「少林サッカー」や「西遊記」などで知られるチャウ・シンチーは、香港映画界の巨匠であり、香港文化に多大な影響を与えました。
今回はチャウ・シンチーのプロフィールや映画の代表作、若い頃と結婚の有無、現在の活動をまとめました。
この記事の目次
チャウ・シンチーは香港の人気俳優&映画監督
チャウ・シンチー(周星馳)
生年月日:1962年6月22日
出身:香港
国籍:イギリス領香港(~1997年)、中国(1997年~)
活動:俳優、映画監督
チャウ・シンチーは香港出身の映画俳優&映画監督です。
俳優としてはもちろん、映画監督としても数多くのヒット作を生み出し、現在の香港映画・香港文化に大きな影響を与えた人物です。
俳優の全盛期には「星爺」(星の親分的な尊称)や「幇主周星驰」(周組長)という異名ができるほどの大人気でした。
現代の香港・中国、そしてアジアを代表するもっとも有名で実績がある映画人と言っても良いでしょう。
チャウ・シンチーの映画の代表作① 少林サッカー
チャウ・シンチーの映画の代表作、1つ目は「少林サッカー」です。
公開:2001年7月12日
日本公開:2002年6月1日
監督:チャウ・シンチー
脚本:チャウ・シンチー、ツァン・カンチョン
製作:チャウ・シンチー、イェング・クウォクファイ
主演:チャウ・シンチー
興行収入:35億円
「少林サッカー」は、チャウ・シンチーが監督・脚本・製作・主演を務めた映画です。
ケガが原因で引退した元サッカー選手が、少林拳の達人たちとサッカーチームを結成して、全国制覇を目指す物語。
当時の香港映画の歴代最高の興行収入を記録した「少林サッカー」で、チャウ・シンチーは第21回香港電影金像奨で最優秀作品賞・最優秀監督賞・最優秀主演男優賞を獲得しています。
この「少林サッカー」をきっかけに、日本でもチャウ・シンチーは広く知られるようになりました。そして2002年、日本ブルーリボン賞を受賞しています。
「少林サッカー」は世界32ヶ国で公開され、イタリアではアジア映画最大のヒットを記録しました。
チャウ・シンチーの映画の代表作② カンフーハッスル
出典:eiga.com
チャウ・シンチーの映画の代表作、2つ目は「カンフーハッスル」です。
公開:2004年12月23日
日本公開:2005年1月1日
監督:チャウ・シンチー
脚本:チャウ・シンチー、ツァン・カンチョン、ローラ・フオ、チャン・マンキョン
製作:チャウ・シンチー、ジェフ・ラウ、チェイ・ポーチュウ
主演:チャウ・シンチー
興行収入:17億円
チャウ・シンチーの映画の代表作③ ミラクル7号
出典:amazon.co.jp
「ミラクル7号」は、チャウ・シンチーと1万人から選ばれた徐嬌(ディッキー)の貧乏親子と謎の生命体ミラクル7号の交流を描いた心温まる物語です。
公開:2008年1月31日
日本公開:2008年6月28日
監督:チャウ・シンチー
脚本:チャウ・シンチー他
製作:チャウ・シンチー他
主演:チャウ・シンチー
この作品はチャウ・シンチー初のSF作品です。
チャウ・シンチーの映画の代表作④ DRAGONBALL EVOLUTION
出典:amazon.co.jp
チャウ・シンチーの映画の代表作の4つ目は「ドラゴンボール・エボリューション」です。
ただ、この作品に関しては、チャウ・シンチーは監督も出演もしておらず、製作に名義を出していただけです。
チャウ・シンチーはドラゴンボールのファンなので、製作に名義を出したのでしょう。実は監督にも意欲的だったと言われています。
公開(アメリカ):2009年4月10日
日本公開:2009年3月13日
監督:黄毅瑜
脚本:ベン・ラムジー、黄毅瑜
製作:チャウ・シンチー
主演:ジャスティン・チャットウィン
興行収入:約5750万ドル
しかし、自分の意見が採用されないことや出来上がりに満足いかなかったことから、プロモーションには一切参加しませんでした。
確かに、このドラゴンボール・エボリューションは日本でも酷評されていましたよね。
チャウ・シンチーの映画の代表作⑤ 西遊記
出典:amazon.co.jp
チャウ・シンチーの映画の代表作5つ目は、西遊記です。
公開:2013年2月7日
日本公開:2014年11月
監督:チャウ・シンチー
脚本:チャウ・シンチー
製作:チャウ・シンチー、アイビー・コン
主演:ウェン・ジャン
興行収入:2億4600万円
「西遊記~はじまりのはじまり~」は、三蔵法師となる玄奘と孫悟空らの出会いが描かれた映画作品です。
この「西遊記」は1日の興行収入が中国史上最高の1.256億元を記録しました。全世界では2.15億ドルの興行収入を記録しています。
チャウ・シンチーはドラゴンボールの作者である鳥山明氏の大ファンで、鳥山明氏がこの作品を絶賛して、自らポスターを書き下ろしたことも話題になりました。
チャウ・シンチーの映画の代表作⑥ 人魚姫
出典:blogos.com
チャウ・シンチーの映画の代表作、6つ目は「人魚姫」です。
「人魚姫」は、若き実業家と美しい人魚の恋愛をコミカルに描くラブファンタジーの映画です。
チャウ・シンチーの「無厘頭(ナンセンス、訳がわからない、常識はずれ)」の導入から、社会問題を描き出した作品です。
公開:2016年2月8日
日本公開:2017年1月7日
監督:チャウ・シンチー
脚本:チャウ・シンチー
製作:チャウ・シンチー
主演:ダン・チャオ、リン・ユン
興行収入:5億5381万228ドル
この「人魚姫」は中国で記録的な大ヒットを記録し、中国の歴代興行収入第1位を記録しています。
世界で1億人を動員し、さらにアジア映画歴代興行収入No.1を樹立していて、2016年の世界興収ランキングでは12位にランクインしました。
チャウ・シンチーの若い頃の経歴
チャウ・シンチーは子供の頃に両親が離婚して、母子家庭で育ちます。
経済的に恵まれていなかったため、香港の中学(日本の高校2年生)卒業後は進学を断念し、就職して働いていました。
その後、俳優養成所を卒業して芸能界入りします。そして、香港の人気子供番組の『430穿梭機』の司会者としてデビューしたんです。
出典:kknews.cc
あのチャウ・シンチーが、最初は子供番組の司会だったなんて驚きですよね。
しかも、この子供番組には「良いお兄さん」と「悪いお兄さん」がいて、チャウ・シンチーは「悪いお兄さん」担当だったということです。
「悪いお兄さん」はかなり好評で、この子供番組に5年出演した後、1年間は総合チャンネルの司会をして、俳優に転向しました。
俳優転向後は最初はあまり仕事はなく、週1~2回程度の仕事だったと言いますし、主役はなかなかなくて脇役ばかりでした。
香港映画・香港文化に多大なる影響を与え、香港トップの映画人でクリエイターであるチャウ・シンチーは最初から順風満帆で、すぐにトップスターになったというわけではなかったんです。
チャウ・シンチーは結婚している?
出典:ameblo.jp
超人気俳優であり、超人気映画監督であるチャウ・シンチーは結婚しているのでしょうか?
チャウ・シンチーは2021年で59歳になります。一般的な「結婚適齢期」で考えれば、結婚していてもおかしくありませんし、孫がいてもおかしくない年齢です。
でも、チャウ・シンチーは結婚していません。結婚歴すらありません。ずっと独身のままです。
もちろん、交際歴がないわけではありません。
1999年には建設会社社長令嬢の于文鳳さんと交際を始め、チャウ・シンチーの会社を于文鳳さんが設立する等、かなり親しい関係でした。
交際は10年間続いていましたが、于文鳳さんに新しい彼氏ができて破局したようです。
于文鳳さんと破局後、早い段階で21歳の美人モデルのカーマ・ローさんと交際していることが明らかになっています。カーマ・ローさんはチャウ・シンチーの27歳年下です。
このように交際はするものの結婚に至らない理由は、チャウ・シンチーの母親の存在があるのではないか?と報道されたこともありました。
香港トップのコメディスターのチャウ・シンチー(周星馳)は、母親の凌寶兒(リン・ポウイー)さんと親子仲の良さで有名。シンチーは今年に入り、10年来の恋人で香港建設(HKCホールディングス)創始者の令嬢ユー・マンフォン(于文鳳)さんと破局しているが、その別れの理由も、凌さんが彼女を息子の未来の嫁として認めなかったからだと言われている。
親子の仲が良いことはとても素晴らしいですが、過干渉で40歳を超えた息子の恋愛に口を出すなんて、この報道が本当なら、チャウ・シンチーはかなりのマザコンということになりますね。
チャウ・シンチーの現在
出典:kknews.cc
チャウ・シンチーは現在も映画を作り続けています。
・2019年:新喜劇王(監督・製作・脚本)
どちらも評判はよく、「さすがチャウ・シンチー」という映画の出来になっているようです。
今後も、チャウ・シンチーは映画を作り続けていくはずです。
俳優としてのチャウ・シンチーもまた見てみたいですよね。
チャウ・シンチーのまとめ
チャウ・シンチーのプロフィールや「少林サッカー」や「西遊記」などの映画の代表作、若い頃の活動や結婚の有無、現在の活動をまとめました。
チャウ・シンチーは香港映画を世界レベルに引き上げた人物であり、香港映画に多大な影響を与えた人物です。
今後もチャウ・シンチーの映画に期待したいですね。