女優の藤谷美和子さんは愛くるしいルックスと高い演技力や歌唱力で人気でしたが、奇行や病状悪化で現在はメディアから姿を消しています。
今回は藤谷美和子さんの演技力や歌唱力など活躍した若い頃、旦那や子供、現在をまとめました。
この記事の目次
藤谷美和子のプロフィール
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生年月日:1963年3月10日
出身地:東京都 北区
身長:162 cm
職業:女優、タレント
藤谷美和子さんは、本名で活躍した日本の女優・タレントさんです。
1977年にカルビーポテトチップスのCMに出演。そのCM内のセリフが流行語になるなど人気を博しました。
1978年、中村雅俊さん主演の学園ドラマ『ゆうひが丘の総理大臣』で、生徒役を演じて若手女優の道を歩みます。
以後、『あさひが丘の大統領』や、高視聴率を記録した連続ドラマ『池中玄太80キロ』で、喫茶店マイウェイ店員秋田チエ(チエちゃん)を演じ、人気女優の仲間入りを果たします。
1984年には、自身初の朝の連続テレビ小説『心はいつもラムネ色』に出演し、平均視聴率は40.2%となる大ヒットを記録し、一躍大女優として注目されます。
1994年には、『そのうち結婚する君へ』で自身初の連続主演ドラマが放送されます。
また、バラエティー番組にも出演するようになり、いわゆる”天然キャラ”とトボけた話し方がお茶の間で話題となり、タレントとしても人気が急上昇しました。
映画出演や歌手としての活動で人気に
1994年、自身主演のドラマ『そのうち結婚する君へ』の挿入歌『愛が生まれた日』で、大内義昭さんとのデュエットCDを発売して歌手デビューも果たした藤谷美和子さん。
ミリオンセラーとなり、世代的に現在40代以上の人なら、この歌を口ずさめるほど大流行しました。
しかし、こうした輝かしい活躍の陰では、様々な出演者とのトラブルや、番組制作サイドと確執などの問題が頻発し、次第にテレビから姿が消えていくことになります。
藤谷美和子の若い頃① CMやドラマで大活躍
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藤谷美和子さんは、 『100円でカルビーポテトチップスは買えますが、カルビーポテトチップスで100円は買えません!悪しからず』というフレーズで、CM出演が話題となりました。
やや訛った感じの少々太い声で、CMは僅か10数秒でしたが、藤谷美和子さんは一躍、子供から若者まで国民的人気を獲得しました。
また、藤谷美和子さんが生徒役で出演した、中村雅俊さん主演の『ゆうひが丘の総理大臣』は、『週刊少年チャンピオン』に掲載された漫画原作の学園ドラマです。
視聴率は平均15%前後だったものの、放送終了後も1980年代に再放送がされるほどの人気で、そこでも藤谷美和子さんの人気が非常に高いという特徴がありました。
素敵な笑顔で人々を魅了
かわいい容姿と特徴あるとぼけた雰囲気、そして素敵な笑顔で、男女共に「好きな女優」に常にランクインしていた藤谷美和子さん。
また、大ヒットドラマ『池中玄太80キロ』では、そのキャラクターと演技力で、さらに人気は不動のものとなったのです。
その後も藤谷美和子さんの快進撃は続き、1984年には映画出演も重ね、『海燕ジョーの奇跡』や『地平線』で、日本アカデミー賞で優秀主演女優賞を獲得しています。
また1992年には、映画『女殺油地獄』と『寝盗られ宗介』に出演。
日本アカデミー賞の最優秀助演女優賞、ブルーリボン賞とキネマ旬報賞の助演女優賞、毎日映画コンクールで女優主演賞、報知映画賞で助演女優賞を獲得、女優として1つの頂点を迎えます。
藤谷美和子の若い頃② 歌唱力が話題に
デビュー曲でミリオン達成
歌手で作曲家の大内義昭さんとのデュエット曲で、藤谷美和子さんさん唯一のCD『愛が生まれた日』は、1994年2月21日に発売されました。
作詞は秋元康さん、作曲・羽場仁志さん、編曲・萩田光雄さんで、CDでは「わずかの涙」も収録されていました。
音楽番組では大内さんがギターを座って弾きながら歌い、藤谷さんは直立してマイクの前で歌うスタイルでした。また、振り付けは一切なく、歌だけで勝負していた曲でした。
この『愛が生まれた日』は、オリコンチャートでは最高位5位ながらもロングヒットし、シングルチャートでミリオンセラー、132万枚を売り上げる大ヒットとなりました。
これは、女優としての歌手セールスで当時1位を記録となっています。
そして、1994年の第45回NHK紅白歌合戦で藤谷美和子さんは、その歌声をテレビの前で初披露します。大内さんも初出場でした。
レコ大を受賞するほど歌唱力抜群
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第36回日本レコード大賞で優秀賞、第27回日本有線大賞で最優秀新人賞、第27回全日本有線放送大賞でグランプリと最優秀新人賞をダブル受賞するなど、藤谷さんの歌唱力は抜群でした。
藤谷美和子さんは、現在でも通用する非常に癖のない素直な綺麗な声質で、聴きやすいのも人気の理由の1つでしょう。
このヒットの後、国生さゆりさん、戸松遥さん、井上昌己さん、増田恵子さんや工藤静香さんなど、そうそうたる歌手が『愛が生まれた日』をカバーしています。
藤谷美和子の旦那・岡村俊一とは
2005年12月、藤谷美和子さんは42歳の時に、1歳年上の岡村俊一さんと結婚しています。
夫である岡村俊一さんは、演出家、舞台プロデューサー、映画監督として活躍されています。
『東亜悲恋』、『あずみ』、『何日君再来』、劇団EXILEの公演など、話題作品を手掛けている他、NHKの深夜番組『視点・論点』に論客として出演するなど、芸能界では有名な人です。
藤谷美和子さんは、夫の岡村さんと結婚する際、「だって結婚しないと離婚できないでしょ?」とコメントするなど、非常に奔放で自由な発言も話題になりました。
藤谷美和子と旦那・岡村俊一の間に子供はいる?
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藤谷美和子さんと岡村俊一さんの間には、現在お子さんはいません。
お2人が結婚した年は、藤谷美和子さんが42歳と出産するには高齢だったことから、実現しなかったのかもしれません。
また、2012年の時点で、岡村さんが『彼女が普通に仕事ができたのは10年以上前まで』と語っており、結婚当時からすでに体調はすぐれていなかったことがうかがえます。
したがって、年齢的、体調的にも、これからもお子さんが生まれる可能性はないと思われます。
藤谷美和子は”プッツン”状態で表舞台から消えることに
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CMデビューから瞬く間に大人気女優となった藤谷美和子さんですが、その活躍とは裏腹に、プライベートの公表は一切せず、謎の多い女優でした。
また、元々”プッツン女優”と言われるほど言動に独特の間隔を持っており、非常に迫真に迫る演技ができるものの、バラエティでは大胆で周囲の空気を読まない発言で話題となっていました。
そんな藤谷美和子さんは、CM初出演は14歳、大活躍したのもまだ22歳という、当時あまりに年齢が若い中でのブレイクで、女優の中ではやや浮いた存在だった、との話も囁かれていました。
さらに、またまだ若い年齢からくる芸能界での不慣れな対応から、一部俳優や女優から批判的な意見も受けていた事実もあります。
まだ20代前半の女優さんにとって、こうした評価は精神的に相当な負担になっていたことは想像に難くありません。
次第に、番組出演をドタキャンしたり、連絡が取れなくなるなど、ワイドショーや週刊誌で問題行動が話題に挙がり始めるようになります。
”プッツン女優”という言葉も、当時は「頭の神経が切れている」といった揶揄した意味で使われていました。
そしてとうとう、2003年6月26日、皇居坂下門にタクシーで乗り付け、警戒中の警察官に開門を要求し、その後1時間あまりタクシー内に立て籠もるという騒動を起こしました。
門を開けようとしない警察官に「紀宮さまは私の妹。お会いしてお手紙を渡したいのです」と詰め寄ったそうです。
それ以来、”少し変わった性格の女優”から、精神的障害をメディアから疑われるようになり、所属事務所に在籍したまま、自宅からほぼ外出しない状態になってしまいます。
その後、所属芸能事務所を自ら退所し芸能界復帰を断念、完全に自宅に引きこもる格好となりました。
藤谷美和子の現在① 精神障害?徘徊生活?噂の真相
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2012年、神奈川県小田原市で藤谷美和子さんが目撃され、駅周辺を日々徘徊しているとの記事が写真週刊誌に掲載されました。
徘徊中には、野良猫に水をかけたり、突然ニヤッとしたり、同じルートをグルグル何度も回る奇行があったとされ、病人扱いした内容でした。
ただ、これら巷にあるネット情報の大半は、単なる噂や写真週刊誌の身勝手な憶測によるものでしかありません。
徘徊報道自体も、冷静に考えてみれば、ごく普通の女性が思い出し笑いや、野良猫を追っ払うことなんて日常的にありふれた行動でしょう。
また、精神病の一種である統合失調症にも言及されていましたが、現在の日本では比較的ポピュラーなストレス性の精神障害です。
有病率は人口の約1%、つまり100人に1人の割合で見られる珍しい病気ではありません。もし藤谷美和子さんが患っていたとしても、なんら奇異の目で見るようなことではないのです。
すっかり疲れて精神的に追い詰められている藤谷美和子さんに対して、奇行やら統合失調症やら、徘徊しているなど、興味本位で話題にするのは、あまり好ましい傾向ではありませんね。
あれだけの人気を誇った女優さんですから、このような記事も世間の興味関心が高い表れなのかもしれませんが…。
藤谷美和子の現在② 旦那が献身的に支えている
藤谷美和子が離婚を希望
岡村俊一さんと2005年に結婚した藤谷美和子さんでしたが、結婚後しばらくして、本人の体調不良を理由に離婚を希望したようです。
それに対し、岡村俊一さんは「離婚しない」とはっきり断言しており、現在も夫が生計を立てながら、藤谷美和子さんの世話をしているようです。
徘徊記事に旦那がツイート
離婚をせず、今でも一緒に藤谷美和子さんと暮らしている岡本さんは、藤谷美和子さんのことを決して口にすることはありません。
しかし、前述の2012年の「徘徊生活」との悪質な記事が出た際には、ツイッターで、
『家族が、ものすごい苦労をして頑張ってる事を、面白いから面白く暴露します…と言われても、どうしようもないよ(笑)家族には家族なりの言えない事情があるのだから…。』
と告白しています。また、
『笑われたり、裸にされたり、クズ扱いされて世の中が幸せになるなら、それも役割なのかもしれない…。が、これだけは言っておく!!美和子が、ちゃんとやれば、誰もかなわないぞ(笑)勝手に笑えばいいさ!!』
と自嘲気味に怒りをあらわにしています。
保護者のように寄り添う
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夫の岡村俊一さんは、2012年時点で
「彼女が普通に仕事ができたのは10年以上前までです。今は更年期障害に伴う心身の不調で仕事はできない状態です。夫というよりは保護者のような気持ちですので離婚はしません。」
とスポーツ紙の取材に応えています。
また、同時にツイッターでも、
「世の中で最も卑劣な事は、反論できない状態と解っている人に攻撃を加える事です…倫理や道徳とまでは言わないが、人の心みたいなモノが失われつつあるのでしょうか…」
とやるせない世間の憶測に、やや嫌気がさしているようです。
徘徊に関しても、重度の更年期障害から来るうつ病に近いものらしいことをインタビューでは示唆しており、それでも報道に踏み切ったメディアに対し、
「思うのだが、ひとつの経済行動として、雑誌が間違った事をしてしまうのは、起こりうるアクシデントだ。しかし、それに公共の媒体として存在する報道機関が迎合するのは、いかがなものかと思うのだが、間違っているだろうか?」
と、メディアを批判するようなコメントをしたかと思えば、
「今は信じてみようと思う、人間の心の正しさを。朝、眼が覚めたら幻滅してるかもしれないが…」
と、数回に渡り、報道のあった2012年に立て続けてツイートしています。
その他にも岡村さんは、
「田舎の親から電話がかかってきて『あんたが別れたくないの?』って(笑)そういう話じゃないだろ!?もう俺の回りはボケた奴ばっかりか(笑)」
とも語っています。
そんな岡村俊一さんは2019年8月11日に、次のような意味深ツイートをしています。
『女優という「いきもの」は具体的で即物的な精神行動をする。ドラマに出る人はプロデューサーやディレクターに恋をするし、歌う人は作曲家や作詞家にひかれる。洋服が欲しいと洋服屋を好きになり、歯が痛いと歯医者を好きになり、車に乗りたければ運転手を好きになる…そういう「いきもの」なのだ…』
何か藤谷美和子さんに変化が見られたのでしょうか。気になりますね。
岡村俊一さんの、次なるツイートを待つことにしましょう。
まとめ
藤谷美和子さんは、10代から瞬く間に人気女優の階段を駆け上り、数多くの人気作品に出演していました。
また、歌唱力も抜群で、『愛が生まれた日』は本当に流行ったものです。
現在は体調不良により芸能活動を引退してしまった藤谷美和子さん、そしてデュエット相手だった大内義昭さんもがんで亡くなっており、もう2人の歌を聞けないのは本当に残念です。
藤谷美和子さんは今後、これ以上病気が悪化しないよう、ゆっくり静養し、元気になってもらいたいものですね。