染谷悟(フリーライター)殺害事件の真相と犯人!プチエンジェル事件との関連は?

染谷悟は「プチエンジェル事件」を取材していたフリーライターですが、事件直後に殺害されており、死の真相に注目が集まっています。

 

今回は染谷悟の経歴、東京湾で見つかった遺体の様子、犯人と真相など殺害事件をまとめます。

染谷悟(フリーライター)のプロフィール

 

出典:https://pixabay.com/

 

日本の暴力団、裏社会などを取材して記事を執筆していたフリーライターの染谷悟。


雑誌掲載時には「柏原 蔵書」という名前を使い、情報誌やゴシップ誌などに記事が掲載されていました。

 

染谷悟は年齢不詳、日本国籍と言われていて、詳しい情報はほとんどありません。

 

これは、染谷悟が裏社会を扱うフリーライターだったことから、個人情報を表に出さなかったものと考えられます。

 

染谷悟は2003年に起きた「プチエンジェル事件」を追っていましたが、事件発生から2ヶ月後、東京湾で遺体となって発見され、殺害されたことが判明しました。

 

染谷悟が取材していた「プチエンジェル事件」とは、児童買春デートクラブ「プチエンジェル」を経営していた男がマンションに小学生の少女4人を監禁した事件です。

 

この事件で押収された顧客リストには、政治家や警察上層部、皇族が載っていたと言われ、顧客リストが発見された途端に捜査が打ち切られるなど、闇の深さを感じる事件として有名です。

 

このプチエンジェル事件の真相を暴こうした染谷悟ですが、事件から2ヶ月後に殺害されて東京湾に遺体が捨てられたとあって、その死とプチエンジェル事件との関連が噂されています。

 

この記事では、染谷悟のジャーナリストとしての経歴や代表作、「消されたのではないか」と噂される染谷悟の殺害事件、犯人や事件の真相をまとめました。

 

 

染谷悟(フリーライター)の経歴

 

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染谷悟がフリーライターとして仕事を始めたのは、1991年頃だと言われています。


1995年から「柏原 蔵書」のペンネームで雑誌の記事を執筆し始め、柏原蔵書として書籍も出版しています。

 

2003年に、歌舞伎町の裏社会を描いた「歌舞伎町アンダーグラウンド」が発売されています。

 

 

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「歌舞伎町アンダーグラウンド」は、普通に生きてるだけでは知ることのない歌舞伎町の闇を徹底的に取材し、裏社会の実態を見たままに記した一冊となっています。

 

歌舞伎町では、1年間に身元不明の死体が300体見つかり、捜索願いを出される人数が2000人、殺人・薬物・銃刀法などの犯罪件数が2000件と言われています。


暴力団が蔓延り、風俗店が建ち並ぶ歌舞伎町で、日夜止むことなく行われる犯罪…その闇が詳細に記されているということで、アンダーグラウンドの世界からも高い評価を得ました。

 

 

上記の書籍からも分かるように、染谷悟は日頃からアンダーグラウンド、つまり裏社会に関する記事を専門に扱っていました。

 

雑誌では「裏ブブカ」などのブブカシリーズに多く掲載され、「山口六平太」というペンネームを使って薬物、暴力団、風俗、人身売買といった裏社会にまつわる記事を執筆してきました。

 

 

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白夜書房から出版されているブブカシリーズですが、現在までに「実話BUNKAタブー」以外のすべての兄弟誌が休刊となっています。

 

現在の「実話BUNKAタブー」の誌面は、AKB48などのアイドルグループに関する記事、芸能スクープ、B級グルメやサブカルチャーを中心にした記事構成になっています。

 

しかし、染谷悟が執筆していた「裏ブブカ」は、かなりアンダーグラウンドな記事も掲載していました。

 

「裏ブブカ」は、男性向けの風俗、援助交際、未成年とのセックスといった見出しも多く、危ない仕事や非合法ビジネスに関する記事もあり、 かなり過激な記事を掲載してきた雑誌です。

 

染谷悟は危険な現場へも自ら取材に訪れて記事を書いており、自身の目で見たものを本にした著書「歌舞伎町アンダーグラウンド」も、染谷悟にしか書けないリアリティが評判です。

 

しかし、まさにその「歌舞伎町アンダーグラウンド」が出版された直後にプチエンジェル事件が起き、染谷悟はその2ヶ月後に殺害されて、遺体が東京湾に遺棄されることとなりました。

 

 

染谷悟殺害事件① 東京湾で見つかった遺体の様子と世間の反応

 

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2003年9月12日、東京都江東区の東京湾で、海に浮いている遺体が発見されました。


遺体の身元はすぐに染谷悟だと特定されました。遺体には刺し傷があり、体には潜水士が使う専用の重りが巻き付けられていたといいます。

 

刺し傷は背中に8か所、頭部に2か所の殴られた跡があり、潜水士用の重りは使い古された品で、合計22kgの重りが鎖で巻きつけられており、何者かに拘束されたことも分かっています。

 

引き上げられた染谷悟は靴下は履いていたものの靴は履いておらず、海水を飲んでいなかったことから、溺死ではなく、殺されてから東京湾に捨てられたことが判明しています。

 

 

実は染谷悟は殺害される前、周囲に「命を狙われている。殺される」と漏らしていたそうです。


自宅の窓が割られるなど嫌がらせもあり、留守中に家に入られてカメラやパソコンといった仕事道具を盗まれる盗難被害にも遭っていました。

 

染谷悟自身も身の危険を感じていたようで、短期契約のマンションを転々として過ごしていたようです。

 

警戒していた中での殺害事件、遺体が捨てられていた東京湾の一角は一般人が立ち入らない場所で、セメントを積んだ船の接岸に使われる岸壁でした。

 

このことから、捜査をしていた警視庁は土地勘がある者による犯行と見て、犯人探しを続けました。

 

しかし、この染谷悟殺害事件はなぜか詳細を記したニュースなどがほとんど残されていません。

 

そのため、政治家や皇族の名前があったとされる顧客リストが発見された「プチエンジェル事件」を追っていた染谷悟だけに、事件との関わりを怪しむ声も多数上がりました。

 

国の大物が関わっていたために、揉み消されたという都市伝説まであるプチエンジェル事件。

 

染谷悟は「消されたのではないか」という憶測も飛び交いましたが、染谷悟殺害事件の犯人はすぐに捕まることとなりました。

 

 

染谷悟殺害事件② 染谷悟の事件前後の行動と犯人逮捕

 

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染谷悟の殺害事件は「プチエンジェル事件」との関連が噂されましたが、殺害事件が発覚してすぐに逮捕された犯人は、一見するとプチエンジェル事件とは関係が無い人物に見えました。

 

染谷悟殺害の犯人、そしてなぜ殺されなければならなかったのか、事件の真相に迫ります。

 

 

染谷悟は「プチエンジェル事件」が発生した月に、自身の著書「歌舞伎町アンダーグラウンド」を出版していました。


そして、殺害事件の時にはさらに新しい本を1冊出版するために動いていたようで、その本を出版するために染谷悟が金を借りていたという相手が、染谷悟の殺人容疑で逮捕されました。

 

 

染谷悟が殺害される直前の行動から時系列で追っていきましょう。

 

染谷悟の遺体が発見される1週間前の2003年9月5日、染谷悟は電話で知人の雑誌編集者と話した後に姿を消したと言われています。


その翌日、JR池袋駅付近の監視カメラで染谷悟の姿が確認されたことから、池袋駅付近で何者かに連れ去られた可能性が高いようです。

 

染谷悟が姿を消した2日後の2003年9月7日、友人の元へ染谷悟を名乗るメールが届きました。


メールには「旅に出る」と書かれていましたが、そのメールアドレスは友人が知っていたものではなかったようです。

 

ただし、染谷悟は頻繁にメールアドレスを変える人物だったようで疑問には思わなかったと語る友人ですが、もしこれが本人が送ったものではないと考えると背筋が凍る思いです。

 

そしてそのメールが染谷悟の最後の通信となり、2003年9月12日に東京湾に浮かぶ染谷悟の遺体が発見されました。

 

 

警察の調べでは染谷悟の自宅マンションに争った形跡がなく、外出中に何者かに連れ去られたと見られています。

 

そして、遺体が発見されてから10日後の2003年9月22日、染谷悟の知り合いの男3人が染谷悟の殺人容疑・死体遺棄容疑で逮捕されることとなりました。

 

「プチエンジェル事件」との関連が疑われた染谷悟の殺害事件ですが、染谷悟と容疑者達の間には金銭トラブルがあったとされ、プチエンジェル事件との関わりは無かったとされています。


さらに、染谷悟が執筆していた記事についてもトラブルがあったようで、報道では動機は金銭的トラブルと記事のトラブルと報じられました。

 

染谷悟が行方不明になったとされている2003年9月6日の夜に、犯人の男達は染谷悟を新宿のマンションに拉致し、監禁した上で激しい暴行を加えたことを自供しました。

 

翌日に染谷悟を船に乗せて刺し傷を負わせ殺害し、東京湾に遺体を投げ捨てたことも自供により発覚しています。

 

染谷悟殺害事件③ 逮捕された犯人3人とは

 

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染谷悟の殺人容疑で逮捕された犯人達は、身元や名前も報じられました。


ここでは犯人の情報と染谷悟とのトラブルについてまとめていきます。

 

染谷悟の殺害事件、主犯格とされる男は鍵業者を営む「桜井景三」です。


テレビ番組に鍵開け名人という扱いで出演し、ピッキング対策の講義を行う他、鍵の開錠に特化した専門学校も経営しています。

 

過去には売春防止法違反、恐喝未遂などでの逮捕歴があり、暴力団にいたとも言われています。


染谷悟はこの男に金を借りていて、さらに書籍の中で批判されたことが動機となって殺害に及んだと自供しています。

 

 

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2人目の男は、ダイバーの仕事をしている「熊本恭丈」です。


染谷悟の遺体には使い古された潜水士用の重りが20kg以上も巻きつけられていましたが、この男がその重りを調達し、船に乗せて船上で刺殺したと言われています。

 

殺害の実行犯と見られている重要な犯人ではあるものの、染谷悟との関係はほとんど明かされていません。


動機としては詐欺師と呼ばれたことに腹を立てて殺したとされていますが、殺害を認める供述とは打って変わって、裁判では殺人容疑を否定しています。

 

 

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3人目の男は、フリーライターとして活動する染谷悟のアシスタントを務めていた「藤井亮一」です。


この男は染谷悟殺害に直接手を下したわけではなく、主犯格の男に協力した程度の関与とされています。


動機は、アシスタントとしてのギャラを貰えなかった金銭的トラブルだとされています。

 

 

以上が染谷悟殺害事件の犯人ですが、中でも主犯格の桜井景三は染谷悟に強い殺意を抱いていたとされています。


その理由が、染谷悟が出版した書籍「歌舞伎町アンダーグラウンド」の中にありました。次で詳しく見ていきます。

 

 

染谷悟殺害事件④ 犯人の動機など事件の真相

出典:https://news.mynavi.jp/

 

犯人・桜井景三が染谷悟を殺した真相は、染谷悟が柏原蔵書の名前で出版した「歌舞伎町アンダーグラウンド」という書籍が殺害の理由だと言われています。

 

2003年6月に発売され、その3ヶ月後に殺されることとなった染谷悟ですが、この本の中で殺害の犯人である桜井景三の仕事について言及していました。

 

桜井景三は鍵業者を経営していますが、その会社で販売している鍵がイスラエル製品のコピー商品であることを暴露されそうになっています。

 

また、記事の内容だけでなく金の貸し借りでトラブルがあり、染谷悟が出版予定だった新作について金銭的トラブルがあったことも犯行の動機とされています。

 

 

このように染谷悟殺害事件の犯人はすぐに逮捕され、殺害の真相も明らかになっていますが、それでも「プチエンジェル事件」を追ってたことで消されたと見る声は止みません。

 

元々裏社会のネタを記事にするライターなので、どこかで恨みを買っていた可能性は十分にありますが、それでも殺害時期や犯人の動機の軽さから、闇を感じるのも不思議ではありません。

 

染谷悟の殺害事件は上記が真相とされていますが、もしかしたらその裏には、もっと闇深い真相が隠されている可能性も捨てきれませんね。

 

 

まとめ

 

フリーライター染谷悟の殺害事件をまとめました。


「プチエンジェル事件」の関連が噂される殺害事件ですが、事件はすでに犯人逮捕によって終わりを迎えました。


裏社会の闇が垣間見えるこの事件、今後このような悲惨な殺害事件が起きないことを祈るばかりです。

 

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