「このハゲ―!」という衝撃的な秘書への暴言音声が流出して大炎上した豊田真由子議員ですが、騒動以前のトラブルやその後も話題です。
今回は豊田真由子さんの経歴、秘書への暴言&暴力騒動とその後、夫と子供、現在を紹介します。
この記事の目次
豊田真由子のプロフィール・経歴
出典:msn.com
豊田真由子
生年月日:1974年10月10日
出身:千葉県船橋市
所属:元自由民主党、現在無所属
選挙区:埼玉4区
当選回数:2回
活動:政治家、元厚生労働省官僚
豊田真由子さんは千葉県船橋市出身で、埼玉4区から出馬し当選した元衆議院議員です。エリート街道を歩んできた彼女の生い立ちから見ていきましょう。
千葉県船橋市出身の豊田真由子さんは、超名門である桜陰中学校・高校を卒業して、東京大学に進学します。東京大学では法学部に進学し、卒業後は厚生労働省に入省しました。
もうこの時点で、素晴らしいとしか言えないほどのエリートっぷりですよね。
1997年に厚生労働省に入省した後は、2000年に国費留学生としてハーバード大学院に留学し、パブリックヘルスを専攻し、修士号を取得しました。
日本に戻った後は、厚生労働省で勤務し、2007年からは在ジュネーブ国際機関日本政府代表部に一等書記官として赴任しています。
2011年からは日本に戻って、厚生労働省の老健局高齢者支援課課長補佐に就任しました。
東日本大震災を機に政治家に転身
出典:jprime.jp
厚生労働省のエリートだった豊田真由子さんは、2011年の東日本大震災の時には、被災地の避難先や仮設住宅などでの高齢者福祉政策を担当しました。
東日本大震災時は民主党政権でしたが、復興が一向に進まない状況を見て、民主党政権への疑問を持ち、政治家に転身することを決意します。
2012年の総選挙では自民党公認で埼玉4区から出馬し、見事初当選し、政治家としての第一歩を踏み出します。2014年の総選挙でも当選しています。
2期目からは内閣府大臣政務官(東京オリンピック・パラリンピック担当)、文部科学大臣政務官(科学技術・イノベーション、スポーツ振興担当)、復興大臣政務官に就任しました。
しかし、2017年に秘書への暴行・暴言スキャンダルが発覚してしまいます。
豊田真由子の秘書への暴言・暴力騒動① 「このハゲ―!」音声流出【動画あり】
豊田真由子議員は、厚生労働省出身議員として、復興大臣政務官などの役職に就いて、積極的に政治活動を行っていましたが、2017年に秘書を恫喝する音声データが流出しています。
この暴言の音声データを文字起こししてみました。
・「ちーがーうーだーろーーーーーー!!!!」
・「ちがうだろーーーーーーー!!!!」
・「○○○が話を聞いて、×××が行けっつたんだよ!!!」
・「お前は私の心をどれだけ叩いている!!!!!」
・「これ以上私の評判を下げるな!!!!!」
豊田真由子の秘書への暴言・暴力騒動② 発覚のきっかけとは?
豊田真由子議員の「このハゲ―!!!」という秘書への暴言の音声データが流出したことは、大きなスキャンダルとなり、大炎上しました。
ここで、豊田真由子議員の秘書への暴言・暴力騒動の流れを確認しておきましょう。
デイリー新潮が「このハゲー!」音声を公開
出典:jonny.click
2017年に豊田真由子議員が秘書に暴言・暴力をしていた証拠の音声データが流出しますが、なぜ、そんなプライベートな音声データが流出したのか?気になるところですよね。
これは、豊田真由子議員の政策秘書だった人物が、日頃の暴言・暴力に耐えかねて、豊田真由子議員の暴言の音声を録音していて、それを週刊新潮に持ち込んだことで、発覚したんです。
その秘書は、暴言だけでなく、殴る・蹴る・ハンガーで叩くなどの暴力を日常的に受けており、その暴力にでケガを負い、「顔面打撲傷」「左上腕挫傷」の診断書が出されていました。
先ほどの音声データを聞くと、豊田真由子議員と思われる女性の声は、かなりヒステリックで激高しているのが分かります。
また、男性秘書と思われる人が「いや、叩くのは、すみません」のように言っていて、確かに殴っているような音も聞こえています。
被害者である秘書自身の告発で診断書もある上、さらに音声データの存在から、豊田真由子議員の秘書への暴言・暴力は確実視されたことから、インターネット上で瞬く間に拡散されました。
さらにワイドショーなどでも大々的に取り上げられ、大炎上することになります。
秘書の娘が強姦通り魔に遭うたとえ話もしている
出典:yuruneto.com
週刊新潮の記事によると、豊田真由子議員の秘書への暴言はこの音声データだけではなかったようです。
「お前の娘がさ、通り魔に強姦されてさ、死んだと。いや犯すつもりはなかったんです、合意の上です、殺すつもりはなかったんですと。腹立たない?」
引用:暴言・マジギレ上等、高学歴モンスターの正体 | リーダーシップ・教養・資格・スキル | 東洋経済オンライン | 経済ニュースの新基準
たとえ話だとしても、「娘が通り魔に強姦されて死んだ」と言うのはさすがにアウトですよね。
「うん、死ねば? 生きてる価値ないだろ、もうお前とか」
これも、さすがにひどすぎる暴言です。まさに「言葉の暴力」ですよね。
この告発をした秘書は、警察へ被害届を出すことにしています。
この秘書の告発によると、豊田真由子議員が当選した2012年以降、5年間で秘書が100人も辞めているとのことです。みんな、豊田真由子議員のパワハラに耐えかねたと予想できます。
豊田真由子議員は後の告白記事で、秘書は15人ほど辞めたと話していますが、100人と15人では大きな開きがありますよね。
ただ、その告発した秘書だけでなく、他の秘書の証言を合わせてみると、この「5年で100人の秘書が辞めた」というのはあながち嘘ではないようです。
豊田真由子の秘書への暴言・暴力騒動のその後① 豊田真由子は入院
豊田真由子議員は、政策秘書が暴言・暴力の証拠となる音声データを週刊新潮に持ち込んだことで、これまでの悪行が表沙汰になりました。
議員が暴言・暴力をしていたというだけでもセンセーショナルなのに、この音声データはあまりにもインパクトが強かったですよね。
・ちーがーうーだーろ―!!!
豊田真由子の秘書への暴言・暴力騒動のその後② 離党・書類送検
豊田真由子議員は、「このハゲ―!」騒動を報じられたことで、秘書への暴言・暴行の事実を認め、責任を取る形で自民党を離党しました。
そして、7月6日には告発した秘書が埼玉県警に被害届を提出し、10月27日に豊田真由子氏は書類送検されます。
ただし、書類送検されたものの不起訴になっていますので、前科が付いたわけではありません。
豊田真由子の秘書への暴言・暴力騒動のその後③ 出馬するも落選
出典:daily.co.jp
豊田真由子氏は2017年の「このハゲ―!」騒動後、自民党を離党していますが、騒動の約4ヶ月後に行われた衆議院議員総選挙に無所属として埼玉4区から立候補しました。
しかし、自民党が公認した候補者に敗れ、埼玉4区での得票数は最下位でした。得票数は前回トップ当選した時の4分の1程度になっていました。
いかに、「このハゲ―!」騒動で有権者の支持を失ってしまったのかがよく分かりますね。
豊田真由子を擁護する声もある
秘書を「このハゲ―!!!」となじったことで、政治的に失脚した豊田真由子氏ですが、世の中の人全員が豊田真由子氏を批判したわけではありませんでした。
豊田真由子氏を擁護する声もあったのです。
豊田真由子氏がこの秘書に暴言・暴力をふるう原因になったのは、秘書が47枚分のバースデーカードの宛名と住所を間違ってしまったことがきっかけとのこと。
さらに、「このハゲ―!」と罵った時、秘書が高速道路を運転中に出口を1つ間違えて早く高速道路を降りてしまい、それを注意された秘書が慌てて高速道路を逆走しようとしたそうです。
もちろん、暴言・暴力はNGです。どんな理由があろうとやってはいけません。
でも、秘書にイライラしてしまった豊田真由子議員の気持ちもちょっと分かりますよね。
豊田議員の暴言は確かにあかんけどその男性秘書もそこそこ無能でちょっとだけ同情する pic.twitter.com/ZzxiMEH4qE
— 稲井大輝 (@mrtodai2014_04) June 25, 2017
豊田議員の暴言を擁護するわけじゃないけど、高速道路の出口間違えてさらに逆走しようとしたり、バースデーカード宛先間違えたりする秘書の無能っぷりもどうかと思う。
— TKHS (@Blues_ENG) September 18, 2017
豊田議員の暴言は最低だけど、その暴言を取り上げる相応に秘書の無能さも指摘するべきだと思うよ。
もちろん、そんな秘書を雇用していたのは豊田真由子氏ですし、どんな理由があったにせよ暴言・暴力は許されることではありません。
ただ、豊田真由子さんは東大→ハーバード大学院という超エリートです。おそらく人一倍仕事ができるし、頭の回転はとんでもなく速いでしょう。
自分が仕事が超絶にできるからこそ、秘書の仕事ぶりにイライラが募ってしまったのかもしれません。
豊田真由子には秘書への暴言・暴力騒動以前にもトラブルがあった?
出典:ironna.jp
豊田真由子議員のスキャンダルやお騒がせ騒動は、「このハゲ―!」だけではありませんでした。実は、以前にも園遊会で問題を起こしていたんです。
園遊会は天皇皇后両陛下が主催するものですが、2014年の春の園遊会に豊田真由子氏は夫と共に招待されていました。
しかし、豊田真由子氏が同伴したのは夫ではなく、自分の母親だったんです。招待されていない人物を連れて、園遊会に参加するというのはアウトですよね。
おそらく園遊会はトップレベルのセキュリティが敷かれているはずですから、そこに招待されていない人を連れていくのがNGなの簡単に想像できます。
しかし、豊田真由子氏は招待されていた夫ではなく、母親を連れてきて、しかも事前の連絡もなかったようです。
当然、園遊会の入り口で宮内庁職員に止められ、その場で大声を出して抗議したそうで、皇宮警察が出動する騒ぎになりました。
ですが、結局はそのまま母親を連れて、園遊会に参加したとのことです。
豊田真由子の夫や子供とは?
豊田真由子氏の夫や子供についての情報を調べてみました。
豊田真由子氏の夫もエリート官僚で、この「このハゲ―!」騒動の時は「内閣官房企画官」の肩書を持っていました。
豊田真由子氏と夫の出会いは、なんとハーバード大学院のキャンパスだったとのこと。
豊田真由子氏は国費留学生としてハーバード大学院に留学していましたが、夫も同じようにハーバード大学院に留学していて、そこで出会ったのだそうです。すごいエリート夫婦ですよね。
そして、豊田真由子氏には2人の子供(息子1人・娘1人)がいます。この2人の子供は、豊田真由子氏が在ジュネーブ国際機関日本政府代表部で勤務していた時に出産しています。
息子はジュネーブで、娘はパリで出産しているんです。仕事と家庭を両立させているカッコいいママだったんですね。
「ハーバード大学院のキャンパスで出会ったエリート官僚の夫婦で、長男はジュネーブで出産、長女はパリで出産。
多くの日本人が憧れるような絵にかいたようなエリート一家と言えるでしょう。
豊田真由子の現在
豊田真由子氏は、2017年の「このハゲ―!!!」騒動後、自民党を離党することになり、さらに書類送検、2017年の総選挙では落選するという散々な結果となりました。
現在は、どうされているのかというと…2020年のコロナ騒動の解説でテレビに出演していました。出演していた時の写真がこちらです。
出典:agora-web.jp
出典:twitter.com
「このハゲ―!!!」と秘書を罵っていた時の印象と全然違いますよね。女性らしい柔らかさがあって、全く怖い印象はなく、むしろかわいい印象になっています。
元厚労省官僚の豊田真由子さんは、2009年の新型インフルエンザに対処していたという経験から、テレビ番組のオファーがきたようで、新型コロナウイルスの現状などを解説していました。
そして、この解説が非常に分かりやすいと評判だったんです。
いろんな専門家やコメンテーターいるけど、今回のコロナに関しては豊田真由子さんが1番分かりやすく冷静だと思う。#バイキング
— お酢子@23w (@___osukosu) March 26, 2020
https://twitter.com/sayuricchi/status/1243016196875673602
バイキング。
— yamada 神の配偶者 器の所有者 (@junichiyamada) March 26, 2020
豊田真由子が別人になってテレビ出てて困惑してから数日。
きちんとコロナの対応について解説してて、しかもちゃんと配慮した発言をしている。
当時、彼女の精神状態、ストレスなんかを想像した。
精神はその人だけの問題じゃないよなあ。
人に優しい人に戻れたなら嬉しい。#豊田真由子
ただ、豊田真由子さんの名前を見ると、反射的に「このハゲ―!!!」という言葉を思い出してしまう人も多かったようですね。
そして、豊田真由子さんの現在を見て一番多かった意見は、「全然雰囲気が違う!」というものでした。
メイクや髪型を変えたのはもちろんですが、話し方や物腰なども変わっていたことに驚いた人も多かったようです。
衆議院議員時代は肩ひじを張ってあのように怖そうな雰囲気になり、たくさんのストレスにさらされてストレスで精神状態がおかしくなっていたのもしれません。
現在のテレビに出演されている豊田真由子さんの姿が、本来の彼女なのかもしれませんね。
まとめ
豊田真由子氏の経歴、秘書への「このハゲ―!!!」という音声データ流出騒動やその後、夫や子供の情報、現在の様子をまとめましたが、いかがでしたか?
・東日本大震災を機に政治家に転身
・秘書への「このハゲ―!」という音声データが流出
・秘書への暴言・暴力で自民党を離党することに&被害届を出されて起訴される
・秘書が無能すぎるのが悪いという意見もあるが・・・
・夫もエリート官僚
・現在は柔らかい雰囲気になっている
豊田真由子氏の新型コロナウイルスの解説を聞いていると、本当に頭がよい方であることが分かります。
今後、政治家に戻るのか、それとも違う道なのかは分かりませんが、また何らかの形で活躍してくれそうですね。
ただ、「このハゲ―!!!」というイメージをなくすのは並大抵の努力では難しいかもしれません。