冨田真由さんといえば、ストーカーによって刃物で20箇所以上刺され、意識不明の重体となった元アイドル・シンガーソングライター。
今回はそんな冨田真由さんの経歴、事件の概要や犯人、口や目など顔に傷を負ったという彼女の容態、さらに現在についてもまとめました。
この記事の目次
冨田真由さんのプロフィール&経歴~アイドルや女優としての活動
名前:冨田真由(とみた まゆ)
生年月日:1995年10月12日
出身地:長野県千曲市
身長:158cm
2016年5月21、ファンに刃物で刺されて重傷を負った冨田真由さん。20箇所以上刺され、命が危ぶまれる状態でしたが、一命を取り留めました。
冨田真由さんは一体どんな女性なのでしょうか。ここではまず、冨田真由さんの経歴について見ていきたいと思います。
冨田真由さんのプロフィール(出身・家族)
冨田真由さんは、1995年10月12日に長野県で生まれました。家族はご両親のほか、弟さんがいます。
こちらは冨田真由さんがツイッターに投稿した、幼少期の冨田真由さんと弟さんの貴重なツーショット画像です。
https://twitter.com/tomitamayu/status/729188707685703680
とてもかわいいですね。冨田真由さんと弟さん、よく似ています。
弟さんはサッカーをしている(していた?)ようで、弟さんのサッカーの試合を観戦・応援したことを、冨田真由さんがブログで報告したこともありました。
冨田真由さんの出身高校や大学は?
冨田真由さんは刺傷事件当時20歳で、亜細亜大学に通う大学生でした。
亜細亜大学は、東京都武蔵野市にある私立大学です。
亜細亜大学には経営学部、経済学部、法学部、国際関係学部、そして都市創造学部がありますが、このうち冨田真由さんは経営学部経営学科で学んでいました。通学のため長野県から上京し、武蔵野市で暮らしていたようです。
また、冨田真由さんの出身高校は、長野県長野西高校だそうです。
長野県長野西高等学校は、長野県長野市にある高校で、偏差値56-62の進学校。冨田真由さんはかわいいだけでなく、勉強もできるみたいですね。
冨田真由さんのアイドル・歌手としての経歴
冨田真由さんは、2011年7月に結成されたアイドルユニット「シークレットガールズ」のメンバー「EYE(アイ)」として活動。
シークレットガールズは、もともと少女漫画誌『ちゃお』の付録DVDなどで公開された連続ドラマで、そのドラマをもとに作られたアイドルユニットでした
冨田真由さんはオーディションを経てシークレットガールズのメンバーに。
シークレットガールズのメンバーには、同じくオーディションで選ばれた三橋奈波さんのほか、アイドリング!!!の伊藤祐奈さん、橋本楓さん、朝日奈央さんがいました。
アイドルからシンガーソングライターに
シークレットガールズは2013年4月に解散し、冨田真由さんはフリーに。フリーになってからの冨田真由さんは、アイドルではなくシンガーソングライターとして、自分で曲を作り、ギターを演奏していました。
冨田真由さんの刺傷事件が報じられた当初は、彼女を「アイドル」と表現しているメディアが多かったのですが、実際にはアイドルではなく、シンガーソングライター、あるいは元アイドルというのが正確なようです。
女優としてドラマに出演
冨田真由さんはアイドルやシンガーソングライターだけでなく、女優としても活動していました。2012年には、『仮面ライダーフォーゼ』に出演。
冨田真由さんが演じたのは『仮面ライダーフォーゼ』第1話で、高橋龍輝さん演じる歌星賢吾にラブレターを渡す役でした。
冨田真由さんからのブログからは、歌手だけでなく、女優になりたい気持ちも抱いていたことが伺えます。
今はやりたいことをやっています。女優さんはもちろん、やっぱり音楽も好きだから挑戦したいな。模索しながら進んでいるところです。
事件前の冨田真由さんには様々な夢があって、それに向かってがむしゃらに努力していた様子がわかりますね。
冨田真由さん「アイドル刺傷事件」詳細!経緯や犯人について
芸能界で夢を追いかけていた冨田真由さん。2016年、彼女の人生を一転させる事件が起こりました。
芸能活動と大学とを両立していた冨田真由さんの名前を世間に知らせることになったのは、残念なことに2016年5月21日に起こった刺傷事件でした。
ここでは、冨田真由さんが被害者となった刺傷事件について、経緯や犯人など詳しく見ていきたいと思います。
イベント会場入り口で襲撃される
冨田真由さんの刺傷事件は、東京都小金井市のイベント会場で起こりました。
この事件は「小金井市女性刺傷事件」または「アイドル刺傷事件」として、新聞やニュースで大きく報道されました。
この日、冨田真由さんは東京都小金井市で、19時開催のこちらのイベント「SOLID GIRLSNIGHT VOL.11」に出演予定だったのですが……
イベント開始前、待ち伏せしていた男に刃物で襲われてしまったのです。
5月21日午後5時すぎ、東京都小金井市のイベント会場入り口で、出演者の20代女性が男に刃物で複数回刺された。女性は都内の病院に搬送され、意識不明の重体。110番通報を受けて駆けつけた警視庁小金井署員が、現場近くにいた男の身柄を確保。傷害容疑で現行犯逮捕した。
冨田真由さんは、首や胸、背中などを刺され、意識不明の重体に。救急車で病院に搬送されたものの、命が危ぶまれる状況が続きました。
本人が110番したものの無駄だった
犯人に襲撃された際、冨田真由さん本人が110番し、そのまま10分間電話が繋がっていたものの、無駄に終わってしまったことがわかっています。
冨田真由さんが携帯電話を落としてしまい、助けを求められなかったのが1つの原因のようですが、冨田真由さんの電話番号は事件前から「100番緊急通報登録システム」に登録されていたために、警察の対応について世間から批判の声が上がりました。
そもそも個人情報の管理が緩かった昔のアイドルの方が、自宅に侵入されまくったりだとか、ストーカー被害は多かった。「地下アイドルだから」とか「接触が多いから」ではない。警察がストーカー事案に対応しなかったのがすべて。
— momoken_s ~二度寝仙人~ (@momoken_s_) May 21, 2016
#富田真由
富田真由の件でドルヲタの社会的立場はかなり危うくなりそうだなぁ
— なめ (@showname_pad) May 22, 2016
そもそも当人は警察署に連絡してるのに何の対応もなくこんな事件に発展したとなると警察署も相当ガバガバ
岩崎友宏被告の存在を恐れ、事件前から身の危険を感じていた冨田真由さんは、警察に届出をして、通報したら迅速に対応してもらえる「100番緊急通報登録システム」に名前や電話番号が登録されていたそうです。
しかし、警察は冨田真由さんの自宅を事前に登録していたので、事件現場ではなく冨田真由さんの自宅に警察官が向かったようですよ。
結局、冨田真由さんからの110番ではなく、彼女が刺されているのを見た目撃者からの110番で、警察が駆けつけることになりました。
冨田真由さんを襲った犯人は岩崎友宏~執拗なストーカーで動機がヤバい
犯人の岩崎友宏の経歴や性格
冨田真由さんの刺傷事件で、傷害容疑で現行犯逮捕されたのは、京都府京都市右京区在住の会社員・岩崎友宏被告でした。
岩崎友宏被告は当時27歳。もともと群馬県伊勢崎市出身で、小学生の頃に柔道を始め、中学生の時は柔道の県大会で優勝するなど、全国レベルの実力の持ち主だったと言われています。
中学でも柔道で活躍。身長約180センチの体格を生かして好成績を残した。会社員の男性(54)は「大会での姿勢も良く、礼儀正しかった」と振り返る。
出典:夢は「五輪選手」
一時期はオリンピックを目指していたそうですが、スポーツ推薦で進学した高校で挫折し、退学してしまったとか。
中学や高校で、感情をコントロールできなかったり、人間関係につまづいたりすることがあったようです。岩崎友宏被告の兄は、岩崎友宏被告の性格について次のように語っています。
「自分の感情を表現するのが下手で、溜め込んでは感情を爆発させる事が多かった」
出典:Wikipedia
また、中学時代の同級生は、岩崎友宏被告について、口数が少なく、女性関係の話が出たことはなかったと証言しました。
そんな岩崎友宏被告は、高校退学後庭師を目指して京都へ移り住み、事件を起こすまで京都に住んでいたようです。
また、2014年7月発売の波多野結衣さんのアダルトビデオに岩崎友宏被告が出演していたことが判明しています。
岩崎友宏被告は冨田真由さんのストーカーだった
岩崎友宏被告は事件前、「君を嫌いな奴はクズだよ」というアカウント名でTwitterをしていました。
2016年3月頃からそのアカウントで冨田真由さんに絡んでいたようです。
2016年4月、岩崎友宏被告が冨田真由さんに腕時計を贈ったものの、その腕時計が差出人不明で返送されてきて、逆上。
冨田真由さんに対して、Twitterで過激なコメントが繰り返されました。
富田真由さんっていう地下アイドルらしいけど犯人こいつじゃね……
— おがけん (@ogaogaken) May 21, 2016
女性アイドル刺され意識不明の重体 東京・小金井でファンイベント 警視庁、男を傷害容疑で現行犯逮捕 https://t.co/UQjNhvdgZ1 pic.twitter.com/jN49vQfmJN
冨田真由さんは4月29日に岩崎被告のTwitterアカウントをブロック。
このことが岩崎友宏被告を犯行に走らせる決定打となったようです。岩崎友宏被告は犯行の動機を次のように語っています。
B(岩崎友宏被告)は、警視庁小金井警察署の取り調べに対し、プレゼントの返却やTwitterのブロックを動機に挙げ、「A(冨田真由さん)と結婚したかった」と述べた。
刃物で数十カ所刺しているのに「結婚したかった」だなんて発想がこわいですね。腕時計の一件がなくても、別のことがきっかけで逆上して事件を起こしていたかもしれません。
別の女性にもストーカーしていた
出典:http://mohi432.blog.fc2.com
岩崎友宏被告は、冨田真由さんにストーカーするよりも前に、別の女性にストーカー行為をして警察沙汰になっていました。
最初は2013年のことで、相手は芸能活動をする10代の女性。岩崎友宏被告はこの女性に対して脅迫めいた書き込みをし、女性は警察に相談をして、岩崎友宏被告は警視庁に呼び出されたものの、出頭することはなかったようです。
さらに2015年には、滋賀県に住む女性をストーカーし、その女性が岩崎友宏被告のことを警察に相談していたことがわかっています。
冨田真由さんの事件後の容態!傷が痛々しいとも…
冨田真由さんの刺傷事件の2日後にあたる2016年5月23日、彼女の昔からの友人である元ジャニーズJr.の高垣俊也さんが、冨田真由さんの容態をTwitterで報告しました。
「先ほど真由のお母さんから連絡があり真由は一番のところは乗り切ったとご連絡がありました」
出典:BIGLOBEニュース
意識不明で危篤状態となっていた冨田真由さんですが、なんとか一命をとりとめました。この時はまだ意識不明の状態でしたが、6月3日頃には2週間ぶりに意識を取り戻しています。
その後報道された冨田真由さんの容態としては、不幸中の幸いで、内臓に損傷はなかったようです。しかし、顔や口、目、首など、全身に傷がついている状態。岩崎友宏被告は、冨田真由さんの命を奪おうと、首回りを狙ったと見られています。
冨田真由さんを襲った犯人・岩崎友宏被告に懲役14年6ヶ月の判決
2017年2月28日、岩崎友宏被告に懲役14年6ヶ月の実刑判決が下りました。
東京・小金井市で芸能活動をしていた女子大学生の冨田真由さん(21)が2016年5月にファンの男に刺された事件の裁判員裁判で、東京地裁立川支部(阿部浩巳裁判長)は17年2月28日、殺人未遂などの罪に問われた岩埼(現・岩崎)友宏被告(28)に対し、懲役14年6か月(求刑懲役17年)の有罪判決を言い渡した。
出典:JCASTニュース
岩崎友宏被告は控訴しましたが、その後控訴を取り下げたことで、刑が確定。懲役14年6ヶ月というのは、殺人未遂事件としてはかなり重い判決のようです。
ところで、このような恐ろしい事件の被害者となった冨田真由さんは、現在どのように過ごしているのでしょうか。冨田真由さんの現在について調べて見ました。
冨田真由さんの現在① 後遺症に苦しんでいる
20カ所以上刺され、意識不明で心肺停止状態に陥りながらも、一命を取り留め、2週間後に意識を取り戻した冨田真由さん。
神経麻痺や視野狭窄、心的外傷後ストレス障害(PTSD)といった後遺症を負ってしまい、現在もそうした後遺症に悩まされているようです。
岩崎友宏被告の裁判員裁判で、冨田真由さんが意見陳述を行なった際、事件で負った後遺症について次のように明かしました。
毎日リハビリを続けていますが、思うように体が動きません。歌うことも食べることも口にまひが残り、苦痛です。視力が低下し、視野も狭くなったので、少し歩くと人や物にぶつかりそうになります。右足の親指にもまひがあります。
後遺症が原因で体を思うように動かせないだけでなく、事件のことが頭から離れず、精神的にも辛い日々を送っているようです。冨田真由さんの母親は裁判で、
「娘は家でも“助けて”と叫んだり、泣いたりする時がある」
出典:2NN
と証言し、冨田真由さんの辛い状況について語っています。
目の傷で失明した?
事件当初、「目などを刺された」という報道があったため、冨田真由さんが失明したのではないか?という噂がネットで広まっています。
真相を調べてみたところ、冨田真由さんが目を刺されたことは事実であり、失明の可能性もあったものの、その後回復し、失明せずに済んだとのことです。
冨田真由さんの現在②コメントで心情を明かす
岩崎友宏被告に懲役14年6ヶ月の判決が下った後、代理人の弁護士を通して冨田真由さんがコメントを発表され、彼女の心情が明らかになりました。
あれだけのことをしたにもかかわらず、何の反省もしていない犯人が、長くても、たった14年3カ月で塀の外に出てくると思うと、怖いです。
思い出したくもない事件のことを何度も思い返して、意見陳述を書いて、読み上げました。私や私の家族の苦しみが伝わらなかったのだと思うと、やりきれません。
岩崎友宏被告が14年3ヶ月で刑務所から出てきてしまうことに、冨田真由さんは不安を感じているようです。
自分はもちろん、家族の人生までをも狂わされて、冨田真由さんがどうしようもない悔しさを感じていることも伝わってきます。
岩崎友宏被告の反省のなさに怒り
冨田真由さんは、岩崎友宏被告の反省のなさにも、納得のいかない、悔しい思いをしているようです。
3回目の裁判員裁判で、冨田真由さんが意見陳述を行ったのですが、その際に岩崎友宏被告が逆上して大声をあげたと伝えられています。
「出所したら今度こそ殺しにくるのではないかと思ってしまう。一生恐怖を感じて生きることになる。死んでしまってほしい」と述べた際には、「じゃあ殺せよ!」「殺すわけないだろ!」と大声を上げた。
出典:大学生の冨田真由さん刺傷
岩崎友宏被告は、裁判で反省の弁を述べながら、心の底では全く反省していない様子だったようです。
もし、岩崎友宏被告が心から反省していたら、冨田真由さんの悔しさも現在より少しは和らいでいのかもしれません。
冨田真由さんの刺傷事件後に模倣犯が出現
冨田真由さんの刺傷事件後、この事件の模倣犯が出現して話題となっています。
B(岩崎友宏被告)の模倣犯と見られる男が、AV女優の葵つかさに対し「小金井の二の舞になりたいか。夜中1人で外を歩く時は気をつけろ」とTwitterで脅したとして脅迫容疑で逮捕された。
「小金井市の二の舞になりたいか」だなんて、明らかに影響を受けていますよね。葵つかささんも、相当怖かったことと思います。
この葵つかささんの事件のほか、大阪市内在住の芸能活動をする女性をTwitter上で脅迫したとして、ストーカー規制法違反で40代の男が逮捕されました。
ストーカー規制法でSNSも対象に
実は、冨田真由さんの事件が起こる前、ブログやTwitterといったSNSでの書き込みは、ストーカー規制法の対象となっていませんでした。
警視庁の有識者検討会は事件前に、「SNSを用いた付き纏いも対象にすべきだ」との報告書をまとめていたが法改正が間に合わなかった。
冨田真由さんの事件を受け、2016年のうちにストーカー規制法が改正され、SNSによる付きまといもストーカー規制法の対象になりました。
改正案では対象がTwitterやLINEといったSNSや、ブログのコメント欄にまで広げられたのに加え、緊急の必要がある場合に警察が警告無く禁止命令を出すことができるようになります。また、比較的軽かった量刑も「6月以下の懲役または50万円以下の罰金」から「1年以下の懲役または100万円以下の罰金」に引き上げられました。
出典:ねとらぼ
現在は、SNSによるストーカーは多いと思いますので、この改正によって助けられる人は多いのではないでしょうか。
改正されたこと事態はとてもいいことですが、冨田真由さんは、もう少し早く改正して欲しかった……と思うかもしれませんね。
まとめ
刺傷事件で重体となった冨田真由さんの経歴や現在について見てきましたが、冨田真由さんは命こそ助かったものの、後遺症に悩まされ、反省のない犯人に対して悔しい思いを抱いているようですね。
夢に向かって活動した冨田真由にとって、いきなり人生が真っ暗闇になった感じですよね。冨田真由さんは現在も、辛い思いをし続けているのかもしれません。後遺症が少しでも良くなることを祈るばかりです。