顕正会という宗教を知っていますか?日本の仏教系の新興宗教の1つですね。この顕正会、実はいろいろとヤバい噂があって、危険という評判がある宗教なんです。
今回は顕正会の特徴や芸能人・有名人について、危険な評判と事件、現在についてまとめました。顕正会がどんな宗教なのか興味がある人は、ぜひ参考にしてください。
顕正会の特徴
顕正会の特徴を見ていきましょう。顕正会の特徴を知れば、顕正会がどんな宗教団体なのかがわかってくると思います。
1.歴史が浅い新興宗教
顕正会は1942年にスタートした新興宗教です。1942年に東京品川区にある日蓮正宗妙光寺の総代だった浅井甚兵衛が初代講頭となってスタートさせました。つまり、顕正会ははまだ歴史が浅く、顕正会ができてからまだ80年も経っていないのです。
ちなみに、顕正会の正式名称は「冨士大石寺顕正会」と言います。日蓮正宗の総本山大石寺と似たような名前になっていますが、一切関係はありません。
出典:顕正会発足より今日までの弘通の足跡 | 冨士大石寺顕正会 – 公式サイト
現在の信徒数は200万人(平成30年7月)となっていますので、歴史は浅いですが、かなり大きな規模の新興宗教と言えるでしょう。
2.海外にも進出中
顕正会は日本の埼玉県に本部を置く宗教です。1942年に発足して以来、少しずつ信者を増やし、勢力を拡大してきました。先ほども言いましたが、顕正会の信者数は200万人にも上ります。
そして、2008年には海外進出を果たし、台湾の台北市内に顕正会初の海外拠点となる「台北会館」を建設しています。
これを足掛かりに、これからも顕正会は海外進出をしていくものと思われます。
3.勤行と勧誘が重要
顕正会は仏教の日蓮正宗系の宗教になります。そのため、日蓮大聖人を本仏として祀っています。
そして、日蓮大聖人の遺命に従って、日蓮正宗(法華経)の教えを広めて、国立戒壇(日本が国家として建立する本門の戒壇)を建立することで、日本の安泰と世界平和を実現することを目的とした宗教なのです。
では、具体的にはそのために顕正会の信者は何をするのか?それは勤行と勧誘です。顕正会では、「末法の仏道修行は勤行と折伏に尽きる」としています。
勤行とは日蓮大聖人を信じて南無妙法蓮華経を唱えること。そして、折伏とは人に勤行を勧めることです。つまり、早い話が勧誘ですね。
日蓮大聖人を信じてお経を唱え、どんどん勧誘する。これが顕正会の信者が行うことということになります。この「勧誘」が顕正会のポイントになるので覚えておいてください。
4.創価学会と対立
顕正会の特徴を語る上で欠かすことができないことが、創価学会との対立です。顕正会は創価学会と非常に仲が悪いんです。どちらかと言えば、顕正会が創価学会を一方的に敵視している感じではありますが。
顕正会も創価学会も、どちらも日蓮正宗の信者が作った宗教団体ですので、出自は同じですし、最初は似たような団体でした。
ただ、考え方の違いから、一気に関係性は悪化したんです。その理由を顕正会のホームページから、引用してみます。
ところが、政治野心を懐いた池田大作は、〝国立戒壇は憲法違反と批判されて選挙に不利になる〟として、自ら「国立戒壇」を否定した上に、大石寺境内に俄に建てた「正本堂」を「御遺命の戒壇」と偽った。
このたばかりは、日蓮大聖人の一期の大事たる御遺命を破壊せんとするもので、とうてい許されざる悪行である。
簡単に言うと、「創価学会の池田大作氏は政界進出を目論んで、日蓮大聖人の遺命だった「国立戒壇」の建立を否定した!許せん!絶対に許せん!」という主張ですね。
顕正会のホームページには、創価学会の批判が「これでもか!」というほど掲載されています。
顕正会が創価学会を批判したのは、本当に考え方が違ったからかもしれません。ただ、この創価学会を批判し対立したのは、信者を増やすための方策だったという意見もあるんです。
創価学会は巨大な組織ですが、敵が多い宗教団体でもあります。だから、創価学会を批判することで、その考えに賛同した人が顕正会に流れ込んでくるというわけですね。
顕正会には芸能人・有名人はいない!
新興宗教には、必ずと言って良いほど芸能人や有名人が入信しています。そして、宗教団体によってはその芸能人や有名人を広告塔として利用するところもあるほどです。
でも、顕正会には芸能人・有名人の信者はいません。インターネット上でも、証拠はもちろん、噂レベルですらも出てこないんです。
元SMAPの木村拓哉さんや俳優の斎藤工さんが顕正会の信者ではないかとしているサイトもありますが、これは何の根拠もないデマだと思います。
元信者さんのサイトなどを見ても、芸能人・有名人に信者がいたとは聞いたことがないとされているので、顕正会には本当に芸能人・有名人の信者はいないのだと思います。
顕正会に芸能人・有名人がいない理由
顕正会に芸能人・有名人がいないのはなぜでしょうか?200万人も信者がいれば、1人くらい芸能人・有名人がいてもおかしくありませんよね。
それなのに、顕正会の信者に芸能人・有名人がいないのは、次の4つの理由が考えられるんです。
創価学会に駆逐された
顕正会に芸能人・有名人が全くいないのは、創価学会に駆逐されたからかもしれません。芸能界に創価学会の信者が多いのは、皆さんご存知のとおりです。創価学会の信者が芸能界では大きな力を持っています。そのくらい、たくさんの創価学会の信者がいると言われています。
顕正会が創価学会と対立しているのは、先ほど説明したとおりです。だから、もし顕正会の信者の芸能人が芸能界にいても、創価学会の芸能人の力で干されてしまうのではないか?
それゆえに、顕正会の芸能人はいないのではないか?と言われています。
世間の名利を求めていないから利用しない
顕正会に芸能人・有名人がいないのは、会長である浅井昭衞氏が世間の名利を求めていないからとも言われています。
浅井会長は世間の名利が大嫌いなのだそうです。だから、信者もお金持ちになったり、有名になったりすることに興味を持っていないのです。それゆえに、信者は芸能人や有名人になろうとしない。だから、顕正会には芸能人や有名人がいないというわけですね。
これは、本当に世間の名利が嫌いなのか、創価学会と対立しているから、創価学会とは真逆の考えを持っているのか、どちらなのかはわかりません。
顕正会に辞めさせられた
顕正会に芸能人や有名人がいないのは、顕正会の信者が芸能界に入ったとしても、顕正会に芸能界を辞めさせられたからかもしれません。
「創価学会の信者が多くはびこる芸能界に自ら飛び込むとはおかしい!」と言われて、芸能界を辞めるか、信者を辞めるかの二択となり、当然「信者を辞める」という選択肢を選ぶことはできないため、芸能界を辞めざるを得ないというわけです。
徹底的に隠している
顕正会に芸能人・有名人がいない理由の5つ目は、徹底的に隠していることです。顕正会として隠しているのか?それとも、信者自身が自らの意思で隠しているのかは不明ですが、とにかく徹底的に隠しているから、情報が一切出てこない可能性もあります。
ただ、このSNS全盛の時代に、一切噂すら出てこないのは、隠しているのではなく、本当に顕正会には芸能人・有名人はいないのかもしれませんね。
顕正会は危険との評判?
顕正会は危険な宗教団体という評判です。なぜ、「顕正会=危険」という評判になってしまったのか、その理由を説明していきます。
これを見れば、顕正会が危険という評判があることも納得できると思います。
勧誘がしつこくてカルト的
顕正会は勧誘がとにかくしつこい。そして、勧誘方法が危険なことが多いんです。先ほど説明したように、顕正会は勧誘を推奨しています。そして、噂によると、勧誘にはノルマがあるそうなんです。
だから、信者は必死に勧誘してくるんです。一度断っても、何度も何度も勧誘してきます。根負けして入信するのを狙っているんです。
また、顕正会の勧誘は強硬手段に出ることもあります。
・監禁して入信を迫った
・入信させるために拉致した
勧誘するために、こんなことも行っているんです。こんなことをする新興宗教はカルト認定されてもおかしくないですし、危険視されても当然ですね。
日蓮正宗から破門された
顕正会が危険という評判があるのは、日蓮正宗から破門されているからという理由もあります。顕正会はもともとは日蓮正宗から派生した新興宗教です。
最初は日蓮正宗も顕正会の存在を認めていましたが、昭和49年に破門になっています。これは、この後説明する創価学会の襲撃が関係しています。
そして、顕正会が日蓮正宗から破門にされたということは、親から縁切りされたようなものです。つまり、とんでもないことということです。
日蓮正宗から破門されるほど、危険な新興宗教ということですね。
公安からマークされている
顕正会は、公安からマークされている宗教団体です。公安とは日本の治安を維持するために、政治犯・テロリストなど反社会的な活動を取り締まる警察のことです。
そんな公安に顕正会はマークされているんです。危険以外の何物でもありません。
公安調査庁のホームページには、次のようなが掲載されています。
また,10年以内に300万人会員の達成を目標とする集団が,相次ぐ自然災害をとらえて「巨大地震・異常気象は大闘争の前兆」などと恐怖心をあおり,「男子精鋭十万の結集で亡国日本を救わん」と訴えて布教を呼び掛けたほか,大学生などの若年層を対象として,執拗な勧誘を展開し,監禁容疑で逮捕され関連施設などが家宅捜索される事件(7月)を引き起こすなど,社会との軋れきを顕在化させる動きもみられた。
これは明らかに顕正会のことを指しています。実際に、2015年には警視庁公安部が顕正会の本部や東京会館を家宅捜索しています。
ちなみに、公安がマークしている宗教団体と言えば、オウム真理教もありますよね。これを考えると、顕正会が危険という評判があるのは当然のことと言えると思います。
創価学会を襲撃している
顕正会が危険という評判があるのは、創価学会を襲撃していることも関係していると思います。顕正会が創価学会を敵視しているのは、今まで説明したとおりです。
ホームページにも長々と創価学会の悪口を書き連ねているところを見ると、「仏教としての教えを守り導く」というよりも、「創価学会を敵視するために存在する団体なのではないか」と思ってしまうほどです。
そして、顕正会は昭和49年に創価学会の本部に乱入し襲撃しています。約七十人の男子部員が街宣車を先頭に東京・信濃町の創価学会本部に押しかけて、乱入した事件ですね。
しかも、これはただ単に顕正会が襲撃したという事件ではありません。創価学会は顕正会にスパイを忍び込ませていたので、そのスパイから創価学会が襲撃されるという情報を聞いていて、反撃する準備をしていたんです。
実際に、木刀や角材を用意していて、顕正会の信者を袋叩きにしたとのこと。なんかいろいろとすごい事件です。
こんなことをする顕正会はもちろん、スパイを潜り込ませて、反撃のための準備をしていた創価学会も、間違いなく危険な新興宗教というレッテルを貼っても良いのではないかと思ってしまいます。
いくら考え方の違いがあって対立関係にあったと言っても、こんな襲撃をする顕正会は危険であるという評判になっても仕方ないですよね。
脱会者は脅される
顕正会が危険という評判になる最後は、脱会者は脅されることです。顕正会は脱会を許しません。もちろん、表向きはスムーズに脱会できるようになっています。
でも、実際は違います。脱会の意思を見せると、脅されるようになるんです。「罰が当たる」とか「無間地獄に落ちる」と言われることもありますし、暴行されることもあります。
だから、簡単には脱会できないようになっているんですね。
顕正会関係の事件一覧
顕正会は、1942年にスタートしてから今までにたくさんの事件を起こしてきました。
■昭和49年10月 創価学会本部襲撃、信者12人が逮捕される
■昭和61年9月 宗教団体「本門正宗」本部襲撃
■昭和63年10月 本部前で理境坊妙観講所属の法華講員に対して暴行を加える
■平成元年1月 理境坊妙観講所属の法華講員に暴行を加える
■平成元年2月 妙観講本部へ乱入
■平成4年8月 高校生に入信強要で逮捕
■平成5年3月 高校生拉致監禁暴行
■平成10年1月 会社員男性に入会強要、拉致監禁暴行
■平成10年3月 退会希望者に暴行
■平成11年8月 入会強要で高校生骨折
■平成12年5月 女子中学生に強制わいせつ
■平成12年6月 入会強要で監禁暴行
■平成13年7月 入会強要で暴行
■平成17年7月 強引な入会強要のため神奈川県警が顕正会横浜会館を家宅捜索
■平成19年2月 信者が派遣勤務先から900万件の個人情報を持ち出す
■平成25年9月 強引な勧誘のために警視庁公安部が信者2名を事情聴取、顕正会本部や東京会館など5箇所を家宅捜索
■平成27年10月 入会強要のために高校生を未成年者誘拐、警視庁公安部が本部や東京会館などを家宅捜索
これらはあくまで一部です。入会強要の事件は、まだこのほかにもあります。
顕正会の現在のまとめ
最後に、顕正会の現在についてまとめておきましょう。
・強引な勧誘をしている
・公安からマークされている
・創価学会とは相変わらず対立中
これが、顕正会の現在の状態ですね。公安からマークされながらも、信者数は200万人を超え、まだまだ増え続けているという現実。
もし、本当に顕正会の教えに感銘を受けたというなら話は別ですが、しつこく勧誘されて困っているなら、早めに警察や弁護士などに相談したり、顕正会とは距離を置くようにしないと、思わぬ事件に巻き込まれる可能性は十分にあります。
「まさかここまでしないでしょ」と思うようなことをやることもありますので、顕正会の信者とは距離を置いた方が賢明です。