広域強盗事件で指示役のルフィだとして逮捕された今村磨人が話題です。
この記事では今村磨人の生い立ちや実家、親などの家族、高校や大学、経歴と逮捕歴、腕の根性焼き、結婚歴や嫁、娘など子供、ルフィの1人とされる渡辺優樹との関係についてまとめました。
この記事の目次
- 今村磨人は広域強盗事件のルフィグループのリーダーの1人とされる男
- 今村磨人の生い立ち① 孤児で親や家族はいないと嘘を語っていた
- 今村磨人の生い立ち② 幼少期はいたずらはするが可愛かったという印象
- 今村磨人の生い立ち③ 小学生時代に担任いじめで学級崩壊の原因を作る
- 今村磨人の生い立ち④ 中学時代は不良グループのトップで少年院にも
- 今村磨人の生い立ち⑤ 10代後半には暴走族の頭に
- 今村磨人の実家は北海道札幌市中央区か
- 今村磨人の家族① 両親は17歳の頃に離婚
- 今村磨人の家族② 3人兄弟の末っ子
- 今村磨人の高校
- 今村磨人の大学
- 今村磨人の経歴① 20歳の頃はススキノの風俗店で働いていた
- 今村磨人の経歴② 20歳の頃から犯罪行為に手を染めていた可能性も
- 今村磨人の経歴③ ススキノで飲食店を経営も風俗営業法違反で逮捕
- 今村磨人の経歴④ 2016年にひき逃げで少なくとも2度目の逮捕
- 今村磨人の経歴⑤ 2017年にKDDI傘下のコールセンター関連会社を経営
- 今村磨人の経歴⑥ 特殊詐欺に手を染めるようになりフィリピンへ出国
- 今村磨人の腕の根性焼き
- 今村磨人は結婚歴があり元嫁との子供は10代の娘との情報も
- 今村磨人と同じくルフィグループのリーダーとされる渡辺優樹の関係
- 今村磨人の現在~フィリピンから強制送還され逮捕される
- まとめ
今村磨人は広域強盗事件のルフィグループのリーダーの1人とされる男
今村磨人(いまむら・きよと)は、2022年から2023年にかけて関東地方を中心に全国で相次いだ広域強盗事件で、犯行グループを束ねているリーダー「ルフィ」を名乗る人物の1人とされている男です。
この“ルフィグループ”の中核メンバーは、今村磨人(きよと)(38)、渡邉優樹(38)、藤田聖也(としや)(38)、小島智信(とものぶ)(45)の4人。彼らが関わった事件では既に計70人以上が検挙され、被害規模は2018年11月~2020年6月ごろに全国約2300件、被害総額は約35億円に上る見込みだ。メンバーの中でも、中心的役割を担っていた一人が今村である。
フィリピンの入管施設に拘束されていた今村磨人は、同じく入管施設に拘束されていた渡辺優樹らと共謀して、施設内から携帯電話などを使い、日本国内にいる実行犯達に一連の強盗事件の指示を出していたと見られています。
一連の強盗事件では、「ルフィ」を名乗る複数の人物が犯行の指示を出していた事がわかっていますが、警視庁は今村磨人が「ルフィ」を名乗っていた首謀者達の中でも中心的役割を担っていたと見ているという事です。
今村磨人はフィリピンの入管施設に収容される以前からフィリピン国内から「ルフィ」などの偽名を使って日本国内の実行犯らに指示を出して犯罪を繰り返しており、特殊詐欺事件などを含めて、2018年頃からの事件件数は全国で2000件を超えており、その被害総額は60億円規模に上るとも報道されています。
ここではこの広域強盗事件などの一連の事件を起こした犯行グループである「ルフィグループ」のリーダー格と見られている今村磨人について、現在までにわかっている内容をまとめていきます。
今村磨人の生い立ち① 孤児で親や家族はいないと嘘を語っていた
2022年から2023年にかけて全国で多発した広域強盗事件で、「ルフィ」を名乗って犯行指示を出していたとされる今村磨人ですが、その生い立ちにも注目が集まっています。
今村磨人は1984年生まれで、2023年7月の時点の報道で「39歳」と報じられていました。
今村磨人は、拘束されていたフィリピンマニラのビクタン入管収容所の中で、周囲に「赤ん坊の時に段ボール箱に入れられて川に捨てられ、札幌の施設で育った。家族はいない」などと生い立ちを語っていたと言います。
今村はビクタン収容所の中で、自身の生い立ちをこう語っていたという。
「俺は赤子の時、『磨人』と書かれた段ボール箱に入れられて、川に棄てられていた。札幌の施設で育ったんだ。親やきょうだいはいない。気楽でいいよ」
しかし、今村磨人の生い立ちを知る関係者の証言により、これは嘘だった事がわかっています。
次の見出しから、幼少期から若い頃の今村磨人を知る関係者らが語ったその生い立ちについて見ていきます。
今村磨人の生い立ち② 幼少期はいたずらはするが可愛かったという印象
今村磨人は北海道札幌市の出身と報じられていますが、その札幌での幼少時代から今村磨人を知るという女性がメディアの取材に答えています。
この女性は今村磨人の身近な人物の知人だという事ですが、幼少期の今村磨人の印象については「可愛かった」と語り、いたずらをよくする子供ではあったものの犯罪や問題を起こすようなタイプではないと思っていた事を明かしています。
突然のニュースに驚きを隠せないのは、今村磨人容疑者の幼少期を知る、札幌市の女性です。
幼少期を知る女性:「(Q.身近な人が?)うん、可愛かったがね」「(Q.小さいころは、そんなこと(犯罪)する子?)する子じゃなかったです。いたずらは、しょっちゅうしてましたけどね。そんな問題起こす子じゃないと思った」
今村磨人の生い立ち③ 小学生時代に担任いじめで学級崩壊の原因を作る
出典:https://news.tv-asahi.co.jp/
今村磨人は、小学校は北海道札幌市の公立校「札幌市立円山小学校」、中学校は同じく札幌市の公立校「札幌市立向陵中学校」に通っていた事がわかっています。いずれの学校も札幌市中央区に所在しています。
札幌市内の円山小学校と向陵中学校の同級生は、こう証言する。
今村磨人は、この札幌市立円山小学校の5年生から6年生にかけて、担任の教師をいじめて精神的に追い込んで卒業式まで休職させたとの証言が当時を知る複数の関係者から出ています。
小学校の5、6年生のときに担任の先生いじめたりとかして、担任の先生が卒業式まで来ないっていうことがありました。
今村磨人のいじめによって担任教師が休職に追い込まれた後は、他の先生が代わる代わるクラスを担当したものの、学級崩壊状態に陥っていたという事です。
小学校時代の今村磨人を担当した教師らは、当時の今村磨人について「学校始まって以来の問題児」と表現するほど、その素行の悪さに頭を悩ませていたようです。
小学校6年生の時、女性担任をいじめて登校不能に追い込む。教頭など他の先生が代わる代わる担任を務めるなど、学級崩壊のきっかけを作った。「学校始まって以来」と、教員たちを悩ませた問題児クラスの中心人物だった。
今村磨人の小学校・中学校時代の同級生で、小学校5〜6年生の時に同じクラスだった方の証言によれば、今村磨人は担任の先生の座る椅子などに画鋲を置く、持ち物を勝手に捨てるなどのいじめを繰り返していたという事です。
今村容疑者の中学時代の同級生:「小学校の時は5、6年の時、同じクラスだったんですけど、担任の先生をいじめて、担任の先生が学校に来なくなるということがありましたね。ソファとか椅子に画びょうを敷いたりとか、先生の持ち物を捨てるとか、ただ本当に精神的に追い詰めて『いや、俺じゃない』という感じで知らんぷりですね」
担任だけでなく同級生もいじめていた
担任の教師をいじめていたという今村磨人ですが、当時は同級生へのいじめも行っていたとの証言も出ています。
そのいじめも度を超えた内容だったようで、物を捨てられたり、時には校舎の窓から机を放り捨てるといった事もあったそうです。
中学時代の同級生:「同級生も、私も含めですけど、(今村容疑者に)いじめられていたんで。本人が気に食わないことがあると、いじめる標的にされて。物を捨てられたり、机捨てられたりとか」「(Q.机も捨てられるんですか?)そうですね。窓から捨てられたり」「(Q.校舎の窓から?)そうです。3階とかから、雪の積もってる外に捨てたりとか」
小学生から中学にかけてはサッカーをしていて選抜チームに選ばれるほど
一方、当時の今村磨人については、サッカーに真剣に打ち込んでおり、地域の選抜チームに選ばれるほどの実力だったとの、小学校・中学校時代の同級生からの証言も出ています。
小中とサッカー少年で、選抜チームにも選ばれるほど上手かった
別の関係者からも今村磨人は中学時代まではサッカーに真剣に打ち込んでいたとの証言が出ており事実だと思われます。
今村磨人の生い立ち④ 中学時代は不良グループのトップで少年院にも
出典:https://www.dailyshincho.com/
今村磨人は札幌市立円山小学校を卒業後、そのまま地域の公立校「札幌市立向陵中学校」へと進学しています。
中学に進学してからの今村磨人は小学校時代以上に非行に走るようになっています。
小学校・中学校時代の同級生の証言によれば、中学時代の今村磨人は不良グループのリーダーで、他の中学校に殴り込んで喧嘩をする事などを繰り返していたようです。
また、中学1年生の時に初めて彼女を作り、その後は何人もギャル系の彼女を作っていたという事です。
そして、中学3年生の時に何らかの理由で少年院へと入っているようです。
中学時代は、他の学校に乗り込んで喧嘩をするなど、不良グループのトップ。最初に彼女が出来たのは中学1年の時でした。それから何人ものギャル系の子と付き合っていた。中3の時に、喧嘩か何かで少年院に入っています。
また、今村磨人と小・中学時代の同級生だったという女性によれば、当時の今村磨人は喫煙や飲酒をしており、弱い者から金を奪うなどの犯罪行為にも手を染めていたようです。
ただ、サッカー部に所属するなど、この当時もサッカーだけは真剣に取り組んでいたようです。
中学校のときもタバコやお酒飲んだりとか、お金を弱い人からカツあげじゃないですけど取ったりとか、そういうのをしてたり…他校にけんかしに行ったりとかしてたので」「サッカー部に所属していて、サッカーは小学校の頃からやっていて、まじめに好きだったと思います」
中学時代の今村磨人については別の同級生からも同様の証言が出ています。見た目の印象も爽やかなタイプで一部からは良い印象を持たれていたようです。
中学時代も不良でしたが、サッカー部に入っていて今よりかなり痩せてて爽やかだったので、モテるタイプのワルでした。
飲酒喫煙をしていることは学校中の人が知っていて、不良の仲間から一目置かれていました。弱くて目立たない子には暴力やカツアゲを繰り返していて、彼の顔色をうかがう人は多かったと思います。
引用:〈指示役“ルフィ一味”の悪の履歴書〉渡邉容疑者は「窃盗、詐欺、暴力団関係者のバーに出入り」今村容疑者は「担任いじめ、カツアゲ常習、風営法違反で逮捕」
今村磨人の生い立ち⑤ 10代後半には暴走族の頭に
中学3年生の時に少年院に入ったというルフィこと今村磨人ですが、その後の生い立ちについては、10代の後半頃には暴走族の頭をしていたといった関係者からの証言が出ています。
10代の後半は暴走族で、頭をやっていた。市内の大通公園に暴走族が集まるのですが、そこで特攻服を着ている姿を見かけたことがありました
また、小学校・中学校時代の同級生だったという女性は、中学卒業後の16歳から17歳ぐらいの時に今村磨人から恐喝にあったと証言しています。
今村磨人はこの女性が余計な事をいったために当時交際していた女性と別れる事になったと思い込んで逆恨みし、この女性に慰謝料として30万円を要求し「体を売ってでも払え」と売春を強要する事までしたようです。
この女性は親に相談して警察に被害届を出しています。
今村容疑者が当時、交際していた女性と別れた理由について、この同級生が余計なことを話したことが原因だと決め付け、その責任を取るよう迫ってきたといいます。
今村容疑者の中学時代の同級生:「『お前のせいで別れたんだから慰謝料よこせ』と言われて『30万、耳そろえて払え』みたいな『体、売ってでも払え』と言われて、親に言ったら親が警察の人に言って、そのまま被害届を出した」
今村磨人の実家は北海道札幌市中央区か
今村磨人の実家の詳しい情報は現在の時点では報じられていませんが、出身地は北海道札幌市であるようです。今村磨人と札幌で同級生だったという女性が北海道放送の取材に応じています。
北海道出身の今村磨人(いまむら・きよと)容疑者(38)と札幌で同級生だった女性がHBCの取材に応じました。
また、今村磨人の出身小学校と中学校がいずれも北海道札幌市中央区に所在する公立校である事から、今村磨人の実家は札幌市中央区にある可能性が高いと思われます。
今村磨人の家族① 両親は17歳の頃に離婚
今村磨人の家族構成については、両親と兄弟が2人の5人家族だった事が判明しています。
今村磨人の小学校・中学校時代の同級生の1人が、今村磨人は両親が離婚するなど複雑な家族で3人兄弟の末っ子として育ち、親の離婚前は渋谷という苗字だった事を証言しています。
親が離婚するなど確かに家庭は複雑だったようですが、3人兄弟の末っ子。当時は『渋谷』という姓でした。
また別の中学時代の同級生の証言によると、両親が離婚したのは今村磨人が17歳の時だったという事です。
この同級生は、今村磨人は17歳の時に施設に入ったとも証言していますが、これが中学3年生の時に入ったという少年院の事を指しているのか、別の話なのかまではわかりません。
また、この同級生の話ぶりから、今村磨人が少年院か少年鑑別所だかの施設に入った事もきっかけの1つとなって両親が離婚した可能性なども考えられます。
施設に入った17歳の頃に両親が離婚して苗字も変わりました
引用:〈指示役“ルフィ一味”の悪の履歴書〉渡邉容疑者は「窃盗、詐欺、暴力団関係者のバーに出入り」今村容疑者は「担任いじめ、カツアゲ常習、風営法違反で逮捕」
今村磨人の両親の年齢や職業、どのような人物かなどは、現在の時点では明らかにされておらず不明です。今村磨人の親が今現在どこで何をしているのかなどもわかっていません。
今村磨人の家族② 3人兄弟の末っ子
今村磨人の家族については、上でも触れているように3人兄弟の末っ子という情報が報じられていますが、兄弟の年齢や性別、名前については不明で、今現在何をされている方なのかなどもわかっていません。
今村磨人のメディアの取材にも現在の時点では応じていないようです。
今村磨人の高校
今村磨人の高校に関する情報は現在の時点では一切出ていません。
生い立ちのところでも見たように、今村磨人は小学校の高学年の頃から行動が荒れ始め、中学に進学後には暴走族の頭になるなど札付きの不良と化し、少年院にも行っています。
こうした生い立ちから見て、今村磨人は高校には進んでおらず、最終学歴は中卒の可能性が高いように思われます。
今村磨人の大学
高校の情報と同様に、今村磨人の大学についての情報も現在の時点では一切出ていません。
今村磨人は大学へは進学していない可能性が高いと思われます。
今村磨人の経歴① 20歳の頃はススキノの風俗店で働いていた
10代後半以降の今村磨人の経歴については、20歳の頃までには札幌最大の繁華街・ススキノの風俗店で働いていたようです。
中学時代の同級生が成人式で今村磨人に4年ぶりに再会し、ブランド物のスーツを着るなど羽振りの良い様子に驚いた事を明かしています。
この成人式の時に、今村磨人は「ススキノの風俗店で働いている。儲かっていていい物を食ってる」などと自慢していたようです。
そして迎えた、ホテルで行われた成人式。今村はすっかり肥えた体を高級そうなスーツに包み、かつての級友たちの前に現れた。
「風俗で儲かってるから、いいモノ喰ってんだ」
なお、風俗店については働いていたのではなく、自身で経営していたとの報道も見られます。
今村磨人の経歴② 20歳の頃から犯罪行為に手を染めていた可能性も
成人式に現れた今村磨人は、中学時代の同級生に「携帯電話を契約してくれたら1台につき3万円払う」などと持ちかけていたようです。
中学時代の同級生:「羽振りは良い感じでしたね。ブランドのスーツ着たりとか、『携帯の契約してきてくれたら、お金あげる』とか。『5台くらいあったらうれしい』みたいな。私には言ってましたね。当時、飛ばしの携帯というのが、暴力団の中ではやったんです」「(Q.(飛ばし携帯は)いくらあげるって、値段については?)値段については、1台3万とか言ってましたね」
これは、犯罪などに使用する他人名義の携帯電話、通称「飛ばしの携帯」を求めていたと見られます。
こうした証言から見て、今村磨人は当時から既に特殊詐欺などの犯罪行為に手を染めていた可能性が高いようです。
正確な時期は不明ながら、今村磨人は覚醒剤の購入を持ちかけたり、海産物を一方的に送りつけて代金を請求するなどの詐欺行為を行っていたという証言も出ているため、20代の頃から犯罪行為で金銭を得ていた事は間違いなさそうです。
道内一の歓楽街ススキノで風俗店を経営していたという今村は、街で出くわした同級生に、こんな声をかけてきたこともあった。
「知り合いにシャブ買う人いない? いたら売人を紹介するよ」
また今村は、一方的に海産物を自宅に送り付けて代金を請求する悪徳商法にも手を染めていたという。
今村磨人の経歴③ ススキノで飲食店を経営も風俗営業法違反で逮捕
今村磨人は20代の頃に札幌の繁華街・ススキノで、ニュークラブかパブのような飲食店を経営していた事が明らかにされていますが、このお店は長くは続かずに1年持たずに閉業したという事です。
一方、同じころ、今村容疑者もススキノで店を開きましたが、こちらは、長くは続かなかったといいます。
【2人を知る男性】
「飲食店やるって話になって、飲食店をやっていましたね。女性店じゃないですか。接待を伴うほう。ニュークラブというか、パブなのか。1年もやっていないんじゃないですか」
「集英社オンライン」の記事によると、今村磨人がススキノで飲食店を経営していたのは2008年頃で、風俗営業法違反で北海道警察に逮捕されているという事です。
今村容疑者も飲食店を経営していた2008年、無許可営業で女性に接待をさせた風俗営業法違反容疑で札幌中央署に逮捕された過去がある。
引用:〈指示役“ルフィ一味”の悪の履歴書〉渡邉容疑者は「窃盗、詐欺、暴力団関係者のバーに出入り」今村容疑者は「担任いじめ、カツアゲ常習、風営法違反で逮捕」
今村磨人の経歴④ 2016年にひき逃げで少なくとも2度目の逮捕
今村磨人は2016年5月に札幌市で車で交通事故を起こして、そのまま逃亡するひき逃げ事件を起こして少なくとも2度目の逮捕をされています。
一方、今村容疑者は2016年5月に札幌市白石区で出合い頭の衝突事故を起こして現場から立ち去るひき逃げ事件を起こしていました。
自動車同士の出会い頭の交通事故だったという事ですが、事故相手の男性が警察に連絡しようとしたところ、今村磨人は事故でひっくり返った車を捨てて走って逃走。
この時、今村磨人は別の違反で免許取消しになっていて無免許の状態だったため現場から逃げた事がわかり、その後、北海道警察によってひき逃げなどの容疑で逮捕されたという経緯だったようです。
この時の事故相手の男性によれば、その後も今村磨人は謝罪には来ず、連絡も取れないため、最終的には今村磨人の当時の交際相手と弁償や保険の話をする事になったそうです。
今村磨人の経歴⑤ 2017年にKDDI傘下のコールセンター関連会社を経営
今村磨人は交通事故での逮捕の翌年の2017年に、KDDIの傘下でコールセンター業務を行う会社を立ち上げています。当時を知る知人によれば、この会社の経営はうまくいっていたようです。
2016年5月、札幌市内で轢き逃げ事件を起こし逮捕されたが、翌年、KDDIの傘下でコールセンター業務を請け負う会社を立ち上げた。
「会社を作ってまともに働いたことがあり、取引先の接待もそつなくこなしていたと言っていた。確かにトークは抜群に上手かった」(前出・知人)
当時を知る経営者の証言によると、今村磨人の会社は大手商社とも取引があるほど成功していたようですが、すぐにこの会社を別の人間に売却してその後は音信不通になったとの事です。
「会社は大手商社のグループ会社とも取引がありました。今村は大柄でよくしゃべる、馴れ馴れしいタイプでした。『昔は何かあったんだろうな』と思わせるものがあった。でもすぐに会社を別の人に譲って、音信不通になってしまいました」
今村磨人の経歴⑥ 特殊詐欺に手を染めるようになりフィリピンへ出国
ちょうどコールセンター会社を経営したか人に譲り渡したかした頃に、今村磨人は特殊詐欺に手を染めるようになり、ススキノで渡辺優樹や藤田聖也(同じくルフィを名乗るグループの一員)らと知り合い、少なくとも2018年頃から組織的な犯行を始めています。
今村磨人は、2019年4月に警察官になりすまして女性からキャッシュカード8枚を盗み、現金70万円を引き出した疑いで逮捕状が出ています。
しかしその直後に今村磨人はフィリピンへと出国し、その後はフィリピンから指示を出して日本国内で特殊詐欺や強盗などの犯罪を行わせ、その犯罪によって稼いだ金を使って現地で豪遊する生活を送っていたようです。
今村磨人の腕の根性焼き
TBSのニュース報道などでフィリピンの刑務所内にいる今村磨人容疑者の映像が公開されました。
この映像中で、今村磨人の腕に根性焼き(タバコの火を皮膚に押し付けて根性を試す行為)のような痕が確認できると話題になりました。
文春オンラインの記事でも、今村磨人の腕の根性焼きの痕について触れられています。
180センチの長身に醜くたるんだ腹部。刺青はないが、右腕の前腕部に根性焼きの痕がいくつも暗い色を浮かび上がらせている。
TBSニュースで公開された映像では根性焼きのような痕が確認できるのは左腕ですが、文春の記事では右腕となっているため、今村磨人容疑者は両腕に根性焼きの痕があるようです。
今村磨人のこの根性焼きがどういったシチュエーションでつけられたのかなどには、ニュース報道でも文春の記事でも触れられておらず不明です。
今村磨人は結婚歴があり元嫁との子供は10代の娘との情報も
今村磨人が拘束されていたフィリピン・マニラのビクタン入管収容所で、同時期に収監されていたというX氏という人物が文春オンラインの取材に応じ、収容所内での今村磨人について語っています。
そして、X氏は今村磨人には結婚歴があり、元嫁との間に子供がいるとの情報を明かしています。
今村磨人の子供は10代半ばの娘だという事ですが、今村磨人は「娘とやってみたい」などと信じ難い発言をしていたそうです。
「今村には日本人の元妻との間に10代半ばの娘がいるらしいのですが、娘の話になったときに、『(娘と)エッチしたい』『ただヤってみたいだけ』って言ってたんだよね。本当に娘がいたらそんな発想にはならないと思うんだけどね。それを聞いたときに、本当にこいつは頭がぶっ飛んでると思って……。異常というか、人間じゃないと思った」
引用:《ルフィ広域強盗事件》収容所にいたX氏が明かす容疑者らの“惨忍な素顔”「『娘とヤリたい』覚せい剤で“頭がぶっ飛んでいた”」「フィリピン人彼女に豪邸や高級車、盗品ロレックス…」
今村磨人が結婚した時期や離婚した理由、元嫁や娘がどういった女性なのかといった情報は現在の時点では出ておらず不明です。
今村磨人と同じくルフィグループのリーダーとされる渡辺優樹の関係
ルフィグループのリーダー格と見られる今村磨人と渡辺優樹は、2人とも北海道出身で地元の友人同士の関係である事がわかっています。
また、2人とも広域暴力団の6代目山口組弘道会傘下の福島連合に所属していると周囲に話していた事も明らかになっています。
渦中の渡邉と今村と同時期にビクタン収容所にいたX氏が、彼らの素顔を語った。
「2人は北海道出身で、地元の友達同士。なぜか体格も似ていて、渡邉は身長約175センチで体重約80キロ、今村は身長約180センチで体重約110キロの大柄な小太り。2人とも6代目山口組弘道会福島連合に所属していたと話してたよ」
引用:《ルフィ広域強盗事件》収容所にいたX氏が明かす容疑者らの“惨忍な素顔”「『娘とヤリたい』覚せい剤で“頭がぶっ飛んでいた”」「フィリピン人彼女に豪邸や高級車、盗品ロレックス…」
ただし、今村磨人と渡辺優樹は学生時代からの友人関係ではなく、2016年から2017年頃にススキノで知り合ったと見られています。
テレビ朝日の報道番組では、今村磨人と渡辺優樹がフィリピンの収容所で帰国後にどちらを指示役であると証言するか口裏合わせする様子の動画が公開されていました。
渡邉容疑者は動画の中で、終始、自分が指示役として報じられることを嫌がり、今村容疑者も「俺が指示役だって言うのはやめてよ」と話していた。
引用:〈特殊詐欺グループ逮捕〉暴力団関係者が語る、渡邉優樹・今村磨人両容疑者らを待ち受ける日本刑務所の“洗礼”とは? 「仲間に罪をなすりつけていたらいじめの対象になる」
今村磨人の現在~フィリピンから強制送還され逮捕される
出典:https://www.jiji.com/
2023年2月7日、フィリピンの入管施設に拘束されていた今村磨人が同じくルフィグループの指示役とみられる藤田聖也とともに日本に強制送還されました。2人は、特殊詐欺事件に関わった疑いで移送中の航空機内で逮捕されています。
翌日には、同じくルフィグループの指示役である渡辺優樹と小島智信が強制送還されています。
今村磨人容疑者(38)と藤田聖也容疑者(38)は先行する形で7日に強制送還されていたが、渡辺、小島の両容疑者は現地での刑事裁判を抱えていたため、裁判の棄却を待って2日遅れての到着となった。
強制送還された後の今村磨人は、渡辺優樹らとともに特殊詐欺事件に関与した窃盗容疑で警視庁に複数回逮捕され、広域強盗事件への関与についても捜査が進められました。
2023年6月には、2022年5月に京都市で起きた貴金属店強盗事件で「ルフィ」を名乗り事件を指示したとして強盗容疑で逮捕されています。
逮捕容疑は、実行役らと共謀して昨年5月2日、京都市の貴金属店で腕時計41点(販売価格計6900万円相当)を奪った疑い。同事件ではこれまでに13人が逮捕され、11人が起訴。大半はネット上の「闇バイト」に応募して集まったとみられる。今村容疑者は匿名性の高い通信アプリでケースを壊すハンマー購入やレンタカーの準備、店舗の下見などについて複数の実行役らに指示していた。金の流れや実行役の供述などから、今村容疑者が指示役と特定した。
翌月には、2023年1月に千葉県大網白里市で起きた事件を指示したとして、強盗致傷と建造物侵入の疑いで逮捕されました。
この千葉の事件では、今村磨人は「ミツハシ」を名乗り、逃走車両の運転手役に対し車の調達や逃走方法などを指示していたことが判明しています。
この事件は2023年1月、大網白里市のリサイクル店に強盗目的で実行役の男らが押し入り、店長の顔を殴ってけがをさせたもの。
警視庁は、2023年2月に、フィリピンから強制送還された今村磨人容疑者が、指示役として関与した疑いが強まったとして、20日にも再逮捕する方針であることがわかった。
今村容疑者はSNSで「ミツハシ」と名乗り、フィリピンの収容所から実行役の闇バイトらに指示を送っていたとみられる。
今村磨人はまだ多くの事件に関与しているものとみられており、今後の捜査の行方にも注目が集まっています。
まとめ
今回は、2022年から2023年にかけて関東圏を中心に発生した広域強盗事件でルフィを名乗る指示役の1人とされ、警視庁が逮捕した今村磨人についてまとめてみました。
今村磨人の生い立ちについては、1984年生まれで、出身地は北海道札幌市、実家は札幌市の中央区だと見られています。幼少期はイタズラ好きだったものの可愛い子だったとの証言が出ています。
出身小学校は「札幌市立円山小学校」で、小学校5年〜6年生の時に担任の教師をいじめて精神的に追い詰めて休職させています。また同級生に対しても持ち物や机を捨てるなどのいじめを行っていたようです。
「札幌市立向陵中学校」への進学後は、非行に拍車がかかり、不良グループのリーダー格として他校に押しかけての喧嘩やカツアゲ、喫煙や飲酒などを繰り返し、3年生時に少年院にも行っています。
ただ、小・中学時代はサッカーには真剣に打ち込んでおり、選抜チームに選ばれるほどの実力だったようです。
中学卒業後は暴走族の頭になっており、おそらくですが高校にも大学にも進んでいないようです。
また、今村磨人の家族については、両親は今村磨人が17歳の頃に離婚しており、3人兄弟の末っ子である事などがわかっています。
その後の経歴については、20歳の頃にススキノの風俗店で働いた後、ニュークラブかパブのような飲食店を自ら経営しています。しかし2008年に風俗営業法違反で北海道警察に逮捕されて飲食店は廃業。
2016年には交通事故を起こして現場から逃亡し、ひき逃げなどの容疑で再び逮捕されています。
2017年にはKDDI傘下でコールセンター業務を請け負う会社を設立し、経営はうまく行っていたようですが、程なくして経営を他人に譲渡し、同じ頃に渡辺優樹らと知り合って特殊詐欺に手を染めるようになっています。
その後、今村磨人らはフィリピンへと出国し、現地から「ルフィ」などの偽名を使って日本国内での組織的な犯罪行為の指示を出していたようです。
今村磨人には結婚歴があり、元嫁との間には子供が1人いる事もわかっています。今村磨人の子供は10代半ばの娘だという事ですが、今村磨人はフィリピンの収容所内で周囲に「娘とやってみたい」などと常軌を逸した発言もしていたようです。
今村磨人の腕に根性焼きの痕跡が確認できる事も話題ですが、根性焼きの理由は明かされておらず不明です。
今村磨人をはじめルフィの指示役たちは、2023年2月にフィリピンから強制送還されてから複数回逮捕されています。広域強盗事件の全容解明が待たれます。