「およげ！たいやきくん」が大ヒットした歌手の子門真人さんですが、印税や収入源など現在も話題です。
今回は子門真人さんの若い頃、歌唱力が評価された代表曲、およげたいやきくんの印税、消えた噂や収入源など現在をまとめました。
この記事の目次
子門真人のプロフィール
名前：子門真人（しもんまさと）
本名：藤川正治（ふじかわまさはる）
生年月日： 1944年1月4日
出身地：東京都目黒区
血液型：A
「およげ！たいやきくん」のヒットで知られる子門真人（しもんまさと）さんは、歌手であり、
作詞家・作曲家でもあります。
「およげ！たいやきくん」の他にも「レッツゴー！！ライダーキック」「ガッチャマン」「勇者ライディーン」「キカイダー」などの子供向けの曲で多くのヒット曲を持つ子門真人さん。
ささきいさおさん、水木一郎さんとともに「アニメソング御三家」と称されました。
子門真人の生い立ち～若い頃
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3人兄弟の末っ子として誕生した子門真人さんには、兄と姉がいます。
幼少期は引っ込み思案な性格だったようで、それを心配した母親により児童劇団「チャイム」に所属しており、高校2年生頃からはクラシック声楽を学びました。
大学は玉川大学を卒業しており、在学中にクリスチャンとなります。そのため、「子門」という芸名は聖書に登場する「シモン」に由来しているとされています。
ただ、聖書には「シモン」が複数名登場しており、「十二使徒のシモン」、「シモン・ペドロ」、「イエスの兄弟のシモン」のうち、誰からあやかったのかは明らかにされていません。
ちなみに「真人」は中学時代の友人の名を借りたそう。
元々歌手を目指していたわけではなく、歌手として活動する前は広告代理店に勤めていました。
子門真人の若い頃
子門真人さんの芸能界デビューは1966年で、当時は「藤浩一」の名義でした。
シングルを5枚販売しましたがいずれもヒットせず、高い歌唱力を持ちながらも1年半で芸能界を引退。
そののちは、アルバイトとしてCMソングなどを歌っており、特定のレコード会社と契約を結んでいませんでした。
子門真人さんが、あくまでも自身の歌手活動を「副業」ととらえていたことが要因だと考えられています。
そのためか、「子門真人」名義以外にも前述の「藤浩一」、「谷あきら」、「ピーター・サイモン」など、複数の名義で楽曲が残されています。
- 複数のレコード会社にまたがって楽曲を発表していたため、ベストアルバムの編集は困難を極めたとされています。
- しかし、特定のレコード会社と契約していなかったからこそ、歌手として起用しやすかったのも事実でしょう。
- 特に、オリジナル音源の販売権を持たないレコード会社がカバー音源を製作する際、子門真人さんが起用されることが多かったようです。
子門真人のブレイクのきっかけ
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1971年放送の子供向け特撮番組「仮面ライダー」の主題歌「レッツゴー!! ライダーキック」を担当したことがきっかけで、子門真人さんは歌手として一気に知名度を上げます。
番組の爆発的なヒットとともに、主題歌である「レッツゴー!! ライダーキック」もヒット。130万枚の売り上げとなりました。
そんな「レッツゴー!! ライダーキック」は、100万枚以上の売り上げがあったにも関わらず、子門真人さんのギャラは2万5000円で、あくまでアルバイトとしての歌唱だったようです。
子門真人の円谷音楽出版での会社員時代
「レッツゴー!! ライダーキック」のヒット後、数々のアニメソング・特撮ソングを担当した子門真人さんですが、1972年から円谷音楽出版に、歌手ではなく社員として勤めます。
楽曲管理の総責任者を務め、多くの円谷プロダクション製作の子供向け特撮番組の主題歌を手がけ、歌唱も担当しています。
子門真人の代表作「およげ！たいやきくん」など～独特の歌唱力が話題に
子供向けの曲で多くのヒット曲をもち、水木一郎さん、ささきいさおさんとともにアニメソング御三家と称された子門正人さん。
そんな、子門真人さんの代表曲をいくつか紹介します。
およげ！たいやきくん（1975年発売）
「およげ！たいやきくん」は、1975年に子供向け番組「ひらけ！ポンキッキ」内で発表され、すぐに大ヒットとなりました。
ちなみに、「およげ！たいやきくん」のモデルは東京・麻布十番のたい焼き店「浪花家総本店」だと言われています。
この曲はオリコンチャートでは初登場1位を獲得した他、第9回全日本有線放送大賞、第5回FNS歌謡祭最優秀ヒット賞などを受賞しています。
オリコンの歴代シングル売上1位を誇り、売上枚数はこれまで457.7万枚。未だその記録は破られていません。
当時、番組ディレクターを務めていた小島豊美さんはこの大ヒットについてまったく予想していなかったと以下の様に語りました。
正直、『たいやきくん』は宝くじに当たったようなものでした（笑い）。個人的にはキチンと番組のカリキュラムにのっとって制作した『いっぽんでもニンジン』や『パタパタママ』の方が思い入れは強いですね
ホネホネロック（1976年発売）
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「およげ！たいやきくん」ヒットの翌年に発売された「ホネホネロック」は、同じく「ひらけ！ポンキッキ」内で発表された楽曲です。
「およげ！たいやきくん」ほどではありませんが、こちらもヒット作となりました。
CDとしては「パタパタママ」のB面として販売されており、販売枚数は60万枚に達しました。
「ホネホネロック」は、エレキギターのサウンドに子門真人さんの雄たけびを含めた豪快な歌唱で、男児を中心に人気を集めたとされています。
はたらくくるま2（1987年発売）
1987年に発売された「はたらくくるま2」も、「ひらけ！ポンキッキ」内で発表された楽曲です。「動く図鑑コーナー」での挿入歌として使用されました。
実は、子門真人さんは1980年にミュージカル「翔べイカロスの翼」に主演したのを機に、1982～1986年の間、大手外資系広告代理店「SPN」に勤め、芸能界を一時引退していました。
その後、フリーの歌手として芸能界に復帰しますが、復帰直後に担当したのがこの「はたらくくるま2」でした。
同曲では、パトカーや幼稚園バスといった幼児に馴染みのある車から、散水車やタラップ車などレアな車まで紹介しており、働く車に興味を持ち始める時期の幼児たちに大人気となりました。
スターウォーズのテーマ〜カンテナバンド〜（1978年発売）
子門真人さんが1978年に発売した「スターウォーズのテーマ〜カンテナバンド〜」は、隠れた”迷曲”だと言われています。
こちらは、映画「STAR WARS」のテーマソングに日本語の歌詞をのせたもの。
軽快なディスコサウンドに乗せて、子門真人さんがいつも通りの特撮やアニメソング特有の歌いまわしをしており、さらには映画の内容が反映されきっていない歌詞が話題となりました。
今や入手困難なCDとなっており、中古市場では高騰で取引されているそうです。
ちなみに、JOYSOUNDなどのカラオケでは歌うこともできます。
子門真人は「ギンガマン」も担当していた？
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1998年～1999年に放送された子供向け特撮番組「星獣戦隊ギンガマン」は、俳優の照英さんがギンガブルーとして出演していたことで有名な番組です。
そんな「星獣戦隊ギンガマン」の主題歌は「希砂未竜（きさみりゅう）」名義の歌手が担当しており、その素性は明らかとなっていません。
しかし、その歌声などから子門真人が別名義で歌っているのではと大きな話題となりました。
同番組のプロデューサーの高寺重徳は、2010年に行われたイベント「『大魔神カノン』presents「カノンのしらべ～佐橋×藤林の特撮音楽の世界」」において以下の様に述べています。
『ガッチャマン』主題歌の歌声に似ていますが……似ているだけです!
「ガッチャマン」主題歌はまさしく子門真人が担当しており、ファンの間ではこの発言について子門真人であるという「否定」なのか「匂わせ」なのかで意見が分かれています。
子門真人が「およげたいやきくん」で得た印税額とは？
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「およげ！たいやきくん」のヒットにより、多くの印税を手にしたと思われている子門真人さん。では、どのくらいの金額をもらったのでしょうか。
実は、子門真人さんは「およげ！たいやきくん」がメガヒット曲になるとは思っておらず、レコード会社から、歩合か買い取りか聞かれた際、「買い取りで」と回答してしまったそう。
出荷予定は1万5000枚で、買い取り価格は5万円の契約でした。しかし、予約の段階で25万枚の出荷が見込まれ、あっというまに売上枚数は上がっていきました。
そのため、多額の印税は子門真人本人には入っておらず、後に100万円と白いギターを受け取ったとされています。
子門真人の現在① 芸能活動は？死去説も
子門真人さんは芸能界引退後、まったくメディアに露出していません。
子門真人さんは現在どのように生活しているのでしょうか。子門真人さんは現在について、調べてみました。
子門真人の死去説
2019年放送の歌番組「歌のゴールデンヒット」で、司会の堺正章さんが番組を通して「もしも子門さんがこの番組をご覧になっていたら是非スタッフにご連絡をいただければ」と呼びかけました。
子門真人さんは1990年代後半に芸能界から身を引いており、以降コメントの発表などもしていません。理由については明かされておらず、また引退宣言もされていない状況となっています。
印税関連での損などがきっかけで、芸能界への不信感や嫌悪などが噂されていますが、それであればもっと早くに引退をしていただろうとも言われています。
そのため、子門真人さんの芸能界からのフェードアウトについては、謎とされています。
テレビ局などとしては芸能界復帰を望む声が多く、もし本人が望むのであれば大歓迎なのだそうです。
メディアに完全な沈黙を貫いている状況や、過去に肝臓の病を患っていることから、死去説も流れていましたが、これに関しては根拠が提示されておらず、真意は不明となっています。
子門真人の現在② ペンション暮らし？
子門真人さんは芸能界引退後、長野県もしくは軽井沢の別荘でペンション暮らしをしているという噂があります。
特別番組「あの人は今!?」では、レポーターの稲川淳二さんが子門真人さんの別荘に取材を申し込みに行く様子が放送されました。
しかし、本人の意思により取材は拒否され、別荘自体にもモザイク処理が施されていました。
子門真人の現在③ 収入源は？
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子門真人さんは、現在どのように生活しているのかが明らかになっていません。そのため、その収入源を推測することは難しいでしょう。
ですが、前述のように、「およげ！たいやきくん」や「レッツゴー!! ライダーキック」などのヒット作は買い取り契約だったため、現在の収入源としては期待はできないでしょう。
ただ、その他の楽曲についてはどのような形態で契約をしていたのかは不明です。
それらの歌唱印税、さらには作詞家・作曲家としても活動していたため、それらの印税が入っている可能性があります。
まとめ
「およげ！たいやきくん」の大ヒットで知られる子門真人さんですが、意外にもその莫大な印税を手にしていないことが分かりました。
また、芸能界引退後についても固い沈黙を貫いており、その理由についても様々な憶測が流れています。
いくつかのヒット作において「買い取り」を選択してしまったため、多額の歌唱印税を得るチャンスを失ってしまった子門真人さん。
ですが、それ以外にも多くの作品に関わっているため、多少なりとも現在も収入を得ている可能性が高いでしょう。
テレビ局をはじめとするメディアやファンは今もなお、子門真人さんのカムバックを望んでおり、いつか表舞台で再び歌唱する姿が見れることが期待されています。
