エジプト考古学者の吉村作治さんですが、ろれつが回らずパーキンソン病や脳梗塞の噂もあります。
今回は吉村作治さんが何した人か、年齢やエジプトでの功績など経歴、結婚した嫁や子供、車椅子生活など病気の噂、現在を紹介します。
この記事の目次
- 吉村作治のプロフィール：考古学者で現在の年齢は80歳
- 吉村作治の生い立ちと経歴① いじめられっ子で避難場所は図書館だった
- 吉村作治の生い立ちと経歴② 小4で考古学者を志す
- 吉村作治の生い立ちと経歴③ 東大を目指して3浪の末、早稲田大学へ進学
- 吉村作治の生い立ちと経歴④ エジプト考古調査隊を結成・カイロ大学に留学
- 吉村作治の生い立ちと経歴⑤ エジプトで何した人？その功績とは？
- 吉村作治の生い立ちと経歴⑥ 実は博士号を買っていた？
- 吉村作治の生い立ちと経歴⑦ メディアで活躍し人気考古学者に
- 吉村作治の生い立ちと経歴⑧ 世間での高い評価とは裏腹に教授昇格は苦戦
- 吉村作治が結婚した嫁はエジプト人
- 吉村作治と嫁の離婚理由とは？
- 吉村作治の子供は2人で男女1人ずつ・娘はエジプトで役者業も
- 吉村作治の子供2人はエジプト発掘調査にも関わっている
- 吉村作治の病気の噂と真相① ろれつがまわっていないのは脳梗塞？パーキンソン病？
- 吉村作治の病気の噂と真相② 車椅子生活のきっかけとは？
- 吉村作治の現在① ピラミッドは王の墓ではない？
- 吉村作治の現在② 「第2の太陽の船」の発掘を成功させる
- 吉村作治の現在③ 2023年に開催された「古代エジプト文明展」を監修
- 吉村作治の現在④ これまでの功績を称えられ外務大臣表彰が贈られる
- まとめ
吉村作治のプロフィール：考古学者で現在の年齢は80歳
生年月日：1943年2月1日
出身地：東京都
所属：東日本国際大学
吉村作治さんは考古学者で、東日本国際大学の総長や早稲田大学の名誉教授なども務めています。
日本におけるエジプト考古学の第一人者であり、衛星写真などのハイテク技術を応用した遺跡発掘方法が高く評価されていました。
1966年、アジア初のエジプト調査隊を組織し、発掘調査を始めてから約半世紀にわたり調査・研究を続けている。電磁波探査レーダー、人工衛星の画像解析といった最先端の科学技術を駆使した調査により、数々の成果を挙げた。74年のルクソール西岸魚の丘彩色階段の発見により一躍注目され、その後も200体のミイラ、太陽の船、未盗掘墓の発見等、エジプト考古学史上に数多くの足跡を残している。
また、過去にはタレントとして数多くのメディアに出演していたため、知名度抜群の考古学者と言えるでしょう。
年齢は、現在で80歳となっています。
吉村作治の生い立ちと経歴① いじめられっ子で避難場所は図書館だった
吉村作治さんは、和服製作と直販を営んでいた両親の元に誕生しました。兄弟には、妹が1人いるそうです。
また、幼少期はいじめられっ子で、よく図書館に逃げ込んでいたのだとか。
いじめは克服できませんでした。いじめっ子は確信犯ですからね。でも図書室までは追いかけてこないし、そこに自分の世界があるから、いいやってあきらめていました。一種の逃げですね。でも僕は人生において、つまらないこと、怖いこと、ひどいことからどんどん逃げていいと思っています。360度開いているのだからここしかないと思わなくていい。どこへ行ってもいいんです。逃げれば自殺することもない
吉村作治の生い立ちと経歴② 小4で考古学者を志す
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そんな日々の中で、司書の先生に「偉人伝を1～100まで全部読んでみては」と勧められた吉村作治さん。
司書の先生いわく「その中で1番気に入った人物の真似をすることで、1/10ぐらいにはなれるのでは」と言われたといいます。
そして小学4年生のときに、100巻目となる偉人伝で、イギリスの考古学者、ハワード・カーターに出会います。
ハワードが書いた『ツタンカーメン王のひみつ』を読んだことがきっかけで、吉村作治さんは「エジプト考古学者になりたい」と思うようになりました。
ずーっと読んで、最後の100巻目がツタンカーメンの墓を見つけたイギリス人考古学者、ハワード・カーターでした。私は夢中になって読むと、古代エジプト遺跡の魅力とその発掘にかけるロマンに惹きつけられていました。将来はエジプトで発掘をするぞ！ と心に決めたのです。これがエジプトとの長い付き合いの始まりでした。
ハワード・カーター（Howard Carter、1874年5月9日 – 1939年3月2日[1]）は、イングランド・ケンジントン生まれのエジプト考古学者。ツタンカーメンの墓を発見した人物である。
そのことを先生へと打ち明けると、「大学で学問をやるなら東大か京大にいくしかない」「東大に入るためには合格者のたくさんいる高校・中学を目指しなさい」と言われた吉村作治さん。
それ以降は勉強を頑張り、東京学芸大学附属大泉中学校、東京学芸大学附属高等学校へと進学します。
また、高校生活においても「エジプトで発掘する」という目標が常に念頭にあったそうで、取材では当時を以下のように振り返っていました。
高校では、将来エジプトで発掘をするために、体力、語学力、そしてヒッチハイクをする演技力が必要だと思い、山岳部で体を鍛え、演劇部で演技力を身につけ、中国語とアラビア語を勉強しました。本当はそんな勉強をする時間があれば受験勉強をしたほうがよかったのですが、進学校に入れたので、つい油断してしまったんですね。
吉村作治の生い立ちと経歴③ 東大を目指して3浪の末、早稲田大学へ進学
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吉村作治さんは大学受験時に東京大学・日本大学を目指していたそうで、東京大学の文科II類に合格したら学者に、日本大学の芸術学部演劇科に合格したら役者になろうとも考えていたそう。
結果、東大は不合格。ならば役者になろうと決意するも、母親から待ったが入ったといいます。
母親は「学者から役者になることはできるが、役者から学者にはなれない」と吉村作治さんを諭したそうで、その言葉を受けた吉村作治さんは改めて学者の道へと進むことを決意。
しかし、浪人生活が3年となったところで家族の疲弊具合を察し、東京大学をあきらめて早稲田大学の第一文学部美術史学科へと進学しました。
吉村作治の生い立ちと経歴④ エジプト考古調査隊を結成・カイロ大学に留学
吉村作治さんが大学に入学した当時、東大にも早稲田にも考古学でエジプトを専攻していた先生はいなかったそう。
あきらめきれない吉村作治さんは「先生に専門を変えてもらう」というとんでもない行動を起こしたといいます。
早稲田にもエジプト考古学を研究している先生はいなかった。でも学生主任の先生は、「エジプト考古学を諦められないなら、先生に専門を変えてもらうしかないね」と言ってくれました。早稲田はそんな自由な校風の大学です。総長にも「やれるものならやってごらん」と言っていただいたので、当時、メソポタミアのシュメールの研究をしていた川村喜一講師に、「エジプトの研究をしましょう」とお願いしました。
そんなときメソポタミア文明の起源といわれるシュメール文明を研究している川村喜一教授の存在を知り、エジプトの勉強をして指導してほしいと直談判した。「先生はしばらく考えてから、シュメールとエジプトとの関係についてそろそろ勉強しようと思っていたところだったからいいよ、と快諾してくれたのです」有志を集めエジプト研究会を立ち上げた。欧米の学者の古代文明の研究書を訳す勉強が始まる。
そして1966年に、有志を集めてアジア初となるエジプト考古調査隊を組織。エジプトでの調査・研究を開始しますが、それにかかる費用や手配もすべておこなったのだとか。
エジプト行きを決めたものの先立つ資金がほとんどない。吉村さんは企業にかけ合い、川村先生の航空チケットを確保し、学生5人はタンカーでクウェートまで乗せてもらえるように交渉した。また自動車メーカーからジープを借り、食品メーカーからは大量の缶詰などを提供してもらう約束を取りつけた。こうして’66年の9月、一行は日本人として初めてのエジプト現地調査となるジェネラル・サーベイ（踏査）を実現する。
また、1968年にはエジプト・カイロ大学の考古学部へと留学。
留学中は大使館でアルバイトをしており、そのおかげでのちの発掘時に役立つ、大使館関係者との人脈ができたといいます。
吉村作治の生い立ちと経歴⑤ エジプトで何した人？その功績とは？
吉村作治さんは1969年に早稲田大学を卒業しますが、引き続き同大学でエジプト調査隊として活動。ルクソール西岸のマルカタ南遺跡で本格的な調査に着手します。
無名かつ新しい調査隊としては異例の速さで、エジプト考古最高評議会から単独調査の許可が下りています。
当初、発掘権を握る考古庁の長官との面会がなかなか実現しなかったといいますが、偶然にも飛行機で席が隣り合わせとなり、そのことが大きなきっかけとなり実現したそうです。
そんなとき、カイロからルクソール行きの飛行機で偶然にも考古庁（現在の考古省）長官のモクタール博士と隣り合わせになる。吉村さんが発掘調査に対する熱い思いを伝えると、博士は親身になって耳を傾けてくれた。吉村さんは博士を日本に招待し、日本の発掘技術を見て認めてもらい、ついにエジプトの発掘権を取得する。
また、1974年には発掘隊が彩色階段を発見しています。
西テーベ地区南端にある古代エジプト第18王朝アメンヘテプ3世の宮殿址を中心とする遺跡。日乾煉瓦造の遺構は数少ない新王国宮殿の発見例として重要であり，アマルナ美術と共通する壁画をもち，巨大な人工池を伴う。宮殿南方のイシス神殿(2世紀建造)周辺では1971年以来早稲田大学古代エジプト調査隊の発掘が行われ，彩色階段を伴うアメンヘテプ3世の祭殿址，ローマ時代の神官の住居址と墓地が発見されている。
北側の小丘を発掘したところ、幅 3.5ｍ、奥行55cm、高さ５～７cmの彩色画をほどこした20段の階段を発見した。階段の踏面は表面に漆喰が塗られ、絵が描かれてあった。絵柄は、二張り一組の弓と人物とを交互に配したもので、白い長衣をつけ、両手を後ろで縛られ、つま先立っている３種類の民族を表わしていた。それらは異国の捕虜であり、その特徴からヌビア人およびアジア（シリア）人と推定される。
「国の科学研究費補助金を受けられる3年の期限が終了しようとしていた’74年1月15日、川村先生と、もうあきらめよう、いい経験ができたねなどと話してテントをたたんでいたんです。するとエジプト人の作業員が何かありそうだと言うので掘ってみたら、1時間で彩色階段が出ました」それは第18王朝のファラオ、アメンヘテプ3世の祭殿「魚の丘遺跡」の一部と見られるもので、美しい絵が施された階段だった。
そして1996年、ダハシュール北地区で神殿型大型貴族墓を発見。世界初となる人工衛星の画像解析を用いた調査ということもあり、大きな話題となりました。
また、2001年には、ラムセス2世の第4王子・カエムワセトの葬祭殿でクフ王の銘が入った彫像を発見。
カエムワセトはラムセス2世と妃イシスネフェルト1世の息子でありアスワンの岩壁碑文やゲベル・アル＝シルシラにあるホルエムヘブ王の岩壁神殿の壁画から兄に将軍職や王太子を務めた第2王子ラムセス、弟に後のファラオとなる第13王子メルエンプタハ、父の正妃となる姉第1王女ビントアナトの少なくとも3人の同母兄弟がいるとされる。
2003年には、”ピラミッドのプロトタイプ”とされているエジプト最古級の大型石造建造物も発見しています。
プロトタイプ【prototype】 の解説
１ 原型。基本型。手本。模範。「西洋を―に国作りを進める」２ 製品などの試作モデルのこと。
吉村作治の生い立ちと経歴⑥ 実は博士号を買っていた？
吉村作治さんは1999年に工学で博士号を取得していますが、それよりも先の1994年にハワイのパシフィック・ウエスタン大学（非認定）より考古学博士号を30万円で購入していたそう。
“購入”という言葉に違和感を感じますが、同大学はいわゆる”ディプロマミル“なのだとか。
ディプロマ・ミル
十分な教育を施さずに、営利目的で卒業証書(ディプロマ)を発行する大学のこと。米国においては、連邦政府による大学の認可制度が存在しないために、こうした大学を取り締まることは実質的に難しい。最近はインターネットを使った大学も増えており、こうした大学が活動しやすくなっている。
引用：ディプロマ・ミル
かなり意外な経歴ではありますが、吉村作治さんはこの件を「うかつだった」と語っています。
なんでも、教授になるには博士号が必要だと聞いたことや、自分の力が世界で通用するか試したいという思いもあり、申請したのだそう。
しかし、同博士号を肩書として使用したことはないそうです。
吉村氏は、早大人間科学部の助教授だった平成６年、週刊誌の広告を見てＰＷＵハワイの東京事務局を訪ね、「ハワイ州の認定を得ている」と説明されハワイにある校舎の写真を見せられた。３０万円を支払い、考古学の論文を提出。７年に博士号を授与されたが、肩書として使ったことはないという。
吉村作治の生い立ちと経歴⑦ メディアで活躍し人気考古学者に
吉村作治さんは、エジプト考古学のパイオニアであることから、1978年頃よりドキュメンタリー番組などを中心にメディアにも多数出演。
「ピラミッド再現計画」といった企画で指揮を執ったほか、多岐にわたる番組でコメンテーター・解説者・司会者も務め、多い時で8本ものレギュラー番組があったといいます。
その中でも特にTBSにゆかりがあるようで、過去には「TBSさん専属なんで」といった冗談を言ったことも。
実際、TBSの番組や企画展、講演会へ多々出演。時には専門外の分野でも登場し、教育面や文明比較の面からコメントしていました。
吉村作治の生い立ちと経歴⑧ 世間での高い評価とは裏腹に教授昇格は苦戦
出典：https://www.shk-ac.jp/blog/
吉村作治さんは、これまでに早稲田大学の人間科学部教授・国際教養学部教授・サイバー大学学長・東日本国際大学での教授・副学長・学長・総長を歴任しています。
しかし、助教授・教授への昇格は一般的な昇格スピードに比べ、かなり遅かったのだそう。
そこには、テレビや講演会、著書の発売など目立つ活動へのやっかみがあったといいます。
吉村さんの教授選は、その翌年も保留となり、結局5年間は昇格しなかった。テレビ出演の多さがダメな原因だとも言われ、週に8本持っていたレギュラー番組を一斉に降りた。学部内の教員が誰も口をきいてくれなかったり、ポストの書類を捨てられて、会議の通知を受け取れなかったこともある。
吉村作治が結婚した嫁はエジプト人
吉村作治さんは1967年に、8歳年下のエジプト人女性と結婚。結婚に際してイスラム教徒となったそうです。
嫁とはエジプト・カイロ大学への留学中に出会ったといいます。その後、子宝にも恵まれました。
吉村作治と嫁の離婚理由とは？
吉村作治さんはエジプト人の嫁とは離婚しています。
離婚理由には、家族旅行で訪れた日本で、イスラム教の禁忌である豚肉（ラーメンのチャーシュー）を食べてしまったこと、仕事が多忙で家族を顧みる余裕がなかったことを挙げました。
ちなみに、多忙な時期は1年に20日程度しか帰宅できなかったのだとか。
イスラム教徒は、豚は「不浄の動物」と言い聞かされて育っているためだ。中東などでは、豚の飼育環境が必ずしも衛生的とは言えず、非イスラム教徒のキリスト教徒などでも、ある種の嫌悪感を抱く人は多い。
「直接的にはチャーシューの一件があったからだと思いますが、ベースには僕が家族をきちっと大切にしていなかったからだと思います。今だったらもっとうまくやるでしょうけれど、そのときは国の予算も使っているし、みんなが注目していることだったから手抜きができなかったという大義名分に僕が甘えていたんですね。反省してますよ」
結婚に際してイスラム教徒となっていた吉村作治さんは、離婚後しばらくは改宗していなかったそうですが、現在は無宗教であると公言しています。
しかし、無神論者というわけではないとも語っています。
また、離婚の経験からもう結婚はしないと心に決めているのだそうです。
吉村作治の子供は2人で男女1人ずつ・娘はエジプトで役者業も
吉村作治さんには子供が2人誕生しており、長男は吉村龍人さん、長女は吉村佳南さんといいます。
なお、佳南さんはエジプトで女優として活動されているそうです。
吉村作治の子供2人はエジプト発掘調査にも関わっている
2018年に受けたインタビューで吉村作治さんは、「第2の太陽の船プロジェクト」に2人の子供たちが関わっていると明かしています。
現地で、龍人さんは吉村作治さんのマネージャーを、佳南さんは修復師のリーダーを担当。親子仲は関係で、元嫁とも現在も交流があるとのことでした。
息子とは親子というか同志のような関係です。交渉の際、僕のとつとつとしたアラビア語では相手によく通じないのですが、彼がいつもうまくフォローしてくれます。信頼できる最高のパートナーですよ。娘も親子だから損得なしにやってくれている。僕のことを尊敬してくれてて、付き合う彼氏やその両親に僕の自慢ばかりしてしまうから、なかなか結婚はうまくいかないみたいだけど（笑）
吉村作治の病気の噂と真相① ろれつがまわっていないのは脳梗塞？パーキンソン病？
今日、第9回太陽の船シンポジウムが開催され、太陽の船の特番が放映されました。
— 吉村作治 (@SakujiYoshimura) December 4, 2022
シンポジウムに来てくれた皆さん、番組を見てくれた皆さん、本当にありがとうございました！！ pic.twitter.com/op7A1GyTXT
吉村作治さんはインタビューの動画などから、「ろれつが回っていない」と指摘されることも多く、脳梗塞やパーキンソン病にかかっているのでは？という噂が浮上しました。
脳梗塞・脳出血・クモ膜下出血などの脳血管の障害が原因で、急にうまく話せなくなることがあります。構音障害以外に、片方の手足が動かなくなったり、めまいなどの症状を認めることがあります。
引用：ろれつが回らない
ろれつが回らない・喋りにくいといった症状が急に現れた場合、脳梗塞や脳出血などの脳血管障害の可能性が高いのですが、徐々に症状が進行していくような場合には、パーキンソン病も考えられます。
引用：ろれつが回らない
確かに動画ではゆっくりと話されており、活舌もあまりよくありません。
ただ、吉村作治さんは2023年現在で80歳と高齢ですから、年相応とも言えます。
かつてメディアに頻繁に出演した頃のハキハキとエネルギッシュなしゃべり方が強く印象に残っているからこそ、そのギャップが気になってしまうのかもしれませんね。
また、これまでに、脳梗塞やパーキンソン病になったという情報はありませんでした。
吉村作治の病気の噂と真相② 車椅子生活のきっかけとは？
吉村作治さんは過去に車椅子生活であることも話題になりました。
こちらも病気ということではなく、エジプトでの発掘調査の際に骨折したことが原因だったそう。
なんでも、2013年頃の発掘調査の時、4mもの高さから転落して左ひざを複雑骨折してしまったのだといいます。
骨折を機に5年もの間車椅子生活を余儀なくされていた吉村作治さんですが、「死ぬ時に車イスだとあの世でも車イスになる」と聞き、一念発起。
2016年頃からパーソナルトレーニングジム「RIZAP」でトレーニングを開始したそうです。
2023年6月に受けた取材では、RIZAPのCMに出演することを目標にしているとも語っています。
今は一時的に右足が血行不良で動かなくなり、外は歩行器、室内では杖を使って歩いていますが、いずれ完全復活してCMに出てみせますよ（笑）。こんな状態でもエジプト調査への思いはまったく冷めません。小学校4年生の時に抱いた情熱を持ち続けているのですから、もはや執念です。
吉村作治の現在① ピラミッドは王の墓ではない？
吉村作治さんは前述のとおり、今もエジプトの発掘調査に情熱を注いでおり、現地調査も行っています。
もちろん死ぬまでエジプトをやろうと思っています。今、ギザのピラミッドは墓じゃないという仮説を立て、立証しようとしているところなんです。こんな説を唱える私を世界中の人は「バカだ」と言います。そう言われると「よし、証明してやろうじゃないか」と考えるような天邪鬼な性格なんです。5年前から東北大や九州大の先生らとGPR（電磁波探査レーダー）を使って探してます。
過去には自身も「ピラミッドは王の墓」と発言し、世の定説となっていますが、現在はこれまでの研究からその説を否定しようとしているといいます。
吉村作治さんいわく、新しい説にとらわれず、発見に応じて新しい学説を唱えるべきとのこと。
何歳になっても、挑み続けるその姿になんだか元気をもらえますよね。ぜひ立証していただきたいものです。
吉村作治の現在② 「第2の太陽の船」の発掘を成功させる
出典：https://twitter.com/SakujiYoshimura
エジプトでの発掘調査に心血を注ぐ吉村作治さんですが、骨折したきっかけにもなったのが「太陽の船」です。
太陽の船とは、1954年に発見されたクフ王のピラミッドの南に解体された状態で収められていた船で、その対となる「第2の太陽の船」を吉村作治さんが1987年に発見していました。
それから時が経過し、ついに2010年頃より「第2の太陽の船」の発掘の許可が下りたそう。
発掘権の期限が迫る中、プロジェクトの金策に奔走する吉村作治さんに手を差し伸べたのが、なんと家具メーカー「ニトリ」の会長だったといいます。
協力してくれる企業はなかなか現れなかったが、家具販売大手ニトリホールディングスの似鳥昭雄会長（77）が、5億円の資金援助を約束。こうして、08年にNPO法人「太陽の船復原研究所」を立ち上げることができた。「吉村先生がツタンカーメン王の墓を発見したハワード・カーターなら、私はカーターを支援したカーナボン卿になりましょう」。当時ニトリ社長だった似鳥会長の言葉を吉村は決して忘れない。
金策以外にも、エジプトでの数々の反乱や新型コロナウィルス感染拡大などの困難を乗り越え、ついに2021年、復元された第2の太陽の船が大エジプト博物館（GEM）へと移送されました。
今後、エジプトの観光復興の大きな要となることが期待されています。
また、日本からの注目度も高く、2022年12月にはTBS系列で特番「ピラミッドの真実！5000年の封印を破る鍵は太陽の船と科学とツタンカーメン」が放送されました。
ピラミッドの謎を解く鍵のひとつが太陽の船だ。吉村さんが本格的に太陽の船を発掘し始めたのが2011年。ピラミッドの横から発掘された太陽の船にはクフ王の名前など多くの文字が記されていた。船は何のために作られたのか、文字を解明することで分かったクフ王との関係性とは何なのか。
吉村作治の現在③ 2023年に開催された「古代エジプト文明展」を監修
吉村作治さんは、2023年に兵庫県の劇場型アクアリウム「アトア」で開催された「古代エジプト文明展」の監修を担当。
また、自身のYouTubeチャンネルに対談動画をアップするなど、発掘以外でも積極的に活動されていらっしゃるようです。
吉村作治の現在④ これまでの功績を称えられ外務大臣表彰が贈られる
外務省は2023年8月22日、日本と諸外国の友好親善に貢献した個人、団体に授与する外務大臣表彰の表彰式を東京都内で開きました。
受賞者の中には、長年エジプト考古学に邁進してきた吉村作治さんの名前も。
林外務大臣は、「それぞれの活動、専門分野を通じて、世界各地で日本外交を力強く支えてこられた。活躍に敬意を表する」と受賞者を称えています。
また、吉村作治さんのX（旧Twitter）には、岸田首相を訪問したことを報告するツイートと画像が掲載されています。
出典：https://twitter.com/SakujiYoshimura
吉村作治さんがこれまで、どれほど偉大な功績を残してきたかがよくわかりますよね。
まとめ
吉村作治さんは考古学者で、日本におけるエジプト考古学のパイオニアでもあります。
早稲田大学在学中からあふれるエジプト考古学への情熱と行動力で邁進し、これまでに数々の偉大な発見をしています。
メディアにも数多く登場し、一時はレギュラー番組を8本も抱えていたお茶の間の人気者でした。
しかし、その功績とは裏腹に、大学内での昇格には苦労されていたのだとか。その後、無事に教授となり、東日本国際大学では総長にも就任しています。
プライベートでは、エジプト人の嫁と結婚するも離婚。しかし、2人の子供たちや元嫁とは、今もエジプトでの発掘を通じて交流が続いているようです。
一時は骨折から車椅子生活を送っていたり、ろれつの回らなさから脳梗塞やパーキンソン病も心配されていた吉村作治さん。
しかし、80歳を超えた今もなおエネルギッシュに考古学に向き合う姿は、同い年の俳優、ハリソンフォード演じる考古学博士、インディー・ジョーンズを思わせます。
今後もお元気でいてほしいですね。
