文京区音羽お受験殺人事件の犯人は主婦の山田みつ子ですが、生い立ちや出所後も話題です。
今回は事件の概要や被害者の若山春奈ちゃん、犯人の山田みつ子の動機や生い立ち、写真、結婚した旦那や子供、出所後の現在を紹介します。
この記事の目次
- 文京区音羽お受験殺人事件の概要
- 文京区音羽お受験殺人事件の被害者は若山春奈ちゃん
- 文京区音羽お受験殺人事件の犯人・山田みつ子の動機① 実はお受験じゃなかった?
- 文京区音羽お受験殺人事件の犯人・山田みつ子の動機② ママ友トラブルもなかった?
- 文京区音羽お受験殺人事件の犯人・山田みつ子の動機③ 一方的な逆恨み?
- 文京区音羽お受験殺人事件の犯人・山田みつ子の動機④ 被害者の母親からのマウンティング?
- 文京区音羽お受験殺人事件の犯人・山田みつ子の顔写真は現在はない
- 文京区音羽お受験殺人事件の犯人・山田みつ子の生い立ちとは
- 文京区音羽お受験殺人事件の犯人・山田みつ子が結婚した旦那とは
- 文京区音羽お受験殺人事件の犯人・山田みつ子の子供は2人
- 文京区音羽お受験殺人事件の犯人・山田みつ子の逮捕 【旦那と一緒に自首】
- 文京区音羽お受験殺人事件の犯人・山田みつ子の出所後の現在
- 文京区音羽お受験殺人事件のまとめ
文京区音羽お受験殺人事件の概要
文京区音羽お受験殺人事件
発生日時:1999年11月22日
罪状:殺人と死体遺棄
被害者:若山春奈ちゃん(当時2歳)
犯人:山田みつ子(当時35歳)
事件の概要:2歳の幼女をマフラーで絞殺し、静岡県の自宅隣接の山林に埋めた
文京区音羽お受験殺人事件とは、1999年11月22日、文京区の音羽幼稚園で起こった殺人事件です。「文京区幼女殺人事件」や「音羽事件」と呼ばれることもあります。
1999年11月22日、被害者の若山春奈ちゃんと母親である若山さんが一緒に、音羽幼稚園に春奈ちゃんの兄を迎えに行きました。
若山さんがママ友たちとのおしゃべりに夢中になり、春奈ちゃんから目を離した隙に、犯人の山田みつ子が春奈ちゃんを幼稚園に隣接する寺のトイレに連れ込み、マフラーで絞殺しました。
犯人の山田みつ子の息子も音羽幼稚園に通っていて、若山さんとはママ友という間柄でした。そして、山田みつ子も息子を音羽幼稚園に迎えに来た際の犯行でした。
山田みつ子は絞殺した若山春奈ちゃんの遺体を、用意していた黒の大きなバッグに入れて、運び去ります。
若山春奈ちゃんがいなくなったことに気づいた母親の若山さんは幼稚園に報告し、ママ友や幼稚園職員と春奈ちゃんを探していました。
そして、黒いバッグを持って幼稚園から帰ろうとする山田みつ子に遭遇した若山さんは、春奈ちゃんの行方を山田みつ子に尋ねますが、山田みつ子は「知らない」としらばっくれました。
その後、山田みつ子は静岡県内の実家の裏庭に春奈ちゃんの遺体を埋めています。
文京区音羽お受験殺人事件の被害者は若山春奈ちゃん
文京区音羽お受験殺人事件の被害者は、若山春奈ちゃんです。当時2歳でした。
名門の国立お茶の水女子大付属の幼稚園に合格していて、翌年4月からは国立お茶の水女子大付属の幼稚園への入園が決まっていました。
若山春奈ちゃんは母親に連れられて、兄を音羽幼稚園に迎えに行ったときに、犯人の山田みつ子に狙われて殺害されています。
山田みつ子は被害者の若山春奈ちゃん自身に恨みがあったわけではありません。
春奈ちゃんの母親の若山さんに恨みを抱いていて、若山さんに一番の苦しみを与えるために、若山春奈ちゃんを殺害したのではないかと、裁判で検察は尋問しています。
また、山田みつ子は若山さんと若山春奈ちゃんを同一視していたとも証言しています。
文京区音羽お受験殺人事件の犯人・山田みつ子の動機① 実はお受験じゃなかった?
文京区音羽お受験殺人事件は、その事件名からもわかるように、若山春奈ちゃんと山田みつ子の長女のお受験がらみの恨みが原因ではないかと報道されていました。
しかし、どうやら文京区音羽お受験殺人事件の動機はお受験関関係ではないようなんです。
お受験が動機と言われていたが…
文京区音羽お受験殺人事件は、事件発覚当初はワイドショーや週刊誌等でお受験トラブルが動機と報道されていました。
というのも、犯人の山田みつ子の家族構成と若山さんの家族構成は同じで、2歳の長女が2人とも名門幼稚園のお受験をしていたからです。
ちなみに、文京区は日本トップクラスの文教地区で名門幼稚園が点在していました。
そして、音羽周辺では子供を名門の国立幼稚園に入れるのが主婦にとっての最大のステータスだったようです。
この街では、たとえ自分の夫が医者でも尊敬されない。自分の子供を国立大付属に入れた親がチャンピオンなんです(中略)その制服を着た子供を連れて歩くのが最大のステイタス
山田みつ子の長女は、名門の国立お茶の水女子大付属の幼稚園に抽選で漏れて不合格になりましたが、若山さんの長女・若山春奈ちゃんはこの幼稚園に合格しています。
そして事件当日の11月22日には、音羽幼稚園で長男を迎えに来た若山さんはママ友たちに若菜ちゃんのお茶の水女子大付属幼稚園の合格を祝福されていました。
その時、山田みつ子は苦虫を嚙みつぶしたような苦い顔をして、その場を離れたとのことです。
これらのことから、山田みつ子はママ友の若山さんの長女は名門幼稚園のお受験に成功し、自分の長女は不合格になったことから、その腹いせに犯行に及んだとみられていたのです。
文京区音羽お受験殺人事件の犯人・山田みつ子の動機② ママ友トラブルもなかった?
しかし、この文京区音羽お受験殺人事件はお受験絡みのトラブルではなかったようです。
また、実はママ友トラブルでもなかったようなんです。当時の音羽幼稚園の保護者だった女性は、次のように証言しています。
お受験に夢中になった親同士がぎくしゃくして、恨みつらみが事件に発展したという報道が多かったですが、お受験と事件は関係ありません。昔も今も、国立幼稚園のお受験では、抽選という努力ではどうにもならない運次第。そもそも2人はママ友なんかじゃありませんでした
お受験と事件は関係ないし、ママ友でもなかった。これは衝撃的な証言です。
被害者の親の若山さんと犯人の山田みつ子は、ただ単に同じ幼稚園に子供が通っていた親であり、友人関係ではなかったということなのでしょうか。
文京区音羽お受験殺人事件の犯人・山田みつ子の動機③ 一方的な逆恨み?
犯行の動機は、犯人の山田みつ子の一方的な逆恨みである可能性が高いです。
山田みつ子と若山さんは、長男がまだ生後4か月の時に出会いました。それぞれが近所の公園で長男と散歩していた時に出会ったんです。「公園デビュー」での出会いですね。
それからは、電話でやり取りをしたり、自宅に招いたり、デパートに買い物に行ったりする仲になりました。この時点では2人はママ友の関係です。
ただ、山田みつ子が若山さんに「親友になれる!」と強く思っていた一方、若山さんは山田みつ子を「近所の友人」としか思っておらず、相手への思いの熱量は当初から差があったようです。
そして、長男が1歳半の頃から少しずつ2人の関係に変化が生じるようになります。
子育てや教育方針の違いから、若山さんの発言に山田みつ子は違和感を感じるようになりました。
また、若山さんは社交的な性格で、山田みつ子以外にもママ友・友達が増えていきます。
長男が音羽幼稚園に入園してからはママ友がたくさんできたため、自然に山田みつ子とは疎遠になっていったようです。
そのことに対し、内向的で友達が少ない山田みつ子は、「若山さんから仲間外れにされている」と感じるようになり、山田みつ子の若山さんへの親近感は憎悪へと変わっていきます。
表面上は若山さんとママ友を装いつつも、内面ではドロドロとした憎悪を募らせていきました。
事件の約2年前である長男が年少の時には、若山さんの顔を見るのがつらいという理由で、長男の転園を夫に相談していました。
しかし、「長男が幼稚園になじんでいるから」という理由で反対され、長男も転園を拒否したため、転園の話はなくなっています。
以降も、山田みつ子の若山さんへの嫌悪・憎悪はどんどん増幅していき、できるだけ顔を合わせないようにしていきました。
しかし、若山さんのマンションに若山さんの自転車がない時と、必死に探し回るような矛盾する行動をしたこともあり、憎悪と相手への執着をこじらせたような状態になっていたようです。
事件の数週間前には、山田みつ子は「自分が犯罪者になったらどうする?」という質問を夫に投げかけています。そのくらい、山田みつ子は精神的に追い込まれていたようです。
ただ、これは一方的な逆恨みであることは間違いありません。一方的な逆恨みで被害者の若山春奈ちゃんを殺害したのです。
文京区音羽お受験殺人事件の犯人・山田みつ子の動機④ 被害者の母親からのマウンティング?
山田みつ子は一方的に若山さんに嫌悪・憎悪を抱き、何の罪もない若山春奈ちゃんを殺害しています。
しかし、若山さんは無意識に山田みつ子に対しマウンティングをしていたのでは?という情報もあります。
若山さんは資産家の御曹司と結婚したセレブで、山田みつ子は田舎育ちで夫は寺で住み込みで働く副住職です。
若山さんが山田みつ子をイジメていたわけではありません。それは裁判所が認めています。
でも、2人は住む世界が違うために、若山さんは悪気がないくても山田みつ子にとってはマウンティングととられかねない行動をしていたのかもしれません。
当時のワイドショーでは、
被害者母親&取り巻き連中が山田みつ子宅に子供を預けて
ランチしたとか
看護学校卒の山田みつ子に『どちらの大学?』と学歴を尋ねて
山田みつ子が苦しまぎれに嘘の学歴(四大学卒)を言ったとか、
山田みつ子宅を『山田さんの家って汚いわよね~』と蔑んだとか…
引用:文京区幼女殺人事件
当時、TBSの土曜日の夜にやってたワイドショーに被害者母親&取り巻きの一人がインタビューに(モザイク付)、「被害者が山田さんをハブってた」との旨のコメントしてましたよ
長男の受験に失敗したみつ子の前に自分の長男を連れて「ほら、うちのおにいちゃんの制服姿かわいいでしょ」と自慢したりと無神経だったとも引用:文京区幼女殺人事件
この情報を見る限り、山田みつ子が一方的にひがみ、恨んでいた…とは言えない気がしますが、山田みつ子の気性と、住む世界の違いが引き起こした殺人事件なのかもしれません。
文京区音羽お受験殺人事件の犯人・山田みつ子の顔写真は現在はない
出典:jprime.jp
文京区音羽お受験殺人事件の犯人の山田みつ子の顔写真は、現在は公開されていません。山田みつ子は既に罪を償って出所しているためと思われます。
当時の週刊誌やテレビでは山田みつ子の顔写真は公開されていましたが、現在はモザイクがかけられています。
そのため、当時の週刊誌を持っている方以外は、山田みつ子の顔写真を確認することはできません。
文京区音羽お受験殺人事件の犯人・山田みつ子の生い立ちとは
文京区音羽お受験殺人事件の犯人の山田みつ子の生い立ちを知ると、なぜ彼女がそのような残虐な事件を起こしたのかが少し見えてきます。
幼少期
山田みつ子は静岡県の大井川町で生まれます。実家は土建業をしていて、周辺に田畑を持っている家でした。
・祖母
・父(祖父の前妻の子)
・母
・山田みつ子
・妹
・叔父夫婦(祖母の子供)
という8人家族です。
家の中は祖父の後妻である祖母が実権を握っていましたが、父は祖父の前妻の子であり、祖母とは折り合いが悪く、母も祖母とは嫁姑関係でもめていました。
さらに、祖母の実の子である叔父と父の間で相続・後継問題も起こっているという複雑な家庭環境でした。
このような中で育った山田みつ子は、このような家族・田舎がたまらなく嫌だったようです。ただし、それでも、農作業を手伝うような真面目な子供でした。
中学時代
中学に入った山田みつ子は盲腸で入院をします。
誤診などがあったために入院が長引き、2か月間も学校を休むことになりました。
その結果、通知表はオール1となり、ショックを受け、それからは勉強に力を入れて、2学期からは成績を戻しています。
また、学級委員も務めていて、騒がしい男子を注意して、先生に報告するような生徒でした。
看護学生時代
中学時代の入院生活で看護師に親切にされたことから、山田みつ子は看護師を志すようになり、静岡県立掛川東高校看護学科に入学しました。とてもまじめな生徒だったそうです。
高校卒業後は実家を離れ、埼玉県にある埼玉県立衛生短期大学看護学科に進学しました。
しかし、2年生の頃にダイエットを始めたら、そのまま摂食障害になり、それから過食を患い、精神的に不安定な状況になっていきます。
看護師になってから
なんとか短大を卒業し、浜松医科大学付属病院に就職します。
しかし、患者の排せつ介助中、患者の容体が急変して亡くなってしまいます。そのことにショックを受けた山田みつ子は、就職から1か月足らずで退職してしまいました。
それからは、実家で引きこもり生活を送ることになります。風邪薬を大量服薬して自殺未遂を図ったこともありました。
ただ、1986年には立ち直り、静岡赤十字病院に再就職しています。
しかし、再就職から1年経った頃に再び過食になり、過食嘔吐をするようになりました。
そのような中、「南無の会(もっと広く仏教を学ぼうとする団体)」に感動し、研修会・講演会に参加するようになります。山田みつ子は心のよりどころを求めていたのかもしれません。
それでも、精神的に不安定な状態が続いた山田みつ子は、病院を辞めてしまいます。実家に戻った彼女は過食嘔吐や自殺未遂を繰り返しました。
そこから、浜松医科大学附属病院の精神科に就職したものの、1992年にはまたもや摂食障害になり、実家に戻ることになりました。
看護師になってからも山田みつ子は、ずっと精神的に不安定で、摂食障害に苦しみ、自殺未遂を図ったこともある状態でした。
文京区音羽お受験殺人事件の犯人・山田みつ子が結婚した旦那とは
文京区お受験殺人事件の犯人の山田みつ子は、1993年4月に結婚しています。
旦那は僧侶
山田みつ子が結婚した男性は僧侶です。
山田みつ子が看護師時代に感動した「南無の会」で知り合ったのですが、すぐに交際に至ったわけではなく、長い間は顔見知り程度の間柄でした。
しかし1992年秋、山田みつ子が摂食障害に苦しみ、自己啓発セミナーに参加した際、知人・友人にもセミナーに勧誘する電話をしていて、その時に初めて旦那となる僧侶に電話をしました。
旦那となる男性は、セミナーを辞めるようにアドバイスをして、そこから急速に仲が深まり、1993年4月に結婚することになりました。
デキ婚して上京
1993年4月に結婚している山田みつ子は、1994年1月に出産しています。このことから、できちゃった結婚だったことがわかります。
そして、旦那は東京の寺の副住職をしていたため、結婚と同時に、山田みつ子は上京して、文京区に住むようになります。
山田みつ子は「主婦」と言われていますが、旦那の寺の仕事を手伝っていました。檀家が訪ねてきたら、お茶や食事の接待をしたり、寺の掃除をしています。
旦那は細かい性格
山田みつ子の旦那は、かなり細かい性格だったようです。
・新聞はとらない
・ごみの処理の仕方を指示する
・布巾の干し方を指示する
・食事のことで批判する
禅式の生活を山田みつ子にも強要していたようです。山田みつ子は「離婚したい」、「別居したい」と日記に書き残していました。
旦那は住職からいじめられていた
旦那は、東京都文京区にある桂林寺というお寺の副住職をしていました。
もともとはそのお寺の跡取りとして働いていましたが、住職からのいじめに遭っていて、跡取りではなくなってしまったという情報もあります。
山田みつ子と旦那は、事件前には夫婦ともにつらい状況で生活していたのかもしれません。
文京区音羽お受験殺人事件の犯人・山田みつ子の子供は2人
文京区音羽お受験殺人事件の犯人である山田みつ子には、子供が2人います。
長男は音羽幼稚園
出典:jprime.jp
長男は1994年1月生まれで、事件当時は音羽幼稚園の年長さんでした。小学校のお受験をしていいて、筑波大学附属小学校の抽選には当たっていました。
しかし、その後に山田みつ子が事件を起こし、小学校のお受験はできなくなったと思われます。
長女は被害者と同年齢
山田みつ子の長女は事件当時2歳で、幼稚園のお受験をしていましたが、国立のお茶の水女子大学付属幼稚園は抽選で漏れてしまっています。
文京区音羽お受験殺人事件の犯人・山田みつ子の逮捕 【旦那と一緒に自首】
文京区音羽お受験殺人事件の犯人は山田みつ子です。旦那に付き添われて、1998年11月25日に自首して逮捕されています。
山田みつ子は11月22日のうちに、実家の裏庭に若山春奈ちゃんの遺体を埋めたようです。
そして、11月24日に実家の母親に2回電話をして、春奈ちゃんを殺したのは自分であることを告白しました。
驚いた母親は、山田みつ子の旦那に連絡して、電話の内容を伝えています。
その翌日の11月25日に、山田みつ子は旦那の付き添いで自首することになったのです。
山田みつ子の自白から、警察は若山春奈ちゃんの遺体を捜索・発見し、山田みつ子は逮捕されました。
文京区音羽お受験殺人事件の犯人・山田みつ子の出所後の現在
文京区音羽お受験殺人事件の犯人の山田みつ子は、2002年に懲役15年の実刑が確定しました。
2014年に仮出所済み
文京区音羽お受験殺人事件の犯人の山田みつ子は、懲役15年の実刑判決を言い渡され、刑務所に収監されました。
そして、2015年に満期出所の予定でしたが、2014年に仮出所しているようです。
35歳で事件を起こしていますので、50歳での仮出所ということになります。
離婚している
山田みつ子は、現在は既に離婚していて、名字が変わり大石みつ子という名前になっています。
山田みつ子の逮捕後、早い段階で離婚し、夫は子供2人を連れて寺を辞めています。夫の故郷にも戻っておらず、現在どこで生活しているのか不明とのことです。
また、山田みつ子は看護師免許取り消しの行政処分を2005年に受けています。
女児殺人:看護師9人を行政処分 厚労省
厚生労働省は25日、知り合いの母親の女児を窒息死させ殺人などで懲役15年の実刑判決を受けた大石(旧姓山田)みつ子看護師(41)ら看護師9人の行政処分を発表した。
この2005年の行政処分のニュースの時点では、「大石(旧姓山田)みつ子看護師」となっていますので、すでに離婚していたということでしょう。
賠償金は支払われていない
被害者の若山春奈ちゃんの遺族は、山田みつ子に対して損害賠償請求の裁判を起こしました。
2002年に約6100万円の損害賠償支払いを命じる判決が出ています。この6100万円のうち、1970万円は、毎月22日の月命日に8万円ずつ分割で20年かけて支払うように命じています。
しかし、この賠償金は一切支払われていません。
被害者の母親である若山さんの父親は弁護士・松村恒夫さんですが、賠償金について次のように話していました。
新聞報道では、損害賠償命令で確か6,100万円という判決が下りたということが報道されました。しかし、私どもはほとんどお金は手にしておりません。金額だけが一人歩きしました。まるで、孫を殺されて6,000万円儲けたかのような報道がなされたことについては、悔しくてなりません。
女児の祖父の松村恒夫さん(61)は「金額うんぬんではなく、工面できる分だけでも
支払うのが誠意というものだ。犯罪被害者は泣き寝入りする以外にないのか」と話している。
山田みつ子は看護師でしたが、短期間での退職を繰り返していましたし、結婚後は寺の手伝いをしつつも専業主婦のような状態でしたので、自分の財産は一切ないと思われます。
刑務所に入ってからも、作業報酬は年間5万円程度ですので、毎月8万円というのは無理な金額だったと思われます。
もちろん、損害賠償は支払われるべきですが、支払い能力がない場合はどうすべきなのか…。難しい問題ですね。
文京区音羽お受験殺人事件のまとめ
文京区音羽お受験殺人事件の概要や被害者の若山春奈ちゃん、犯人の山田みつ子の動機や写真、生い立ち、結婚した旦那や子供、逮捕と自首、出所後の現在をまとめました。
犯人の山田みつ子の生い立ちや若山さんとの付き合い方を見ていると、人間関係を構築するのが下手なタイプだったんだろうなぁと思ってしまいます。
それなのに、お受験して名門幼稚園に入園させるのんがステータスになるような地域に住んでしまったのが、一番の問題だったのかもしれませんね。