アルツハイマー病の芸能人/有名人16人・日本人と海外別!基礎知識も解説【2024最新版】

アルツハイマー病とは、どんな病気か知っていますか?アルツハイマー病は誰でもかかる可能性がある病気であり、他人事ではありません。そして、今後は日本にアルツハイマー病の患者がどんどん増えていくことが予想されているんです。

 

アルツハイマー病の芸能人や有名人、症状や原因や遺伝との関係、寿命についてまとめました。

アルツハイマー病とは

 

アルツハイマー病とは、脳が萎縮していくことで、脳の機能が低下し、記憶や思考能力がゆっくりと障害されて、最終的には日常生活を送ることさえ難しくなる病気です。

 

アルツハイマー型認知症という言葉を聞いたことがあると思いますが、この「アルツハイマー型認知症」は厳密に言うと、アルツハイマー病の症状になります。

 

ただ、「アルツハイマー病=アルツハイマー型認知症」と考えて良いでしょう。

 

アルツハイマー病は認知症の約半分を占める病気であり、アルツハイマー病の患者は全世界に510万人はいるとされています。

 

 

アルツハイマー病の芸能人・有名人:日本人5名

1.大山のぶ代さん

出典:jisin.jp

大山のぶ代

生年月日:1933年10月16日

出身:東京都渋谷区

身長:162cm

所属:アクターズ・セブン

血液型:O型

活動:声優

 

ドラえもんの声を長年務めていた大山のぶ代さんは、2012年秋にアルツハイマー病の診断を受け、2015年に夫の砂川啓介さんがラジオ番組でアルツハイマー病の闘病中であることを公表しました。

 

しばらくは自宅で介護を受けていましたが、2016年に老人ホームに入居しています。夫の砂川さんは2017年に他界していますが、マネージャーによると、その時点で夫の他界をどこまで理解しているかは定かではないとのことです。

 

 

2.南田洋子さん

出典:oricon.co.jp

南田洋子

生年月日:1933年3月1日

出身:東京都

身長:155cm

活動:女優

 

女優の南田洋子さんは、2004年ごろから認知症の症状が出始め、2006年にはアルツハイマー病の診断を受けています。その頃に芸能界を引退しています。

 

2008年に夫の長門裕之さんが「徹子の部屋」に出演した際、南田さんがアルツハイマー病で要介護状態であることを告白しました。

 

南田さんのアルツハイマー病を公表した後は、『報道発 ドキュメンタリ宣言』で南田さんの闘病と長門さんの介護の様子を報道したり、長門さん著の「待ってくれ、洋子」が出版されたりしました。

 

 

3.朝丘雪路さん

出典:sankei.com

朝丘雪路

生年月日:1935年7月23日

出身:東京都中央区

血液型:B型

活動:女優

 

女優の朝丘雪路さんは、2013年にアルツハイマー病の診断を受けています。ご家族によると、アルツハイマー病と診断されたことは、本人には知らせなかったとのことです。

 

2018年4月27日にアルツハイマー病のために82歳で亡くなっています。

 

 

4.大伴昭さん

大伴昭

生年月日:1929年

活動:実業家

 

タレントの吉村真理さんの夫である大伴昭さんは、キャノンの取締役やカルティエ・ジャパンの社長を歴任した実業家ですが、2007年にビジネス界を引退し、2009年ごろにアルツハイマー病を発症しています。

 

介護生活は10年にも及び、2018年に89歳で亡くなっています。

 

 

5.沢田亜矢子さん

沢田亜矢子

生年月日:1949年1月1日

出身:北海道北見市

身長:160cm

所属:オフィスのいり

血液型:A型

活動:女優

 

女優の沢田亜矢子さんは、プレクリニカルアルツハイマーと診断されています。プレクリニカルアルツハイマーとは、アルツハイマー病の超早期の段階のことですね。

 

このプレクリニカルアルツハイマーと診断された時、沢田亜矢子さんは頻尿で悩んでいたそうですが、この頻尿はアルツハイマー病から来ている症状とのことです。

 

 

アルツハイマー病の芸能人・有名人:外国人11名

1.ロナルド・レーガンさん

出典:jiji.com

ロナルド・レーガン

生年月日:1911年2月6

出身:アメリカ

身長:185cm

所属:共和党

活動:第40代アメリカ大統領

 

第40代アメリカ大統領のロナルド・レーガンさんは、大統領の任期終了後の1993年にアルツハイマー病と診断され、翌年の1994年には国民に対して病気を公表しています。

 

2004年に肺炎で亡くなっています。ロナルド・レーガンさんがアルツハイマーを発症した時期については諸説あり、大統領任期中からすでにアルツハイマー病の兆候はあったという説もあります。

 

 

2.B.B.キングさん

出典:amass.jp

B.B.キング

生年月日:1925年9月16日

出身:アメリカ

活動:ブルースギタリスト

 

アメリカのブルース界の巨人であり、ブルースギタリストとして世界的に有名なB.B.キングさんは、2015年にアルツハイマー病や糖尿病、冠動脈疾患などの複合的な要因によって、89歳で亡くなっています。

 

亡くなった当初は殺人事件の可能性があるとして、捜査が行われていましたが、殺害された証拠は見つからず、アルツハイマー病などによる病死として結論づけられています。

 

 

3.グレン・キャンベルさん

出典:afpbb.com

グレン・キャンベル

生年月日:1936年4月22日

出身:アメリカ

活動:歌手

 

カントリーミュージックの歌手であり、テレビ司会者としても知られるグレン・キャンベルさんは、2011年にアルツハイマー病であることを公表しています。

 

病気を公表した後も歌手活動を続け、2012年にはライブツアーを行いました。2014年にはアルツハイマー病の治療施設に入居し、2017年に亡くなっています。

 

 

4.エドモンド・オブライエンさん

出典:ytdp.com

エドモンド・オブライエン

生年月日:1915年9月10日

出身:アメリカ

活動:俳優

 

アメリカの俳優で『裸足の伯爵夫人』でアカデミー助演男優賞とゴールデングローブ賞を受賞しているエドモンド・オブライエンさんは、1985年にアルツハイマー病で亡くなっています。

 

 

5.ジーン・ワイルダーさん

出典:bbc.com

ジーン・ワイルダー

生年月日:1933年6月11日

出身:アメリカ

活動:俳優

 

チャーリーとチョコレート工場の原作である「夢のチョコレート工場」等に出演している俳優のジーン・ワイルダーさんは、2016年にアルツハイマー病の合併症で亡くなっています。その3年前にアルツハイマー病と診断されていましたが、生前に公にされることはありませんでした。

 

 

6.ハロルド・ウィルソンさん

ハロルド・ウィルソン

生年月日:1916年3月11日

出身:イギリス

所属:労働党

活動:イギリスの元首相

 

政治家のハロルド・ウィルソンさんは、1976年4月5日までイギリスの首相を務めていましたが、その後に突然政界を引退しています。突然引退した理由は長いこと明らかにされていませんでしたが、1995年に亡くなった後にアルツハイマー病の発症が原因であることが明かされています。

 

 

7.アーサー・オコンネルさん

出典:thecinema.jp

アーサー・オコンネル

生年月日:1908年3月29日

出身:アメリカ

活動:俳優

 

『ピクニック』や『或る殺人』でアカデミー賞助演男優賞にノミネートされた俳優のアーサー・オコンネルさんは、1981年にアルツハイマー病で亡くなっています。

 

 

8.アーサー・ヒルさん

アーサー・ヒル

生年月日:1922年8月1日

出身:カナダ

活動:俳優

 

アーサー・ヒルさんは、『バージニア・ウルフなんかこわくない』でジョージ役でトニー賞最優秀男優賞を受賞したり、『アンドロメダ…』に出演したカナダの俳優ですが、2006年にアルツハイマー病で亡くなっています。

 

長年アルツハイマー病を患い、闘病生活を送っていたようです。

 

 

9.アニー・ジラルドさん

出典:eiga.com

アニー・ジラルド

生年月日:1931年10月25日

出身:フランス

活動:女優

 

フランスの大女優であるアニー・ジラルドさんは、2011年にアルツハイマー病で亡くなっています。

 

彼女は晩年はアルツハイマー病を発症していましたが、闘病生活をあえて撮影し、それをドキュメンタリーとして後悔しました。

 

 

10.キャサリン・ヘルモンドさん

出典:saga-s.co.jp

キャサリン・ヘルモンド

生年月日:1929年7月5日

出身:アメリカ

活動:女優

 

テレビドラマの「ソープ」で人気だった女優のキャサリン・ヘルモンドさんは、2019年2月23日にアルツハイマー病による合併症でロサンゼルスの自宅で亡くなっています。

 

 

11.ジュニア・ジョンソンさん

出典:twitter.com

ジュニア・ジョンソン

生年月日:1931年6月28日

出身:アメリカ

活動:レーサー

 

アメリカの改造自動車レースで人気レーサーだったジュニア・ジョンソンさんは、2019年12月20日にホスピスケア施設で亡くなっています。死因は明らかにされていませんが、以前からアルツハイマー病を患っていたことはわかっています。

 

 

アルツハイマー病の症状

アルツハイマー病の症状というと、「認知症」を思い浮べる人は多いと思います。その通り、アルツハイマー病の症状は認知症です。

 

ただ、一口に「認知症」と言っても、アルツハイマー病の進行によってその症状は変わってきます。アルツハイマー病の症状を4段階に分け てご紹介していきます。

 

 

アルツハイマー病の初期症状

 

アルツハイマー病の初期症状は、次のようなものです。

 

・物忘れ
・不安
・うつ
 
アルツハイマー病が本格的に発症する前から、物忘れの症状が出てきます。適切な言葉が出てこなかったり、少し前のことを忘れてしまったりなどですね。
 
また、常に不安を感じていたり、うつっぽくなることもあります。これらの症状は、アルツハイマー病発症の数年前~10年前から現れることがあります。
 
この段階で早く治療を始めることで、アルツハイマー病の進行を遅らせることが可能です。
 

 

アルツハイマー病の軽度症状

 

アルツハイマー病が本格的に発症すると、軽度の症状が現れ始めます。軽度の症状には次のものがあります。

・新しいことを覚えられない
・すぐ前のことを忘れてしまう
・日常生活を送る上で必要なことができなったり、時間がかかるようになる
・日時がわからない
・散歩に出て迷子になる
・お金の管理や支払いに問題が生じる
・判断力が低下する(適切な方を選べない)
・ものをなくす
・ものを盗まれたなどの被害妄想が出る
・自発性が低下する

 

このようなアルツハイマー病の症状が出ると、周囲の人は「あれ?おかしいぞ?」ということに気づきます。

 

多くの場合、このような症状が出て、周囲の人が病院へ連れていき、アルツハイマー病と診断されることが多いです。本人は病識がなく「病院になんか行かない!」と言い張って、診断が遅れ、さらに治療が遅れるケースも少なくありません。

 

 

アルツハイマー病の中等度の症状

 

アルツハイマー病がさらに進行すると、次のような症状が現れ始めます。

 

・昔の記憶も思い出せなくなる
・錯乱する
・自分が誰なのかわからなくなる
・家族や友人がわからなくなる
・新しいことに全く対応できない
・着替えなど複数の手順で行うことができなくなる
・言葉が出てこなくなる
・幻覚が出てくる
・妄想がひどくなる
・衝動的な行動が増える
・徘徊する
・興奮したり、落ち着かないことが増える
 

この段階までアルツハイマー病が進むと、自宅での介護が困難になることも多く、家族が介護で疲弊してしまいます。

 

アルツハイマー病の重度症状

 

アルツハイマー病がさらに進行すると、脳が萎縮しますので、日常生活を自力で送ることが困難になり、次のような症状が現れ始めます。

 

・他人とコミュニケーションを取れなくなる
・人格が変化する
・衛生観念がなくなり、便を触ったりするようになる
・体重が減る
・痙攣が起こる
・睡眠時間が長くなる
・ものを飲み込むのが難しくなる
・寝たきりになる

 

寝たきりでベッド上で過ごすことも多くなり、全介護状態になります。

 

 

アルツハイマー病の原因と遺伝との関係

アルツハイマー病の原因は、脳にアミロイドβたんぱくが蓄積することと推測されています。

 

本来なら、脳のアミロイドβたんぱくは分解され輩出されていくのですが、年齢を重ねることで、アミロイドβたんぱくの分解力が低下して、徐々にアミロイドβたんぱくが脳に蓄積していきます。

 

そうすることで、脳の神経細胞を殺傷し、情報伝達がうまくいかなくなり、脳が萎縮していくと考えられています。

 

 

アルツハイマーの発症リスクを上げるもの

 

アルツハイマー病の原因はアミロイドβたんぱくとされていますが、アルツハイマー病の発症リスクを上げる要因があることがわかっています。

 

・加齢
・脳血管障害
・2型糖尿病
・高血圧
・喫煙
・肥満
・頭部外傷
・食習慣(魚を食べない、精製された炭水化物を食べるなど)
・運動習慣
・タバコ
・外部からの刺激がない(テレビやラジオがない、日ごろから頭を使わない)

 

アルツハイマー病の最も大きな原因は、やはり加齢です。

<アルツハイマー病の年代別年間発症率>
・65~69歳=0.6%
・70~74歳=1.0%
・75~79歳=2.0%
・80~84歳=3.3%
・85歳以上=8.4%

 

アルツハイマー病は、年齢が上がるごとに発症率も上がっていくんです。

 

 

アルツハイマー病と遺伝の関係

 

アルツハイマー病の中には、家族性アルツハイマー病というものがあります。この家族性アルツハイマー病は遺伝と大きな関係があるとされていて、アルツハイマーを発症させる3つの遺伝子が特定されています。

 

40~50代で発症する若年性アルツハイマー病というものがあります。この若年性アルツハイマー病は遺伝が原因の1つなんです。

 

家族性アルツハイマー病の特徴は、家族や親戚に多く発症することに加え、発症年齢の若さです。多くのアルツハイマー病は70〜80歳に発症年齢が集中するのに対し、家族性アルツハイマー病の場合は、40〜50歳代で発症するケースが珍しくありません。

 

引用:家族性アルツハイマー病の遺伝子診断|医学・医療最前線|先進医療.net

 

若年性アルツハイマー病のほとんどは家族性アルツハイマー病で、親から受け継がれた遺伝子によって発症するということです。

 

 

アルツハイマー病と寿命

 

アルツハイマー病を発症すると、その症状が徐々に進行し、寝たきりになってしまいますので、寿命は短くなります。ただ、アルツハイマー病の進行はゆっくりですので、発症するとすぐに寿命を迎えるというわけではありません。

 

・80歳以上で発症=寿命まで3~4年
・80歳未満で発症=寿命まで10年以上
・平均すると8年
 

アルツハイマー病の患者の平均余命は発症してから8年です。

 

引用:アルツハイマー病と認知症支援 | 日本 | Alzheimer’s Association

 

症状の進行や本人の健康状態、体力などによって、発症からの寿命は変わってきます。アルツハイマー病は発症してから、長い年月の闘病生活が待っていると考えておいた方が良いです。もちろん、闘病生活というのは本人にとってだけでなく、家族や周囲の人にとってもですね。
 

 

まとめ

アルツハイマー病の芸能人・有名人とアルツハイマー病の症状や原因と遺伝、寿命についてまとめました。

 

アルツハイマー病は遺伝も関係していますが、誰でも発症する可能性がある病気です。だからこそ、正しい知識を身につけておきたいですね。

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