『キョンシーズ』のテンテン役で大ブレイクした台湾女優のシャドウリュウさんですが、現在の活動も気になりますよね。
今回はシャドウリュウさんのプロフィールや経歴、キョンシーズ出演画像、家族、結婚など現在をまとめました。
キョンシーズとは~テンテンがかわいいと話題に
『幽幻道士(キョンシーズ)』(ゆうげんどうし:キョンシーズ)は、1986年に放映された台湾映画です。
当時大人気となった香港映画『霊幻道士』を元にして生まれた”台湾版霊幻道士シリーズ”とも呼べる、ホラー・コメディ作品です。
映画の舞台は『霊幻道士』同様、19世期中期-20世紀初頭の清王朝後期の中国を舞台としたもので、香港と同じようなワイヤーアクションを基軸とした激しい格闘なども見ものでした。
幽幻道士の場合は、霊幻道士に比べてよりコメディタッチが強かったようです。
日本では、劇場公開よりも、1987年1月12日、TBS「月曜ロードショー」で『幽幻道士 キョンシーズ』の邦題でテレビ放映されたことが、人気に火がついたきっかけです。
元になった霊幻道士よりも、この作品は日本向けとも言える公開の方法で、1992年『霊幻少女 帰ってきたテンテン』までシリーズ化され、当時は広い世代から人気がありました。
物語には、中国の死体妖怪の一種「キョンシー」が登場するストーリーで、長い年月を経ても腐乱せず動き回るゾンビのような妖怪が、突然人に襲いかかります。
そのキョンシーたちの額に、道士が御札を張って魂を鎮め、元の墓に遺体を戻すといった騒動が描かれます。
この幽幻道士シリーズで、道士・金おじいさん(金爺爺)の孫娘が”テンテン”でした。
この少女役だった、劉致妤(リュウ・ツーイー/現・シャドウ・リュウ)のかわいさが非常に話題となり、日本では映画の人気にも繋がりました。
シャドウリュウのプロフィール
本名:劉 致妤(リュウ・ジーユー)
出身地:台湾花蓮県
生年月日:1978年10月10日
身長:162cm
1986年、7歳の時に俳優である父の影響で、映画『僵屍小子』に、ヒロインのテンテン役として主演します。
これが映画デビュー同時に、子役から女優になるきっかけになっています。この映画『僵屍小子』が、『幽幻道士』と名前を変えて、日本で公開されています。
当初、テンテン役は他の子役に決まっていたそう。
ですが、同作のオーディションへ参加した兄に同行した際、現場の映画監督に気に入られ、その場でキャストが変更され、主役に大抜擢されるというチャンスを手にしました。
日本では、『キョンシーズ』のタイトルでビデオ発売、『幽幻道士』のタイトルでTBS系列で放送されると、瞬く間に大ブレイク。
日本全国の子どもたちの憧れの的になって、当時はテンテンの格好を自分の子供にさせる親が各地で続出するほど、日本では大人気となっています。
ちなみに、台湾では、自分と凄く親しみのある目上の人物を“義理の父・母”と呼ぶ習慣があると言われています。
そんな台湾の習慣から、兄共々、同シリーズで共演したデブ隊長役の胖三(パン・サン)を義理の父と呼んでいたようです。
1986年の『幽幻道士』から始まり、同シリーズは1988年まで続き、テンテン役は変わらず主役級の扱いでした。
また、1988年には映画『新桃太郎』で、妖精マーヤ役を演じました。
その後、幽幻道士シリーズのスピンオフ作品、1992年『霊幻少女 帰ってきたテンテン』を最後にテンテン役を降り、幽幻道士シリーズもこれが最後の作品になりました。
2005年日本には、日本映画『着信アリ2』の王美鳳(ワンメイフォン)役で出演も果たしています。
シャドウリュウの経歴
俳優・劉尚謙の長女として生まれ、俳優の兄(劉至翰)、Avex Taiwanから歌手デビューしている弟(孫沁岳)がいる3人兄妹です。
子供の頃に自分に霊感があったとテレビで語っていた他、高校時代には交通事故に遭っています。
日本で”テンテン”が大人気だったこともあって、”死亡説”が各雑誌メディアで取り上げられて誌面を賑わしたものの、結果はデマであることが判明して沈静化しています。
11歳の時に来日して横浜中華学院に入学し、日本語を習得、中学時代は板橋区立の向原中学校へ通っていました。
1991年、TVアニメ『21エモン』のエンディングテーマを歌っています。
また、テンテン名義でCDや写真集など、人気にあやかって様々なグッズ販売も行われました。
一時期アイドルとしても活躍していた
日本でのブレイクから、1993年から1994年まで『黒BUTAオールスターズ』というアイドルグループ(第3期)に在籍しています。
このグループは、当時の文化放送で放送されたラジオ番組『黒BUTA天国・素肌にC-jack』、テレビ東京の深夜番組『黒BUTA天国』のマスコットガールユニットでした。
この2つのレギュラー番組のテーマソングとなった、シングル「あなたにお願い申し上げます。」でCDデビュー。
1994年1月26日、2枚目のシングル「誘ってみればいいじゃない 〜悪いけどサキにイクわ〜」発売まで活動しています。
雑誌グラビア、テレビCM出演などもありましたが、人気はそれほどではありませんでした。
ちなみに、同グループ第4期目には、遠峯ありさ(現:華原朋美)が在籍していました。
帰国後は秘書として勤務
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中学卒業と同時に台湾へ帰国してからは芸能界を離れ、現地の高校卒業後に自動車のリース会社で秘書として勤めています。
芸能人・有名人追跡番組『あの人は今!?』でも取り上げられ、2000年に台湾芸能界に本格復帰し、ドラマやバラエティ番組などに出演して女優業、タレントとして活躍しています。
日本語が非常に得意で、台湾の高校では3年連続で日本語能力試験1級に合格するほどでした。
趣味はボウリング、バスケットボール、マジック、空手、プロレス、フットサル等多彩で、特技は星座占い、北京語、広東語、英語、日本語です。
公式ブログは『Shadow Liuの天衣無縫』で、2014年5月5日を最後にブログの更新は止まっています。
かなりの日本通で、浅田真央さんの応援メッセージなどもブログに残しています。
芸能会復帰後はイメージ脱却に奮闘
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芸能界復帰も、元々ブレイクした日本からで、現在も松竹芸能社の東京支社に所属しています。
同事務所のホームページにも、顔写真と簡単なプロフィールが記載されています。
また2006年、TBS系「ドラマ30」で放送されていた昼のテレビドラマ『銭湯の娘!?』に出演しており、この中でちょっとした取材を受けています。
ドラマはオーディションで「日本にいることをあまり知られていないから、このきっかけでがんばってね」って言われて、この役に決まればいいな」と思っていたそうで、子役からの脱却には苦労されていたようです。
台湾ドラマの場合はリハーサルが無くて、現場に来て直接テストやって本番というのが普通で、なかなか日本の撮影スタイルには慣れるのが大変だったようです。
ドラマでは、真中家のお手伝いさん”マリア”役を演じています。
中学時代に、1回か2回銭湯に行った経験があるそうで、ドラマ舞台の楽の湯があったらほんとに住んでみたいとインタビューでは語っています。
その他、2003年から2015年までTBS系列の朝の情報番組『知っとこ!』にもほんの少しだけ出ていた時があったようです。
2008年9月13日から10月18日まで毎週土曜日に、NHK総合とBSハイビジョンで放送されていた『土曜ドラマ・上海タイフーン』にも出演、花屋の店員の女の子役で出演しています。
ただ、日本で気が付かれてない場合も多いようですね。
NHKBS-1 「ASIAN ENTERTAINMENT」の司会、2007年の テレビ朝日 土曜ワイド劇場『ぽっかや温泉殺人事件』など、日本での活動もやがて少なくなっていったようです。
歌手活動について
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CDでは、「べーとーべんだねROCK’n Roll」、「静かなシナリオ」、「誘ってみればいいじゃない~悪いけど先にイクわ~」、「見つめていて」など歌手としても活動。
写真集は2冊、「Some Eyes」英知出版と、ウバールから「Some Eyes TENTEN プライベートホリデー」を発売しています。
どちらも”テンテン”名義ですが、大人になってからの出版ですね。写真集では、幼少時代や、デビュー前からの貴重な写真が収められています。
シャドウリュウは結婚している?
出典:https://www.cinemacafe.net/
テンテン役の頃は当時” 絶世の美少女”と謳われ、日本全国の少女たちから羨望の眼差しを集めたシャドウリュウさん。
日本で人気になったことで活動の拠点を日本に移すも、その後は約8年間は芸能界から姿を消しました。
台湾でOL時代を過ごすなど色々あったためか、40歳を超えた現在でも未婚のままのようです。
近況はFacebookで発信されおり、現在も美女であることに変わりません。
シャドウリュウさん本人が結婚の意思があれば、すぐにでも結婚できるのかもしれません。
シャドウリュウの家族(兄)とは
最初の来日時に父親が事業に失敗し、妹を心配した兄がその後来日、お兄さんの名前は”リュウ・ツーハン”というようです。
生活費を稼ぐため、スーパーでアルバイトをしたり工事現場で肉体労働をしながら家族を支え、中学時代から働いていたようです。
そして、中学卒業と同時に帰国、台湾の地元高校に入学しています。
台湾で人気俳優として有名人に
映画『幽幻道士』では、”スイカ頭 劉・ツーハン”として登場、妹と共演を果たしていることから、映画出演も家庭の事情を配慮しての映画監督の采配かもしれませんね。
現在お兄さんは、随分なイケメンとして、日本でも知られています。そのため台湾では『台湾版ペ・ヨンジュン』とも呼ばれていると言われています。
そして、なかなか人気のある俳優として台湾で活躍しており、台湾版『花より男子』の出演オファーもあったそうです。
ただし、日本にいた頃は体重は軽く100キロを超える肥満体だったそう。台湾に戻って、ダイエットに成功したようですね。
その他の家族に関しての情報はほとんど無く、追跡できるのはお兄さんだけでした。
シャドウリュウの現在
活動拠点は台湾
女優としての活動およびタレント業は、その殆どが活動拠点を台湾に移している現在は、日本であまりお目にかかれる機会はありません。
日本で最後にメディアに出演したのは、2017年のキョンシーズ30周年くらいでしょう。
2018年4月9日から6月11日まで、フジテレビ系「月9」枠にて放送されたテレビドラマ『コンフィデンスマンJP』。
韓国版『コンフィデンスマンKR』、中国版『コンフィデンスマンCN』の同時制作が決定し、ドラマ第9話ラストで映画化が発表されました。
また、フジテレビジョン開局60周年記念作品として『コンフィデンスマンJP -ロマンス編-』が2019年5月17日に公開され、このキャストに抜擢されたという話が持ち上がりました。
本人がFacebookで『スタッフテーブルで私の名前を見るのを楽しみにしています』と投稿。
しかし、明らかに『コンフィデンスマンJP』の台湾版ポスターなので、メインキャストではなく、端役での起用のようです。
そんなシャドウリュウさんの出演作品は、日本未公開ドラマの『智子之心』(2018年)出演が、最も確かな情報です。
SNSの活用が活発
出典:https://encrypted-tbn0.gstatic.com/
Facebookのアカウントは”劉致妤 Shadow Liu”で、日本語と台湾語で頻繁に投稿しています。
https://www.facebook.com/LiuChihYuShadowLiu/
公式ブログはしばらく更新されてませんが、Facebookの方は頻繁にアップされており、日本語で綴られることもあるため、ファンはチェックしてみると良いでしょう。
日本での映画祭などでは度々来日しているそうで、幽幻道士の上映の際にも、映画に出てくる御札を持って奈良の映画祭に行った様子をFacebookに投稿しています。
また、Facebookのライブ配信機能では、時々私生活を垣間見る事ができます。メイクに関心が高いようで、頻繁なFacebookの投稿もかなり自撮りの割合が高いですね。
韓国のファンもかなり多いようで、ファンとの交流はSNSを通じて、現在でも活発な活動を続けています。
女優業、タレント業での活躍の報告は現時点ではほとんどないようですが、メイクのレビューとか、一般女子のような投稿がFacebookでは多いようです。
まとめ
キョンシーズのテンテン役でブレイクしたシャドウリュウさん。
日本ではあまり活動していないようですが、現在でも美しい人なので、スクリーンやドラマでその演技をまた見てみたいものですね。