小林裕真と母親の現在!門真市一家4人殺傷事件の犯人の生い立ちや家族・その後まとめ

門真市一家4人殺傷事件」は、統合失調症を患っていたとされる犯人・小林裕真が、面識のない一家の自宅へと突然侵入、父親を殺害し、3人の子供らにも怪我を負わせた事件です。

 

今回は事件の概要、母親のブログから明らかになった犯人の衝撃的な生い立ち、裁判の判決や現在についてまとめました。

 

門真市一家4人殺傷事件」とは?犯行動機すら不明の不可解な事件

 

出典:https://matome.naver.jp

 

「門真市一家4人殺傷事件」とは、2016年10月19日午前4時10分頃、大阪府門真市の四宮の住宅で発生した殺傷事件です。

 

犯人は、定時制高校に通う小林裕真(当時24歳)で、被害者宅の窓ガラスをガスバーナーで溶かすなどして侵入。一家4人を殺傷する犯行に及びました。

 

被害者となったのは、大工の川上幸伸さん(当時43歳)、長女(当時19歳)、次女(当時17歳)、長男(当時15歳)の4人家族で、川上幸伸さんが、胸や腹などを刃物で刺され病院に運ばれましたがその後死亡、他の家族3人も腕などを刃物で切りつけられるなどして怪我を負っています。

 

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犯人の小林裕真は、家族の通報により駆けつけた警察官に取り押さえられ、その場で現行犯逮捕されています。

 

小林裕真が犯行に使用した凶器は刃渡り30cmほどの脇差(短めの刀)でした。所持していたリュックサックの中にはこの他にも、ナタや刺身包丁などの複数の刃物、侵入に使ったガスバーナー、作業靴などが見つかっています。

 

死亡した、川上幸伸さんの遺体は、胸や頭などに約30カ所にわたって刺されており、犯人の小林裕真が強い殺意を持って犯行に及んだ可能性が指摘されました。

 

しかし、その後の調べで、被害者の川上幸伸さんと犯人の小林裕真には面識がなく、その他にも、一切何の接点も無かった事が判明します。

 

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また犯人の小林裕真は、駆けつけた警察官に取り押さえられる際、「騙された!」などと大声で叫んでおり、その後の取り調べに対しても「状況から考えて自分がやったのだろうがよく覚えていない」などと答えています。

 

さらには、「脳波を使った嫌がらせを受けていた」などと意味不明な供述を重ねたため、犯行の動機すらもはっきりせず、不可解な事件として世間の注目を集めました。

 

 

 

門真市一家4人殺傷事件」の犯人・小林裕真は「統合失調症」の診断を受けていた

 

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「門真市一家4人殺傷事件」の犯人・小林裕真は、警察による取り調べで意味不明な供述を繰り返しており、精神的に何らかの病理を抱えている可能性が高いと見られました。

 

その後の調べで、小林裕真は、2014年10月に精神科に通院し「妄想状態」と診断されており、同年12月に別の病院で「統合失調症」との診断を下され、約3ヶ月間入院していた事などが明らかになっています。

 

こうした情報から、小林裕真が何らかの被害妄想に囚われ、その中で犯行に及んだとの見方が強まりました。

 

 

「門真市一家4人殺傷事件」の犯人・小林裕真の近所での評判

 

出典:https://twitter.com

 

見ず知らずの人の家に用意周到に準備をした上で侵入し、強力な殺意を持って住人を殺害するという、あまりにも不可解な事件を起こした小林裕真ですが、近隣住人の評判はどうだったのでしょうか?

 

自宅からは壁を殴り怒鳴り散らす声が聞こえていた

 

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小林裕真の自宅の隣の家に住む、当時22歳の大学生によれば、「何してんねん」「うるさいんじゃ!」などと言った怒鳴り声や、壁を殴る大きな音が頻繁に聞こえていたとの事でした。

 

「門真市一家4人殺傷事件」の約1週間前にも聞いていたという事で、怖いしうるさいのであまり聞かないようにしていたそうです。この大学生は隣に住みながら小林裕真の姿を実際に見た事はなかったのだとか。

 

全身黒色の服装をして「ちょっと怖い人」の印象

 

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小林裕真を知る別の近隣住人によれば、小林裕真は「パーカーを着て帽子をかぶり、全身黒みたいな感じ」だったそうです。

 

また、小林裕真の印象について「人を刺すかどうかはわからないが、見ただけでちょっと怖い人」とその印象を語っています。

 

 

門真市一家4人殺傷事件」の犯人・小林裕真の生い立ち① 母親のブログによればごく普通の子供だった

 

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「門真市一家4人殺傷事件」の発生直後、犯人・小林裕真の母が、事件前に綴っていたブログが発見されました。そのブログには、小林裕真の生い立ちなどが綴られており、注目を集めています。

 

小林裕真の母親のブログによれば、小林裕真は2歳か3歳の頃まではおふざけも大好きなごく普通の男の子だったようです。ただし、高熱をよく出し頻繁に「熱性けいれん」を起こしていたとの事でした。

 

また、幼稚園入学前にひらがなも全て覚えてしまうほど優秀な子供だったという事で、母親は将来を期待していたのだそうです。また、慎重な性格で、激しく遊ぶというよりは、友達の話を聞いている大人しいタイプの子供だったそうです。

 

 

門真市一家4人殺傷事件」の犯人・小林裕真の生い立ち② 中学時代に登校を嫌がるそぶり

 

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「門真市一家4人殺傷事件」の犯人・小林裕真の母親のブログには、小学生時代の小林裕真についての記載はなく、中学3年生の頃に少しずつ学校へ行くのを嫌がるようになったという内容が書かれています。

 

学校へ行ったふりをしてこっそり隠れている事があったため、母親が心配し「いじめられているの?」と尋ねると「そんな事ないよ、いじめられていないよ」と明るく答えていたようです。

 

母親は、当時の小林裕真が中学の同級生と明るく笑いながら通学路を歩く様子なども見ており、いじめは無かったようですが、母親が何を聞いても学校に行きたくない理由は語られず謎のままだったそうです。

 

 

門真市一家4人殺傷事件」の犯人・小林裕真の生い立ち③ 高校時代に登校拒否になり引きこもりに

 

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中学を卒業した小林裕真は、志望校だった公立高校の受験に合格し、そこに進学しました。母親のブログには、志望校に合格した時、息子とハイタッチして喜び合った様子なども綴られています。

 

しかし、母親によれば、高校に進学してすぐの頃に何らかの「アクシデント」が起こり、数日間登校しただけで高校に通わなくなってしまったとの事。

 

母親が車に乗せて、小林裕真を校門の前まで連れて行った事があったそうですが、この時、小林裕真は大粒の涙を流し、その場から走って逃げ出しています。

 

母親が自宅に戻ってみると、小林裕真は自室に閉じこもっており、母親が何を言っても出てこようとしなかったそうです。

 

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それからは、小林裕真は一日中自室に引きこもるようになり、母親と顔を合わす事も全く無くなって、作り置きした食事が食べられているのを確認して息子が生きている事を確認するような生活だったとの事。

 

母親が部屋に入ろうとすると小林裕真は暴れ、興奮して家の扉や家電などを破壊し、壁に穴を開け、まるで地獄のような生活が続いていたようです。

 

心配した母親は公的な機関にも相談をしに行っていったようですが、担当者が訪れても部屋から出てこないためラチがあかず、こうして母親が何らかの対応を取ろうとするとさらに暴れて食器棚の食器を全て投げて破壊し、ガラスなども破壊したりするため、心理カウンセリングなど、専門的な対応を取る事も叶わなかったようです。

 

 

門真市一家4人殺傷事件」の犯人・小林裕真の母親や家族について

 

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「門真市一家4人殺傷事件」の犯人・小林裕真の母親のブログが話題になっていますが、この母親や家族についても幾らかの情報が判明しています。

 

小林裕真の自宅の近隣住人によれば、「門真市一家4人殺傷事件」の7〜8年前に小林裕真と母親と弟の3人家族が引っ越してきたそうです。この自宅は一軒家で一階部分は母親の経営する居酒屋「ぐっじょぶ」の店舗でした。噂によればこの家は母親が1人で建てたとの事。

 

小林裕真の母親は、どういった事情かは不明ですが、シングルマザーとして小林裕真と弟の2人の息子を育てており、昼間はシルバーアクセサリー作りの講師、夜は自宅の1階の店舗で居酒屋を経営して生計を立てていたようです。

 

この家族が引っ越してきてからの数年の間、近隣住人にも小林裕真の姿を目にした者はほとんどいないようでしたが、事件当時高校生だったという弟は、同級生に兄が引きこもりがちである事を明かしており、この同級生は夜中に自転車で出かける小林裕真の姿をたまに目撃していたようです。

 

「門真市一家4人殺傷事件」の犯人・小林裕真の母親が経営していた居酒屋とは

 

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この母親の経営していた居酒屋「ぐっじょぶ」は立ち飲み屋(スタンディングバー)で、常連客の中には母親から息子が引きこもっていて困っているという相談を受けていた者もいたとか。

 

ただ、この母親の居酒屋「ぐっじょぶ」については、飼っていた犬が店の前の路上に糞を撒き散らす、自転車が路上にはみ出すなどしていたため警察官が注意に訪れるなど、悪い評判も見られ、近隣住人からどのような目で見られていたのかは不明です。

 

現在は、居酒屋「ぐっじょぶ」は営業していないようで、前の道を通っても静まりかえって人の気配はしないという事です。事件の影響を受けて母親と弟はどこか別の場所に引っ越した可能性が高そうです。

 

門真市一家4人殺傷事件」の裁判や判決

 

出典:https://life-hacking.net

 

「門真市一家4人殺傷事件」の裁判員裁判は、2018年3月7日、大阪地方裁判所で始まりました。

 

小林裕真はメガネをかけ茶色のベスト姿、髪を腰のあたりまで伸ばした異様な姿で法廷に現れました。

 

裁判でも意味不明な発言を繰り返す

 

出典:http://kinpiragoho2.net

 

小林裕真は罪状認否では、持参したノートを開くと朗々と自分の言い分を読み上げ「身に覚えがない事が多々ある、史上稀に見る人権侵害」などと主張して起訴内容を否認しました。

 

犯行場所に行った事については「何者かに短刀を持って待ち合わせ場所に来るように脳波で指示を受けた」ためだとし、さらに待ち合わせ場所には他に3人の男がおり、その3人に自分は騙されて弄ばれており、川上幸伸さんを殺害したのはその3人であるなどと、意味不明な説明をしました。

 

さらに、川上幸伸さんの3人の子供が怪我をしたのは、短刀を持っている小林裕真にぶつかってきたためで、自分が刺したわけではないとも主張しています。

 

そして、小林裕真は、川上幸伸さん宅に侵入した理由についても、「自分自身が受けている犯罪被害からの緊急避難のためだった」などと主張するなど、そもそも犯行動機を自分自身が理解しているのかさえも疑わしい発言を繰り返しました。

 

弁護側は心神喪失だったとして「無罪」を主張

 

出典:https://twitter.com

 

弁護側はまず、被告は犯人ではないと犯行自体を否定した上で、こうした小林裕真の意味不明な発言も踏まえてか、被告は事件発生時は「統合失調症」の影響で心神喪失状態にあったとして「無罪」を主張。

 

検察側は責任能力はあるとして「死刑」を求刑

 

出典:https://twitter.com

 

対する検察側は、被告が事件の2ヶ月前に凶器の短刀(脇差)を購入した上、ネットで殺害方法などを検索していた事実を挙げ「計画的に一家を襲撃した」として小林裕真が犯人である事は間違いないと主張。

 

また、逮捕され取り調べを受けていた時から被告が嘘ばかりついている事を挙げて、「そもそも善悪の判断がつかなければ嘘はつかないはず」とした上で、インターネットで侵入方法や殺害方法を調べて犯行に及ぶのは「妄想型統合失調症の症状ではない」とし、刑事責任能力はあると主張し、「死刑」を求刑しました。

 

「懲役30年」の判決が確定

 

4月13日の判決公判で、大阪地裁は「懲役30年」の判決を下しています。大阪地裁は被告は犯行時、心神耗弱状態にあり、完全責任能力は認められないとして、死刑の求刑に対して2段階引き下げた形の「懲役30年」の判決を下しました。

 

被告側、検察側共に判決に不服として控訴しますが、控訴審でも心神耗弱が認められ「懲役30年」の判決が下されます。これも不服として、被告側が上告していましたが、2019年10月31日、最高裁は上告を棄却「懲役30年」の実刑判決が確定しています。

 

 

門真市一家4人殺傷事件」の現在① 犯人・小林裕真の現在

 

出典:https://www.sankei.com

 

「門真市一家4人殺傷事件」の犯人・小林裕真には「懲役30年」の判決が確定し2020年1月現在、既に刑務所に服役しているはずです。

 

門真市一家4人殺傷事件」の現在② 遺族が母親に対して損害賠償訴訟を起こす

 

また、被害者の遺族らは2019年10月1日、「(小林裕真が)適切な治療を受けていれば事件は防げた可能性がある」として、小林裕真とその母親に対して「7200万円」の損害賠償を求める訴訟を起こしています。

 

こちらは2020年1月現在も係争中です。

 

まとめ

 

統合失調症を患っていたという犯人が、面識のない家族の自宅に突然侵入し1人を殺害、3人に怪我を負わせた衝撃的事件「門真一家4人殺傷事件」についてまとめてみました。

 

犯人の小林裕真は、高校生の頃から自宅に引きこもるようになり、事件の約2年前の2014年12月には「統合失調症」の診断を受けて精神科病院に入院していた事が判明し、犯行にはこの症状による、妄想が関係しているとの見方が強まり、裁判は、被告に犯行時責任能力があったかどうかに焦点が置かれ争われました。

 

検察側は責任能力はあったと主張し「死刑」を求刑しましたが、裁判所は被告は犯行時「心神耗弱」状態にあったとの判断を下し、「懲役30年」の判決が確定しています。

 

遺族側はこの判決に遺憾の意を表明し、現在は、被告の母親に対し監督責任を問い「7200万円」の損害賠償を求め訴訟を起こしており、今後の展開にも注目が集まっています。

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