15歳と16歳の少年を含む犯人3人(中島順司・服部英之・国分榮太郎)により引き起こされた「福島県郡山監禁強姦事件」は、国内でも最も極悪非道な強姦事件の1つとして知られています。
この記事では福島県郡山監禁強姦事件の被害者や犯人3人についてや、あまりにも凄惨な犯行内容、判決と現在についてまとめました。
この記事の目次
福島県郡山監禁強姦事件は15歳と16歳を含む男3人の極悪非道な強姦事件
「福島県郡山監禁強姦事件」は、2002年9月2日に福島県郡山市内のマンションで起きた極悪非道な強姦強盗監禁傷害事件です。
犯人は、当時15歳と16歳の未成年を含む男3人で、被害者は事件現場となったマンションで1人暮らしをしていた当時20歳の女性でした。
犯人ら3人は福島県いわき市の会社で読売新聞の拡張員(新聞の契約を訪問勧誘する人員で、新聞社や新聞販売店とは独立した組織に属する)として働いており、犯人のうち1人(当時34歳の中島順司)が新聞の勧誘に訪れた際に1人暮らしをしている若くかわいい女性がいる事を知り、他2人の犯人(当時15歳の服部英之と当時16歳の国分榮太郎)にそれを教えたのが事件のきっかけでした。
犯人の1人国分榮太郎は中島順司から話を聞いて興味を持ち、自らも拡張員として被害者女性の自宅を訪れており、「アレは可愛い。強姦してでも性交したい(裁判記録より)」と考えるようになりました。
犯人ら3人は、新聞拡張員としては成績が悪く給料は完全歩合制だったため金に困っており、中島順司が他の2人に「バイクを盗んで売ろう」などと持ちかけました。
これに、国分榮太郎はバイク窃盗より強盗をして押し入った先で強姦をしたいと考え、「この前のあのコがいい。あのコを犯してみたい」と、例の一人暮らしをしている20歳の女性のところへ強盗に入ろうと提案し、この計画が実行に移されました。
2002年9月2日の18時半頃、犯人3人の中で唯一成人であった中島順司が宅配の配送員を装って被害者の女性に扉を開けさせて犯人らは室内に押し入り、被害者を押さえつけてテープで縛り拘束。中島順司は強姦でなく強盗が目的だっため女性の財布からクレジットカードとキャッシュカードを盗み、キャッシングできるか確認するために外出。
現場に残った未成年の2人、服部英之と国分榮太郎は室内にあった包丁で被害者の女性を脅し、強姦に及びました。部屋に戻ってきた中島順司もこれに加わり、犯人達は翌日9月3日の16時頃まで被害者女性を監禁し22時間にわたって陵辱の限りを尽くしました。
福島県郡山監禁強姦事件の詳しい犯行内容も裁判で明らかにされています。犯行内容についてはあまりにも凄惨な内容であるため後述します。過去に性被害に遭った方などはフラッシュバックの恐れもあるため閲覧しないようにしてください。
福島県郡山監禁強姦事件の被害者は当時20歳の一人暮らしの女子大学生
福島県郡山監禁強姦事件の被害者は、当時20歳の女子大学生で事件現場となったマンションで1人暮らしをしていました。
被害者の女性の氏名などは公開されていませんが、奨学金を受けて大学に通っており、当日も自宅で試験勉強をしていたといった内容が報じられていました。
また、真偽不明ですが、被害者は異性交際においては真面目なタイプで、福島県郡山監禁強姦事件以前に男性との肉体関係の経験はなかったとの情報もあるようです。
福島県郡山監禁強姦事件の犯人① 中島順司(当時34歳)
「福島県郡山監禁強姦事件」の犯人のうち、最初に事件を起こすきっかけを作ったのが当時34歳で犯人らの中で唯一成人だった中島順司です。
中島順司についての情報はほとんどなく、いわき市小名浜愛宕上在住と報じられているのみで現在は顔画像すらも見つかりません。しかし、犯人3人の中で唯一成人(しかも34歳で他2人より一回り年上)していたという点や、事件のきっかけを作ったという点で特に悪質であると考えます。
中島順司は当初は強姦を目的としておらず(結局強姦に加わっているが)、被害者の財布からキャッシュカードとクレジットカードを盗み出し、被害者女性を脅してわざわざ母親に連絡させて現金を振り込ませて約16万円を引き出して奪っています。また、被害女性のクレジットカードで新幹線の指定席件を合計26万6400円分購入し換金して奪っています。
福島県郡山監禁強姦事件の犯人② 服部英之(当時15歳)
「福島県郡山監禁強姦事件」は犯人のうち2人が15歳と16歳の未成年少年だった事が注目されました。
特に、当時15歳だった服部英之は事件の2年前の少年法改正(2000年に刑事処分可能年齢を16歳以上から14歳以上に引き下げていた)以後、15歳以下として全国で初めて家庭裁判所から検察へ逆送され刑事裁判に問われる事になりかなり注目されました。
福島県郡山監禁強姦事件を取り上げたFRIDAYは、服部英之の実家を直撃取材していますが、玄関のドア越しに女性の声で「取材はお断りします」と拒絶されたという事でした。
服部英之の生い立ちについては、当時16歳の犯人国分榮太郎とは中学校の先輩後輩で同じサッカー部に所属していた事や高校に進学するも非行に走り、不登校になって家出した後に新聞拡張員の仕事について寮に入った事などが明かされていますが、事件当時未成年だった事もあってかこれ以外の情報は公開されていません。
福島県郡山監禁強姦事件の犯人③ 国分榮太郎(当時16歳)
「福島県郡山監禁強姦事件」は犯人のうち、当時16歳だったのが国分榮太郎です。
国分榮太郎は、中島順司に「バイクを盗んで売ろう」と持ちかけられた際に、「それよりも、この前のあのコ(被害者女性)がいい。あのコを犯してみたい」などと、強盗と強姦を提案して福島県郡山監禁強姦事件の直接的な原因をつくりました。
犯行内容のうち被害者を強姦した点で主導的な行動をとったのもこの国分榮太郎で、年長の中島順司が被害者女性のクレジットカードやキャッシュカードを持って外出しようとした際に「こいつ、やってもいいっすか」などと尋ね、そのまま服部英之と共に被害女性に対し陵辱の限りを尽くしました。
国分榮太郎の生い立ちや家族については、父親が会社を経営しており、中学生の頃から相当に甘やかされていたとの同級生の証言が出ています。
中学時代の同級生の証言によると、国分榮太郎は父親から「アイス買ってきな」と1万円札を渡されるなど甘やかし放題され、性格も粗暴で性的欲求も強いタイプで中学の女子生徒からは怖がられていたという事です。
一方で、国分榮太郎の実家の周辺住民からは「国分榮太郎くんは大人しくていい子だった。近所でトラブルはなかった」との証言があったようですが、おそらく親の手前もあって本性を隠していたのでしょう。
また、上でも触れたように服部英之とは中学時代の先輩後輩で同じサッカー部に所属しています。国分榮太郎も中学卒業後は高校に進学したようですが、次第に学校に行かなくなって夜出歩くようになりそのまま家出をし、新聞拡張員として働くようになり会社の寮に入っています。
「福島県郡山監禁強姦事件」を取り上げたFRIDAYは、国分榮太郎の実家も直撃していますが、応対した父親が記者を睨みつけるようにし「何も騒ぐことではないでしょう。“未成年”なのに…」などと言い放ったと報じています。国分榮太郎の父親はそれ以外の質問には答えずに自宅内に閉じこもってしまったのだとか。この父親にしてこの国分榮太郎ありという事だったのでしょう。
なお、FRIDAYによると、服部英之の実家も国分榮太郎の実家も閑静な住宅地に建つ一戸建てという事でした。当時の新聞報道では国分榮太郎の実家は福島県本宮町と報じられていますが、現在も2人の実家が同じ地域にあるのかは不明です。
福島県郡山監禁強姦事件の犯行内容(凄惨な内容のため閲覧注意)
「福島県郡山監禁強姦事件」の凄惨な犯行内容は裁判の中で詳細に明らかにされています。
極めて凄惨な犯行内容である上に生々しい表現もあるため、過去に性被害にあった事がある方は読まないようにしてください。
2002年9月2日の18時半頃、中島順司、服部英之、国分榮太郎の3人は宅配便の配送員を装って被害者女性のマンション自宅に押し入ると、被害者女性をテープで縛って拘束。
服部英之は被害者女性の財布からキャッシュカードやクレジットカードを盗んで換金のために外出してすぐに服部英之と国分榮太郎による被害女性への陵辱行為が始まりました。
国分榮太郎は「うるせぇ!俺らを誰だと思ってんだ!」と怒鳴りつけると、服部英之に台所から包丁を持って来させ、それを突きつけて被害者女性を脅しました。
国分榮太郎は性器を露出させて寝転ぶと、被害者女性に「跨いで腰を下せ」と強要。そのまま挿入して強姦に及びました。被害者女性は「痛い痛い許してください」と嗚咽し懇願するも、国分榮太郎らは行為をさらにエスカレートさせました。
国分榮太郎と服部英之は代わるがわる、膣内で避妊具もつけずに射精し、室内にあったインスタントカメラでその様子を撮影し、警察に駆け込まないように脅迫。さらに同意があったように見せかけるために、被害者女性に強姦されながら笑顔でピースサインを無理に作らせて携帯電話で撮影し、それを被害者女性のパソコンの壁紙に設定するなどしています。
やがて、戻ってきた中島順司も強姦に加わり、少なとも10回以上にわたってリビングやロフトベッド、浴室などで被害者女性を凌辱しています。浴室では被害者女性に身体を洗わせてソープ嬢の真似事をさせるなどもしました。
他にも、被害者に浣腸をして布団の上に排泄させられてそれを無理やり食べさせています。
さらに犯人らは、被害者女性の陰毛を全て剃り、頭髪もハサミでザンバラに切った後にカミソリで全て剃るなどし、女性器に異物で執拗に掻き回して色々なものを無理やり挿入するなどしています。
こうした鬼畜極まりない凌辱行為が22時間にわたって続きました。
被害者は犯人らから受けて暴力により、乳房には犯人らの歯形が残り(傷跡が残り一生消えないとの診断を受けた)、乳首は噛みちぎられて断裂。肛門は完全に裂け、膣内には多数の異物を無理やり詰め込まれた状態だったという事です。
犯人らは、証拠隠滅に部屋内の指紋を拭き取り、被害者の膣内から性液を掻き出して異物を大量に詰め込み、さらに被害者女性をロフトベッドにあげ、下着姿のまま目隠しと猿轡をし、後ろ手に縛り上げた上、ロフトの梯子を外してから逃亡。
被害者女性はその後妊娠している事が判明して中絶を余儀なくされ、複数の性感染症をうつされている事も判明。また、眼球にも裂傷が確認されています。
その凄惨な犯行内容はあらゆる強姦事件の中でも際立っており、当時は犯人のうち2人が未成年であった事や被害者のプライバシーなどを考慮してあまり大きく報じられなかったにも関わらず、現在でもネット上で史上最悪の強姦事件として伝えられています。
福島県郡山監禁強姦事件の判決
出典:https://www.nishinippon.co.jp/
「福島県郡山監禁強姦事件」は、未成年の少年2人も家裁から逆送され刑事裁判を受けて実刑判決が言い渡された事でも話題になりました。
犯人のうち唯一成年だった中島順司の判決は「懲役11年」でした。中島順司は往生際悪く量刑不当として控訴、上告しましたが、最高裁が上告を棄却してこの判決が確定しています。
一方、当時15歳だった服部英之と当時16歳の国分榮太郎の裁判は、2003年に福島地裁で開かれ、検察側は2人に「懲役4年以上8年以下」を求刑しました。
弁護側は2人を家裁に移送し少年院送致の保護処分にすべきと求めましたが、裁判所は服部英之に対して「懲役3年6ヶ月以上6年以下の不定期刑」、国分榮太郎に対して「懲役4年以上7年以下の不定期刑」の判決をそれぞれ言い渡しました。
服部英之も国分榮太郎も控訴せず、この判決が確定しています。
福島県郡山監禁強姦事件の犯人達の現在
「福島県郡山監禁強姦事件」の犯人3人は、現在は既に全員が刑期を終えて釈放されています。
犯人達が現在何をしているのかは情報がなく不明ですが、国分榮太郎に関しては現在は結婚して「大和田榮太郎」に名前を変えているとの噂が流れていますが真偽不明です。
まとめ
今回は、2002年9月2日に福島県郡山市であった極悪非道な監禁、強姦、強盗、傷害事件である「福島県郡山監禁強姦事件」についてまとめてみました。
福島県郡山監禁強姦事件は、当時15歳の服部英之、16歳の国分榮太郎、34歳の中島順司ら犯人達が、以前から目をつけていた当時20歳の女性被害者のマンションへ宅配便を装って押し入り、キャッシュカードやクレジットカードを盗んで合計40万円以上を強盗した上、22時間にわたって被害女性を強姦し陵辱の限りを尽くしたもので、裁判で明らかにされた犯行内容は凄惨を極めています。
福島県郡山監禁強姦事件では、当時未成年であった服部英之と国分榮太郎も家裁から逆送され刑事裁判で裁かれ、服部英之に「懲役3年6ヶ月以上6年以下の不定期刑」、国分榮太郎に「懲役4年以上7年以下の不定期刑」の判決がそれぞれ言い渡され確定しています。
犯人のうち唯一成人だった中島順司は「懲役11年」の判決でした。
現在、福島県郡山監禁強姦事件の犯人らは全員が刑期を終えて釈放されていますが、現在どこで何をしているのかの情報は出ていません。