岡山金属バット母親殺害事件の犯人の現在!実名や邑久高校でのいじめ・母親との関係・判決も総まとめ

真面目な高校3年生男子が後輩に金属バットで殴り、母親を撲殺した「岡山金属バット母親殺害事件」ですが、動機は邑久高校でのいじめだと話題です。

 

今回は事件の概要や犯人の実名、いじめや母親との関係、判決と現在をまとめました。

岡山金属バット母親殺害事件の概要

岡山金属バット母親殺害事件とは、2000年に岡山県で高校3年生の男子が後輩4人を金属バットで殴り、さらに母親を殴り殺した事件です。

 

・発生日時:2000年6月21日
・場所:岡山県立邑久高校と犯人の自宅
・被害者:犯人の母親(死亡)、犯人の後輩4人(ケガ)
・犯人:邑久高校3年生男子
・逮捕日:2000年7月6日
 
岡山金属バット母親殺害事件で犯人の男性高校生は自転車で逃亡し、事件から16日後に逮捕されています。

 

 

後輩4人を殴る

 

2000年6月21日午後4時40分ごろ、野球部員だった3年生の男子生徒は練習中に突然、部活の後輩である2年生部員4人を金属バットで殴りつけました

 

2年生部員1人が頭部を殴られ重傷、3人(2年生2人、1年生1人)が軽傷を負いました。そして、そのまま逃走しています。

 

 

母親を殴り殺す

 

逃走した男子高校生は、そのまま自転車で自宅へ向かっています。

 

そして、自宅の居間でテレビを見ていた母親を金属バットで殴り殺しました。母親はほぼ即死の状態でした。

 

その後、野球のユニホームから青の長そでシャツと黒ズボンに着替え、お年玉など現金20万円や携帯ゲーム機、ポケモンカードなどをリュックに詰め込んで、午後5時頃に自宅を出ます。

 

学校で後輩を襲ったのが午後4時40分頃、母親を殺害して自宅を出たのは午後5時頃。

 

邑久高校から犯人の男子高校生の自宅までは、全力で自転車をこいでも15分かかります。

 

ということは、自宅に戻って母親を殺し、着替えて荷物をまとめて出るまで、たった5分しかかからなかったということになります。

 

 

自転車で逃げる

 

母親を殺して、着替えた犯人は自転車で逃走します。

 

自宅から東に進み、兵庫県~京都府~福井県~石川県~富山県~新潟県~山形県~秋田県と自転車で北上していきました。

 

夜は公園や高架下などで野宿をしていたようです。また、自転車が途中で故障したため、逃走中に自転車を3回盗んで乗り換えています。

 

 

逮捕された

 

自転車で逃走していた犯人の少年は、新潟県や山形県でトラックの運転手に目撃されていました。

 

そして事件から16日後の7月6日、秋田県本荘市で秋田県警の捜査員に発見されて、逮捕されました。

 

少年は逮捕時、汗まみれに汚れていて、臭うような状態だったそうです。

 

岡山県警に移送された少年は、容疑をおおむね認めています。

 

調べに対し、男子生徒は「後輩から丸刈りにするように言われて、殺すしかないと考え、親にも迷惑がかかるため、殺そうと思った」と供述しているという。

 

引用: Yellow Hiro’s TOPIC#2-96 岡山・高3バット殴打事件

 

後輩を殴った時に、犯人は「後輩を殺してしまった」と思ったようです(実際は重傷)。

 

そして、自分が殺人犯になったら親に迷惑がかかるから、母親を殺害したとのことです。

 

 

岡山金属バット母親殺害事件の犯人の実名は?

 

岡山金属バット母親殺害事件は、母親を金属バットで殴り殺し、岡山県から秋田県まで自転車で逃走したという衝撃的な事件でした。

 

通常なら犯人は実名報道されますが、この事件の犯人は高校3年生の未成年ですので、実名報道はされていません

 

ただ、2ちゃんねるには次のような書き込みがありました。

 

加害者・・・岡*樹くん

 

引用:岡山金属バット事件・被害者の父親語る

 

一部伏せ字になっています。また、顔写真などの報道もありませんでした。

 

この事件では、犯人への同情があったのかもしれません。

 

ではなぜ、犯人が同情されたのか?それは犯人がいじめられていて、そのことが事件の動機になった可能性が高いからです。

 

 

 

岡山金属バット母親殺害事件は邑久高校でのいじめが原因?

岡山金属バット母親殺害事件の原因は、いじめではないかと言われています。

 

邑久高校の野球部では、被害者になった後輩たちが犯人をいじめていたようなんです。

 

そして、いじめられている鬱憤が一気に爆発してしまったことが事件の動機とされています。

 

 

犯人は真面目との評判

 

犯人の男子高校生は真面目でおとなしい生徒だったと評判でした。

 

自己主張することはあまりないものの、まじめで教師から叱られることはないタイプで、邑久高校の進学コースに在籍していました。

 

野球部では準レギュラーでレギュラーでしたが、体力には自信があったようです。

 

また、マラソン大会では常に上位で、「ひたすら走るのは向いている」という我慢強く、コツコツと真面目に物事に取り組むことができる性格だったようです。

 

 

いじめがあったという情報あり

 

この真面目でおとなしいタイプの犯人を、被害者たちはいじめていたようです。

 

・柔道やプロレス技をかけられていた
・掛け声を真似される
・練習中にボールをぶつけられた
・スパイクで蹴ったり殴ったりした
・柔道の締め技をかけて、服に唾をつけたら金をとると脅していた

 

事件の前日には、3年生が「夏の大会に向けて丸刈りにしよう」と申し合わせていましたが、犯人はそれに従わず、丸刈りしませんでした。

 

そのために、後輩の被害者たちが「丸刈りにしろ」と詰め寄っていたようです。

 

また、事件当日は被害者たちから殴られて、グラウンドで大の字になっていたという情報もあります。

 

 

被害者の親と学校は否定

 

しかし、被害者の親はいじめはなかったとしています。また、学校側は事件発生から一貫して野球部ではトラブルはなかったとしていました。

 

ただ、犯人が逮捕された後は、「からかいはあった」と認めました。それでも、「からかい」であり、「いじめ」ではありません。

 

「スパイクで殴られる」のが「からかい」で済まされるのでしょうか。

 

また、被害者の親は暴力団の組長で、被害者はその親の威光を笠に着て、犯人などに威張り散らしていたし、周りも何も言えなかったという情報もあります。

 

75 :岡山県の??高校(なんて読むの?):2000/07/15(土) 22:33

加害者・・・岡*樹くん
被害者・・・戸田健太郎(将来の組長候補・・校長もびびって苛めは無いと言わせる)
加害者の親・・戸田**山口系の組長?(山口組本家に迷惑かけまくり?暴対策で?)
共犯者・・・野球部長と**校長先生(顔面殴られてもイジメとは言わないらしい!

 

引用:岡山金属バット事件・被害者の父親語る

 

この情報はどこまで本当かはわかりませんが、3年生の先輩に「丸刈りにしろ」と詰め寄ったり、殴ったりするなんて、いじめはあったことはほぼ間違いないでしょう。

 

 

文章や虫でいじめのストレスをなんとかしていた?

 

犯人は事件前、ノートに小説風の文章を書いていました。自分を投影した主人公が別の少年に棒で殴りかかるというものです。

 

また、犯人は昆虫やトカゲなどを引きちぎっていたことがわかっています。

 

これらの行動は、犯人が受けていたいじめのストレスをなんとか発散しようとしていたものと言われています。

 

 

岡山金属バット母親殺害事件の犯人は母親にも嫌悪感があった?

 

岡山金属バット母親殺害事件では、犯人は自分をいじめていた後輩を金属バットで殴り、殺してしまったと思い込みました(実際は重傷)。

 

そして、自分が殺人犯になると、親に申し訳ないからという理由で、母親を殺害しています。

 

この動機だけを見ると、歪んではいるものの、犯人は母親思いの子どもだったのかと思いますよね。でも、実際は母親への嫌悪感があったようです。

 

犯人は逃走中のことを克明に家計簿に記していたのですが、事件前日の欄には「明日、狩りを決行する」と書かれていました。

 

誰を「狩る」のかは書かれていませんが、後輩の被害者を指していたと思われます。

 

そして、事件当日の家計簿の備考欄には「○○(母親のフルネーム)を狩った」と書かれています。また、ノートに「うるさい」などと母親を拒むような言葉が残されていました。

 

母親は犯人が中学生の時に、犯人が登録選手から外されそうになったら、指導者に掛け合ったことがありました。

 

また、高校になってからも、部活のことに積極的に口を出したり、声を出して応援したりしていたようで、犯人はウザがっていたようです。

 

その鬱憤も溜まっていて、いじめのストレスを解放して犯行に及んだ時に、母親への鬱憤もコントロールできない状態になってしまい、母親を殴り殺してしまったのかもしれません。

 

少年の父親も逮捕後に次のように語っていました。

 

(息子は)母親の期待をプレッシャーに感じていた。仲がよかったとは言えない

 

引用:岡山金属バット母親殺害事件 – Wikipedia

 

だから、殴り殺した後もパニックにならず、冷静に服を着替えてお金やゲーム機を持ち出し、5分後にはさっさと家を出て逃亡した…と推測することができます。

 

 

岡山金属バット母親殺害事件の判決

 

岡山金属バット母親殺害事件の犯人は、秋田県本荘市で7月6日に逮捕されました。

 

犯人の少年は事件当時17歳の未成年でしたので、少年法に守られた状態です。ただ、犯行は悪質でしたので、岡山地検は「刑事処分相当」との意見をつけて、家庭裁判所に送致しています。

 

家庭裁判所では、犯人の少年について次のように述べています。

 

「男子生徒は生活態度もまじめで、これまで非行歴もない。知的能力は高いが情緒性が未発達で、円滑な対人関係を築く能力に乏しい。感情の表し方が不得手で、人格に問題性がある」とし、「長期の専門的教育が必要」とした。

 

引用:Yellow Hiro’s TOPIC#2-96 岡山・高3バット殴打事件

 

そして、特別少年院への送致を決めました。

 

特別少年院は「心身に著しい故障はないが、犯罪的傾向の進んでいる、おおむね16歳以上23歳未満の非行少年を収容する少年院」です。現在の第二種少年院ですね。

 

期間は判決の時点では、「2年ないし2年半の専門教育が必要」としています。

 

 

岡山金属バット母親殺害事件の現在

 

岡山金属バット母親殺害事件の犯人は、現在少年院を出所しているはずです。少年院への送致は2年ないし2年半という期間を裁判所が定めました。

 

少年院は基本的に「収容は20歳になるまで」ですので、遅くとも2005年までには出所していると考えて良いでしょう。

 

犯人の父親は、逮捕後に次のようにコメントしています。

 

長男が今回自分が犯した事件の重大さを十分受け止めることができるよう、また家庭裁判所において適正な審判を受けることができるように、父親としてできる限りのことをしてやりたいと思っています。

 

引用:Yellow Hiro’s TOPIC#2-96 岡山・高3バット殴打事件

 

このコメントを見る限り、父親はしっかりと犯人をサポートしていくようですので、出所後は父親のサポートを受けながら生活していると思われます。

 

もともと真面目な性格の犯人ですから、出所後は真面目に生活しているでしょう。

 

 

岡山金属バット母親殺害事件のまとめ

岡山金属バット母親殺害事件の概要や犯人の実名、邑久高校でのいじめや犯人の母親への思い、判決と現在をまとめました。

 

いじめを受けていた犯人の気持ちを思うと、やりきれないものを感じてしまいますね。

 

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