関東連合の元リーダーの1人で朝青龍暴行事件で有名になった川奈毅さんですが、生い立ちや現在も話題です。
今回は川奈毅(川名毅)さんのルーツや本名、生い立ちや家族、関東連合の起こした事件への関与や逮捕歴、現在を紹介します。
この記事の目次
川奈毅(川名毅)のプロフィール
川名毅のプロフィール
本名:川名毅(かわなつよし)
推定生年:1970~1971年
出身地:東京都世田谷区
推定身長:170cm前後
川奈毅(川名毅)さんは、芸能界とも深い繋がりを持つとされる半グレ集団「関東連合」の元リーダー格の1人で、2010年1月に発生した「朝青龍六本木暴行事件」の被害者です。
闇社会では有名な人物で、クラブ経営者、芸能事務所経営者、麻薬の売人、など様々な顔を持ち、暴力団との繋がりも深いとされています。
川名毅さんは、中でも頭脳派で、不良のネットワークを利用して芸能界をはじめ、様々な分野にコネクションを構築し、関東連合が絶大な力を持つきっかけを作ったと言われています。
川奈毅(川名毅)の生い立ち① ルーツや本名とは
川奈毅さんは、1970年〜1971年の生まれだとされていますが、正確な生年月日は明らかにされていません。出身地は東京都世田谷区だと言われています。
闇世界への取材力に定評がある実話系雑誌「実話ナックルズ」の2010年4月号によれば、川奈毅さんは台湾にルーツを持つ華僑で元々は台湾国籍という事ですが、その頃の本名は不明です。
昭和50年代に日本に帰化した際、台湾国籍だった頃の通名「川名毅」から「川奈毅」に改名したとの情報が一部メディアから出ており、本名は「川奈毅」だと思われます。
もっとも、帰化した際に「川名毅」から「川奈毅」に改名したという情報がそもそも怪しいため、どちらが法的に定められた本名であるかの断言はできません。
単に、帰化した際に名乗り始めた本名が「川名毅」で、アウトローとして活動していくために名乗っている仮名が「川奈毅」であるとするのが最も妥当ではないかと思われます。
川奈毅(川名毅)の生い立ち② 10代で暴力団と関東連合に所属
川奈毅さんは、10代の頃、既に関東を中心に勢力を伸ばす指定暴力団「松葉会」に所属していたとされています。
また同じ頃、暴走族の連合体だった「関東連合」の中心チームの1つ「上町小次郎」にも在籍していたようです。
1980年代の半ば、関東連合の中でも最大最強の暴走族チームだった「ブラックエンペラー」は諸事情により解散しますが、その後継として旗揚げされたのが「三軒茶屋愚連隊」でした。
川奈毅さんは、この「三軒茶屋愚連隊」の立ち上げに関わった中心メンバーの1人と言われています。
川奈毅(川名毅)の生い立ち③ 芸能界とのコネクションを使い成功
出典:http://fushimi-akimasa.sakura.ne.jp
川奈毅さんは、20代の頃には既にリムジンを乗り回すほどの大成功を収めていました。その成功の鍵となったのが芸能界とのコネクションでした。
不良ネットワークを利用しコネクションを築く
川名毅さんはこの頃、格闘技イベント「K-1」の創始者・石井和義さんのボディガードを務めていました。
ただ、これは川奈毅さん自身が体を張って警護するのではなく、川奈毅さんが持つ関東の不良達への強い影響力を駆使して、裏社会から警護するシステムを利用していました。
このように、不良のネットワークを駆使してエンターテイメントイベントの大物主催者との関係を築く事で、同時に芸能界へのコネクションを作り上げていきました。
その後、川奈毅さんは1991年の映画「代打教師 秋葉、真剣です!」に少しだけ出演していますが、これも自身が芸能人になる意図ではなく、コネクションを作る手段だったと思われます。
芸能事務所との関係
他にも、川奈毅さんは、自身の腹心だった松嶋クロス(後にAV監督として成功)さんに若い女性を集めさせ、アダルト女優専門のプロダクション「ティーパワーズ」を設立しています。
このプロダクションは、現在も有名芸能人も多く所属する某芸能事務所の前身という噂があります。
これらはどこまでが真実かは分かりませんが、川奈毅さんが芸能界に深く関わっている事を表す一例だと言えるでしょう。
川奈毅(川名毅)が関東連合と決別した理由とは
川奈毅さんは、「関東連合OB」と紹介されることが多いので、現在でも関東連合と密接なつながりがあるように思われています。
しかし、実は川奈毅さんは、2000年代に関東一円で暴れまわった関東連合のOBメンバー達とはすでに関係が切れているようです。
元々、川奈毅さんは関東連合の実力者として、自身のビジネスのために傘下の不良達を手足のように使っていました。
しかし、こうした関係性に嫌気が差した一部の不良達からの反発が起き、関東連合のリーダーの1人だった見立真一さんらを中心としたメンバーによるクーデターが発生したようです。
そして、川奈毅さんはこれまでに自分が築いたネットワークを使わない条件で関東連合との関係を絶ったとされています。
これを境に、関東連合の最高権力者は見立真一さんに代わり、関東連合はより凶悪な集団に変貌していったとされています。
元々ビジネスライクに関東連合の不良達を使ってきた川奈毅さんは、過激な犯罪集団へと変貌していく関東連合と関わる事を危険視し、自らも距離を置くようにしたとも言われています。
川奈毅(川名毅)は麻薬ビジネスも手がけていた
川奈毅さんは芸能界ビジネスを利用して成功を収めたとされていますが、それと切っても切れないのが「麻薬ビジネス」でした。
押尾学事件にも関与か
2009年8月、「押尾学事件」が発生しました。
当時人気俳優だった押尾学さんが、六本木ヒルズのマンション内で合成麻薬「MDMA」を使用してホステスの女性と性交渉に及んだ後、女性が死亡。押尾学さんは現場から逃亡しました。
押尾学さんは少年時代、東京都内でチーマーとして活動する非行少年でした。
そんな押尾学さんのチーマー時代のケツ持ち(後ろ盾)であり、さらに自身の持つコネクションを利用して芸能界入りに導いたのが他でもない川奈毅さんだったようです。
こうした背景もあり、押尾学さんは俳優として成功を収めた後も川奈毅さんと深い交友関係にあったとされます。
そして、押尾学事件で使用された合成麻薬「MDMA」も川奈毅さんの持つルートから入手したものではないか?との疑惑が浮上しています。
川奈毅は麻薬の売人としても有名だった
そもそも川奈毅さんは、麻薬の売人としても有名な人物でした。
2000年代から2010年代にかけて、芸能界で麻薬が蔓延している事が社会問題化しています。
押尾学さん以外にも、2009年には女優の酒井法子さん、グラドル(当時)の小向美奈子さんら、大物芸能人が立て続けに覚せい剤取締法違反で逮捕されています。
これらの問題が大物芸能人の逮捕によって表面化してくるまでの長きに渡って、六本木界隈で麻薬の売人として中心的な役割を果たしてきたのが、川奈毅さんだと言われています。
川奈毅さんは語学堪能で、外国人経由の違法薬物販売ルートを確保し、北朝鮮から密輸した違法薬物を、イラン人などの外国人を駆使して売りさばいていたようです。
そして、芸能界との太いパイプを持つ川奈毅さんによって、こうした違法薬物のルートは芸能界にまで広がり、現在の深刻な芸能界の麻薬汚染につながったとされているのです。
2019年11月には、女優の沢尻エリカさんが「MDMA」所持の疑いで逮捕されていますが、沢尻エリカさんは10年以上も前から違法薬物を使用していたと供述しています。
この時系列から見ても、川奈毅さんが現在も芸能界に関連する麻薬ビジネスに関与している可能性も十分に考えられそうです。
川奈毅(川名毅)の家族とは~麻薬で逮捕されないのは父親のおかげ?
これだけ芸能人の違法薬物による逮捕が相次ぎ、それに深く関与しているのが川奈毅さんだと騒がれていながら、現在まで川奈毅さんは麻薬に関連する容疑では1度も逮捕されていません。
川奈毅さんが逮捕されない理由については、川奈毅さんの父親が財務省のキャリア官僚だからでは?という噂があります。
また、川奈毅さんの家族はかなりのエリート家系で叔父は検察官だったという噂も存在します。
こうした警察力に影響力を与えられる家族であるがゆえに、川奈毅さんは逮捕されなかったと噂されているのです。
ただし、これらの噂は全てネット上に書き込まれただけの情報であり、信ぴょう性は低いものと思われます。
川奈毅(川名毅)の逮捕歴とは
川奈毅さんは違法薬物がらみでは逮捕されていませんが、2015年8月15日の早朝、タクシー運転手に暴行を働いて現金3万5千円を奪ったとする「強盗致傷容疑」で逮捕されています。
川奈毅さんはこの時酒に酔っており、タクシーから降りた際、釣り銭を渡しに降りてきた運転手の胸ポケットから金を奪い、抵抗したタクシー運転手の顔面を殴りつけたと報じられています。
港区六本木のホテル「グランドハイアット東京」の敷地内にある車寄せで、乗車していたタクシーを降りた後、運転手の男性(64)に「運転手がなんでこんなに金を持っているんだ」などといって胸ポケットに入っていた現金3万5千円を奪った上、現金を取り戻そうとした男性の顔面を殴ったとしている。
違法薬物の密売では1度も逮捕されていない川奈毅さんが、酒に酔っての暴行での逮捕は意外ですが、元々川奈毅さんには酒に悪酔いしてトラブルを起こす悪癖があったとも言われています。
川奈毅(川名毅)が関与した噂がある事件① 朝青龍六本木暴行事件
関東連合はこれまでに数々の事件を起こしていますが、その中から川奈毅さんが関わっているとされる事件について紹介していきたいと思います。
「朝青龍六本木暴行事件」の経緯
川奈毅さんの名前がマスコミを通じて一般の人々にも知られるきっかけとなったのが、2010年1月16日に発生した「朝青龍六本木暴行事件」です。
その日、当時の横綱・朝青龍さんは、川奈毅さんが事実上のオーナーを務める六本木のクラブ「フィリア」で飲食していました。
酒に酔った朝青龍さんは、他の女性客に絡み始め、それを見た川奈毅さんが出入り禁止を申し入れたところ、朝青龍さんが激昂、店内で暴れまわり、川奈毅さんに対しても暴行を加えます。
被害者の一般人男性は某有名クラブの事実上のオーナーX氏で、実は押尾学の薬物事件などでもその名が取りざたされた人物。
「とにかくケンカっ早くて有名。六本木界隈では”狂犬”と恐れられていた。そのX氏も朝青龍の前では泣いて助けを求めたのだから、事件がどれほどのものかわかるはず」
一部メディアからは、この時川奈毅さんは荒れ狂う朝青龍さんに泣いて助けを求めたと報じられています。
一部では、朝青龍さんは川奈毅さんを車内に押し込めて暴行を働いたとされますが、この時の細かな状況は明らかにされていません。
朝青龍を強請ろうと画策
川奈毅さんはこれをネタにして、横綱・朝青龍さんを強請って大金をせしめようと考えたようです。
そして、3000万円から5000万円とも言われる示談金を朝青龍さん側に要求しますが、朝青龍側は裏世界の超大物を交渉の場に連れ出してきたんだそう。
それを見た川奈毅さんは恐れおののき、結局半分以下の1000万円から1500万円ほどの示談金で話がまとまったとされます。
裏社会の怒りを買ってしまう
結局、この事件の責任を取る形で朝青龍さんは大相撲を引退していますが、この原因を作った川奈毅さんは朝青龍さんを後援していた裏の世界の大物達から圧力を受けるようになります。
また、朝青龍側から得た1000万円から1500万円の示談金について、この件で川奈毅さんを支援していたアウトロー達に一切分配せず、独り占めして国外に逃亡してしまったともされます。
「Kは世話になった連中に一銭も支払わず、身の危険を感じ、しばらくの間、台湾に身を隠してしまったんですよ。本当にずる賢い奴です。これにはアウトロー連中だけでなく、六本木界隈のヤクザや、朝青龍を支援していた全国の強面タニマチたちも『あいつを許すな』と、怒り心頭だという話ですよ」
結果として、川奈毅さんの裏世界への影響力はこの事件を境にして大きく低下していく事になったのです。
2015年に、川奈毅さんがタクシー運転手への強盗という不良界の大物とは思えない罪状で逮捕された裏には、こうした影響力の低下が関係しているとされます。
川奈毅(川名毅)が関与した噂がある事件② スーパーフリー事件
時系列は前後しますが、川奈毅さんは2003年5月18日に発覚し、社会を騒がせた「スーパーフリー事件」にも関与していたとされています。
「スーパーフリー事件」とは
「スーパーフリー事件」とは、当時早稲田大学公認サークルだった「スーパーフリー」の所属大学生らが起こした事件です。
「ギャルは撃つための公共物」などとのたまい、音楽イベントなどを開催して集めた10代から20代の女性達を二次会などで泥酔させ、集団で輪姦するなどしていました。
被害女性は相当な人数に上るとされますが、立件されたのは2001年から2003年にかけての3件のみで、3件目の被害者が2003年5月18日に警察に訴え出た事で発覚しました。
この事件には早稲田大学の学生だけでなく、東大、慶應、法政、学習院、日大など名だたる大学の現役大学生や出身者達が関与しており、合計14名が「準強姦罪」の実刑判決を受けました。
「スーパーフリー」の後ろ盾は川奈毅?
この「スーパーフリー」のメンバー達が、イベントと犯行を繰り返していたのが、川名毅さんの縄張りであった東京・六本木界隈でした。
「スーパーフリー」が活動した1998年から2003年頃と言えば、川奈毅さんの影響力がかなり強かった時期です。
「スーパーフリー」が数千人規模のイベントを次々と成功させた裏には、川奈毅さんの力が働いていたとも噂されています。
川奈毅(川名毅)は市川海老蔵暴行事件にも関与している?
関東連合の名を全国的に知らしめるきっかけとなった、2010年11月に発生した「市川海老蔵暴行事件」ですが、この事件に川奈毅さんは関与していません。
前述の通り、川奈毅さんはこの頃にはすでに主要な関東連合のメンバーとの関係を絶っていました。
その後、関東連合が「六本木クラブ襲撃事件」をきっかけにして事実上の壊滅状態に陥った事を考えると、早い段階で川奈毅さんが関東連合と距離を置いたのは正解だったと言えそうです。
川奈毅(川名毅)の現在
川奈毅さんの現在については、前述した2015年のタクシー運転手強盗傷害事件以降、消息不明の状態が続いています。
タクシー運転手強盗傷害事件で逮捕され服役しているのかと思われましたが、この事件に関しては示談が成立しており、立件されていません。
ネット上では、川奈毅さんは「朝青龍暴行事件」以降、影響力が低下してシノギがなくなり金欠状態との噂や、高い語学力を活かして海外を拠点に活動しているという噂が浮上しています。
ただ、どちらの噂にも確たる証拠は示されておらず、現在の川奈毅さんがどのように活動されているのかについては何も分からないというのが実際のところです。
まとめ
関東連合の元リーダーの1人で、芸能界にも深い関わりを持つというアウトロー界の大物・川奈毅さんについて詳しくまとめてみましたが、いかがでしたでしょうか。
川奈毅さんは10代の頃から関東では有名な不良で、不良のネットワークを最大限に利用して芸能界に太いパイプを作り、麻薬ビジネスなどと組み合わせて大成功を収めたと言われています。
しかし、2010年に発生した「朝青龍暴行事件」で被害者になったことが、それ以降の川奈毅さんの立場を大きく変えたことが分かりました。
暴行をネタに朝青龍さんから高額な示談金を取ろうとした事で裏社会からの怒りを買い、不良としての影響力がみるみる低下、現在は目立った活動が出来なくなっているとも噂されています。
また、2015年にタクシー運転手に暴行して金を奪った容疑で逮捕されていますが、それ以降の消息は不明となっています。
ただし、沢尻エリカさんや元交際相手が逮捕され、覚せい剤などの違法薬物が芸能界に蔓延していることは確かで、川奈毅さんが薬の売人として暗躍していた影響はまだまだ消えそうにありません。
川奈毅さんの罪はあまりにも大きいと言わざるを得ません。
行方知れずではあるものの、この際きっぱり裏社会から足を洗い、語学力を生かしてこの先まっとうに生きて行ってほしいものです。