2000年に日本の歴史を根底から覆す捏造事件が、毎日新聞のスクープで発覚しました。
今回は旧石器捏造事件の詳細や犯人の藤村新一の生い立ちや顔画像、事件はなぜ起こったのかその原因と影響、藤村新一のその後と現在をまとめました。
この記事の目次
旧石器捏造事件とは
旧石器捏造事件とは、2000年に発覚した石器発掘の自作自演の捏造事件です。
神の手・ゴッドハンドと呼ばれていた考古学研究家の藤村新一が、旧石器時代の石器を自分で遺跡に埋めて、その後に自分で発掘・発見したかのように装いました。
この旧石器捏造事件によって、日本の考古学・歴史は大きく揺らぎ、歴史の教科書が書き換えられるなどの大きな影響が出ました。
旧石器捏造事件は毎日新聞のスクープで発覚
旧石器捏造事件は、毎日新聞が2000年11月5日の朝刊で大スクープとして報じたことで発覚しました。
旧石器捏造事件の流れ・経緯などを追っていきましょう。
日本の旧石器時代について
旧石器捏造事件の詳細の前に、まずは事件前までの日本の旧石器時代の研究について簡単に見ていきましょう。
旧石器時代は、縄文時代の前の時代になります。
・後期旧石器時代：紀元前35000年～紀元前14000年
・縄文時代：紀元前14000年～紀元前10世紀
日本では長らく旧石器時代の存在は否定されていました。
しかし1949年、考古学者の相沢忠洋によって、群馬県の岩宿遺跡から約3万年前の石器が発掘されたことで、日本の旧石器時代の存在が証明されたのです。
この相沢忠洋の発掘は、日本に「後期」旧石器時代があったことを証明しましたが、前・中期旧石器時代の存在については、いまだ議論されている状態でした。
神の手と呼ばれるようになる
紀元前35000年以前の前・中期旧石器時代の存在が議論される中、1980年代、アマチュア考古学研究家である藤村新一が次々と旧石器時代の存在を証明する石器を発掘していきました。
そのことから、藤村新一は「神の手」・「ゴッドハンド」と呼ばれるようになります。
事件前までに藤村新一が関与して旧石器時代の石器が発見された（とされる）遺跡は、宮城県内だけで148遺跡にものぼります。
藤村新一が発掘した（と捏造した）遺跡の一部を紹介します。
・1984年～1988年：馬場壇A遺跡（5～20万年前の石器発掘）
・1988年～1992年：高森遺跡（29万前の石器発掘）
・1993年：上高森遺跡（60万年前の石器発掘）
これだけの旧石器時代の石器を発掘し続ければ、「神の手」と称賛されるのもわかりますね。
1980年までは、日本の旧石器時代の遺跡は相沢忠洋氏が1949年に発掘した岩宿遺跡の3万年前の石器が日本最古の遺跡でした。
しかし、藤村新一氏は1981年から次々と日本の考古学・歴史を塗り替えていくような発掘をしていくのです。
1993年には60万年前の石器を発見しています（結局は捏造）。この60万年前の石器は、「北京原人」とほぼ同じ年代のものですので、世界的な歴史・考古学も揺るがすような大発見でした。
ただ、上記の1981年～1993年までの藤村新一の発掘を見てみると、どんどん古いものを発掘していて、インフレを起こしていることがわかります。
今考えると、これは「もっともっと古いものを！」という意識が働いて、インフレを起こしてしまったのかもしれません。
毎日新聞が埋めるところをスクープ
捏造発覚のきっかけは、神の手と呼ばれた藤村新一の発掘・発見を不審に思った人が、毎日新聞に情報提供を行ったことでした。
80: 名無しさん＠おーぷん 20/05/18(月)21:26:58 ID:TUk当時アングラだったインターネットで関係者が疑惑リークしてたらしい
その情報提供を受けて、毎日新聞北海道支社がチームを作り、藤村新一の現場に張り込みをします。
その結果、藤村新一が遺跡に石器を埋め込んでいるところを動画・写真に収めて、2000年11月5日の朝刊で藤村新一の石器捏造を報じたのです。
出典：yamatetsu1441.livedoor.blog
毎日新聞では、藤村新一が1人で早朝に遺跡を訪れ、スコップ片手に遺跡を掘り返して、捏造用の石器を埋め、埋めたところを平らにする様子が連続写真で収められていました。
ここまでしっかりと証拠を提示されると、「旧石器時代の石器発掘は捏造である」ことは疑いようのない事実になりました。
そして、このスクープが報じられる前日の11月4日に、藤村新一は毎日新聞の取材を受けて、上高森遺跡の旧石器時代の発掘は捏造であることを認めました。
「大変なことをしてしまった」――。東北旧石器文化研究所の藤村新一副理事長（５０）は４日、毎日新聞の取材に対し、宮城県の上高森遺跡で今年に入って発掘された旧石器の大部分と北海道の総進不動坂遺跡の出土石器について発掘工作をしたことを認めた。
引用：旧石器捏造２
すべて捏造であることが発覚…
出典：sankei.com
この毎日新聞のスクープを受けて、藤村新一が今までに発掘した遺跡の再調査が行われました。
その結果、ほぼすべてが捏造であることが発覚したのです。
・1984年～1988年：馬場壇A遺跡（5～20万年前の石器発掘）→捏造
・1988年～1992年：高森遺跡（29万前の石器発掘）→捏造
・1993年：上高森遺跡（60万年前の石器発掘）→捏造
検証の結果、宮城県内の旧石器時代の遺跡とされていた148遺跡のうち、藤村新一による捏造があり、旧石器時代の遺跡ではないと結論づけられたのは129遺跡にものぼります。
藤村新一が捏造し発掘した石器は、そのほとんどが縄文時代の遺跡から発掘されたとされています。
藤村新一が発掘した石器の中には、30kmも離れた遺跡から発掘されたのに、なぜか切断面がぴったり一致したというものもあったんです。
冷静に考えてみると、30km離れた遺跡から切断面が一致する石器が見つかるのは明らかにおかしいですが、当時はそれを指摘する声はなく、むしろ交易を裏付ける証拠とされたようです。
罪には問われなかった
藤村新一の捏造・旧石器捏造事件は、日本の歴史・日本の考古学を根底から揺るがすような大事件でした。
この毎日新聞がスクープした旧石器捏造事件は、2000年11月5日に報じられました。
そして、その日の正午に藤村新一は宮城県庁で記者会見を開きました。記者会見に出席したのは、次の3人です。
・鎌田俊昭（東北旧石器文化研究所理事長）
・梶原洋（東北福祉大教授）
旧石器捏造事件の犯人は藤村新一 【顔画像も紹介】
旧石器捏造事件の犯人は藤村新一です。
有罪判決を受けたわけではないので、「犯人」という表現はおかしいかもしれません。
しかし、歴史調査に関わる人たちにとっては「犯人」という以外の表現は見つからないほど、藤村新一は大罪を犯したと言えます。
藤村新一の生い立ちや経歴と顔画像を見ていきましょう。
藤村新一の生い立ち・経歴
出典：ameblo.jp
藤村新一は、1950年に宮城県加美郡中新田町に生まれます。子供の頃に土器を拾ったという経験から、考古学・古代に憧れを持つようになりました。
仙台育英高校を卒業後、東北電旅行の子会社である東北計器工業に就職します。
サラリーマン時代に趣味として石器収集を始め、次第にアマチュアの石器探しの名人と言われるようになります。
仲間内で「名人」と言われるようになったころには、すでに石器発掘の捏造を行っていたようです。
その実力を買われ、1992年には東北旧石器文化研究所の設立に参加、1999年には東北計器工業を退職して、東北旧石器文化研究所の研究所職員となり、2000年に副理事長になっています。
1992年には第1回相沢忠洋賞を受賞していますが、事件後に返上しています。
藤村新一の顔画像
出典：twitter.com
藤村新一の顔画像はこちらです。2000年11月4日に、毎日新聞の記者に証拠のビデオを見せられ、取材を受けている時の画像です。
どこにでもいるようなごく普通の中年男性ですが、何が彼を捏造を繰り返すまでに追い詰めてしまったのでしょうか。
旧石器捏造事件はなぜ捏造が起きた？原因を考察
旧石器捏造事件はなぜ起こったのか？その原因を見ていきましょう。
功名心と焦りがあった
出典：inoues.net
旧石器捏造事件では、藤村新一に功名心と焦りがあったことが原因と思われます。
趣味で石器の収集を始めた藤村新一は、仲間内で名人と呼ばれるようになります。
この時点で「もっとすごい発見をしたい」、「名誉が欲しい」と思うようになったのでしょう。
また、「神の手」と呼ばれるようになり、周囲からの期待も大きくなっていった。そして、捏造に走ってしまったと思われます。
・「プレッシャーがかかったんですよ」
・「何かすごい発見をしなければならないというプレッシャーを強く感じていた。この２～３カ月は特につらくて、魔がさしてしまった」
藤村新一は、記者会見や取材で上記のように答えていました。
鑑定方法に弱点があった
旧石器捏造事件の原因は、その鑑定方法にもあります。
縄文時代以降は、その土の性格から捏造かどうかがすぐにわかるのですが、縄文時代よりも前になると、鑑定は埋まっていた土層の年代測定からのみになります。
つまり、「石器が埋まっていた土層は30万年前のものだから、この石器も30万年前のもの」という鑑定方法ですね。石器そのものから年代を鑑定するわけではないのです。
だから、ある意味、「捏造し放題」であり、旧石器時代の遺跡発掘はその研究者・発掘者の良心に頼っていた部分が大きかったと言えるでしょう。
ハロー効果で異議を唱えにくかった
旧石器捏造事件は異議を唱えにくい状況だったことも、原因の1つとされています。
大発見を続ける藤村新一に対し、疑問を持つ人もいたようです。なぜなら、藤村新一の大発見には次のような特徴があったからです。
・大発見はゴールデンウィーク中に起こることが多い
・藤村新一が到着した翌日・翌々日に大発見が起こる
しかし、日本の考古学界で次々と大発見を続け、旧石器時代の発掘のリーダー的な存在になっていた藤村新一に対し、異議を唱えるのはタブーとされていました。
また、もし藤村新一に異論を唱えたら、考古学界で冷や飯を食わされる羽目になるリスクもあります。
さらに、国からも関連遺跡を国の史跡に指定したり、石器を文化庁主催の特別展に展示するなど認められていたため、「ちょっとおかしいのでは？」と言える状況ではなかったようです。
観光協会の利権が絡んでいた
この旧石器捏造事件は、観光協会などの利権も絡んでいました。
旧石器時代の石器が出てきたことで、その地元の観光協会はそれを餌にして、観光客を呼び込もうとしていたのです。
純粋に学問として発掘作業を進めていたのではなく、商業・ビジネスが絡んでいたため、「後には引けなくなってしまった」という事情もあるとされています。
お金が絡んでくると、いろいろと面倒なことになりますよね。旧石器捏造事件もその1つだったのかもしれません。
旧石器捏造事件には黒幕がいた？
旧石器捏造事件は藤村新一1人がやったこととされています。しかし、実は藤村新一1人でやったわけではなく、黒幕のような人物がいたとも言われています。
なぜなら、藤村新一が捏造した遺跡は100以上にもなります。そして、1つの遺跡だけで数十点もの捏造石器が発見されています。
それだけ大規模な捏造をたった1人のアマチュア発掘愛好家が行うことができたのでしょうか？
早朝1人で遺跡に行って、1つ1つ石器を埋めていく。しかも、藤村新一が到着した翌日・翌々日には大発見があります。ということは、石器を埋める時間はたった1日しかありません。
たった1日で数十点もの石器を、誰にも見つからずに埋めることができるのでしょうか？
181: 名無しさん＠おーぷん 20/05/18(月)22:25:43 ID:oQsちなみに、当時文化庁に属してた岡村なんとかって人が黒役やないかって奥野正男って人が言ってた
真相は闇の中やけど、どうなんやろな…
文化庁に属していたのは岡村道雄氏ですね。
岡村道雄氏が関わっていたかどうかはわかっていません。
ただ、大きな団体がある程度この旧石器捏造事件を知っていたけれど、見逃していた可能性、もしくは積極的に捏造に関与していた可能性は十分にあるでしょう。
旧石器捏造事件の影響①：歴史の教科書の変更
旧石器捏造事件の影響の1つめは、歴史の教科書の変更です。
中高生の歴史の日本史の教科書には、藤村新一の発見により、前・中期旧石器時代のことも書かれていました。
しかし、それらがすべて捏造だったことが判明し、前・中期旧石器時代のことは丸々削除されることになり、教科書が再編纂されることになりました。
中高生の歴史の教科書に「嘘が掲載されていた」というのは、藤村新一の罪がいかに大きいかがわかりますね。
旧石器捏造事件の影響②：日本考古学の衰退
旧石器捏造事件の影響の2つ目は、日本考古学の衰退です。
1949年に相沢忠洋が岩宿遺跡から旧石器時代の石器を発見してから数十年間、日本各地で旧石器時代を証明するための発掘が続けられていました。
しかし、旧石器捏造事件によってそれらの努力がすべてパーになったのです。
しかも、それまできちんとした手順を踏み、捏造ではなく本当に発掘されたものまで、捏造ではないかと疑われることになったのです。
さらに、事件後も旧石器時代のものを発掘した場合には、まずは捏造を疑われることになりました。
旧石器捏造事件により、日本の考古学・旧石器時代の信ぴょう性は地に堕ち、旧石器時代の発掘・調査・研究に関わる人すべてに迷惑をかけることになったのです。
旧石器捏造事件の影響③：中国や韓国からの批判
旧石器捏造事件の影響の3つ目は、周辺各国からの批判です。
歴史的に中国や韓国、北朝鮮と日本は歴史の認識が異なります。南京事件や慰安婦問題、日韓併合などですね。
旧石器捏造事件が明るみに出たことで、「日本の歴史は歪曲されている」、「日本の歴史はすべて捏造だ」と批判されることになりました。
これにより、歴史教科書問題において、日本の立場が悪くなってしまいました。
旧石器捏造事件は、国際問題にまで発展してしまったのです。
旧石器捏造事件の影響④：自殺者を生んだ
旧石器捏造事件の影響の4つ目は、自殺者を出したことです。
1962年、別府大学教授だった賀川光夫氏が、大分県の聖嶽洞窟遺跡で旧石器時代の石器と一緒に人骨を発掘しました。
初めて旧石器時代の人骨が石器と一緒に発掘されたという大ニュースでしたが、1999年にその人骨は江戸時代ごろのものであることが判明します。
そして、2000年に旧石器捏造事件が発覚すると、賀川光夫教授にまでその疑惑が飛び火し、2001年に週刊文春が賀川教授の捏造疑惑を激しく報じたのです。
賀川教授は「死をもって抗議する」という遺書を残して、2001年3月に自殺しました。
遺族は週刊文春相手に裁判を起こし、遺族側が勝訴しています。
また、日本考古学協会は聖嶽洞穴遺跡問題連絡小委員会を設置し、捏造について検証しましたが、捏造の可能性は低いと結論づけています。
旧石器捏造事件の犯人・藤村新一のその後
旧石器捏造事件の犯人である藤村新一について、その後を見ていきましょう。
精神病院に入院
旧石器捏造事件で記者会見をした後藤村新一は、宮城県松島町の瑞巌寺の修行専門道場に約1ヶ月滞在した後、福島県の精神病院に入院しています。
事件後、ストレスで解離性同一性障害を発症したそうです。解離性同一性障害とは、いわゆる多重人格ですね。
「03年にあらためて藤村氏を取材すると『人格が入れ替わる』『自分の分身が多い時には20人いた』などと言う。ですが、こうした弁明からは、嘘をついているというより無理やり妄想を信じ込んでしまったような感じがしました。
妻と離婚
藤村新一は結婚していましたが、事件後の2001年に離婚しています。51歳にして、熟年離婚ということですね。
旧石器捏造事件後は、家族にも嫌がらせなどが相次いでいたそうです。
「大変な時に家族が支えなくてどうするのか？」という意見もあるかもしれませんが、嫁としては離婚を選択するのは仕方がないことかもしれません。
16歳年下の女性と再婚
熟年離婚した藤村新一でしたが、精神病院に入院していた時に知り合った女性と2003年に再婚しています。
その女性は16歳年下の一般女性です。
結婚後は妻側の姓に変えていますので、現在の名前は「藤村新一」ではありません。
また、妻の実家がある福島県南相馬市に引っ越して、障碍者就労のNPO法人で働いていたそうです。
鉈で指を切り落とす
藤村新一は精神を病んだこともあり、鉈で指を切り落としています。
「手が二度と悪さをしないように」という理由で、右手の人差し指と中指を鉈で切り落としたことがわかっています。
同書の中で、岡村が久しぶりに藤村氏を訪ねるシーンがあり、藤村氏の右手の指が３本なかったので理由をたずねたら「手が二度と悪さをしないように、ナタで切り落とした」と答えたことが書かれているそうだ。
引用：藤村新一氏は右手の３本の指を切り落としていた（修正版） : Welcome to GRACELAND &Keigo Kageyama’s LABEL
「指を切れ」という幻聴が聞こえたという情報もあります。
藤村新一はこの旧石器捏造事件で相当ストレスを抱えていて、精神を病んだことは間違いないでしょう。
旧石器捏造事件と犯人・藤村新一の現在
ドラマ化される
出典：twitter.com
旧石器捏造事件は現在、ドラマ化されています。旧石器捏造事件を題材にしたドラマは「地の塩」（WOWOW）です。
これは旧石器捏造事件を題材にしているだけで、あくまでフィクションであり、実在しない殺人事件を絡めたお話になっています。
・大泉洋
・松雪泰子
・田辺真一
・田中圭
・陣内孝則
かなり豪華な俳優陣が出ているドラマですので、興味のある人は視聴してみてはいかがでしょうか。
藤村新一は引きこもり状態
旧石器捏造事件の犯人である藤村新一は、現在引きこもり生活をしているそうです。
TBSの取材に対して、「旧石器捏造事件は忘れた。思い出そうとすると具合が悪くなる」と答えています。
藤村新一は再婚後は福島県南相馬市で生活していましたが、2011年の東日本大震災で被災し、一時は避難所生活を送っていたという情報もあります。
「妻の実家のある福島県南相馬市に移り、一時期はNPO法人で働いていましたが、10年秋に退職。東日本大震災で被災し、避難生活を送っていた時期もありました」（関係者）
現在、藤村新一は71歳です。今後もひっそりと生きていくのでしょう。
旧石器捏造事件のまとめ
旧石器捏造事件の概要と詳細、犯人の藤村新一の生い立ちや経歴・顔写真、事件のその後の様子、なぜ事件が起こったのかの原因、事件の影響と現在をまとめました。
この旧石器捏造事件は、時間と共に風化できないくらい大きなものでした。
しかし、犯人の藤村新一は、100％の悪意があったわけではなく、本当に「魔が差して」しまったのだと思います。そして後には引けなくなってしまったのでしょう。
罪は消えないけれど、精神を病むほど追い詰められた藤村新一。今後は穏やかな生活を送ってほしいですね。
