没後20年を迎えた「X JAPAN」のhideさんですが、死亡当時は後追い自殺が続発し、今なお影響力がある存在です。
今回は、hideさんの死亡の経緯と死因の真相、命日のイベント、素顔やすっぴん画像をまとめました。
この記事の目次
X JAPAN・hideのプロフィール
出典:https://matome.naver.jp/
プロフィール
名前:hide (ヒデ)
本名:松本 秀人(まつもと ひでと)
愛称:ヒデくん、ヒデちゃん
生年月日:1964年12月13日(享年33歳)
出身:神奈川県横須賀市出身
学歴:ハリウッドビューティ専門学校 卒
職業:ミュージシャン
所属事務所:ヘッドワックスオーガナイゼーション
今なおカリスマギタリストであると同時に、後に「もしYOSHIKIに誘われなかったらカリスマ美容師になっていた」と言うくらい、まさにカリスマの中のカリスマ的存在であるhideさん。
ですが、少年時代は意外にも太っていたそうです。そんなコンプレックスがあってか、内気で大人しい子供だったのだとか。
しかし、中学生の頃に出会ったアメリカのロックバンド「KISS」のレコードを聴いて衝撃を受け、一気にロックの世界にのめり込んでいきました。
出典:http://blog.livedoor.jp/
Mステに登場したKISS
その存在感は今もハンパないですね!タモさんの1.5倍くらいありそうです。
そんなhideさんは、小さい頃は大のおばあちゃん子で、美容院を営んでいた祖母の影響を大きく受けていたといいます。
また、この祖母が若くて派手好きな人だったらしく、後のhideさんのファッションの基盤になったとも言われています。
そして、まだ中学生だったhideさんに、Gibsonの高級エレキギターを買い与えたのも、このおばあちゃんでした。おばあちゃんグッジョブ!
念願のエレキギターを手に入れたhideさんは、寝食を忘れてひたすらギターを弾き続けました。そのせいもあって、当時最大のコンプレックスだった肥満がどんどん解消されていったそう。
出典:http://xsiyougakkimatome.seesaa.net/
hideさんは高校へ進学すると、不良のたまり場とも呼ばれていた横須賀のどぶ板通りで出会った仲間達とバンドを結成します。
このバンドが「X」前にhideさんが唯一加入していたバンドで、YOSHIKIさんがhideさん勧誘にライブに通ったと言う、伝説のバンド「サーベルタイガー(横須賀サーベルタイガー)」です。
そしてサーベルタイガーが解散後、hideさんは全ての音楽活動からは足を洗って、美容師として生きていこうと決意。当時、いくつかのバンドから誘いがあったものの、全て断ったのだとか。
しかし、hideさんはYOSHIKIさんの猛勧誘に負け、1987年2月、遂にXに加入することになります。
出典:https://matome.naver.jp/
また、hideさんはXでの活動と並行して、ソロ活動も精力的にこなしていました。
残念ながら1997年9月、X JAPANは解散を発表しますが、1998年1月28日にシングル「ROCKET DIVE」をリリース。
これに合わせて、1998年2月7日に放送された「ポップジャム(POP JAM)」に、hideさんは「hide with Spread Beaver」として出演しました。
この収録から約3ヶ月後、hideさんは帰らぬ人となります。つまり、この時の収録が実質的にファンの前で披露した最後の歌声となったわけです。
X JAPAN・hideの死因を警視庁が公表
その日は突然にやってきました。
1998年5月2日の午前7時30分頃、自宅マンション寝室のドアノブに掛けたタオルで首を吊って呼吸停止した状態のhideさんが、当時同居していた婚約者に発見されます。
すぐに病院に搬送されるも、発見からおよそ1時間半後の午前8時52分死亡が確認され、帰らぬ人となりました。
発見時の状況から、警視庁は自殺と判断して公表しました。
それを受けて、ニュース番組やワイドショーがhideさんの死亡を伝える際、「警視庁は自殺と断定」と大々的に報じたことから、まさに日本中で大騒ぎとなりました。
出典:https://i.ytimg.com/
特にマスコミは、hideさんのラジオ番組での発言の一部を取り上げて、自殺と関連づけてみたり、代表曲「ピンクスパイダー」でも自殺をほのめかす表現があると報じました。
このことから、hideさんが自殺したものと思い込んでいったファンも少なくなかったようです。
X JAPAN・hideの後追い自殺とその人数とは
その後、hideさんの葬儀がとり行われた築地本願寺には、hideさんのご遺族やX JAPANのメンバーも含めた関係者が集まりました。
もちろん、当時ロサンゼルスにいたYOSHIKIさんも緊急帰国しています。
出典:https://www.nikkansports.com/
築地本願寺での告別式に飾られたhideさんの遺影
hideさんが生前愛用していたギターが飾られました。
仮通夜の準備段階から築地本願寺の正門前には、徹夜組を含めて500人以上のファンが詰めかけ、一時は大混乱に陥ったと言います。
しかし、ファンの間から自然に「hideが恥ずかしい思いする」との声が上がると、ファンは一致団結。その後は整然と列を作り、近隣に迷惑をかけないように掃除する人もいたのだとか。
しかしその一方で、一部のファンによる後追い自殺が発生し始める事態が発生します。
実際に後追い自殺をしてしまったファンの数は公表されていないので、正確な人数は不明です。
幸い一命を取り留めたファンも含めると50~60人、未遂に終わった方も含めると、実に100人は軽く超える可能性もあると言われています。
出典:https://www.nautiljon.com/
告別式には2万5000人ものファンが、隅田川沿いまで約2キロに渡って列を作ったと言われていますが、その場でも後追い自殺が発生したという話まで…。
これ以上後追い自殺者を増やしてはいけない!と、YOSHIKIさんはが立ち上がります。ファンに自殺を思いとどまるよう緊急会見を開いたのです。
出典:https://i.ytimg.com/
X JAPAN・hideの死因が自殺でない可能性5つ
ドアノブにかけたタオルで首を吊った状態で発見されたhideさん。その状況からhideさんの死因は、警視庁はあくまで「自殺」と断定しました。
しかし、hideさんをよく知る人は皆、口をそろえて「hideさんは自殺なんてする人ではない」と証言しています。
そして、hideさんが亡くなって20年になる現在もなお、hideさんの死因は自殺なんかではなく、“事故”であったとする説が大多数を占めています。
もちろんそれは、単に遺族や関係者の意向やファンの想いからではなく、自殺とは考えにくい多くの点があるからなんですよね。
ここでは、その1つ1つを整理してみたいと思います。
hideの性格や日頃の言動から自殺は考えられない
hideさんはの優しさや心遣いについては、今での多くのエピソードが残されています。
例えば、ソロライブのグッズはファンが購入しやすいようにと、他のミュージシャンに比べると低価格で提供されていたことは有名ですね。
また、難病と闘っていた貴志真由子さんを献身的に励まし続けたhideさんが、自殺をしてしまうとは到底考えられないんですよね。
出典:http://xjapan.fun/
hideさんを知る人であればあるほど、同じように考えているようで、X JAPANメンバーのYOSHIKIさん、当時洗脳状態だったToshlさんでさえ、自殺ではなく事故だと信じていたと言います。
このことはToshlさんが洗脳から解放された後、出版した著書「洗脳 地獄の12年からの生還」にも記載されています。
お酒による事故死の可能性
hideさんだけでなく、X JAPANのメンバーのほとんどはお酒好きというのは有名です。
その中でもhideさんは、毎日のように飲み歩いていたほどの酒好きで知られており、お酒が原因と思われる多くの失敗エピソードも残っています。
出典:http://www.esp.ac.jp/
もちろん、死亡が確認された朝の前夜もお酒を飲んでいた可能性は高く、お酒に酔った勢いでやったおふざけからの事故…という可能性が考えられそうです。
また、hideさんのライブパフォーマンスには過激な演出が多いことでも有名です。
これはあくまで噂の域を出ないのですが、次回のライブパフォーマンスとして首を吊って登場するというパフォーマンスを考えていたとも言われています。
お酒に酔っ払った状態で、そのパフォーマンスの練習をしていたものの、何らかのはずみで事故に繋がってしまったのではないかとも言われています。
肩こり解消のはずみだった可能性
肩に重い楽器を掛けて激しいパフォーマンスを演じるギタリストやベーシストの多くは、慢性的な肩こりに悩まされてると言います。
hideさんも当時、相当な肩こりに悩んでいたと言われており、日頃からドアノブにひっかけたタオルで肩凝りを解消していたそうです。
実際、整形外科などにある頸椎牽引機は、首をひっぱることで頸椎を伸ばし、むち打ち症や手のしびれ、ヘルニアなどの治療に使用されています。
hideさんが実践していたドアノブにタオルは、その簡易版と言ったところでしょうか。
出典:http://www.ganjyu-bs.com/
ただ、hideさん場合は前述したように、お酒に酔った状態で行ったしまった可能性があるんですよね。ネット上にはこんな意見もありました。
hideは肩こり解消のためにドアノブにタオルをひっかけてそこに首を乗せてたんだよ。
— たけし (@tks_dr) 2018年3月31日
亡くなった当日は打ち上げか何かで泥酔した状態で帰宅。いつものように肩こり解消のためにドアノブにタオルをかけて首をのせる。
そのまま寝落ちしてしまったんだよ。
事故だよ。
「自殺をほのめかす発言や曲がある」という解釈の馬鹿らしさ
hideさんの死亡を自殺とする根拠の1つに、マスコミが報じたhideさんのラジオ番組でのコメントや、代表曲の歌詞の中に「自殺をほのめかす表現がある」というものがあります。
確かに、hideさんはラジオ番組の中で、自身の人生について「薄っぺらい人生だった」と発言したことがあります。
この発言をもって、マスコミはhideさんが「自殺をほのめかした」と報じますが、実はこの発言は、YOSHIKIさんの「最高の人生だった」という発言をオマージュしたと言われています。
出典:http://tn.smilevideo.jp/
また、その歌詞やMVが自殺と関連づけられた「ピンクスパイダー」ですが、確かにこの曲はすごく意味深で、色んな受け取り方ができる名曲なんですよね。
でも、精神科の医師だか専門家が歌詞の一部だけを抜き出して、これ見よがしに「これは自殺をほのめかしています!」と力説する姿に、怒りと馬鹿らしさを感じたのは私だけではないはず。
ちなみに「ピンクスパイダー」の解釈には、こんな面白い解釈もあります。
私は普通に蜘蛛の気持ちになったんじゃないかなと思います。
それか、海外進出をしたかったのか。
それか、自分の気持ちとか。
空を飛ぶのが失敗するシーンはオチというか、誰かから借りたものだけじゃダメだったてことか、ストーリー性とかじゃないかな?空を飛んでみたい(自由になりたい)→鳥→歌詞にするには普通だなあ→ちょうど蝶が飛んでいた(それか蝶が思いついた)→お、蝶良いかも→なら飛べないものと言ったら・・・→蜘蛛(この前見たとか)!→いいね!→ピンクスパイダー完成(私の考え)
引用:X JAPAN hideさん 死について https://matome.naver.jp/
新たな活動計画も着々と進んでいた矢先だった
確かに、X JAPANが解散してしまってhideさんは相当落ち込んでいたと言います。お酒の量がかなり増えていたとの証言もありますしね。
しかし、前述した通り、hideさんが亡くなった頃というのは、「hide with Spread Beaver」の活動を新たにスタートさせたばかりの頃で、ライブツアーも計画されていたと言います。
出典:https://natalie.mu/
それに何より、hideさんはYOSHIKIさんと、再びX JAPANを再結成することを固く約束していたわけですから、そんなhideさんが自殺することなどありえないと言えますね。
図書館でポピュラー音楽大辞典見ててhideのことに触れられてたけどここでは自殺とは書かれてなくて飲酒の事故って書いてあったからなんか少し感動したというか
— かりん (@zundazunda_0818) 2018年4月3日
X JAPAN・hideの命日に開催されるイベントが話題に
2008年の十周忌追悼ライブ「hide memorial summit」の様子
5月2日のhideさんの命日には、これまで様々なイベントが開催されてきました。
hideさんの没後10年目に当たる2008年には、hideさんを追悼するための十周忌追悼ライブ「hide memorial summit」が、5月3、4日の2日間に渡って味の素スタジアムで開催されました。
hideさんが再結成を熱望していたX JAPANはもちろん、LUNA SEAやT.M.Revolution、DJ OZMAなどの大物バンドが駆けつけ、hide with Spread Beaverも復活。大変話題になりました。
出典:https://img.barks.jp/
hideさんを慕って集まった、多数のバンドやミュージシャンが出演し、ステージ上に設置された巨大スクリーンに生前のhideさんの映像が放映されました。
hideさんの死から20年目となった2018年には
2018年は、hideさんが亡くなってから20年目の節目の年でもありました。神奈川県の三浦霊園にはhideさんのお墓があるのですが、今年も多くのファンがお墓参りに訪れています。
出典:https://cdn-ak.f.st-hatena.com/
もちろん、hideさんのメモリアルライブイベントも開催されています。
お台場野外特設ステージJ地区での「hide 20th memorial SUPER LIVE SPIRITS」では、hide with Spread Beaver、布袋寅泰さん、BUCK-TICK、MUCCなど豪華メンバーが集結しました。
出典:http://hide20th-spirits.com/
X JAPAN・hideの素顔・すっぴん画像まとめ
ビジュアル系ロックバンドとして一世を風靡したX JAPANですが、hideさんはソロ活動でも基本バッチリメイクをしてステージに立ち続けており、すっぴんを公開していませんでした。
すっぴんっぽい時には、必ず大き目のサングラスをかけられていましたしね。
その意味では、最期までビジュアル系ミュージシャンとしての筋を通したhideさんですが、実はほんの少しだけその繊細なすっぴん素顔を披露したことがあったんですよね。
hideの話題のすっぴん画像
それはあるイベントの時に撮られた1枚なのですが、当時大変な話題になりました。その画像がこちら!
出典:https://i.ytimg.com/
hideのすっぴんと言われている画像
メイクをしている普段のhideさんとは少し雰囲気は違うものの、優しそうで繊細な素顔を垣間見ることができます。
横画を見るだけでも、hideさんの顔が整ったイケメンであることを物語っています。
実際、若い頃からhideさんの素顔をよく知っているYOSHIKIさんも、hideさんのすっぴんに対して次のように語られていました。
「メイクをはずしたhideのすっぴんは、まるで歌舞伎の女形のようだ」
メイクをしている時にそのように見える…のならまだしも、メイクをしていないすっぴんの顔が、歌舞伎の女形に見えると言うことは、正真正銘の美形ということになりますね。
そしてこのニット帽は……
出典:http://ord.yahoo.co.jp
生前のhideさんがよく被っていたニット帽ですよね!
こちらの画像もすっぴんぽい画像ですが、大き目のファッショナブルなサングラスをかけられています。
「金スマ」に映った!?hideのすっぴん画像
2018年の「中居正広の金曜日のスマイルたちへ(金スマ)」で、YOSHIKIさんの壮絶な人生が特集されました。
出典:https://pbs.twimg.com/
もちろんYOSHIKIさんも出演され、大変な話題になったのですが、むしろそれ以上にファンの間で話題になったのが、番組の中でチラっと映ったhideさんのすっぴんと思われる映像です。
その時の貴重な映像がこちら。
出典:https://twitter.com/
HIDEの素顔初めてみた。 pic.twitter.com/iUbC5LQ8v4
— ~でぃずお(ディズ夫)~ (@Happiness_dizuo) 2018年2月4日
本人ではなくコスプレイヤーの画像?
そしてもう1枚。次のすっぴん画像は、本人ではなくコスプレイヤーの画像という見方もされている画像ですが、hideさん本人の可能性が高いとされているすっぴん画像です。
出典:https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/
トレードマークのピンクの髪に、メイクだけ落とした状態のhideさん。
特に、スッキリ通った鼻筋や小鼻の形、そして何より鼻の下から口元にかけての形がhideさんそっくりです。
すっぴん画像と言えば卒アル写真
hideさんの高校時代の卒業アルバムの写真も公開されているようです。その画像がこちら。
出典:http://xjapan.fun/
赤髪に派手なファッションとメイクで活躍されていたhideさんからは、想像もできない画像ですが、歴としたhideさんのすっぴん画像なので載せておくことにしました。
この一見、大人しそうな青年が、後に日本を代表するロックギタリストになるなんて、当時の周りの大人たちは誰も想像できなかったでしょうね。
もちろん、hideさんが大好きだったというおばあちゃんを除いては…。
まとめ
・1998年5月2日にhideが突然の死去し、警察は自殺と断定。
・hideの死を知り、後追い自殺するファンが続出し、その数は100人以上とも言われる。
・hideの死因は自殺ではなく事故だと信じる人も多い。
いかがでしたでしょうか。
hideさんの経歴や今も伝わる様々なエピソードの数々、そして多くの人が悲しみに暮れ、後追い自殺まで続発する事態ともなった、あの悲しい出来事。
警察やマスコミは自殺として片付けましたが、その死因の真相についてまとめてみました。
また、ビジュアル系の草分け的存在でもあるhideさん、一説的には「ビジュアル系」という言葉を作ったのもhideさんだと言われています。
そんな独自の美意識を備えていたhideさんの、すっぴんの素顔についても注目してみました。
出典:https://amember.ameba.jp/
その類い稀なるビジュアルと音楽的才能に溢れたhideさんが魅了したのは、ファンはもちろん、多くのアーティストにも多大なる影響を与え、今なお圧倒的なリスペクトが寄せられています。
没後20年を経た現在でも、多くの人々に慕われ、愛され続けているhideさんの人気は、今なお衰えることはありません。