映画「もののけ姫」の主題歌で一躍有名になった歌手の米良美一さんですが、病気や障害・死去説が話題です。
今回は米良美一さんについて、身長と病気の関係、性別の障害、暴行事件での逮捕騒動、死去説の真相や現在をまとめました。
この記事の目次
米良美一のプロフィール
出典:https://www.daily.co.jp/
プロフィール
出生名:米良 美一 (めら よしかず)
生誕:1971年5月21日
性別:男性
出身地:宮崎県西都市
身長:142.7 cm
体重:不明
学歴:洗足学園音楽大学卒業、アムステルダム音楽院オランダ政府給費留学
ジャンル:クラシック音楽
職業:声楽家
担当楽器:歌(カウンターテナー)
活動期間:1995年~
レーベル:BIS (クラシック)キングレコード(クラシック・日本歌曲等)
事務所: オフィスフォルテ(コンサート・イベント)
映画「もののけ姫」で一躍時の人となったカウンターテナー
米良美一さんは、1997年にジブリ映画の傑作「もののけ姫」の主題歌を担当する歌手に抜擢され、一躍時の人となった世界的にも評価されているカウンターテナー歌手です。
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カウンターテナーは、西洋音楽における成人男性歌手のパートの一つで、女声に相当する高音域を歌う。カウンターテノールともいう。
変声を過ぎた男性が裏声(ファルセット)や頭声を使って、女声パート(アルト、メゾソプラノ、ソプラノ)あるいは女声に相当する音域を歌うことを指す。
引用:カウンターテナー – Wikipedia https://ja.wikipedia.org/
映画「もののけ姫」が上映されるまではは、「カウンターテナー」という言葉は一般の人にはほとんど知られていませんでした。
しかし、映画のの大ヒットとともに、その主題歌の美しい歌声と、それを歌う米良美一さんの独特の風貌が、映画の世界観に見事にマッチしたことから、一躍注目を集める結果になりました。
そして、その米良美一さんの独特の風貌は、実は2万人に一人の割合で発症すると言われている難病「先天性骨形成不全症」によるものだったのです。
まずは、まずは、米良美一さんを語る上では避けて通ることのできない、彼の生まれながらの病気、「先天性骨形成不全症」について簡単に見ていくことにしましょう。
米良美一の低身長と病気の関係・性別に関する障害とは
米良美一さんの病気と障害について
米良美一さんは、生まれながらに難病指定されている「先天性骨形成不全症」という病気を患っていました。
この病気を発症すると、骨がもろくなったり、皮膚が伸びすぎたり、難聴になったりといった障害にみまわれるとされています。
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この「先天性骨形成不全症」という病気は、発病した当初が最も症状がひどくあらわれるものの、年齢を重ねるごとに次第に症状が緩和されるケースが多いようです。
しかし、残念ながら治療によって完治することは望めず、一生付き合っていかなければならない難病なんですよね。
またこの「先天性骨形成不全症」は、車椅子生活を余儀なくされる患者も多い病気で、ちょっとしたことで骨折してしまうようで、米良美一さんも15歳までに30回は骨折しているのだとか。
米良美一の身長が低いのもこの病気が原因
米良美一さんの身長は142.7cmと大変小柄であることが知られていますが、実は、米良美一さんの身長が低いのも、この病気「先天性骨形成不全症」の影響なのだとか。
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また米良美一さんの身長に関して、一つ言及しておかなければならないことがあります。
詳しくは後述しますが、後に米良美一さんが発症することになる“くも膜下出血”によって、142.7cmだった身長が、138.7cmに縮んでしまったそうです。
腕を伸ばすことができないとう障害も
また、この「先天性骨形成不全症」のせいで、米良美一さんは、なかなか腕を伸ばすことができないという障害もおもちのようです。
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実際に米良美一さんの写真を見てみると、両腕を組んでいる写真が多かったりするんですよね。
この病気の骨がもろくなるという症状で、幼い頃に腕の骨折を繰り返したことによる影響もあるようです。
子供の頃から歌うことが大好きだった米良美一さん。
両腕がちゃんと伸ばせなかったことから、手を重ねるように歌っている姿を見て、小学校時代には「骨曲がり」というあだ名を付けられるなど、陰湿ないじめにもあっていたそうです。
米良美一さんには性別に関するもう1つの障害も・・・
さらに、米良美一さんにはもう1つ、性別に関する障害がありました。それは、現在は公表されている性同一性障害です。
もっとも、歌が大好きだった小学生時代は、松田聖子さんの大ファンだったそうです。
単に音楽的な憧れがあっただけではなく、松田聖子さんが俳優の神田正輝さんと初めて結婚した時には、大変ショックを受けたそうなので、この頃はまだ男の子の心を持っていたようですね。
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戸籍上の性別は男性の米良美一さんが、自分の中に“女性”を見い出すようになったのは、音楽大学時代だったようです。
1990年に神奈川県の洗足学園音楽大学音楽学部声楽科に首席で入学した米良美一さんは、宗教音楽を専攻し、当初はテノールを勉強していましたが、やがて女性の音域を歌うカウンターテナーに転向しました。
そのことが、米良美一さんの中の“女性”を目覚めさせるキッカケになったのかも知れませんね。
大学在学中は、銀座のクラブに無理を言って雇ってもらい、女性接客業を学んだ経験もあるようです。
米良美一の輝かしい経歴まとめ
そんな米良美一さんは、1994年に洗足学園音楽大学を首席で卒業しました。そして、卒業後まもない5月に開かれた「第8回古楽コンクール」では、最高位を獲得されています。
また、翌1995年の「奏楽堂日本歌曲コンクール」で3位入賞を果たします。
その後、自主制作ではありますがデビューシングル「Lamento d’ Arianna(アリアンナの嘆き)」をリリースし、プロデビューを果たします。
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翌1996年にキングレコードから発売された「母の唄」が大ヒットするのですが、実はこのヒットが、米良美一さんのその後の運命を大きく変えることになります。
そう、ジブリの宮崎駿監督が、ラジオでこの「母の唄」をたまたま聴き、感銘を受けたことから、当時制作中だった映画「もののけ姫」の主題歌を依頼することになるんです。
そして、この宮崎駿監督の思惑がズバリ的中するわけです。今となっては、映画「もののけ姫」の主題歌は米良美一さん以外にはありえませんよね!
「崖の上のポニョ」の時にも、「小学生なんだから完璧に歌えたら逆におかしい」と、あえて大橋のぞみちゃんを選んだのが大成功したわけですし、さすが世界のハヤオは違います。
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かくして、1997年に公開された映画「もののけ姫」は空前の大ヒットを収め、それによって米良美一さんも、一躍時の人に躍り出ることになります。
が、しかし!そんな最中に起こったのが、米良美一さんのあの事件なんですよね…。
米良美一が起こした暴力事件・逮捕されなかった理由とは
米良美一さんと言えば、いつもニコニコされている優しいイメージがありますよね。少なくとも他人に危害を加えるような人には見えません。
ですが実は、過去に暴力事件を起こして警察沙汰になったことがあるんです。
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しかもそれは、映画「もののけ姫」の主題歌を歌って、世の注目をガンガン浴びていた時のことなんです。
今でこそ米良美一さんはバラエティ番組に出ては、お茶目なオネエキャラが人気を集めていますが、当時はまだメディアに登場することはほとんどなく、謎に包まれた存在だったんですよね。
そんな最中である、1997年10月5日にその事件は起こりました。
その事件の詳細について、結構キワどい内容も含まれているので、具体的に書かれている記事を引用しておきましょう。
この日の夜、米良はとある派遣会社に「出張ゲイボーイ」の出動を要求しました。言うまでもなく、彼の自宅に呼び寄せて、様々な“サービス”を施してもらうためです。
「ピンポーン!」。呼び鈴が鳴り、米良は小躍りしながら玄関へ駆けていきます。扉を開けて現れたのは、彼が注文したとおりの美男子。ここまではまだ、上機嫌でした。米良の態度が一変したのはその後。会話もそこそこに、服を脱がすや否や、彼の怒りの沸点は突如、MAXに達したのです。
後に事実説明をした出張ゲイボーイ・Bくんの証言によると、「20発以上殴られて、僕の靴と1万円札10数枚を投げつけられた」とのこと。服を脱がす前までは無事だったことから、米良はおそらく、Bくんの体に何らかの不満があったのだと思われます。一体、どの箇所だったのやら……。
引用:米良美一がゲイだと判明した暴力事件 出張ゲイボーイを20発以上殴った!? – ライブドアニュース http://news.livedoor.com/
果たして米良美一さんは、Bくんの何が気に入らなくて激怒したんでしょうね。その辺のオチについては書かれていなかったので、想像するしかないようです。
結局、米良美一さんはBくんに対して、示談金302,000円(慰謝料+交通費らしい)を支払うことで示談が成立したため、刑事事件には発展せず逮捕されることはありませんでした。
が、しかし!
「もののけ姫」の主題歌を歌う謎の美声歌手として、カリスマ的存在にすらなっていた米良美一さんのイメージをダウンさせるには十分すぎる事件だったわけです。
この事件の後、米良美一さんは自ら謹慎処分を課したことで、米良美一さんは時の人から一転、表舞台から姿を消すことになります。しばらくの間ですが…。
事件をきっかけに性別についての障害をカミングアウト
図らずもこの暴力事件をきっかけに、米良美一さんは自身が性同一傷害であることをカミングアウトすることになりました。
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その後は、この事件の影響もあって、米良美一さんの性同一障害という性別についての障害や身体的なコンプレックスに対して、世間の目を過剰に気にするようになったといいます。
やがて精神的に追い詰められた米良美一さんは、あの美しい歌声を失ってしまうことになります。
米良美一さんを救ったのは美輪明宏さんの名曲だった
米良美一さんがあの美しい歌声を取り戻すきっかけになったのは、あるテレビ番組でたまたまみかけた美輪明宏さんの「ヨイトマケの唄」だったそうです。
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この「ヨイトマケの唄」を自らのレパートリーの1曲に組み入れ、様々な場所で披露するうちに、次第に自分に自信が持てるようになった米良美一さん。
2007年頃には、それまで隠すようにしてきた自分の生い立ちについて、テレビやマスコミでも語れるようになっていたのだとか。
米良美一の暴力事件後の復帰への道
2010年2月のあるテレビ出演をきっかけに、米良美一さんはバラエティタレントとしての才能を見せ始めます。
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同年8月のTBS系の音楽番組「ザ・ミュージックアワー」に出演しては、幼い頃からの大ファンである松田聖子さんの名曲「瞳はダイアモンド」を熱唱。
また、その年の大晦日には「ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!!大晦日年越しSP絶対に笑ってはいけないスパイ24時」に出演。
さらに2012年には、「とんねるずのみなさんのおかげでした」の人気コーナー「新食わず嫌い王決定戦」に出演するなど、バラエティ番組の中でイキイキと活動をし始めます。
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その後もテレビでのタレント活動を精力的にこなしていた米良美一さん。一時はよくバラエティ番組で見かけるようになっていました。
ところが、ある時を境にして、パタリと姿が見えなくなってしまったんですよね。
そんな中、まことしやかに囁かれた噂が、米良美一死亡説でした。
米良美一死去説の真相とは
「あの米良美一さんが死去していた…」そんな死亡説が流れた原因としては、やはりテレビでパッタリと姿が見られなくなったせいでした。
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しかし、そんな死亡説がまことしやかに流れていたちょうどその時、実は米良美一さんは病に倒れ、文字通り生死の淵をさまよっていたのです。
実は、“くも膜下出血”に倒れ手術を受けていた米良美一
米良美一さんが倒れた病気とは、「くも膜下出血」という大変恐ろしい脳の病気でした。
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それは2014年12月頃のこと。
米良美一さんが鹿児島で行われた講演から帰宅した翌日の昼頃、連絡がとれないことを不審に思って米良美一さんの自宅を訪れたマネージャーが、倒れている米良美一さんを発見しました。
もし、その発見があと少し遅れていたら、米良美一さんは帰らぬ人となっていたそうです。
マネージャーの機転によって、運良く発見された米良美一さんは、緊急手術を受け、一命をとりとめました。
が、しかし!米良美一さんはさらなる病気に襲われてしまいます。
1ヶ月後には水頭症を発症し再手術を受ける
くも膜下出血で倒れ、緊急手術をした約1ヶ月後のこと、米良美一さんは「水頭症」という新たな病気を発症し、再び手術を受けることに。
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幸いなことにこの手術も無事に成功するわけですが、米良美一さんによると、ハッキリと記憶が残っているのは、2度目の手術が終わって意識が戻ってからなのだとか。
ある時からパタリと姿が見えなくなった米良美一さんが、実はそのような大病を患って手術&入院生活を送っていたと世間に発表されたのは、2015年4月7日のことでした。
そしてその日は、それまで盛んに囁かれ続けていた、「実は、米良美一は死去している…」という“米良美一死亡説”がただの噂だった!ってことが世に知れ渡った日でもあるんですよね。
米良美一の現在
2014年12月にくも膜下出血、2015年1月には水頭症を発症して再手術した米良美一さんは、苦しいリハビリ生活を乗り越え、約9ヶ月が経過した2015年9月6日に復帰が発表されました。
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そして、そのすぐ後の9月15日にはコンサートを開催し、米良美一さんの復帰を待ち望んでいたファンの前で、あの美しい歌声を披露されています。
また、今なお「米良美一は死去している」なんて噂もありますが、もちろん真っ赤なデマで、本業であるカウンターテナー歌手として精力的に活躍されているようです。
その一方で、テレビやラジオの出演もされており、米良美一さんの地元宮崎県の宮崎日日新聞の朝刊の「客論」へのコラムも連載中なのだとか。
まとめ
・米良美一は生まれながらに難病指定されている「先天性骨形成不全症」を患っているため身長が低い。
・米良美一は暴力事件を起こしたことをきっかけに性同一障害であることを告白した。
・米良美一に一時死亡説が流れていたが、くも膜下出血や水頭症の治療で療養していたためにテレビに出演していなかった。現在は復帰している。
いかがでしたでしょうか。
ジブリ映画「もののけ姫」で、一躍注目を集めることになったカウンターテナー歌手、米良美一さんについてまとめてみました。
生まれつきの病気「先天性骨形成不全症」によって、過酷な運命を背負った米良美一さん。
その上、性同一性霜害による苦しみや、生死をさまよう程の大病をも患うなど、人の何倍もの苦難を乗り越えられてきました。
それでも明るく前向きに生きる米良美一さん。そのタフな姿と美しい歌声は、今なお多くの人を感動させ、勇気づけてくれています。