日本の新興宗教の1つである阿含宗ですが、この阿含宗はなかなか危険でやばいという噂があるんです。
今回は阿含宗の基礎情報や会員数、代表、やばい&危険な理由、阿含宗の芸能人や有名人3人、年間行事一覧表と現在をまとめました。
この記事の目次
阿含宗とは
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阿含宗とは、ゴータマ・ブッダ(釈迦)が直接説法した唯一の経典である「阿含経」を拠りどころとする仏教の新興宗教です。
・本山総本殿:釈迦山大菩提寺
・立宗:1978年4月8日
・開祖:桐山靖雄
・本尊:真正仏舎利
・依経:阿含経
・道場:国内74ヶ所、海外8ヶ所
阿含宗は桐山靖雄によって1978年4月8日に立宗されています。
それまで桐山靖雄は、「観音慈恵会」という仏教教団を主催していました。
その時は、大乗仏教の経典「観音経」を拠りどころとしていましたが、釈迦が説いた成仏法を探し続けた結果、阿含経にたどり着き、阿含経を唯一の経典とする阿含宗を開いたのです。
阿含宗では阿含経の教説を実践することで、誰でも超能力を備え、仏陀になることができる、つまり解脱することができると説いていました。
実際に、桐山靖雄は信者からの「御伺い書」を、開封せずに超能力で透視して返答したり、護摩壇に点火する際、桐山の念力で発火・点火させる「念力護摩」をやって見せたりしていました。
阿含宗の会員数
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阿含宗の会員数は、雑誌の「週刊ダイヤモンド」によると、340,862名となっています。
年会費は1年で1万円とのことですので、単純計算で年間約34億円が会費として集まることになります。
ただ、近年は会員数が激減してきているという噂です。当然、会員数が激減したことで会費収入が少なくなり、集金活動が激しくなってきているとも言われています。
阿含宗の代表・桐山靖雄とは
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阿含宗の開祖であり代表だった桐山靖雄の経歴を見ていきましょう。
・本名:堤真寿雄
・生年月日:1921年1月5日
・出身:神奈川県横浜市
桐山靖雄は若い頃は作家志望であり、月刊誌に読み切りが掲載されたこともありました。
18歳の時に結核になり、サナトリウムに入院しています。そのため、懲役検査は丙種でした。
結核で療養することになった自分の不運を嘆き、天源淘宮術を学んで運命学を志すなど、占いやスピリチュアルに傾倒していく傾向がありました。
戦後は精米機と製粉機を販売する仕事で成功を収めますが、1948年、27歳の時に事業に失敗して、自殺を考えるようになりました。
自殺場所を探していた時に、仏教関連の『般若心経』『観音経』『延命十句観音経』『凖胝観音経』を見つけます。
そして『凖胝観音経』に救いを求め、1954年に観音慈恵会を始めて布教を行っていきました。
その後、どんどん信者を増やして事業を起こすなど、名誉を手に入れていくことになります。
・1957年:『幸福への原理』を出版する
・1970年:初めて念力で法力護摩を焚く(念力で火をつける)
・1971年:『変身の原理』がベストセラーになる
・1973年:密教食ブームに乗って、光和食品株式会社を設立
・1978年:阿含宗を立宗
・1980年:『守護霊を持て』がベストセラー
・1985年:バチカンで修法し、サン・ピエトロ大聖堂にて預言者ヨハネの声を聞く
作家志望だったこともあり、文章が上手で本がベストセラーになっていることが特徴ですね。
また、チベット仏教・スリランカ仏教・ブータン仏教・ミャンマー仏教からそれぞれ高僧・法号を授かっています。
さらに各国の大学から博士号を授与され、名誉教授職にも就任しています。
・中国国立中山大学名誉教授に就任
・中国国立佛学院名誉教授に就任
・モンゴル国立大学学術名誉教授に就任
・中国国立北京大学名誉教授に就任
・タイ国立タンマサート大学より名誉博士号授与
これらの経歴を見ると、桐山靖雄はかなり「名誉」を大切にしていて、各国の仏教界に多額のお金をばらまいていたと推測できます。
阿含宗がやばい&危険な理由① 阿含宗全体
日本は新興宗教へのアレルギーのようなものがありますので、「新興宗教=やばい・危険」というイメージが強いです。
ただ、阿含宗に関しては、新興宗教だからやばいというだけでなく、詳細を知れば知るほど危険でやばい実像が浮かび上がってくるのです。
阿含宗がやばい&危険と言われる理由を見ていきましょう。
本尊が途中でチェンジ!
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仏教において本尊はとても大切なものです。本尊は仏教寺院や仏壇などに最も大切な信仰の対象として安置されるものですから、その宗教を写す鏡とも言えるものです。
しかし阿含宗では、この本尊が途中で変わっているんです。
最初は「準胝観音」でしたが、昭和61年にスリランカのジャヤワルダナ大統領からもらった、ブッダガヤの金剛宝座より発掘されたという由来書付きの「真正仏舎利」を本尊にしました。
この真正仏舎利は計画的に譲り受けたものではなく、もらう予定だった他の教団が諸事情で受け取れなくなったために、「棚からぼた餅」的にもらうことができたのです。
そんな「棚ぼた」的なものを本尊としてしまうのは、かなりやばいですよね。
桐山靖雄がインチキ
桐山靖雄は念力で火をつけたり、封筒の上から中の便せんに書かれてある文章を読んだりしていました。瞬間移動ができたという説もあります。
この超能力を信者に見せつけることで、自分自身を神格化し、求心力を高めていったのです。
しかし、これらの超能力は全部インチキでした。
念力で火をつける「念力護摩」は「無水クロム酸」という発火剤を使ったトリックと言われています。また、透視は揮発性の高いアルコールに浸して中身を透かして読んだとされています。
これは超能力ではなく、マジックですよね。
ちなみに、NHKドラマ「タリオ」の2話では、新興宗教の女性教祖がこの念力護摩や透視を同じトリックで行っている様子が描かれていました。
このタリオの2話は阿含宗への完全な皮肉と言えるでしょう。
お布施が高い
阿含宗がやばい&危険な理由の3つ目は、お布施が高いことです。阿含宗は会費こそ1年で1万円ですが、それ以外のものがめちゃくちゃ高いんです。
冥徳解脱供養のためには1体10万円。しかも、それを何回もしないと守護霊をもらえません。さらに、200万円の仏舎利を買わないと本山護山会に入ることはできないとされています。
一部情報では守護霊をいただくためには1000万円はかかるとか…。
会員数が少なくなってきて、さらに集金は厳しくなってきているとのことなので、お布施の額もどんどん上がっているかもしれません。
お布施をするのは各信者・個人の自由ですが、お布施を強要されたり、法外な額のお布施をしなければいけないというのは問題ですよね。
チベット人権問題は完全無視
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阿含宗はチベット仏教と密接な関わりがあります。
1983年にはダライ・ラマ法王庁より証明書付きの真正仏舎利を寄贈されていますし、翌1984年にはダライ・ラマ14世と一緒に世界平和を祈ったこともありました。
さらに、チベット仏教のニンマ派からもサキャ・ツァル派からも、最高位の僧位・法号を授与されているのです。
しかし、中国政府が現在行っているチベット弾圧・人権迫害問題には無視を決め込んでいます。
ダライ・ラマと一緒に声を挙げ、人権問題・弾圧に立ち向かおうとはしていません。完全無視です。
これは、中国から桐山靖雄が中国国立北京大学名誉教授という名誉教授職をもらったからではないかと言われています。
桐山靖雄は自分の名誉のために、チベット問題を無視したのかもしれません。
オウム真理教とのつながりがあった?
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阿含宗が危険・やばいと言われるのは、麻原彰晃がいたということもあります。
オウム真理教の教祖である麻原彰晃は1980年に阿含宗に入信しています。しかし、1983年には阿含宗の教義が本来の阿含経とはかけ離れているとして、脱会しています。
その後、阿含宗と麻原彰晃に接点はありませんので、オウム真理教が起こした一連の事件と阿含宗は当然ながら無関係です。
しかし、「麻原彰晃がいた」というだけで、なんとなく危ない宗教ではないか?と思ってしまいますね。
薬事法違反
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阿含宗は密教ブームに乗って、密教食を製造する光和食品株式会社を1980年に設立しています。
しかし、この光和食品株式会社は1987年1月に無許可の漢方薬を原料とした密教食を販売したとして、薬事法違反で摘発、桐山靖雄以下幹部合計7名がそれぞれ罰金20万円の罪になりました。
しかも、この密教食は原価は635円だったのに、販売価格は4500円でした。完全な儲け主義で、詐欺にも近いような状態だったということですね。
幹部だけ贅沢三昧
阿含宗では、信者には密教食を薦めておきながら、幹部たちは贅沢三昧をして美味しいものを食べ、高級マンションに住んでいたとされています。
また、開祖の桐山靖雄は夏はチャーター機で北海道に避暑に行き、車椅子を信者に押してもらいながら贅沢三昧だったという情報もあります。
信者からのお布施で、幹部だけが贅沢三昧というのは、かなりやばいですよね。
阿含宗がやばい&危険な理由② 代表・桐山靖雄関連
愛人がいた
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阿含宗の開祖である桐山靖雄には愛人がいたとされています。愛人から裁判を起こされたこともあるほどです。
裁判を起こしたのは色川千景という女性で、この色川千景以外にも、和田尚子も愛人だったと言われていますし、そのほかにも愛人が複数いたとも言われています。
バチカン旅行では同行した女性職員にデレデレしながら、高級ドレスを買っていてあげていたという目撃証言もあります。
この桐山靖雄は女性関係はかなり乱れていたようです。
酒造法違反・私文書偽造行で逮捕収監
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桐山靖雄は実は阿含宗を立宗する前、逮捕されたことがあります。
1953年に合成ビール(ニセビール)を販売するグループに加担し、酒造法違反・私文書偽造行使により懲役1年6ヶ月、罰金5万円の実刑判決を受けているんです。
さらに、昭和20年には契約違反容疑・手形詐欺容疑で逮捕されたという情報もあります。
逮捕されて反省し、改心していた可能性もありますが、その後の行いなどを見ると、「根っからの詐欺師」の可能性もありますね。
学歴詐称
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桐山靖雄は、なんと学歴詐称も行っていました。
天台宗僧籍取得のため天台宗宗務庁に提出した履歴書には学歴を「早稲田大学国文科中退」としていましたが、桐山靖雄が早稲田大学に入学した事実はありませんでした。
その後、彼の著作のプロフィールに「昭和16年 日本大学芸術科学園文学部創作科入学」と書かれていますが、これも真偽のほどは不明で「この学歴も詐称ではないか」と言われています。
詐欺容疑で逮捕され、学歴を詐称し、トリックで念力護摩や透視を行い、薬事法違反で逮捕されたことを考えると、やはり桐山靖雄は根っからの詐欺師と言えるのかもしれません。
自分の名誉のためにお金をばらまく
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阿含宗がやばいと言われる理由に、桐山靖雄は自分の名誉のためにお金をばらまいていたからと言われています。
桐山靖雄は次のような名誉職・法号を得ています。
・日本棋院より名誉九段と認定
・関西棋院より九段の免状を受ける
・モンゴル国立大学名誉哲学博士学位
・中国国立中山大学名誉教授に就任
・中国国立佛学院名誉教授に就任
・モンゴル国立大学学術名誉教授に就任
・中国国立北京大学名誉教授に就任
・タイ国立タンマサート大学より名誉博士号
・チベット仏教ニンマ派から最高位の僧位
・スリランカ仏教シャム派から名誉大僧正の僧位と法号
・チベット仏教サキャ・ツァル派から最高僧位・法号
・ミャンマー仏教界から僧位・法号
・ブータン高僧から法号
・ダッチ・トゥリート・クラブの正式会員
桐山靖雄は囲碁がかなり好きだったようで、現在でも阿含・桐山杯という大会があるほどです。
これらを見ると、桐山靖雄は「名誉」が大好きで、名誉を得ることに命を懸けていたと言っても良いでしょう。
ただ、これらの称号を得るには、ただ単に阿含宗の開祖というだけでは無理だったと思われます。それぞれの団体・教団・大学に多額の寄付をしないと、名誉職はもらえないはずです。
多額の寄付のお金はどこから出ていたのか?もちろん、信者からのお布施です。
つまり、信者からのお布施を自分の名誉のために使っていた。これはやばいですよね。
阿含宗がやばい&危険な理由③ 和田尚子関連
和田尚子は、現在の阿含宗の理事長を務める女性です。この和田尚子氏にも、なかなかやばい噂が付きまとっているんです。
横領していた
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和田尚子には横領の噂があります。週刊ポストによると、海外拠点建設のための資金の一部を横領し、私的に流用していたと報道されました。
・ニューヨーク支部の土地取得費(300万ドル)
和田尚子は逮捕されてはいませんので、本当に横領していたのかは不明です。
ただ、19万5000ドルが行方不明になり、300万ドルの土地が和田尚子の名義になったとかなり詳しく報じられています。
その後、和田尚子は阿含宗の中で出世していき、幹部になっています。横領疑惑がある人物が幹部になれるというのは、阿含宗の闇を感じますね。
権力争いをしていた
この和田尚子は阿含宗内部で権力争いをしていました。権力争いの相手は、桐山靖雄の愛人だった色川千景さんです。
色川千景さんは阿含宗に対して裁判を起こしていますが、この裁判の内容は愛人問題についてではありません。名誉棄損です。
どうやら、桐山靖雄の愛人だった色川千景さんに和田尚子が焼きもちを焼いて、ありもしない嘘をつき、色川さんを誹謗中傷したというのが事の真相のようです。
今のままでは色川さんが阿含宗内で権力を握ってしまうから、自分が権力を握るために誹謗中傷をしたということですね。
この裁判で、阿含宗は慰謝料1000万円以上を支払うことを命じられています。
阿含宗の芸能人・有名人3名
阿含宗の芸能人・有名人を見ていきましょう。ここでは阿含宗の信者ではないか?と噂がある人も含めて紹介していきます。
井沢満さん
井沢満
生年月日:1945年8月6日
出身:大分県
活動:脚本家、小説家
脚本家の井沢満さんは、阿含宗の大仏賛歌の作詞をしていて、開祖の桐山靖雄ともかなり親しかったとされる信者です。
しかし、近年は阿含宗と距離をとっていて、退会済みという噂も流れています。
梶原徹也さん
出典:realsound.jp
梶原徹也
生年月日:1963年9月26日
出身:福岡県福岡市
活動:ミュージシャン
THE BLUE HEARTSの元ドラムだった梶原徹也さんは、大学入学直後に阿含宗に入信しています。「阿含宗」とは断言していないものの、仏教徒であることは早くから公表していました。
THE BLUE HEARTSが解散したのは、宗教問題(梶原さんの阿含宗、河口さんの幸福の科学)も1つの理由ではないかと言われています。
麻原彰晃
出典:bunshun.jp
麻原彰晃
生年月日:1955年3月2日
出身:熊本県
活動:宗教家、テロリスト
先ほども触れましたが、麻原彰晃も阿含宗の信者でした。
25歳の時に阿含宗に入信し、3年後には脱会しています。
阿含宗の信者だった時に、無許可の医薬品を販売して薬事法違反で逮捕されており、阿含宗の桐山靖雄も薬事法違反で逮捕されたことがありますので、共通するものを感じてしまいます。
また、阿含宗に入信して、阿含宗や桐山靖雄がぼろ儲けしているのを見て、自分で教団を持とうとしたのではないかとも言われていますね。
阿含宗の年間行事一覧表
・1月5日:開祖生誕祭
・2月11日:炎の祭典・阿含の星まつり
・3月:お彼岸法要
・4月上旬:世界平和祈念・聖菩提樹大供養祭
・4月8日:花まつり
・5月5日:京都大仏祭
・7月15日:千鳥ヶ淵万燈会
・8月13日~15日:万燈先祖供養会(関東別院は7月13日~15日)
・9月:お彼岸法要
これらの年間行事は、基本的に信者でなくても無料で参加できるとのことです。
阿含宗の現在
出典:facebook.com
阿含宗では、2016年に桐山靖雄が脳梗塞・老衰で死亡してから、理事長が和田尚子になり、法務菅長には深田靖阿が就任しています。
ただ、求心力があった桐山靖雄が死亡した後は、会員数が減ってきていると言われています。
阿含宗のまとめ
阿含宗の基礎情報や会員数・代表の桐山靖雄について、阿含宗がやばい・危険とされる理由、阿含宗の芸能人・有名人、年間行事一覧表と現在をまとめましたが、いかがでしたか?
阿含宗の情報を見ると、かなりやばい雰囲気が漂っています。
ただ、自分の目で実際にどんな宗教なのかを見て、自分で判断することが大切だと思います。