世界的人気少女漫画「キャンディ・キャンディ」の作者のいがらしゆみこさんの現在が話題です。
今回はいがらしゆみこさんの経歴や代表的作品、若い頃の貴重な画像や動画、旦那との離婚歴、男の娘になった元ジャニーズの息子・いがらし奈波、現在の最新連載などについてまとめました。
この記事の目次
いがらしゆみこのプロフィール
いがらしゆみこのプロフィール
本名 :五十嵐優美子
生年月日:1950年8月26日
出身地 :北海道旭川市
血液型 :A型
単行本累計発行部数1200万部以上、アニメ化もされ世界的なヒットを記録した少女漫画「キャンディ・キャンディ」の作者・いがらしゆみこさんは、1950年8月26日に北海道旭川市で生まれました。
北海道札幌旭丘高等学校の3年生だった1968年に、小・中学生向け少女漫画雑誌「りぼん」の増刊号で読み切り作品「白い鮫のいる島」が掲載されて漫画家デビューを果たし、東京都足立区の潤徳女子高等学校に編入して上京。本格的にプロ漫画家としての活動をスタートさせています。
高校卒業後は、小・中学生向け少女漫画雑誌「なかよし」の専属作家となり、1975年に連載をスタートさせた「キャンディ・キャンディ」の大ヒットによって一流漫画家の仲間入りを果たしました。
代表作「キャンディ・キャンディ」以外にも「ジョージィ!」や「ムカムカパラダイス」、「薔薇のジョゼフィーヌ」など、数々のヒット作を生み出しています。
いがらしゆみこさんは現在も現役の漫画家として活動を続けられています。
いがらしゆみこの作品① キャンディ・キャンディ
いがらしゆみこさんの代表作品として真っ先にタイトルが上がるのは間違いなくこの「キャンディ・キャンディ」でしょう。
「なかよし」で1975年から1979年にかけて連載された「キャンディ・キャンディ」は、単行本全9巻で累計1200万部以上を達成した大ヒット作品です。
1976年10月からテレビ朝日でアニメ化され、1979年2月まで115話が放送されています。「キャンディ・キャンディ」はアニメ化によって人気がさらに爆発し、劇場版公開や舞台化や小説家、フィギュアなどのグッズも世界中で売れるなどの一大コンテンツとなりました。
「キャンディ・キャンディ」は、20世紀はじめのアメリカ中西部とイギリスを舞台に、孤児の少女・キャンディス・ホワイト(キャンディ)を主人公に描かれた成長をテーマにした作品です。
孤児という出自から逆境や偏見にさらされながらも、明るく前向きに生きるキャンディの姿が、いがらしゆみこさんの華麗ながら可愛らしい絵柄で表現され、当時の小・中学生女子達からの絶大な共感を集めました。
絵柄の新鮮さ、物語の高い完成度など、完結から40年近くが経過した現在もその魅力は全く色褪せておらず、多くのファンから愛され続けています。
「キャンディ・キャンディ」の単行本復刻やアニメ再放送がされない理由
そんないがらしゆみこさんの不朽の名作「キャンディ・キャンディ」ですが、実は現在は単行本は廃版となっており、アニメの再放送やDVD化やブルーレイ化などのビデオグラム化も難しい状況です。
その理由は、「キャンディ・キャンディ」の作画を担当した、いがらしゆみこさんと、原作を担当した水木杏子さんとの間で1990年代末に著作権をめぐる訴訟問題が発生し、裁判の判決の結果、水木杏子さんの承諾なしに営利目的での使用ができなくなってしまったためです。
この訴訟問題の発端は、「キャンディ・キャンディ」の続編の話が企画されたものの、原作の水木杏子さんが「すでに完結したもの」として続編製作を拒否。その後、いがらしゆみこさんが、もう1人の著作権者である水木杏子さんの承諾を得ることなく、「キャンディ・キャンディ」に関連する様々なコンテンツ展開を行ったため両者の関係はこじれにこじれ、ついに訴訟にまで発展してしまったのです。
現在も両者の主張は根本から食い違っており、和解には至っていません。その結果「キャンディ・キャンディ」のコンテンツ展開は一切できなくなってしまったのです。
いがらしゆみこの作品② 薔薇のジョゼフィーヌ
「薔薇とジョゼフィーヌ」は、2011年から2013年にかけて女性向け漫画雑誌「プリンセスGOLD」で連載されていた、いがらしゆみこさんの作品の中でも後期作品にあたる漫画です。
ナポレオンの最初の妻・ジョゼフィーヌ・ド・ボアルネの生涯を描いた作品で、その愛に満ちた人生と、いがらしゆみこさんの華美で可愛らしい絵柄が非常によくマッチした完成度の高い作品として評価されています。
いがらしゆみこの作品③ アンはアン
いがらしゆみこさんの中期の代表作のひとつ「アンはアン」は、少女漫画誌「なかよし」で1984年から1985年末まで連載された作品です。
主人公・アンが、別居中の父と母を仲直りさせるため、全く違うふたつの性格を使い分けて悪戦苦闘していくストーリー。
もちろん恋愛要素も満載で、アンのふたつの性格それぞれに恋をする優しい男の子2人も登場し、複雑な恋愛も世の中で物語が展開していきます。全体としては読後感の良い爽快ストーリーです。
いがらしゆみこの作品④ 赤毛のアン
誰もが知る名作「赤毛のアン」を、少女漫画界のカリスマ・いがらしゆみこさんがコミカライズしたとして話題を集めた作品です。
映画や舞台、テレビドラマ、アニメなど、あらゆるコンテンツで消費し尽くされた作品である「赤毛のアン」ですが、いがらしゆみこさんが手がけた事で全く新しい印象を受ける作品として生まれ変わっています。
いがらしゆみこさんの漫画家としての実力をよく知る事ができる作品で一読の価値があります。
いがらしゆみこの作品⑤ メイミー・エンジェル
「なかよし」で1979年から1980年にかけて連載された「エイミー・エンジェル」は、恋愛漫画と西部劇漫画の異色の組み合わせとして話題になった作品です。
3人姉妹の末っ子メイミーが、開拓事業が盛り上がりを見せる西部アメリカへと旅立った初恋の少年・ジョニーを追って旅に出るという物語。
恋愛物語でありながら、西部開拓時代の銃撃戦やインディアン、西部の無法者など、ハードボイルドな内容も盛り込まれた本格西部劇としても楽しむ事ができます。いがらしゆみこさんの幅広い才能を感じさせる作品です。
いがらしゆみこの若い頃は?
いがらしゆみこさんは2020年5月の現在、69歳を迎えられていますが、若い頃の姿が気になるという方も多いようです。
詳細は不明なのですが上の画像はかなり貴重な、おそらく20代の頃のいがらしゆみこさんの画像です。
また、YouTubeには1991年当時のいがらしゆみこさんの若い頃の貴重な動画がアップロードされています。
1991年6月にNHK教育で放送された「趣味百科 少女コミックを描く」にいがらしゆみこさんが出演された際の貴重な映像です。画面正面から見て、右端に座るブラウン系の衣装を着た女性がいがらしゆみこさんです。
1991年6月放送なので、40歳当時ではないかと思われます。
いがらしゆみこの元旦那① 肝付兼太(スネ夫の声優)
出典:https://www.81produce.co.jp/
いがらしゆみこさんの結婚した旦那について見ていきましょう。
いがらしゆみこさんの最初の結婚相手の旦那とされているのが、大山のぶ代さん時代の「ドラえもん」のスネ夫役の声優として知られる肝付兼太さんです。
実はこの噂は全くのデマ情報です。肝付兼太さんは、アニメ版「キャンディ・キャンディ」のステア役で出演されているのですが、この時に「いがらし先生のファンの娘に反対された」とコメントされています。
肝付兼太さんは24歳の時に一般女性と結婚されているため、辻褄が合いません。
いがらしゆみこの元旦那② 井上和彦(はたけカカシ、ニャンコ先生の声優)
いがらしゆみこさんが27歳の頃にできちゃった結婚をしたと言われる旦那が、人気声優の井上和彦さんです。いがらしゆみこさんは井上和彦さんとの間に娘と息子の2人の子供を儲けていますが、2人目の息子を妊娠している最中に井上和彦さんが不倫相手を妊娠させ、そのまま逃げてしまったと言われています。
いがらしゆみこさんの元旦那・井上和彦さんは、その時の愛人だった劇団員と再婚するもまたしても離婚してます。その後も声優の荒川美奈子さんと3度目の結婚をするも離婚、さらに女優の越智静香さんと再婚するも2012年3月にまたしても離婚と、奔放な女性遍歴が話題になっています。
いがらしゆみこの息子は元ジャニーズで男の娘の漫画家・いがらし奈波
いがらしゆみこさんと元旦那・井上和彦さんの間に1981年6月13日に誕生した息子の五十嵐慶一さんは、1年ほどジャニーズ事務所に所属しアイドルとして活動し、芸能人御用達の高校「堀越高校」の卒業生でもあります。
ジャニーズを退所したあと、しばらくの間ジャズインストラクターとして活動されていましたが、2009年、28歳の時に当時の彼女のコスプレ衣装に感化される形で、女装趣味に目覚め、いわゆる「男の娘(おとこのこ)」になります。
2009年頃、五十嵐慶一さんは「にしだ奈波」の名前で女装タレントとして活動を開始し、情報番組「情報ライブ ミヤネ屋」や「イブニング・ワイド」などでも紹介され、男性でも綺麗なファッションをして化粧をする「化粧男子」を広める活動を開始しました。
2010年には、「いがらし奈波」の名前でエッセイ漫画『わが輩は「男の娘」である!』を電子書籍として発表し漫画家デビューを飾っています。
2010年11月27日には、書籍版も刊行され、その帯に母のいがらしゆみこさんの「母は嬉しいです!」との喜びのコメントが掲載された事でも話題になりました。
ゆみこさんは書籍の帯で「こんな立派な『男の娘になってくれて……母は嬉しいです!」とコメントしており、大喜びな様子だ。
「キャンディ・キャンディ」の訴訟問題では性格が悪いなどと言われている、いがらしゆみこさんですが、男の娘になってしまった息子を肯定して喜びのコメントを発表するところなど、優しく柔軟な考えを持った良き母親の印象を受けますね。
いがらしゆみこの現在
いがらしゆみこさんは2020年5月の時点で69歳を迎えられていますが、現在も現役の漫画家として精力的に活動されています。
現在は週刊誌「女性自身」にて「エレクトラ!~罪深き聖女たち」を好評連載中で、2019年7月2日には待望の第1巻が発売されました。
主人公の遠山エレナは、かつて子役として一斉を風靡したのちに姿を消していましたが、10年ぶりに芸能界復帰をします。実はその復活の理由はある母子への復讐が目的という昼ドラさながらの大人向けの内容です。
いがらしゆみこさんもかなりテンションを上げて描かれている様子で、1巻発売に当たって以下のコメントを発表されています。
とにかく描いていて面白いんです。私も駿介に恋をしながら描いていますからね。情熱は伝わっているかな、と思います。こんなに一途に思ってくれるイケメン、近くに1人欲しいですよね。全女性の願望です(笑)
まとめ
今回は不朽の名作「キャンディ・キャンディ」などで知られる漫画家・いがらしゆみこさんについてまとめてみました。
いがらしゆみこさんは「キャンディ・キャンディ」をはじめ「薔薇のジョゼフィーヌ」「メイミー・エンジェル」など、数々の名作を残される少女漫画界の大御所ですが、現在も現役漫画家として精力的に活動されています。
そんないがらしゆみこさんの旦那さんは、スネ夫の声優・肝付兼太さんと噂されていますが、こちらはデマ情報で、実際に結婚していたのは、うちはカカシ役などで知られる声優・井上和彦さんでした。
いがらしゆみこさんと井上和彦さんは現在は既に離婚していますが、2人の息子の五十嵐慶一さんはかつてジャニーズ事務所に所属し、現在は女装タレントで漫画家の「いがらし奈波」として活動し話題になっています。
いがらしゆみこさんは現在は「女性自身」で漫画「エレクトラ!~罪深き聖女たち」を連載中で人気を集めており、今後の展開にも期待が高まっています。
今なお絶大な人気を誇るいがらしゆみこさんには、今後も元気に魅力的な作品を発表し続けて欲しいと思います。