金光教とは

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金光教とは、幕末に作られた神道系の新宗教です。

1859年、岡山県で赤沢文治（川手文治郎）が開いた創唱宗教です。赤沢文治は後に「金光大神」と呼ばれるようになりました。

金光教は、日本を中心に約1500ヶ所に教会や布教所があり、41万人の信者がいて、黒住教や天理教と共に、幕末三大新宗教に数えられる宗教です。

金光教の教えとは？

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金光教の祭神は、「天地金乃神」と「生神金光大神」です。

そして、「凶事は人間の勝手気ままから生じる神への無礼が原因であり、神の願いにかなう生き方や行動を行いさえすれば、すべてが神に守られた中での生活が行える」と説いたのです。

つまり、信仰心を持って神に仕える生活をすれば、神に守られた生活を送ることができて、悪いことは起こらないということですね。

信心とはわが心が神に向かうことであり、その姿をもって日々の生活を送ることです。そこに神のおかげを受けることができ、生かされて生きている人間であることの自覚が深まっていくのです。

 

引用：教祖の教え | 金光教 KONKOKYO

心を神に向けて生活することで、神に守られて生活できるということです。

また、金光教の特徴としては、他の宗教を否定しないことにあります。

世界には他の宗教を全く認めないという一神教の宗教も多い中、金光教は他の宗教を否定しないのです。

そのためか、あまり熱心に布教活動をしていないようです。

金光教がカルト宗教という評判は全くなく安全

出典：konkokyo.or.jp

新興宗教というと、カルトっぽいイメージ、危険なイメージを持っている人は多いと思います。

金光教は幕末に生まれた新しい宗教ですが、評判は比較的よく、カルトという評判はほぼありません。

金光教は先ほど説明したように、他の宗教に対して寛容です。

そのため、他の宗教に対して攻撃的なことをしませんし、無理な勧誘もしません。無理やりな高額のお布施も聞きませんし、政治的な活動によるトラブルも、現在のところありません。

そのため、「金光教」という名前だけを聞くと、きらびやかな宗教というイメージを持つかもしれませんが、実は穏健な宗教なんです。

そして、穏やかな宗教というイメージを裏付けるものが、金光教のゆるキャラです。

金光教の教会周辺では、金光教のシンボルマークが入ったお饅頭が作られており、そのお饅頭を頭につけたゆるキャラ「金光メイカ」が誕生しています。

このゆるキャラは金光教専用のゆるキャラではなく、金光町のゆるキャラですが、宗教のシンボルマークを使ったゆるキャラを許すあたり、いかに寛容な宗教なのかがわかりますね。

おかキャラ総選挙ではたくさんの方と撮影頂きました。写真はミニメイカかぶり物を被ってぱちり！ちっさいメイカかわいいです！ pic.twitter.com/5WaDNFibGU

— 金光メイカ (@konkoumeika) December 4, 2017

金光教の芸能人・有名人①　歌舞伎関係8名

金光教の芸能人・有名人を見ていきましょう。

実は金光教の信者には、歌舞伎関係者が多いんです。

なぜ歌舞伎関係者に金光教信者が多いのかは、しっかりとした情報はありませんが、金光教は昔は芸人や遊郭あたりの信者が多かったとされています。

また、歌舞伎役者の嵐橘三郎が金光教の熱心な信者で、そこから歌舞伎界に広がったとも言われています。

では、信者と言われている歌舞伎関係者を実際に見ていきましょう。

1．中村鴈治郎さん（初代）

初代の中村鴈治郎さんは、熱心な金光教の信者だったことで知られています。

そのため、一門を挙げて金光教を信仰したとされています。

2．萬屋錦之介さん

歌舞伎役者であり、映画スターとしても活躍した萬屋錦之介さんも金光教の信者でした。

自伝中で、「私は金光教の申し子だと冗談とも真面目ともつかず云われたものでした」と語っていますので、信者だったことは間違いないでしょう。

3．中村勘三郎さん

18代目の中村勘三郎さんも、金光教の信者でした。

中村勘三郎さんが亡くなった時には、金光教御幸教会がブログで追悼の意を表しています。

4．中村芝翫さん

歌舞伎役者の中村芝翫さんも、金光教の信者です。金光教のホームページには、次のように書かれていました。

「父は朝、顔を洗ったあと、ご神前に座り、手を合わせて長い時間、お祈りしています。父は、いろんなことを神様に聞いてもらっているんだと思うのです。…祖母の代から続いている慣わしですが、私の女房も私の舞台初日の前日には必ず教会にお参りし、舞台とか役のことをお願いするんです。そして、ご神米を頂いて帰って、それを私の衣装の下に縫い込んでくれます。…信仰のおかげでたくさんのことを教えて頂いていますが、特に祖先を敬う心が大切。私が何代目という世界にいるから、一層強く感じています。」

 

引用：金光教とは

お父様の葬儀も、金光教式で営まれています。

5．片岡孝太郎さん

片岡孝太郎さんも、金光教の信者です。ご自身のブログの中で、金光教を信仰していることをうかがわせる一文を書いています。

忘年会後に、両親の亡き親友のお宅で

金光教の言葉を合唱し参拝

 

引用：Xmasいぶさん | 片岡孝太郎オフィシャルブログ「片岡孝太郎の 話すことあり 聞くことあり」Powered by Ameba

金光教信者の歌舞伎役者は本当に多いですね。

6．坂田藤十郎さん

歌舞伎役者の坂田藤十郎さんも、金光教の信者です。奥様の扇千景さんも金光教の信者と言われています。

7．中村吉右衛門さん

中村吉右衛門さんも、金光教の信者と言われています。

8．三田寛子さん

三田寛子さんは、中村芝翫さんと結婚して金光教の信者になったと言われています。

金光教の芸能人・有名人②　その他11名

金光教の信者には、歌舞伎界以外の芸能人や有名人もいます。

1．伊藤昌哉さん

政治評論家で、池田内閣では内閣総理大臣の秘書官を務め、「影の官房長官」とまで言われた伊藤昌哉さんは、奥様の影響で金光教に入信しています。

1954年頃から金光教の教会に通い始め、1956年には政治的な判断なども金光教に委ねるほどになっていたと言われています。

2．サトウサンペイさん

『フジ三太郎』で知られる漫画家のサトウサンペイさんは、金光教の信徒です。

『ドタンバの神頼み』という金光教の信仰生活を書いたエッセイも出版しています。

3．砂川しげひささん

砂川しげひささんは、『ぼくのあかん信心帖』という金光教の信心感文をまとめたエッセイを金光教の出版社から出版しました。

4．松木安太郎さん

サッカー解説者として活躍している松木安太郎さんは、『金光新聞・神様ありがとう』の中で、次のように述べています。

「自分の環境は、気持ち一つで変えられます。それは金光教祖様の、おかげは和賀心（わがこころ＝和らぎ喜ぶ心）にあり、というみ教えの実践だと思います。どんな壁にだって必ず穴があります。少し考え方を変え、前向きに工夫し努力すれば、素晴らしい力が出せます。自分の心次第で打ち勝っていくことができます。このみ教えはそう心に響いてきますし、僕自身、いつもこのみ教えを基本に持っていたいと思っています。」

 

引用：金光教とは

この言葉を見る限り、かなり熱心な信者であることがわかりますね。

5．甲本ヒロトさん

「ザ・クロマニヨンズ」のボーカルとして知られる甲本ヒロトさんは、金光教の信者と言われています。

しかも、金光教の教祖の血を引く家柄の出身なんだとか。

ということは、甲本ヒロトさんだけでなく、弟の甲本雅裕さんも同じく金光教の信者なのかもしれません。

6．小川洋子さん

『博士の愛した数式』や『ミーナの行進』で知られる小川洋子さんも、金光教の信者です。

小川洋子さんは、祖父が金光教の教師という家庭で育っていますので、ある意味、金光教信者のエリートと言えるかもしれません。

7．小田原大造さん

株式会社「クボタ」の社長だった大田原大造さんも、熱心な金光教の信者として知られていました。

8．かんべむさしさん

小説家のかんべむさしさんは、2005年に『理屈は理屈 神は神』というエッセイの中で、金光教に入信したことをカミングアウトしています。

しかし、布教しようという意味のエッセイではなく、あくまで冷静な視点を保っています。

9．杉田二郎さん

歌手の杉田二郎さんは、実家が京都の金光教島原教会でしたので、自然な形で金光教の信者になったようです。

現在は金光教関係でミュージシャンとして活躍している他、金光教島原教会の副教会長も務めています。

10．鈴木清一さん

ダスキン創業者である鈴木清一さんは、金光教の熱心な信者でしたが、同時に一燈園の信者でもあったようです。

他の宗教を認めている金光教ならではかもしれませんね。

11．品川祐さん

品川庄司の品川祐さんは、父方の実家である山野愛子グループが金光教の信者の一家であることから、金光教の信者であると言われています。

まとめ

金光教の基本情報や教え、カルトの評判の有無、金光教の芸能人・有名人11人をまとめましたが、いかがでしたか？

金光教のような穏やかな宗教だと、「宗教って怖い」というイメージがなくて良いですね。