競馬にはロマンがあり、競走馬の美しさやドラマチックな展開に魅せられる人もいますが、騎手(ジョッキー)のカッコよさも話題です。
今回は騎手(ジョッキー)の歴代強さランキングを日本と世界に分けてまとめてみました。
この記事の目次
騎手(ジョッキー)の歴代強さランキング:日本編 20位~16位
騎手(ジョッキー)の歴代強さランキング、まずは日本に拠点を置いている騎手、JRA日本中央競馬会に所属している騎手からです。
第20位 四位洋文
四位洋文
生年月日:1972年11月30日
出身:鹿児島県霧島市
身長:160cm
体重:50kg
所属:栗東・フリー
勝利数:1586勝
四位洋文さんは、G1で15勝の実績を持つトップジョッキーであり、アグネスデジタルやウォッカ、ディープスカイの主戦騎手として活躍した騎手です。
2020年には騎手を引退し、現在は調教師として活躍しています。
第19位 内田博幸
出典:daily.co.jp
内田博幸
生年月日:1970年7月26日
出身:福岡県
身長:155cm
体重:49kg
所属:フリー
デビュー:1989年
勝利数:1255勝
内田博幸騎手は地方競馬出身で、2008年からJRA所属になった騎手です。
腕っぷしの強さで馬を追わせる内田騎手は、中央競馬のエリートとはまた一味違うタイプの騎手ですね。
2010年にはJRA賞最多勝利騎手に輝いています。
第18位 田中勝春
「カッチー」のニックネームでファンから親しまれている田中勝春騎手は、好調と不調の波が激しい騎手ですが、基本的にはコンスタントに勝ち続けてきました。
1992年に安田記念で勝って以来、長年G1で勝てなかったのですが、2007年に皐月賞でようやく中央競馬のG1を制覇することができました。
その後は、国外G1であるシンガポール航空インターナショナルカップでも勝っています。
第17位 河内洋
河内洋
生年月日:1955年2月22日
出身:大阪府
身長:156cm
体重:50kg
所属:フリー
デビュー:1974年
勝利数:2140勝
河内洋さんは、1980年・1985年・1986年のリーディングジョッキーであり、2000年には史上5人目の5大クラシック完全制覇、2001年には史上3人目の通算2000勝を達成しました。
ずば抜けて強い騎手というわけではありませんが、職人的な高い騎乗技術を持ち、玄人受けする強い騎手でした。
現在は騎手を引退して、調教師になっています。
第16位 南井克巳
南井克巳
生年月日:1953年1月17日
出身:京都府京都市
身長:158cm
体重:52kg
所属:フリー
デビュー:1971年
勝利数:1527勝
「豪腕」や「ファイター」と言われた南井克巳さんは、GIを勝つまでにデビューから17年もかかった騎手ですが、強いジョッキーでもありました。
南井克巳さんは名馬・オグリキャップのベストパートナーとも言われていて、さらにナリタブライアンの主戦騎手でもありました。
1994年には、ナリタブライアンでクラシック三冠の栄光に輝いています。
騎手(ジョッキー)の歴代強さランキング:日本編 15位~11位
第15位 福永祐一
福永祐一
生年月日:1976年12月9日
出身:滋賀県栗東市
身長:160cm
体重:52kg
所属:栗東・フリー
デビュー:1996年
勝利数:2385勝
福永祐一騎手は、父親の福永洋一氏と比べられてしまいますが、彼自身も強いジョッキーであることは間違いありません。通算勝利数2385勝(2020年時点)は伊達ではありません。
騎手としての素質は、ほかの天才と称されるジョッキーと比べると劣ると言われていますが、努力で強い騎手になったタイプです。
2020年には、史上11人目の5大クラシック完全制覇を達成しています。
第14位 ミルコ・デムーロ
ミルコ・デムーロ
生年月日:1979年1月11日
出身:イタリア
身長:158cm
体重:52kg
所属:フリー
デビュー:1995年
勝利数:1084勝
イタリア出身のミルコ・デムーロは、1997年から2000年までイタリアで4年連続リーディングジョッキーになっています。
その後は短期免許制度で来日して騎乗していましたが、2015年からJRA所属の騎手として、日本で騎乗しています。
JRA所属になってから、初日でいきなりの重賞制覇を飾るなどの強い実力を見せつけ、2019年には牡馬・牝馬クラシック5大競走を完全制覇しています。
第13位 藤田伸二
藤田伸二
生年月日:1972年2月27日
出身:北海道
身長:158cm
体重:50kg
所属:栗東・フリー
デビュー:1991年
勝利数:1918勝
藤田伸二騎手は1991年にデビューし、翌年にはG1を制覇した強いジョッキーです。
通算1918勝をあげるのと同時に、キレイで安全な騎乗をする騎手としても知られています。
特別模範騎手賞を2回受賞・フェアプレー賞を17回も受賞し、1996年から2008年まで12年間もレースでの騎乗停止はありませんでした。
ただ、2006年の年末に飲食店で従業員に暴行を働いたことでの騎乗停止があります。
第12位 田原成貴
田原成貴騎手は、端正な顔立ちから「競馬界の玉三郎」と呼ばれると同時に、「天才」と称された強い騎手でした。1983年・1984年には全国のリーディングジョッキーに輝いています。
あの武豊から、「僕にとってのアイドルだった」とも評される人物です。
1999年に騎手を引退して調教師になりましたが、2001年に銃刀法違反・覚醒剤取締法違反容疑で逮捕され、その後も複数回逮捕されているので、事実上競馬界から追放処分になっています。
強いジョッキーでしたが、人物としても「ある意味」強い(いらない強さですが)人と言えます。
第11位 岩田康誠
岩田康誠
生年月日:1974年3月12日
出身:兵庫県姫路市
身長:159cm
体重:52kg
所属:栗東・フリー
デビュー:1991年
勝利数:1649勝
岩田康誠騎手は、地方競馬出身のJRA騎手です。地方競馬では2941勝をあげ、中央競馬では1649勝をあげていますので、通算勝利数は4590勝になります。
重賞勝利は98勝であり、40代半ばになってもまだまだ強い騎手であり、ファンからの評価が高いジョッキーです。
騎手(ジョッキー)の歴代強さランキング:日本編 10位~6位
第10位 蛯名正義
蛯名正義
生年月日:1969年3月19日
出身:北海道札幌市
身長:162cm
体重:50kg
所属:美浦・フリー
デビュー:1987目
勝利数:2537勝
蛯名正義騎手は2001年の全国リーディングジョッキーであり、2001年・2010年にJRA賞最多賞金獲得騎手に輝いています。
1996年に天皇賞(秋)で初めてG1勝利を飾って以降、26勝をあげ、さらに1999年にはフランスのG1であるサンクルー大賞で勝っています。
通算2537勝は、2020年時点で歴代通算4位の成績です。
第9位 佐々木竹見
佐々木竹見
生年月日:1941年11月3日
出身:青森県
所属:川崎競馬場
勝利数:7151勝(地方)
ジョッキーの歴代強さランキングを語る上で、絶対に欠かせない騎手が佐々木竹見騎手です。
1960年にデビューしてから2001年に引退するまで、地方競馬のトップジョッキーとして君臨し、前人未到の7151勝をあげています。
1965年から1967年までは3年連続400勝を突破し、1966年には年間505勝をあげている日本競馬界のレジェンドです。
第8位 柴田政人
柴田政人
生年月日:1948年8月19日
出身:青森県
身長:155cm
体重:51kg
所属:高松邦男
デビュー:1967年
勝利数:1767勝
1967年にデビューし、1973年には関東リーディングジョッキーになり、1988年には全国リーディングジョッキーに輝きました。
さらに、ワールドスーパージョッキーズシリーズも優勝した柴田政人騎手は、フェアプレー賞を11回も受賞したジョッキーです。
1980年代後半から1990年代にかけては、「ジョッキーを目指してくる人は、目標は岡部君か柴田君というケースが圧倒的」と言われるほどのトップジョッキーでした。
第7位 戸崎圭太
地方競馬出身の戸崎圭太騎手は、2013年に中央競馬に移籍しています。
2014年~2016年まで3年連続で全国リーディングジョッキーになり、しかも2016年には特別模範騎手賞とベストフェアプレー賞を受賞しています。
第6位 安藤勝己
安藤勝己
生年月日:1960年3月28日
出身:愛知県一宮市
身長:161cm
体重:52kg
所属:フリー
デビュー:1976年
勝利数:4464勝
「アンカツ」のニックネームで親しまれていた安藤勝己さんは、通算勝利数4464勝(重賞117勝、G128勝)をあげているジョッキーです。
作家・プロ雀士の狩野洋一によると、「天才騎手は福永洋一・武豊・安藤勝己の3人で、安藤勝己は福永洋一と武豊を足して2で割った人」であり、武豊からも天才と評されている騎手です。
騎手(ジョッキー)の歴代強さランキング:日本編 5位~1位
第5位 クリストフ・ルメール
クリストフ・ルメール
生年月日:1979年5月20日
出身:フランス
身長:163cm
体重:53kg
所属:フリー
デビュー:1999年
勝利数:1314勝
フランス出身の騎手で、2015年にJRA所属になったクリストフ・ルメール騎手。
2017年・2018年に2年連続で全国リーディングジョッキー、2018年にはJRAで年間G1で8勝、さらに武豊騎手の記録だった年間212勝を塗り替え215勝をあげる偉業を成し遂げています。
2018年には騎手大賞を獲得し、騎手4冠を達成しています。
第4位 横山典弘
横山典弘
生年月日:1968年2月23日
出身:東京都府中市
身長:163cm
体重:49kg
所属:フリー
勝利数:2833勝
横山典弘騎手は、2010年に全国リーディングジョッキー・JRA賞最高勝率騎手に輝き、ワールドスーパージョッキーズシリーズ優勝を今までに2回達成している騎手です。
長年第一線で活躍しているトップジョッキーですが、「武豊以上の天才」と称されることもある騎手です。
第3位 岡部幸雄
出典:prc.jp
岡部幸雄
生年月日:1948年10月31日
出身:群馬県太田市
身長:161cm
体重:53kg
所属:フリー
勝利数:2943勝
「名手」の愛称で競馬ファンから愛された岡部幸雄騎手は、アメリカ競馬に感化され、「馬優先主義」を掲げていたジョッキーです。
通算勝利数2943勝・重賞171勝・G138勝という成績を残し、田原成貴騎手は岡部騎手のことを「理想に最も近い騎手」と称しています。
騎手大賞・全国リーディングジョッキーを2回獲得し、旭日小綬章も受章しています。
第2位 武豊
武豊
生年月日:1969年3月15日
出身:京都府京都市
身長:170cm
体重:50kg
所属:フリー
デビュー:1987年
勝利数:4237勝
現役最強騎手であり、強さには誰も異論はないと言えるほどの実績を残している武豊騎手。
2020年時点で通算4237勝という圧倒的な強さを誇り、全国リーディングジョッキー18回、騎手大賞9回を獲得しています。
この記録は、おそらく今後も抜かれることはないというほどの偉大な記録です。
第1位 福永洋一
福永洋一
生年月日:1948年12月18日
出身:高知県高知市
所属:栗東・武田文吾
勝利数:983勝
日本の騎手の強さ歴代ランキング、第1位は福永洋一騎手です。
武豊さんとどちらが1位かはいろいろ意見があると思いますが、「強い天才騎手」と考えると、やはり福永騎手を1位にせざるを得ません。
武豊さんの実力・才能は認めつつも、「日本競馬界最高の騎手は福永洋一」と評する競馬ファン・競馬関係者は多いですね。
騎手(ジョッキー)の強さ歴代ランキング:世界編 10位~6位
第10位 キーレン・ファロン
キーレン・ファロン
生年月日:1965年2月22日
出身:アイルランド
デビュー:1984年
イギリスのリーディングジョッキーに6回輝き、凱旋門賞などG1を多数制したアイルランド出身のキーレン・ファロン騎手。
輝かしい成績を残していますが、同時に薬物疑惑や八百長疑惑などのトラブルが多かったジョッキーでもあります。
2016年にうつ病でジョッキーを引退しています。
第9位 ライアン・ムーア
ライアン・ムーア
生年月日:1983年9月18日
出身:イギリス
ライアン・ムーアは、イギリスのリーディングジョッキーに3度輝きました。
2010年にはイギリス・オークス、アイルランド・オークス、フランス凱旋門賞、イギリスダービーとビックタイトルを制しています。
しかし、ここ数年は不振が続いているようです。
第8位 クリストフ・スミヨン
クリストフ・スミヨン
生年月日:1981年6月4日
出身:ベルギー
ベルギー出身のジョッキーであるクリストフ・スミヨンは、170cmの長身を活かしたダイナミックな騎乗が特徴です。
凱旋門賞を2度制し、フランスのリーディングジョッキーには7回も輝いています。
日本での騎乗も多く、G1を3回制していますので、日本の競馬ファンにもおなじみの騎手ですね。
第7位 ジョルジ・リカルド
ジョルジ・リカルド
生年月日:1961年9月30日
出身:ブラジル
ブラジルとアルゼンチンを主戦場にしているジョルジ・リカルドは、通算勝利数が12845勝とラッセル・ベイズよりも1勝多く、現在の世界記録となっています。
ヨーロッパや日本などのG1は制していないものの、この勝利数だけでレジェンドですね。
第6位 リチャード・ヒューズ
リチャード・ヒューズ
生年月日:1973年1月11日
出身:アイルランド
アイルランド出身で、身長は178cmとかなりの長身であるリチャード・ヒューズは、2012年~2014年に3年連続でイギリスのリーディングジョッキーに輝いています。
日本でも短期免許でたびたび騎乗しています。あまり勝ててはいませんが、2013年にはワールドスーパージョッキーシリーズで優勝しました。
騎手(ジョッキー)の強さ歴代ランキング:世界編 5位~1位
第5位 パット・ディ
パット・ディ
生年月日:1953年10月13日
出身:アメリカ
アメリカのジョッキーであるパット・ディは、アメリカ三冠レースで9勝し、1989年には同一競馬場では北米新となる1日8勝を記録しています。1991年に果たしました。
32年間騎乗して、通算8803勝、獲得賞金は2億9800万ドルで、アメリカ国内歴代1位を記録しています。アメリカ競馬界のレジェンドですね。
第4位 ラフィット・ピンカイ Jr.
ラフィット・ピンカイ Jr.
生年月日:1946年12月29日
出身:パナマ
身長:
所属:
勝利数:
パナマ出身のジョッキーであるラフィット・ピンカイ・ジュニアは、通算9530勝を誇るトップジョッキーです。
アメリカ年間最多賞金獲得騎手に7回輝き、1975年には殿堂入りを果たしています。
長くジョッキーを続けていた人物で、1966年にデビューしてから引退する2003年の37年間、騎手として活躍しました。まさにレジェンドですね。
第3位 ウィリアム・リー・シューメーカー
ウィリアム・リー・シューメーカー
生年月日:1931年8月19日
出身:アメリカ
アメリカの騎手であるウィリアム・シューメーカーは、通算8833勝を誇るアメリカ競馬界のレジェンドです。
この通算8833勝は、ラフィット・ピンカイ・ジュニアに破られるまで長く歴代1位の記録となっていました。
1958年には、アメリカ競馬殿堂入りを果たしています。
第2位 ラッセル・ベイズ
ラッセル・ベイズ
生年月日:1958年8月7日
出身:カナダ
カナダ出身で主にアメリカを主戦場としていたジョッキーのラッセル・ベイズは、2016年に引退するまで通算12844勝をあげています。
この通算勝利数だけで、歴代強さランキングの上位に入ることに納得せざるを得ません。日本のレジェンドの武豊騎手すら、4237勝ですから。
第1位 ランフランコ・デットーリ
ランフランコ・デットーリ
生年月日:1970年12月15日
出身:イタリア
現役最強騎手であり、天才騎手の名前をほしいままにしているのが、イタリア出身のジョッキーであるランフランコ・デットーリです。
凱旋門賞を6度も制し、2020年にはIFHA国際競馬統括機関連盟が発表する「2020年ロンジンワールドベストジョッキー」に3年連続で輝いています。
騎手(ジョッキー)の歴代強さランキングのまとめ
騎手(ジョッキー)の歴代強さランキングをまとめました。
騎手はタイプによって全然違うレースをしますよね。あなたが好きな騎手はどんなタイプでしょうか?
お気に入りの騎手を探してみると、競馬がさらに面白くなると思いますよ。