星島貴徳は2008年の「江東マンション神隠し殺人事件」の犯人で、生い立ちや性癖が話題です。
今回は「江東マンション神隠し殺人事件」の経緯、犯人・星島貴徳の生い立ちや実家の家族、法廷で語った証言、現在をまとめました。
この記事の目次
「江東マンション神隠し殺人事件」とは
マンション内から1人の女性が忽然と消えた!
「江東マンション神隠し殺人事件」とは、2008年4月18日に東京都江東区にあるマンションで起きた殺人、及び死体損壊遺棄事件です。
この事件の特異な点は、現場となったこのマンションには多数の防犯カメラやオートロックなどが備えられており、女性が安心して住むことができる物件だったことです。
その夜、被害者である東城瑠理香(とうじょう るりか)さんが、自宅マンションの室内から忽然と姿を消しました。
しかし、マンション内のどの監視カメラにも、被害者女性がマンションから外出した形跡が見つかりませんでした。
出典:https://www.youtube.com/
さらに、事件発生時に不審な人物がマンション内に出入りした形跡も無かったことから、マスコミはこぞって“神隠し事件”として一斉に報じたのです。
犯人は同じマンションに住む隣人・星島貴徳だった
当然、このマンションに住む住人を疑った警察は、東城瑠理香さんが行方不明になった直後から、住民全員から事情聴取を行い、任意で指紋採取や家宅捜索を行いました。
しかし、被害者を発見することはできませんでした。
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しかし、事件から約1ヶ月後の2008年5月25日、東城瑠理香さんの部屋に付着したわずかな指紋と、被害者宅の2つ隣の部屋に住んでいた星島貴徳の指紋が一致。
住居侵入容疑で星島貴徳は逮捕され、その後の捜査で、さらに6月13日には死体損壊・遺棄の疑いで、6月25日には殺人容疑で再逮捕されています。
逮捕によって事件の全貌が次々と明らかになるにつれ、星島貴徳のあまりに異様な犯行や事件後の動向、その動機となった性癖や妄想が世間を震撼させることになります。
星島貴徳は逮捕前に平然とマスコミの取材を受けていた
“神隠し事件”と注目されたこの事件は、マスコミが連日のようにマンション前に詰めかけ、住民を捕まえてはマイクを向けました。
出典:https://19730619.at.webry.info/
星島貴徳は逮捕前、自ら警察に協力する姿勢を見せただけでなく、マスコミの取材にも気易く応じるなど、今にして思えば大胆不敵な行動で、事件に関係が無いことを装っていたんですよね。
事件発覚後に、マスコミからのインタビューを堂々と受ける星島貴徳の動画がYouTubeに残っていたので紹介しておきましょう。
星島貴徳はインタビューで、被害者・東城瑠理香さんを心配するコメントを残していただけでなく、「僕を疑っているのかもしれないですけど…フフフ」なんて薄ら笑いまで浮かべています。
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それでは「江東マンション神隠し殺人事件」の詳細について見ていくことにしましょう。
「江東マンション神隠し殺人事件」の犯人・星島貴徳の全行動
警察の懸命な捜査活動が繰り広げられたにもかかわらず、「江東マンション神隠し殺人事件」が発覚してから星島貴徳が逮捕されるまで、約1ヶ月の期間を要しました。
なぜ逮捕まで約1ヶ月もの時間を要したのかも含め、「江東マンション神隠し殺人事件」の全貌について、時系列に沿ってまとめてみましょう。
東城瑠理香さんの帰宅を狙って拉致監禁
「江東マンション神隠し殺人事件」は、2008年4月18日の夜、東京都江東区潮見二丁目にあるマンションで発生しました。
当時23歳の会社員・東城瑠理香さんが帰宅した際、彼女を待ち伏せていた同じマンションの2部屋隣に住む星島貴徳が、鍵が閉まる直前に被害者宅に滑り込みました。
もちろん、東城瑠理香さんは恐怖のあまり大声で叫び、激しく抵抗したため、星島貴徳は彼女の頭部を殴打し、そのまま廊下へと押し倒すと、包丁で脅しながら拉致しました。
そして、東城瑠理香さんを星島貴徳の部屋である918号室へと連れ込みました。
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その後、部屋の隅にエアマットを敷き、そこに東城瑠理香さんを横たわらせると、抵抗できないように口には白いフェイスタオルを詰め、両手首と足首をビニール紐で縛り上げたのです。
同居していた東城瑠理香さんの姉が異変に気付き通報
「江東マンション神隠し殺人事件」の舞台となったマンションは、当時3分の1近くが空室で、このフロアには東城瑠理香さんと2つ隣の星島貴徳の2組しか入居していなかったそうです。
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また、東城瑠理香さんは当時、このマンションには姉と2人で暮らしていました。もしも彼女が1人暮しをしていたとすれば、事件の発覚はもっとずっと後になっていたかもしれませんね。
東城瑠理香さんは帰宅直後(恐らくマンション到着後、部屋へ入る前)に、同居している姉に対して「今、家に着いたよ」というメールを送信していました。
その後、帰宅した姉は部屋にいるはずの東城瑠理香さんの姿がなかっただけでなく、玄関に入ったところの壁や散乱する雑誌に血痕が付着しているのを発見。
ただ事ではないと感じた姉は、すぐに警察に通報し、捜索願が提出されました。
捜査開始を知った星島貴徳が事件の発覚を恐れて被害者の殺害を決意
東城瑠理香さんの姉の通報により、駆けつけた警察官などで現場となったマンションは恐らく大変な騒ぎになっていたことでしょう。
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そんな午後10時40分頃、不安を募らせた星島貴徳は遂に我慢しきれずに、様子を見ようと部屋を出たところを、マンションの共用廊下で警察官と鉢合わせしているんですよね。
警察官は東城瑠理香さんが行方不明になった事実を伝え、「何か知りませんか」と星島貴徳に尋ねたところ、星島貴徳は「いえ、何も知りません」と答え、そのまま足早に自室へ戻りました。
そう、この時はまだ東城瑠理香さんは生存していたのです。
出典:https://19730619.at.webry.info/
しかし、早くも警察の捜査が始まったことを知った星島貴徳は、事件の発覚を恐れ、東城瑠理香さんの殺害を決意するのです…。
初公判で明らかになった東城瑠理香さん殺害時の生々しい状況
午後11時頃、東城瑠理香さんの殺害を決意した星島貴徳は、躊躇することなくエアマットで横たわっている東城瑠理香さんの首に包丁を突き刺しました。
この時、包丁は10センチもの深さまで達していたと言います。
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東城瑠理香さん殺害時の生々しい状況が、初公判で明らかになっていたので引用しておきましょう。
星島被告は、そのままの姿勢で瑠理香さんを押さえつけて死ぬのを待ちました。しかし、5分ほどたっても死ななかったため、被告は大量に出血させて早く瑠理香さんを殺そうと考え、左手で首に刺さっていた包丁を抜きました。
包丁を抜くと、勢いよく血が出て、続いて傷口から約1センチ幅の帯になって血が流れ続けました。瑠理香さんはそのころ、その場で頚部(けいぶ)刺創による失血で死亡しました。
引用:【神隠し殺人初公判(2)】警官来訪後20分で殺害決意…臓器取り出し、まな板の上で刻んだ http://web.archive.org/
「江東マンション神隠し殺人事件」の謎とその真相
殺害された東城瑠理香さんの遺体はどうなったのか?
「警察に見つかる前に遺体を処理してしまわねば」
星島貴徳は東城瑠理香さんを殺害後、遺体を浴室に運ぶと、なんとその時に自宅にあった2本の包丁とのこぎりだけで遺体の解体作業を始めたと言います。
出典:https://twitter.com/
星島貴徳が行った遺体の解体作業については、あまりにおぞましい描写が続くので、読み飛ばせるようにWikipediaの内容をひとまとめにしてみました。自信のない方は読み飛ばし推奨です。
・殺害後、加害者男は被害者女性の遺体を包丁2本とのこぎりでバラバラに切断し、冷蔵庫やベッドの下、段ボール箱などに隠した。
・腕、足から包丁を使って肉をはぎとり、まな板で切り刻んで水洗トイレから下水管に流した。後の骨はノコギリで細かく切り、冷蔵庫に隠した。
・その後、胴体を解体し、腹や胸から肉をはぎ取り、臓器を取り出し、これをまな板の上で切り刻んだ上、水洗トイレから下水道管に流した。解体後に残った骨は冷蔵庫に隠した。
・その後、遺体の頭から髪の毛を切り、頭皮を耳や鼻、唇ごとはぎとり、眼球をえぐり出し、それらを切り刻んで水洗トイレに流した。
・さらに頭蓋骨(ずがいこつ)をノコギリで切って、脳を取り出し、下水道に流した。頭蓋骨は数個に切って、冷蔵庫に隠した。
引用:江東マンション神隠し殺人事件 – Wikipedia https://ja.wikipedia.org/
要するに、包丁2本とノコギリを使って遺体をバラバラにした星島貴徳。
水洗トイレに流せるものは包丁で細かく刻んで流し、骨など流せないものは、一旦は冷蔵庫や段ボールなどに隠しておき、少しずつ部屋から運び出してはゴミとして投棄していったわけです。
そして、解体が一段落した事件翌日、実は星島貴徳の自宅に警察が家宅捜索に入っているんですよね。
出典:https://kurashi-no.jp/
ただ、この時点では警察は星島貴徳を犯人と疑っていたわけではなく、あくまでマンション全室を対象にした任意の家宅捜索でした。
もちろん星島貴徳も家宅捜索に応じています。
家宅捜索では、事件とは無関係な段ボール箱に紛れて、遺体の一部が入ったものも置いてあり、大胆にも星島貴徳自ら、中を確認するよう促したようですが、警察はスルーしてしまいました。
恐らく、警察もその段階では、東城瑠理香さんがマンション内のどこかの部屋で拉致監禁されている可能性を念頭に置いており、その確認のための家宅捜索だったのでしょうね。
まさか、既に小さく切り刻まれて、段ボールの中に収められているとは考えていなかったのでしょう。
出典:http://blog.livedoor.jp/
その後、トイレや排水口に流せなかった東城瑠理香さんの遺体の一部は、星島貴徳が出勤時にゴミ捨て場に捨てるなどして、2008年5月1日までに遺体の全ての処理が完了したと言います。
事件直後の指紋照合で星島貴徳がひっかからなかった理由
「江東マンション神隠し殺人事件」発覚直後に行われたマンションの全住民を対象とした指紋の照合は、もちろん星島貴徳に対しても行われました。
しかし、この時の星島貴徳の指紋は、東城瑠理香さんの室内から発見された指紋と一致しなかったんですよね。
出典:https://dailyportalz.jp/
と言うのも、この時の星島貴徳は何らかの薬品を使って指先の皮膚を荒らしていたため、10指とも指紋を読み取ることができず、照合することができなかったのだとか。
しかし、「江東マンション神隠し殺人事件」発覚から1ヶ月後、ずっとその点を不審に思っていた警察が、再び星島貴徳の元を訪れ、指紋の採取を要請したのです。
すると、荒れていた指の皮膚が再生しており、東城瑠理香さんの部屋で採取された指紋と一致したことから、星島貴徳は逮捕されるに至ったわけです。
「江東マンション神隠し殺人事件」の犯人・星島貴徳の実家の家族~生い立ち
星島貴徳の生い立ちや実家の家族① ごく普通の家庭に育つ
1人の人間を2本の包丁とノコギリを使って切り刻み、消し去ってしまった星島貴徳。
そんな残虐極まりない凶悪事件の犯人によく見られるのが、幼少期の家庭内暴力やネグレクト(育児放棄)ですが、星島貴徳が生まれ育った家庭は、ごくごく普通の家庭だったようです。
出典:https://biz.trans-suite.jp/
父親は税理士、祖父は政治家という、世間からは“先生”と呼ばれる家の長男だった星島貴徳ですから、少なからず期待が寄せられていたかもしれません。
しかし、その程度で重大犯罪を引き起こす背景になるとは考えづらいと言えますね。
ただ、星島貴徳は法廷での供述で、両親に対して強い殺意を抱いていたことを告白しています。
しかも、「両親を殺したかった」ではなく、「いつかは殺す」という強い意思を滲ませていたんですよね。
その最大の理由が、星島貴徳が幼少期に負った大やけどにあると言われています。
星島貴徳の生い立ちや実家の家族② 幼少期に負った大やけど
星島貴徳が1歳11ヶ月の頃、風呂場で足に大やけどを負ってしまったようです。すでに歩けるようになっていた星島貴徳ですが、このやけどが原因でハイハイに戻ったと言います。
それから半年後の2歳半になった頃、両親が星島貴徳を海へ連れて行ったところ、砂浜で再び歩き始めたのを見て、夫婦で喜び合ったそうです。
その後、星島貴徳は保育園や幼稚園に普通に通い、同年代の子供たちと一緒に遊ぶなど何ら問題なく育っていきました。
星島貴徳の生い立ちや実家の家族③ 小学生時代の星島貴徳
ただ、星島貴徳が物心を付く頃には、足に残ってしまったケロイド状の大やけどの痕が星島貴徳の心を蝕んでいき、いつしか大きなコンプレックスを抱くようになっていたようです。
ところが、星島貴徳がやけど痕に対してコンプレックスを持っていることを知った父親は、普通では考えられない行動で、そのコンプレックスを克服させようとするんですよね。
出典:https://jp.bloguru.com/
具体的には、「そんなやけど痕くらい気にするな」と言わんばかりに、星島貴徳が嫌がるのを無視して、半ズボンを履くこと強要したそうです。
ケロイド状になったやけど痕を気持ち悪がられることもしばしばで、それはやがてイジメに発展し、星島貴徳は次第に友達を遠ざけるようになっていきました。
また、そのことを両親に相談した時、逆に「叱られた」、「自分が死ぬほど苦しんでいるのに守ってくれなかった…」と法廷で供述しています。
そんな苦い記憶が、やがて両親への強い殺意へと繋がっていったようです。
星島貴徳の生い立ちや実家の家族④ 中学生時代の星島貴徳
星島貴徳が中学生だった頃のある日、母親になぜ自分が幼少期にやけどをしたのかを尋ねてきたそうです。
出典:https://www.cinematoday.jp/
母親は星島貴徳が大やけどを負ったいきさつについて正直に話したところ、ただ「そうか」と返事をしただけで、それ以降はその話をすることは無くなったと言います。
しかし、その頃から星島貴徳は、「やけど痕が原因で自分は恋愛とは無縁だ…」などと絶望し始めたと言われており、両親に対する深い恨みが芽生え始めたのもこの頃だったようです。
星島貴徳の生い立ちや実家の家族⑤ 高校生時代の星島貴徳
理数系科目が得意だった星島貴徳は、地元県立高校の情報処理科に進学しました。
星島貴徳はイジメに遭っていたこともあり、中学時代から友達を家に連れてくることはありませんでした。
しかし、高校2年生の夏休みにケロイドを取り除く手術を受けて入院していた時、担任の先生と同級生がお見舞いに来てくれたそうで、母親は驚くとともに、たいそう喜んだそうです。
星島貴徳の生い立ちや実家の家族⑤ 社会人となった星島貴徳
星島貴徳は高校卒業後は、強い殺意を抱いていた両親の元から離れるため、高校時代に学んだプログラミングの能力を活かして、ゲーム業界大手の“セガ”に入社しました。
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ところが、入社後に配属されたのは、希望していたプログラミングの職ではなく、ゲームセンターの店長でした。それでも我慢して勤務するのですが、4年ほどで退職しています。
その後は、「江東マンション神隠し殺人事件」当時まで務めていたコンピュータソフト会社に、派遣社員として入社しました。
この会社では、業務請け負いの個人事業主という形でしたが、会社から毎月50万円ほどの給料をもらっていたそうです。
裁判では、このコンピュータソフト会社の関係者が出廷しています。
星島貴徳はとても仕事が早く正確で、さらに後輩指導にも長けており、特に社員とのコミュニケーションに問題は見当たらなかったと証言しています。
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社会人として立派に働き、自活していた星島貴徳ですが、両親への恨みは消えなかったようで、星島貴徳が上京する際、両親に電話で「もう会うことは無い」と絶縁宣言までしたと言います。
実際、逮捕されるまで2度ほどしか会っていなかったようです。
「江東マンション神隠し殺人事件」の犯人・星島貴徳の犯行動機とは【法廷での証言を解説】
星島貴徳は公判の中で、女性を強姦漬けにして性奴隷にするといった異様な考えに取り憑かれたことから、拉致・殺人の末、遺体を解体まで行ったと供述しています。
出典:http://newsjiken.blogspot.com/
また、星島貴徳は、“ダルマ”と呼ばれる四肢切断した女性に異様な執着(アポテムノフィリア)を見せていたそう。
自身が運営していたmixiのプロフィール欄には、「だるま、ダルマ、達磨、四肢切断」との記述があったことがわかっています。
実際、星島貴徳はコミックマーケットに四肢切断した女性のイラストを出展したり、同人誌を発行するなどの活動にも精を出していたようです。
そんな星島貴徳の歪んだ性癖は、法廷の場でも、検察官による供述書の朗読という形で明らかにされています。
そして、その常人には到底理解できない、あまりに異常すぎる内容に、法廷は一種異様な空気に包まれたとされています。
「私は、女性と付き合ったこともなかったし、映画を見に行ったり買い物に行ったりしたこともありませんでした。いわゆる彼女がいたことはありませんし、女友達もいませんでした。私は、買い物に行ったり遊園地に行ったりして、帰りにはホテルに寄ってセックスができるような女性がほしくてたまりませんでした。しかし、私はずっと自分を好きでい続けて、ずっと自分に尽くすことだけを考える女性でないといやでした。そんな理想的な女性は、アニメやマンガにしか登場しないかもしれないと気付いていましたが、そういう女性でないといやだったのです」
中略
「私は、私の考えを100%聞いてくれるような女性がいないことも分かっていました。なので、女性を拉致してセックス中毒にしてしまえば、私の言いなりになるような女性になると思ったのです。いつ私がキスをしてもいいように常に歯を磨き、髪形や洋服は私の好みに合わせる女性です。そのためには、元の女性の人格は邪魔でした。なので、拉致した女性をセックス中毒にして私の命令を聞くようにし、私だけが好きで私のことだけを考える人格に上書きをしてしまおうと思ったのです」
中略
「相手は、若い女性だったら誰でも良かったのです。元々の人格は、消してしまえばいいと思ったからです。もし、東城さんを拉致した後にあのような騒ぎにならなければ、私は東城さんをレイプしていたと思います。そして、レイプしても思い通りにならないことに途中で気付いていたと思います。その時点で、『この女は邪魔だ』と思い、やはり東城さんを殺してしまっていたと思います」
引用:【神隠し公判3日目(13)】目指したのは「私のことだけを好きになる人格の“上書き”」(15:40〜15:55)(産経新聞) http://news.a902.net/
「江東マンション神隠し殺人事件」の犯人・星島貴徳の現在
2009年9月、星島貴徳の無期懲役が確定
2009年1月13日より開かれた「江東マンション神隠し殺人事件」の公判では、検察が死刑を求刑したのに対して、東京地方裁判所は被告・星島貴徳に対して無期懲役の判決を下しました。
判決理由は次の通りです。
出典:https://ameblo.jp/
「性奴隷にしようとして拉致し、事件の発覚を防ぐには被害者の存在自体を消してしまうしかないと考えた自己中心的で卑劣な犯行で、酌量の余地はない」と厳しく指弾したが、「死刑選択には相当強い悪質性が認められることが必要となるが、この殺害では執拗な攻撃を加えたものではなく、残虐極まりないとまではいえない」「自ら罪を悔いており、死刑は重すぎる」
引用:江東マンション神隠し殺人事件 – Wikipedia https://ja.wikipedia.org/
同月、検察は量刑不服として控訴するも、2009年9月10日に開かれた控訴審判決公判にて、東京高裁は検察側の控訴を棄却しました。
東京高裁は犯行を「殺人などの重大犯罪で、冷酷かつ残虐で人倫にもとる犯行」と指摘したが、殺害方法の残虐性や殺人、死体損壊・遺棄の計画性を否定するなどし、「前科などもなく、自らの罪を悔いて謝罪の態度を示し、矯正の可能性がある」として、永山基準や、被害者が1人でも死刑となった過去の事案との違いを指摘し、「極刑がやむを得ないとまでは言えない」と結論づけ、一審東京地裁判決を支持し、検察側の控訴を棄却した。
引用:江東マンション神隠し殺人事件 – Wikipedia https://ja.wikipedia.org/
検察は「憲法違反や判例違反などの明確な上告理由がない」として上告を断念。
被告人側も上告しなかったことから、2009年9月25日に被告・星島貴徳の無期懲役が確定しました。
これにより星島貴徳は現在、千葉刑務所に収監されていると言われています。
出典:https://twitter.com/
星島貴徳に獄中自殺の噂が話題になるも…
「江東マンション神隠し殺人事件」の犯人・星島貴徳については、かつてネット上を中心に、「星島貴徳は獄中自殺をしたのでは?」との噂が出回ったことがありました。
と言うのも、星島貴徳が服役しているとされる千葉刑務所で、2010年7月と2015年6月の2度、独居房の受刑者が箸で両目を突くなどして自殺していたとの話が出たからなんですよね。
その猟奇的な自殺方法から、「自殺した受刑者は星島貴徳なのでは?」との噂が広まったようですが、程なくしてデマであることが判明しています。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
2008年4月18日に起きた「江東マンション神隠し殺人事件」の犯人、星島貴徳の生い立ちや実家の家族、法廷を騒然とさせた歪んだ性癖を持つに至った過程とその内容をまとめてみました。
幼少期の大やけどや、その後の両親の対応により、いつしかコンプレックスが肥大化していき、やがて歪んだ性癖や妄想に取り憑かれてしまった星島貴徳の事情は、気の毒ではあります。
しかし、だからと言って人1人を、文字通りこの世から消し去ることが許されるわけではありません。
最後に、「江東マンション神隠し殺人事件」の被害者となった東城瑠理香さんのご冥福を心よりお祈りいたします。