2017年に岐阜県で発生したバーベキュー(BBQ)殺人事件の被害者の大脇正人さんが話題です。
この記事では、大脇正人さんが被害者となったバーベキュー事件の概要や大脇正人さんや兄や嫁などの家族を批判し犯人の野村航史を擁護するネットの一部の声、現在などについてまとめました。
この記事の目次
大脇正人は自宅でのバーベキューで発生した殺人事件の被害者
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大脇正人さん(当時32歳)は、2017年5月7日に岐阜県瑞浪市陶町大川で発生した殺人事件の被害者です。
大脇正人さんはその日、自宅前の庭で自身がコーチを務めていた少年野球チームの祝勝会として,、チームに所属する少年とその家族ら十数名でバーベキュー大会を開催していました。
18時半頃、そのバーベキュー会場に隣家に住んでいた当時26歳の無職・野村航史が「うるさい!」と怒鳴り込み、いったん家の中に戻った後に包丁を持って再び現れて、子供らを守ろうと立ち塞がった大脇正人さんの腹などを刺しました。大脇正人さんは搬送先の病院で死亡。
犯人の野村航史は、バーベキュー大会に参加していた男性2名によって取り押さえられ、通報によって駆けつけた岐阜県警多治見署員によって取り押さえられ、その場で殺人未遂容疑(大脇正人さん死亡確認後に殺人容疑に切り替え)で逮捕されました。
犯人の野村航史は、警察の取り調べに「刺したことは間違いないが、殺意はなかった」と供述し殺人の容疑を否認し、意味不明な言動があるとの警察発表も報じられていました。
その後の報道で、近隣住人への取材によると以前から犯人の野村航史が言動のおかしい要注意人物と見られていた事なども判明し、近所の住人からの「やっぱりあいつか、ついにやったかという感じ」、「誰が刺されていてもおかしく無い、子供が刺されていてもおかしく無い」などの証言も紹介されていました。
犯人の野村航史は、事件の2年前の2015年頃から、大脇正人さん一家の生活音がうるさいなどと警察に通報したり、大脇正人さんの嫁に苦情を言たりしており、大脇正人さん夫婦は子供らに自宅前でのキャッチボールを控えさせたり、ピアノの音が大きならないように配慮したりと野村航史に気を遣って生活していたという事でした。
こうした事件前の背景が明らかになった事から、報道では、大脇正人さん一家と犯人の野村航史との間に何らかのトラブルがあり、それがこの事件につながったのではとの見方を示していました。
大脇正人のフェイスブック特定により被害者側を批判する声も出た
事件後、インターネット上で被害者の大脇正人さんのフェイスブックアカウントが特定されてしまい、その中に、網でサンマを焼く画像とともに、「今日のお昼は現場サンマ、お墓で食べるサンマはなんでこんなにうまいんやろ(笑)」という文章が投稿されていた事が判明しました。
これによって、ネットでは、被害者である大脇正人さんが、人のお墓の前でサンマを焼いて食べるという非常識な行為をする人物であったとの批判が出始め、「このように非常識な行為をする人物であれば、自宅前でのBBQも隣に配慮などせず大騒ぎをして迷惑をかけていたのでは無いか」、「以前から騒音を出していたのでは無いか」といった憶測も出始めて、犯人の野村航史を擁護し、被害者の大脇正人さんを批判する声が出る事態となりました。
さらに、大脇正人さんのフェイスブックからは、息子さんの髪型を側面に剃り込みを入れたモヒカンという、アウトロー感の漂うヘアスタイルにした事を自慢する投稿などが見つかり、大脇正人さんがいわゆる「DQN」だったのでは無いかとの憶測も広がり、これも批判へとつながりました。
そもそも住宅街の自宅庭でバーベキューをするのが非常識という声も上がる
バーベキューが行われていた自宅前の庭
さらに、ネット上では、そもそも住宅街の中に建つ自宅前の庭で十数名も集めてバーベキュー大会を開く事自体が非常識すぎるなどの批判の声も上がりました。
大脇正人の家族がメディア取材に応じ兄とその嫁もネットで話題に
このバーベキュー殺人事件が起きた直後には、大脇正人さんの家族の兄やその嫁などがメディアのインタビューに応じていた事も話題になり、この兄やその嫁もネット上で話題なりました。
当たり前ですが、この大脇正人さんの家族の兄やその嫁らは大脇正人さん側の正当性を主張されており、「(騒音を巡って対立していたという事ではなく)私たちの方が一方的に言われていた」、「”御近所トラブル”と言って欲しく無い」、「向こうが一方的に言ってきて、子供が外で遊べないなんておかしい」などと説明されていました。
ただ、前述のように大脇正人さんのフェイスブックが特定されて、その内容が批判にさらされていた事などから、ネット上では、この兄やその嫁、他の家族に対しても批判的な声が上がる事態となってしまいました。
大脇正人が殺害されたバーベキュー殺人事件の犯人の26歳無職の野村航史について
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岐阜県のバーベキュー殺人事件の犯人の野村航史についても、事件後のメディア報道で色々な情報が出ていたので紹介します。
一部のメディアの取材によれば、犯人の野村航史は小学生の頃から不登校気味になり、ずっと引きこもり傾向だったようです。過去には母親に刃物を向けるなどの危険行動があり、それが原因で母親と妹は家を出ていたという事です。
事件時は無職で働いておらず、生活費は父親に頼っており、アルバイトをしてもすぐにトラブルを起こして1日でクビになったとの情報も報じられていました。よほど異常な行動が見られたのか、このアルバイト先の店主は逆恨みを恐れて、警察に巡回を依頼したそうです。
その後の、バーベキュー殺人事件での裁判記録などを見ると、犯人の野村航史には発達障害(アスペルガー症候群)の傾向があり、小学生時代にはそれが原因でいじめに遭い、中学1年生の頃に完全に不登校になって自宅に引きこもるようになった事もわかりました。
さらに、バーベキュー殺人事件から9年前に両親が離婚しており、それ以降は父親と二人暮らしで事件発生時に住んでいた家で暮らしていたものの、この父親も事件から7年ほど前に仕事の都合で愛知県に引っ越し、それからは野村航史が1人でその家に住んでいたとの事です。
野村航史は裁判で当時について「お金が無いし友達もいない。惨めだった。何度も自殺を試みた」と供述しました。
野村航史はバーベキュー殺人事件当時、大脇正人さん自宅の生活音や子供らの声が騒音に聞こえていたという事で、かなり異常な精神状態にあったと推測されますが、当時、精神科の病院に通院していたとする情報はないようです。
被害者側を批判するつもりはありませんが、そうした危険な状態にある人物が隣家に住んでいる状況で、あえて、自宅前の庭で子供を含めた大人数でのバーベキュー大会を催すというのは、客観的に見てかなり危険な行為のように思えます。
裁判の判決文には、大脇正人さん側に「落ち度がないのは明らか」とも書かれていますが、ネット上では、被害者側にも落ち度があったのではないかとの見方が現在も強くあるようです。
大脇正人が殺害されたバーベキュー殺人事件の現在
大脇正人さんが殺害されたバーベキュー事件のその後や現在についても見ていきます。
犯人の野村航史は、2018年10月10日に岐阜地裁で懲役15年の判決が言い渡されています。検察側の求刑は懲役25年だったのでそれよりも大幅に減刑されていますが、これは上でも触れた野村航史の発達障害などが考慮されての判決でした。
この判決が確定しており、犯人の野村航史は現在も刑務所に服役しています。
また、大脇正人さんの家族は現在はこの事件のあった自宅からは引っ越されていて、別の場所で暮らされているようです。
まとめ
今回は、2017年5月7日に岐阜県瑞浪市陶町大川で発生したバーベキュー殺人事件の被害者・大脇正人さんや事件概要や犯人についてまとめてみました。
大脇正人さんはその日、自身がコーチを務める少年野球チームの祝勝会として、所属する子供らやその家族を招いて自宅前の庭でバーベキュー大会を催していましたが、その音に腹を立てた隣家に住む当時26歳無職の男・野村航史が包丁を持って襲撃し、子供らを守ろうとした大脇正人さんの腹部を刺すなどして殺害しました。
事件後、大脇正人さんのフェイスブックが特定され、その中に人の墓の前でサンマを焼いて食べている投稿などが発見された事で、大脇正人さんは非常識な人間だったのではないかとの憶測が浮上し、ネット上の一部では、被害者である大脇正人さんを非難し、犯人の野村航史を擁護するような声が出て、そうした批判は大脇正人さんの兄やその嫁などの家族にまで及びました。
現在、犯人の野村航史は懲役15年(求刑25年)の実刑判決を受けて刑務所に服役しています。