「ひよこミキサー」はネットで「検索してはいけない言葉」として有名な怖い動画ですが、哲学的という声もあります。
今回は「ひよこミキサー」が検索してはいけない理由、動画2つの内容、まつわる嘘、哲学的と言われる理由を紹介します。
この記事の目次
「ひよこミキサー」を検索してはいけない理由
「ひよこミキサー」とは、ネット上で「検索してはいけない言葉」として認知されているグロテスク動画です。
「ひよこミキサー」に関する動画は今のところ、2件ヒットします。
かなり残酷なシーンがあるため、安易に検索してはいけない一方で、「哲学的」というコメントもあり、単純にグロテスクな動画というわけでもないようです。
ただ、グロ系であることには間違いなく、検索・閲覧は自己責任にてお願いします。
「検索してはいけない言葉」とは?
ネットが発達し、動画サービスが開始して間もなく登場した「検索してはいけない言葉」 シリーズ。
その言葉通り、検索して閲覧するならば、「完全な自己責任で」というヤバい動画や画像を指します。
これらの動画や画像の多くは、陰惨でグロテスクだったり、霊的なものだったりしますが、あえてこの「検索してはいけない言葉」関連のものを集めているまとめサイトも存在しています。
ただ、時にはまったく関係ない掲示板で「検索してはいけない言葉」動画や画像のリンクを貼る、という荒らし行為にも用いられることも。
予期しないタイミングで非常にグロテスクな動画や画像を見ることになってしまいますので、非常に悪質な行為だと言えるでしょう。
また、「検索してはいけない言葉」に準ずる言葉として「閲覧注意」と前置きされる動画や画像もあります。
「ひよこミキサー」の怖い動画2つの内容
「ひよこミキサー」と検索するとヒットする、「検索してはいけない言葉」に該当する動画は2種類あります。
1つ目は「覆面の男」、もう1つは「畜産関連」です。
すでに察しがついた方もいるかと思いますが、 1つは覆面男による残酷行為を写した動画、もう1つはひよこのオスとメスを分類する工場で不要になったひよこを殺処分する動画です。
いずれにしても、見てれば後悔するばかりで、楽しい要素は一切ありません。
「覆面の男」の動画の内容
この先の文章は、グロテスクな内容を含むため、読むだけでも不快になる可能性がありますので、自己責任にてお願いします。
「ひよこミキサー」が「検索してはいけない言葉」シリーズに認定された大きな理由は、この「覆面の男」の画像だと言えるでしょう。
この動画は、覆面の男たちが生きたひよこをミキサーにかけるという内容。
愛らしいひよこがミキサーに入れられ、スイッチが入ると一瞬でミキサー内が赤い血で染まるという、残虐性の高いものです。
この命を弄ぶような冷酷な行為に、ネット上では動画をアップロードしたユーザーに対して批判が殺到していたようです。
「畜産関連」の動画の内容
「ひよこミキサー」の2つ目の動画である「畜産関連」の映像は、海外の孵化場を盗撮したものだと言われています。
畜産工場での鶏は、卵だけを採取するレイヤーという種類と、食肉にするためのブロイラーという種類に分けて育てられます。
しかし、レイヤーのオスには卵が産めないばかりか食肉にも適さないため、育てても赤字になることから殺処分されている現実があります。
つまり「畜産関連」は、人間が鶏の卵や食肉を生産する上で作り上げた、命よりも利益を重視したシステムを映した動画であり、人間の罪深さを教えてくれるものだと言えるでしょう。
「ひよこミキサー」は禁止され始めた
この「ひよこミキサー」殺処分があまりにも倫理に反していると、世界でも改善する動きが見られています。
スイスでは、毎年約300万羽のレイヤーのオスが生産価値がないとみなされ、ガスによって殺処分され、動物園にいる動物の餌用に加工されていました。
スイス連邦議会は動物福祉政策の一環で動物保護法を改正し、2020年1月1日からレイヤーのオスのひよこを利益にならないとの理由で殺処分することを禁じました。
アメリカでも、2016年に鶏卵生産者団体(UEP)が2020年を目標にオスのひよこの殺処分を撤廃すると発表しています。
さらに、ドイツでも殺処分を禁止する条例をいくつかの州で出しているようです。
「ひよこミキサー」にまつわる嘘
「ひよこ鑑定士が儲かる」というのは嘘
世の中にはさまざまな職業がありますが、その中でも「弁護士並みに儲かる」と言われて特に海外で人気を集めた「ひよこ鑑定士」という仕事があります。
ひよこ鑑定士とはその名の通り、ひよこのオスとメスを鑑別するだけの仕事です。
畜産業ではひよこのオスとメスで育て方が変わるため、卵からかえった直後にオスとメスを鑑別して分けておく必要があります。
しかし素人ではひよこはオスとメスの区別が非常に難しく、一瞬で判別できる目と知識が不可欠です。
このように熟練の技が必要だからこそ、弁護士並みに稼げると噂になったひよこ鑑定士ですが、25年以上のキャリアがあるベテランひよこ鑑定士の神谷佳臣さんは、次のように語りました。
「さて神谷さん、今回一番聞きたい質問なんですが……。 ひな鑑別師って、めちゃめちゃ儲かるんですよね〜!? 一説によると弁護士より儲かるとのことですが、実際どうなんでしょう!?」
「……それよく言われるけど、嘘なんだよなぁ……」
「いや、昔はわりと本当だったんですよ! 実際、僕の親の代とかは半年で家が一軒建つくらい儲けてましたし」
「いや、大富豪じゃないですか!」
「そうなんです、でも僕らは全然。今は月に平均7日間働いて、収入は平均20万円くらいです」
半年で家が1軒建つということは、月収で4~500万円くらいは稼いできたと思われます。
それが現在では月に7日間程度しか仕事が無い上に、月収が20万円くらいまで落ちてしまったとのことです。
その理由は、ひよこのオスとメスを鑑別できる装置が開発されたからでした。
「ひよこ鑑定士」は職を失いつつある
さまざまな業種が少しでも開発コストを下げるために、日進月歩で新しい機械を世に送り出していますが、畜産業も例外ではありませんでした。
有精卵にレーザーを当てて生まれる前からオスとメスを判別できる装置が、ドイツで開発されました。
こうした科学の発展により、弁護士並みに稼げる職業だったひよこ鑑定士は、働く場が激減してしまったのです。
「ひよこミキサー」は哲学的と言われる理由
「ひよこミキサー」は人類に向けられた哲学的な問い
人類の飽食時代を支えるために利益重視で行われてきた「ひよこミキサー」ですが、 人間の罪を問いかける哲学的な側面があるとネット上で語る方もいます。
その一端が垣間見える質問が yahoo!知恵袋に投稿されていましたので、抜粋して紹介します。
あのシュレッダーにかけられたひよこ達(金銭的な価値はほぼゼロ)を仮に全て育てるとしたら、餌代、光熱費、場所代、などの莫大な費用がかかります。
つまり、ああいうシステムをとらないと働いている人間の方が生活していけなくなります。
私は孵化場のものではないですが、1日に1万羽近くひよこを見る仕事をしています。
当然ひよこはかわいいです。しかし生産者の立場になってしまうと段々と感覚も麻痺してくるし、仕事と割り切って利益のために捨てなければいけないものもあります。
結局自己満足でしかないと思いますが、鶏肉や卵を食べる上でその過程がどうなっているか、
思考を停止してただ過ごしているよりも、そういう教育も取り入れ多くの人が知った上で命を頂けば雛たちも救われるのではないかと私は思います。
ほとんどの人は「ひよこミキサー」のような畜産業の現実を知らないまま、食材を料理して食べています。
実は、その裏ではおびただしい数の命が犠牲になっているという現実を知ることで、より感謝して食事ができるようになるはずです。
また、人間の都合だけで、生まれてすぐに殺処分されるひよこたちの実情を少しでも変えていく動きにつながるかもしれません。
「ひよこミキサー」の5ちゃんねるの反応
「ひよこミキサー」の動画を実際に見た5ちゃんねるユーザーの反応を紹介します。
3 :以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします:2020/10/13(火) 15:20:43.989 ID:ckv8BV6dp
ひよこ鑑定士目指すのやめるわ
4 :以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします:2020/10/13(火) 15:21:23.168 ID:1iHCNsyy0
なおメスはガンガン食わされて卵産まされて
産卵効率落ちたら食肉
どっちがいいのか
5 :以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします:2020/10/13(火) 15:22:00.316 ID:3YRECC9G0
動画のショックすごい
23 :以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします:2020/10/13(火) 15:29:38.851 ID:31M7VjGca
シュレッダーで一瞬だからまあ苦しみはほぼないだろうなと思った
雄の肉は基本的にまずいから豚なんかも生まれてすぐ去勢するんだよ
人類は生物のヒエラルキーの頂点とはいえ、無数の動物の命を自分たちの利益を優先して殺し続けてもいいのか、という命題は現在も解決されていません。
この「ひよこミキサー」は、そうした問いに一石を投じたと言えるでしょう。
まとめ
ネット上で「検索してはいけない言葉」シリーズとして知られる「ひよこミキサー」について、詳しくまとめてきました。
普段は多くの人が意識せずに動物の肉を食べていますが、実は畜産の世界では残酷な現実があることを思い知らされます。
単なる過激な遊びとして出回っている動画は言語道断ですが、畜産関連の動画では、人間の罪深さを知るきっかけになるかもしれません。
せめて食べ物を無駄にせず、感謝を忘れずに食事をしたいものですね。