし、体調に異変が出ていたのでしょう。
木野花の経歴
俳優を始めたきっかけ
木野花さんは大学卒業後に中学校の美術教師になりますが、ストレスで体調を崩し、1年で退職することになりました。
ちょうどその頃、読んでいた美術雑誌「美術手帖」の中にアングラ演劇の特集記事があり、「アングラ演劇」に興味を持つようになります。アングラ演劇の世界は、性別に関係なく自由で開放された場所のように感じた木野花さんは、演劇の世界に飛び込むことを決意します。
’70年代当時、多くのアートは演劇に集まり、そこは男も女もなく自由で開放された場所に見えました。迷わず上京し養成所に入所。
職員室の男尊女卑の世界に疲れていた木野花さんにとって、自由で開放された場所に見えるアングラ演劇の世界は、とても魅力的に映ったのでしょう。
木野花さんは「3年でものにならなかったら青森に帰る」と決め、母親にもそのように宣言して上京し、1971年に東京演劇アンサンブル養成所に入所しました。
劇団「青い鳥の旗揚げ」
上京後、木野花さんは必死に演劇を勉強します。
上京後は、必死で勉強しました。演劇に関するあらゆる知識・技術を身につけようと、演劇専門書や脚本を読み漁り、バレエ教室に通ったり、いろんなジャンルの芝居を観て歩いたり。
引用:(4ページ目)木野花さんが『徹子の部屋』に出演。『ブギウギ』『あまちゃん』と朝ドラで好演までの道のりとは。美術教師になるも、役者の道へ 76歳、股関節の手術後3ヵ月で舞台復帰|芸能|婦人公論.jp
安アパートでバイトをしながら、寝る間も惜しんで演劇に没頭する生活でしたが、教員の時に悩まされた体調不良はピタッと治ってしまったそうです。
しかし、演劇の世界も木野花さんが思い描くような世界ではありませんでした。自主公演の計画を男女8人で立てていた時、女性メンバーの提案を男性メンバーが「女の考えだから」という理由でことごとく否定し続けることがあったのです。
このことにショックを受けた木野花さんは、1974年に女性メンバー5人だけで、劇団「青い鳥」を結成し、翌年に旗揚げ公演を行います。この「青い鳥」は自分たちで台本を書き、演出を手掛けて演じるという手法を用いて、80年代の小劇場ブームの旗手的な存在になりました。
「青い鳥」退団後
木野花さんは1986年に「劇団青い鳥」を退団すると、金鳥ゴンのCMに出演し、「亭主元気で留守がいい」というセリフで新語・流行語大賞の銅賞を受賞して脚光を浴びます。
その後、バイプレーヤーとして様々なドラマ・映画に出演しています。
<木野花のドラマ代表作>
・純情きらり(2006年)
・あまちゃん(2013年):メガネ会計ばばあ
・ブギウギ(2024年)
・3年B組金八先生(2004年~2005年)
・浅草ふくまる旅館(2007年)
・銭の戦争(2015年)
<木野花の映画代表作>
・北京的西瓜(1989年)
・ハッピーフライト(2008年)
・愛しのアイリーン(2018年)
・じょっぱり 看護の人 花田ミキ(2024年)
2018年公開の「愛しのアイリーン」では、第92回キネマ旬報ベスト・テン 助演女優賞を受賞しています。
また、舞台にも出演していて、2003年には劇団☆新感線の「花の紅天狗」で主演を務めました。
そのほか、1993年から2003年まで「木野花ドラマスクール」を開校し、若手俳優の育成にも注力しています。
木野花はもたいまさこに似てると話題に
木野花さんは俳優のもたいまさこさんに似ていると言われています。
木野花さんは、2024年6月24日にテレビ朝日の「徹子の部屋」に出演しましたが、その時に「もたいまさこに似ている」とSNSで話題になりました。
あー、もたいまさこが出てるなと思うと木野花だったり
— おやす@毒親捨てた (@bocchi_oyasu) July 9, 2024
木野花が出てるなーと思うと、もたいまさこだったりするこの現象に名前はあるのか?
この2人はまだ顔が似てるからいいけど
田口浩正と松尾諭は、さして顔は似ていないのに
同じ現象が起きる
もたいまさこと木野花間違えちゃうー
— Keiko Ikariya (@Keiko_Ikariya) June 23, 2024
もたいまさこかと思ったら木野花#徹子の部屋
— タロット占い師CHARMY(チャーミー) (@charmy3588) June 24, 2024
確かに、優しそうな高齢女性の役を演じていますし、どちらもメガネをかけていて、雰囲気も良く似ています。本当に似ているのかを写真で確認してみましょう。
こちら木野花さん。
こちら、もたいまさこさん。
出典:sankei.com
こちらは、NHKの番組で2人並んだところ。
出典:x.com
確かに、木野花さんともたいまさこさんは似ています。特に、髪の毛を後ろで1つにまとめた髪型をしている時は、うっかり間違えてしまうくらい似ていますね。
もたいまさこさんは2021年以降、女優の仕事をしていないようなので、今後2人が並んでメディアに映ったり、同じ作品に出演するということはないかもしれません。
木野花は旦那や子供がいる?
木野花さんは現在、旦那も子供もいません。
2017年ごろまでは母親と一緒に生活していましたが、母親を亡くしてからは1人暮らしをしています。
私もまた、もはやそういうおばあちゃん。結婚などもしたことはありましたが、今は一人で暮らしています。
引用:「王林ちゃんは意地がある」…木野花が「若いときにどう生きたか」が大事だと思う理由(現代ビジネス) – Yahoo!ニュース
詳しくは後述しますが、木野花さんには結婚歴はありますが、子供はいないようです。
木野花は結婚・離婚歴が3回
出典:lmaga.jp
木野花さんは結婚したことがあります。しかも3回!そして、離婚歴も3回あります。
・3回結婚して3回離婚。
結婚→離婚→再婚→離婚→再々婚→離婚という結婚歴は、なかなか一般人ではないですよね。木野花さんはそのルックスから恋愛には淡白なイメージがあるかもしれませんが、実は恋愛体質で情熱的なタイプなのかもしれません。
ご自分でも、「恋愛に夢中になる」とテレビ番組で話していたことがあります。
「小劇場の女性旗手として、如月小春、渡辺えり子(現・渡辺えり)と並ぶ三羽烏として注目を浴びた木野ですが、私生活では離婚歴があり、『恋愛しちゃうと、心も体も全部そっちに夢中になっちゃうから』とあっけらかんと語っていました。
引用:『ブギウギ』家政婦の大野さん役でオーラ漂う木野花(76) “先駆的な演劇人”の語り継がれる「包丁伝説」|NEWSポストセブン
「心も体も全部そっちに夢中になっちゃう」というのは、やはり情熱的なタイプなんですね。ただ、「一生添い遂げる」というほどの男性とは出会えなかったのでしょう。
木野花の現在①:再婚の可能性なし
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3回の結婚・離婚を繰り返した木野花さんですが、再婚の予定も再婚の可能性もないようです。
これは、2014年3月にフジテレビで放送された「ボクらの時代」に出演した時に語っていました。共演していた久本雅美さんと池田成志さんから、結婚について聞かれた時、「もう結婚する気はない」と語っていました。その理由は、「(自分は)結婚に向いてないから」とのこと。
3回の結婚・離婚を繰り返したことで、自分の性格では結婚には向かないと結論が出たのでしょう。
木野花さんが自分で結婚に向かないと判断したのは、ご両親の離婚が関係しているのかもしれません。5歳の頃にご両親が離婚して、木野花さんは母親の愛情に飢えた子供時代を過ごしました。母親の愛情が欠乏していたことで、母親を恨むほどになってしまったとのこと。
母は相変わらず厳しくて、私は過度の愛情欠乏で、母を恨み、暗い内向的な子供になっていきました。
そのような経験があるからこそ、ご自身で家庭を築くということ躊躇しているのかもしれません。
また、教員時代の苦しい経験も再婚をしないという決断に関係している可能性もあります。前述のように、木野花さんは大学を卒業後、中学校の美術教師になりました。
しかし、職員室での古い慣習、男尊女卑の慣習・人間関係に馴染むことができずに、ストレスで体調不良を起こして辞めてしまいました。この経験で「男女平等」に対して強い考えを抱くようになりました。
ただ、木野花さんの年代で完全に男女平等を理解している男性はかなりの少数派だと思います。結婚生活をする中で、男尊女卑を感じてしまう事もあったのではないでしょうか。
それが原因で、再婚をしないと決めたのかもしれませんね。
木野花の現在②:変形性股関節症を克服して復活
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木野花さんは50代後半から股関節の痛みに悩まされるようになります。
病院に行って検査をすると、変形性股関節症と診断されました。大腿骨と骨盤の間の軟骨がすり減ってしまい、激しい痛みが出てしまう病気です。
木野花さんは人工関節に置き換える手術を選択しますが、予後を考えるとすぐに手術ができるわけではなく、医師には「限界まで我慢してください」と言われ、痛みとの戦いの日々が始まったのです。芝居をする時には痛み止めの薬を飲んでいましたが、杖なしでは歩けなくなるほどでした。
そして、2016年に限界が来て、人工股関節の手術を受けることになりました。
それでも仕事は休まず、痛み止めを飲み、杖をついて、足を引きずりながら舞台に立っていました。7年前のある日、とうとう最後に残った軟骨がボロッととれた感覚があり、痛くて脚が動かせなくて、ようやく手術をする決断をしたのです。
引用:(2ページ目)木野花『ブギウギ』で家政婦「大野さん」を熱演中。美術教師になるも、ストレスと片頭痛で「命に係わる」と退職、役者の道へ 76歳、股関節の手術後3ヵ月で舞台復帰|芸能|婦人公論.jp
手術を受けた後は、リハビリをして、3ヶ月後には舞台に戻りました。
おかげさまで、3ヵ月で完全に歩けるようになり、舞台に出演。「この年齢で、ここまで早く機能が回復した人は珍しい。アスリート並みです」と医師も驚いていましたね。
68歳で股関節の手術をして3ヶ月で完全に歩けるようになって舞台に上がることができるというのは本当にすごいと思います。
手術後は痛みから解放され、小走りができるまでに回復したそうです。
木野花のまとめ
俳優の木野花さんのプロフィールや身長、生い立ちや若い頃の職業、女優としての経歴、もたいまさこさんに似ているという噂、旦那・子供の有無や結婚・離婚歴、再婚の可能性と現在をまとめました。
長年、脇役として活躍してきた木野花さんですが、2024年には「じょっぱり 看護の人 花田ミキ」で主演を務めます。今後、さらなる活躍を期待したいですね。